「皆城総士誕生祭」にて超重大発表が!? 冲方丁さんも生出演した『蒼穹のファフナー EXODUS』スペシャルイベント -同化-
2016年5月8日、神奈川・パシフィコ横浜にて、「『蒼穹のファフナー EXODUS』スペシャルイベント -同化-」が開催されました。イベントには、石井真さん、喜安浩平さんらシリーズではお馴染みの声優陣をはじめ、島﨑信長さん、小野賢章さん、石川由依さん、岡本信彦さんといったEXODUSから出演のメインキャストも登壇。トークに生アフレコにライブと盛りだくさんの内容が繰り広げられました。
TVアニメ『蒼穹のファフナー EXODUS』は、未知の生命体・フェストゥムの侵攻により深刻な被害を受けた地球を舞台に、体感式有人兵器・ファフナーのパイロットとなるべく育てられた少年少女達の戦いを描いた作品。第一作である『蒼穹のファフナー』が放送されたあとも根強い支持を受け、2015年からは10周年を記念したTVシリーズとして『蒼穹のファフナー EXODUS』が放送されていました。
今回は、パシフィコ横浜で行われたスペシャルイベントの模様をお届けしていきます。
【出演キャスト】
・石井真さん(真壁一騎役)
・喜安浩平さん(皆城総士役)
・松本まりかさん(遠見真矢役)
・佐々木望さん(堂馬広登役)
・白石稔さん(近藤剣司役)
・島﨑信長さん(御門零央役)
・小野賢章さん(鏑木彗役)
・石川由依さん(水鏡美三香役)
・岡本信彦さん(ジョナサン・ミツヒロ・バートランド役)
・angela(主題歌アーティスト)
■ 総勢10名を越える、超豪華キャスト陣が大集結!
今回のイベントも、すっかり恒例になりつつある、フェストゥム・ダンサーズによる妖艶なパフォーマンスと共にスタート。ニッポン放送・吉田尚記アナウンサーによる司会の下、メインキャスト陣、そして『蒼穹のファフナー』シリーズで全ての主題歌を手がけてきたangelaのお二人という豪華出演陣が登壇します。
登壇したキャスト陣による自己紹介のトップバッターを務めるのは、もちろん主人公である真壁一騎を演じる石井真さん。ところが石井さんはいきなり役名と名前を言い忘れたままコメントを始めてしまい、キャスト陣から総ツッコミを受けることに。その後には白石さんが、作中で無事咲良と結ばれた剣司のことを含めて「二度目の結婚をした」と自己紹介をすると、白石さん自身の話だと勘違いした松本さんに、真剣に心配されるという一幕も。
他にも喜安さんを若手キャスト陣が「ボス」と呼ぶ、イベントではお馴染みとなりつつ光景や、前回行われたイベントでタイトル通りの「痛み」を受けたという小野さんが、「世界の賢章」と今回もいじりにいじられるなど、開幕からてんやわんやの大騒ぎとなり、ファフナーイベントらしい(?)カオスっぷりに、客席も大喜びしていた様子でした。
その後は、用意された様々なコーナーに沿う形でイベントは進行。最初に行われた「緊急生クロッシング」のコーナーでは、主に零央、彗、美三香の新パイロット3人に焦点をあてたアニメ本編の映像を振り返っていくことになります。
まず映像は、3人が初登場するシーンからスタートするのですが、その際に彗が嬉しそうな表情でテディベアのぬいぐるみを抱きかかえていたことが話題に。天才的な頭脳をもつ彗が、なぜテディベアに興味をもっていたのか、どのように解釈して演技をしていたかという、とんでもない無茶振りの質問が小野さんにされることになったのですが、「テディベアの重さや材質を解析していた」と回答。彗なら本当にありえそうだと思える、ファンも納得の解釈に、客席から自然と喝采も上がっていました。
アフレコ時の裏話としては、やはり10年以上の歴史をもつ作品で、ベテランが多い収録現場だったため、EXODUSの新キャラクターを担当するキャスト陣は全員最初ガチガチに緊張していたのだとか。
また佐々木さん演じる、劇場版からメインキャラクター入りを果たした広登は、ファンの間でも驚きを集めた衝撃的な結末を迎えることになるわけですが、アフレコでは広登の最期のシーンも普段通りに終了したらしく、佐々木さんは次回以降も普通に広登が登場すると思っていたそうです。
ただし他のキャストにはピンとくるものもあったようで、白石さんは「ゴウバインヘルメットを美三香に渡した時から、そろそろ危ないと思っていた」と、ヘルメットを渡した直後に戦死してしまった衛から受け継がれた「フラグ」を感じとっていた様子。自然と次には、三代目ゴウバインである美三香の今後へ話題がシフトすることになったのですが、石川さんは終盤の美三香はゴウバインヘルメットをつけずに戦っていたことから、「もうヘルメットの呪縛(?)からは解き放たれたので」はという解釈を披露し、客席の笑いを誘っていました。
■ 冲方丁さんがカレーを食べながら生出演!?
