小西克幸さん、野島裕史さん、吉野裕行さんらが大人の本気を見せつける! 『プロジェクト40』イベント【夜の部】レポート
昭和48年度生まれの男性声優陣によるバラエティーDVD「プロジェクト40」のイベントが 2015年5月31日(日)、東京・なかのZERO 大ホールにて開催されました。『プロジェクト40』とは、人気声優の小西克幸さん、野島裕史さん、吉野裕行さん、鳥海浩輔さん、伊藤健太郎さん、森久保祥太郎さんらが40歳を記念して集結。学校を舞台に、「昔自分たちがやっていたこと、今の子供がやっていることにみんなで挑戦し、40年を振り返りつつ、勉強・運動・遊びで大人の本気を見せつける!」という企画のもとに始まったバラエティープログラムとなっています。
今回のイベントでは体育、音楽といったDVDでもおなじみの企画のほか、トークや朗読劇などが行われました。昼夜2公演行われたうち、今回は夜の部をレポートします!
●ハプニング続出!? 爆笑必至の音楽の時間
ステージには、窓や黒板といった教室をモチーフとしたセットが組まれ、「キーンコーンカーンコーン~♪」とチャイムが鳴って、授業(イベント)開始! 最初に小西さん、伊藤さん、そして森久保さんと鳥海さんがステージへ。そして、伊藤さんの「あれ? じゃあ残りの人は、もしかして客席から出てきたりするの?」というひと言に、ステージ脇にいた野島さんと吉野さんが慌てて客席入口へ走り、スタンバイ。満を持して、客席から登場した野島さんと吉野さんの2人を会場に集まったファンが喜びの歓声と拍手で迎え入れた。
メンバーの突然のむちゃぶりに、吉野さんが「あなたたちが急にそういうから、しょうがないから走ってきた!」とコメントすると、客席から笑いと拍手が起こり、イベントは早くも和気あいあいとしたムードに。6人がステージに揃ったところで、自己紹介タイムへ。生年月日に始まり、血液型や星座などのオーソドックスなものから、好きなアイドルまで、魅力的な自己PRが飛び交った。生まれた順番に紹介していくため、6人の中で最後に生まれた森久保さんが「今日は最も若手の…」と話し始めると、会場中に笑いが広まった。
最初のコーナーは音楽の時間。ステージ上のスクリーンには、DVD「プロジェクト40」に収録されているリコーダー演奏の映像が映し出される。収録時の思い出を語りながらも、今回のイベントでは何か新しいことをしようと、ハンドベルで「きらきら星」の演奏をすることに。それぞれがベルを手に取り、全員でチューニングした後、いざ本番の演奏へ。すると、演奏の途中で伊藤さんが勢いよくハンドベルを振り、ベルの部分を客席へ飛ばしてしまうというアクシデントが! とっさのできごとに苦笑する鳥海さん、手を叩いて笑う小西さん、その場に座り込んで笑いころげる野島さんと森久保さん、飛んでいった伊藤さんのハンドベルを冷静に拾いに行く吉野さん、そして、ハンドベルの柄の部分を手に持ちながら、飛んで行ったベルの行方を探す伊藤さんなど、バラエティーに富んだ6人それぞれの素のリアクションがかいま見えるシーンも。
結局、伊藤さんのハンドベルは音が出なくなってしまい、伊藤さん自らが舞台袖に準備されていたリコーダーを持ち出して、ハンドベルを持つ5人と一緒に演奏するというハプニングも飛び出した。その後も、DVDにも登場したリコーダーを全員で演奏するなど、爆笑の連続。イベントはスタートから大いに盛り上がった。
●お酒を飲みながら思い出話。仰天発言や珍行動も飛び出したフリーダムなトークの時間
ステージは先程の教室から一変、大人のムード漂うテーブルやソファー、バーカウンターにセットチェンジし、トークの時間へ。リラックスして語り合うようにというスタッフの粋な計らいで、本物のお酒が登場。ビール、ウーロンハイ、緑茶ハイといったアルコールを目にした森久保さんが「俺、今日の思い出失くしそうだ……」と笑いながらつぶやくシーンも。そんな光景の中、6人が「いつもの飲み会のようだ」と口々に話し、楽しそうにお酒を作る。トークは「1995年頃にどんなことをしていたか?」というテーマに。