続けて行われたのは、本作のシリーズ構成を担当している冲方丁さんに生中継で出演してもらいながら、作品に関する様々な質問を直接答えてもらえるという「冲方丁に聞け!」のコーナー。前回のイベントでも同様のコーナーが行われており、その際にはシチューを食べながら登場していた冲方さん。なんと、今回はカレーを食べながらの登場。(なお、この後カレーは出演陣に配られ、全員がステージの上で冲方さんの話を聞きながらカレーを食べるというシュールな光景が繰り広げられていました)
まず吉田アナが「本作を通してもっとも伝えたかったテーマ」に関して質問すると、「悲劇というのは希望を伝えるための物語。どんな悲劇の中にも人間の価値は不滅で、例え死んだとしても、その価値は受け継がれていくということ」と真剣に回答。まさにファフナーの物語を短い言葉で表現した回答に、出演者の間からも「深い」という感心の声があがりつつ、のんびりとカレーを食べていた時との落差に、ツッコミも入れられていました。
出演者から向けられた冲方さんへの数々の質問の中でも興味深かったのは、石井さんから寄せられた「もっとも脚本で苦労したエピソード」に関してのもの。冲方さんによると、もっとも苦労させられたのは『EXODUS』の第1・2話で、新旧のキャラクター達をどう重ね合わせていくかという部分を模索するのに、かなり時間がかかったとのこと。
そのコミュニケーションの中心となる場所として喫茶「楽園」が登場することになったそうなのですが、多くの視聴者に衝撃を与えた総士のシチュー調理シーンは、プロデューサーである中西豪さんの発案がきっかけだったそうで、意外なところから伝説の「総士シチュー」誕生の経緯が明かされることに。
この総士の調理シーンに関しては、angelaのKATSUさんから寄せられた「このシーンだけ総士がメガネを掛けていた」という細かな指摘も。冲方さんによると、メガネは総士にとっての緊急の仕事モードに入るための一種のスイッチで、あれはそれほど真剣にシチューを作っていることの現れなのだとか。さらに冲方さんはあのメガネはただのレンズではなく“Google Glass”のような使い方ができるかもしれないと推測すると、キャスト陣から「総士は料理中にクックパッドを見てレシピを確認していた?」という疑惑が噴出することになり、客席の爆笑を誘っていました。
そして最も会場の感心を集めたのは、佐々木さんから飛び出した「もし広登にSDPが発動していたら?」という気になる質問。残念ながら作中では見ることが叶わなかった展開ですが、冲方さんの中では「敵の攻撃の威力を減衰させることができるが、代償として敵の痛みも引き受けてしまう」という、対話を望む広登らしいSDPを想定していたそうです。広登があのまま生き残っていたらという、「もしも」の可能性の一端を知ることができ、多くのファンが喜んでいる様子でした。
その後に行われたのは、アニメ本編の様々な名シーンを、会場でキャスト陣がアフレコしてくれるという「生アフレコ」のコーナー。真矢とミツヒロによるシリアスなやりとりに始まり、新パイロットの三人がカノンの考えた機体名を却下した時など、様々な名シーンが生アフレコで再現されると会場は大盛り上がり。
そんな中迎えたのが、作中でも特に印象深い、14話の一騎、総士、真矢の三人が言葉を交わすシーン。挑むのはもちろん石井さん、喜安さん、松本さんの3人なのですが、実は喜安さんは普段アフレコの前には[カット]食事をとらないようにしているらしく、先ほどのコーナーでカレーを食べてしまったことをかなり後悔している様子。やや不穏な空気の中アフレコがスタートすると、この不安は的中し、スタートしてすぐに松本さん、その後には喜安さんが、長い説明台詞を噛んでしまうことに。
ところが、元々ここは総士の説明を一騎達が理解できないというオチがつくシーンであったため、台詞のミスに一騎たちがリアクションをとったのかのような、違和感のない流れが奇跡的に発生することになり、会場は大爆笑。その後も、これが完全にツボに入ってしまい笑いを堪えきれなくなった松本さんに、喜安さんはとうとう自由にアドリブを効かせはじめるという凄まじい状態に。まさにここでしか見ることができないであろう貴重な光景に、客席からはこの日1番とも言える笑いが沸き起こり、大盛り上がりとなっていました。
■ 大熱狂のライブコーナーの後には、まさかの重大発表が!
続いて行われたキャラソンライブのコーナーは、佐々木望さんが登場し、アニメの作中でも一部流れた広登のキャラクターソング「全力LOVE」を熱唱するというサプライズ演出による幕開け!竜宮島のアイドルである広登らしい振り付けによるパフォーマンスが行われる大サービスに、客席も大いに盛り上がります。作中では、曲が途中で中断されてしまうのがお決まりになっていた楽曲でしたが、「せっかく全部分の曲があるのだから、最後まで歌いたい」と佐々木さんが熱望していたところ、Blu-ray&DVDの特典としてフルバージョンの収録をすることが決まり、今回のライブでも披露できることになったのだとか。
続く石井真さんは、一騎のキャラクターソング「FIGHTING」と共に登場。「こんな大観衆の中で歌う機会をいただけるとは思っていなかった」と謙虚に語りながらも、すっかりファフナーのイベント名物となりつつある、石井さんによるオリジナルラップが、今回のイベントでも披露されることに!独特の重低音とリズム、コール&レスポンスを掛け合わせた、「石井真ワールド」は今回も健在で、客席もノリノリになって声を張り上げます。
竜宮島のモデルになった広島県尾道市でのステージイベントで生まれた石井さんのネタ「ファフナーニャ」も繰り出しつつ、「『ファフナー』のファンの皆さんは本当に暖かい」と、長い間応援してくれているファンへの感謝の気持ちを真摯に語る石井さん。最後はTV第一シリーズの頃からの一騎のキャラクターソングである「Flugel」を、これまでの思いを噛みしめるように歌い上げていました。
そしてライブパートのクライマックスを飾るのは、もちろんこれまでたくさんの『ファフナー』関連曲を担当してきたangela。まず『EXODUS』の第1クールOP主題歌「イグジスト」を、フェストゥム・ダンサーズによるパフォーマンスをバックに歌い上げた後、第2クールED主題歌の「ホライズン」を熱唱。そして、その後に流れたのは、作中屈指の名エピソードの1つである第17話の挿入歌「愛すること」。喫茶「楽園」を再現したセットに加え、あのラストシーンの映像に石井さんによる生アフレコが入れられるという、ファンなら涙無しには見られない極上の演出と共に、しっとりとした歌声で客席を魅了していきます。
その後には、躍動するマークザインの姿が思い浮かぶ第9話の挿入歌「その時、蒼穹へ」と、ラストを締めくくるのに相応しい、ファフナーの集大成がつめこまれた第2クールOP主題歌「DEAD OR ALIVE」を熱唱。ここにきて、会場のボルテージも最高潮に達することになりました。
いよいよイベントも大詰め。最後に再び出演者が全員登壇したところで、まさかの新情報が公開されることに!まず発表されたのが真壁一騎・遠見真矢・皆城総士のメインキャラ3人の生誕祭の開催告知。一騎と総士にとっては毎年恒例のイベントですが、真矢は今回が初の生誕祭イベントとなるということで、開催を喜んでいた松本さんですが、喜安さんや石井さんから「だいたい祝われる側が1番痛い目をみる」と苦い経験談を聞かされると、「きっと一騎くん(石井さん)が引き受けてくれます」と、早くも石井さんに対する無茶振りを予感させるコメントを見せていました。
もう1つの新情報として、その中の「皆城総士生誕祭」において、『蒼穹のファフナー』に関連する“超重大発表”が行われることも明らかに! “超重大発表”が行われるということ以外の詳細は明かされず、キャスト陣や客席をやきもきさせることになりましたが、その発表に関連している赤い月らしきものが描かれたビジュアルも公開されると、会場はすっかりお祭り騒ぎに。
最後には吉田アナウンサーの口から伝えられた、「『ファフナー』はまだまだ終わりません!」という制作陣からの力強いメッセージも。盛大な拍手喝采が会場中で沸き起こる熱気の中、盛り沢山のイベントは締めくくられました。
>>TVアニメ「蒼穹のファフナーEXODUS」公式サイト
>>アニメ「蒼穹のファフナーEXODUS」公式Twitter(@fafnerproject)
■アニメイトタイムズの人気記事!
花澤香菜さん、古川未鈴さんらへの質問募集中!
『テイルズ オブ リンク』ディレクターが語る、中村悠一さんキャスティング秘話
「永遠にみんなとライブハウスで遊んでいたい」LISAさんが語る、これまでとこれから
最新『僕のヒーローアカデミア』一番くじ情報!
「きっかけは気軽でいい」次世代アーティストオーディションが求める人材像