企業研修用のビデオに女性声優と一緒に出演したという鳥海さん、お笑い芸人のコントにアナウンサー役で登場したという野島さん、朝の情報番組で放映される雑誌の生コマーシャルにコスプレして出ていたという吉野さんと森久保さん。また、森久保さんと伊藤さんは「まだWikipediaにも載っていない」と話し、Vシネマ出演時のエピソードを詳細に話すシーンも。さらに、何年か前に知り合いに声をかけられて、仮面ライダーのショッカー役を演じたという小西さんなど、6人全員が顔出しの仕事をしていたことが発覚。会場から驚きの声が上がった。
ほかにも、全員が声をそろえて「飲み会だ!」と話した6人の出会いや、伊藤さんが「こにたん(小西さん)さえ、自転車(作品内で)に乗っていれば……」と話し始め、全員が出演した作品探しといったテーマで盛り上がり、会話が弾んでいく。そして、若手時代には作品中ひとりで何役も演じていたという話からBLの話題へ。そんなトークが進むにつれて、酔って寝そうになる吉野さん。会話に参加しなくなった吉野さんを気遣った小西さんが「よっちん、朗読(劇)」できる?」と聞くと、吉野さんは「できますよ!」とひと声。そんな吉野さんの声を聞いた野島さんが「寝起きの声だな!」とツッコミを入れる。
そして突然、鳥海さんが「すぐ朗読(劇)に行く? 俺、トイレに行きたいんだけど…」とフリーダムな発言をすると、小西さんが「じゃあ行ってらっしゃい!」と笑顔で送り出した。そんな数々の珍行動を目の当りにした森久保さんが「すごいね。寝るわ、トイレ行くわ…何でもありだな…。これは楽しいね、またやろう!」とコメントすると、会場から賛同の笑いと拍手が起こった。
●アドリブ連発の朗読劇&息切れしながらも、本気モードで大縄跳びに臨む体育の時間
朗読劇は会社員、弁護士、モデル、学生、課長、記者という6つの役柄があるが、配役は未定のため、当日その場にいる会場のお客さんに決めてもらい、6人が即興的に演じるというもので、6人のキャラクターがひとりの女性をめぐってバトルするという内容。ファンの間ではおなじみとなった森久保さんの「ちょっと待ってくださいよぉ~」というセリフをキャスト全員がアドリブで入れて朗読劇は進行。アドリブ連発のサービスに、ファンも大満足の様子だった。
その後は、体育の時間・大縄跳びのコーナーへ。オープニングの自己紹介で、「今日は最も若手の…」と発言した森久保さんが先頭で大縄跳びはスタート! お酒飲んだ後の運動はきついようで、「ハァハァ…」と息切れしながらも、大縄跳びに挑戦する40代の男たち。始まる前は「飲んだばっかりなのに…」とぼやいていたメンバーだったが、いざ始まったら真剣な表情を浮かべ、本気モードで連続26回を記録。全員がこの日一番の笑顔を見せた。運動の後は糖分補給で血糖値を上げようということで、DVDのジャケット写真がプリントされたケーキが登場。ジャケット写真を見ながら、ケーキをほおばる6人の姿が楽しそうだった。
●今後に期待! 新企画も飛び出したエンディング
エンディングでは、今後のプロジェクトについて客席から「美術!」や「修学旅行!」といった新しい企画の提案も。さらに、吉野さんが「キャンプしたい!」とつぶやくと、他のメンバーたちも「いいね!」と乗り気の様子で今後の展開を話し合った。ラストは、6人各自がイラストや落書きをしたというカラーボールをテニスラケットで客席へ投げて終幕。こうして40歳を記念して開催されたイベント「プロジェクト40」は、大人の本気をファンにしっかりと見せつけて、フィナーレを迎えたのだった。