サクラのサインは吉岡さんの直筆!?――アニメ『ハンドレッド』リレーインタビュー【吉岡茉祐さん編】
激しいバトルやアクション、衝撃的なストーリー、そしてヒロインたちとのあんな展開やこんな展開の数々……。様々な要素で織りなされるアニメ『ハンドレッド』が現在、絶賛放送中です。新キャラクターが登場し、物語が加速する中、これからの展開に期待が高まっています。
そんな本作の後半戦の魅力をさらに探るべく、アニメイトタイムズではメインキャストを演じる声優陣へインタビューを行いました。対象者は長谷川芳明さん(如月ハヤト 役)、大久保瑠美さん(エミール・クロスフォード 役)、吉岡茉祐さん(霧島サクラ 役)、奥野香耶さん(如月カレン 役)、M・A・Oさん(クレア・ハーヴェイ 役)の5名です。本稿では世界的歌姫の霧島サクラを演じた吉岡茉祐さんに行ったインタビューの模様をお届け。劇中歌、エンディング曲など、様々な曲を作品内で歌った吉岡さん。アフレコもレコーディングも勉強の連続だったようです。
■ 声優として勉強になったアフレコ
──本日はよろしくお願いします。アフレコなどの経験から『ハンドレッド』はどのような作品だと思いますか?
霧島サクラ役・吉岡茉祐さま(以下、吉岡):いろいろな良い要素が詰まっているなっていう印象です。私はもともとアニメは好きではあったんですが、そこまで詳しくなかったんです。でも『ハンドレッド』は周りの方々に“ザ・王道”と言われることがたくさんあって、私も気軽に楽しめています。
実は、サクラが出演していない回にもアフレコの見学に行ってたんです。見学させていただいている間にもストーリーが進んでいって、キャラクターが増えていったりするのを見ていると、毎回面白いなっていうところが盛りだくさんなんです。本当に飽きない作品だなって思いました。
──アフレコ中の雰囲気はいかがでしたか?
吉岡:先輩も後輩もたくさんいますし、大御所の先輩もたまにゲストとしていらっしゃったりして、すごく勉強になりました。
『ハンドレッド』の戦闘シーンは本当に迫力があるし、ラブラブなシーンは甘々な感じだし、というのがわかりやすいので見ていてスゴく毎回勉強になります。
──一番勉強になったなって思ったことは何ですか?
吉岡:7話で登場したクラウディア役の、赤﨑千夏さんの演技が勉強になりました。赤﨑さんの演技は他の作品でも見たことがあったんですが、それともまた違って、こんなにハイテンションな演技でくるんだってビックリしました。
アフレコのときは映像がはっきりしていない状態だったのにも関わらず、キャラクターの表情がひとつひとつ見えてくるのには驚かされました。それだけ明るいキャラクターを演じるにはいろんな表情の変化がないといけないのかなと、いろいろ考えさせられましたね。特に私が今まで演じてこなかった役柄だったのですごく勉強になりました。
■ サクラのサインは吉岡さんが書いた!?
──霧島サクラの魅力はどんなところだと思いますか?
吉岡:とにかく可愛い。押しが強いくせに押されると弱いっていうそのギャップが……。歌姫なので、劇中でも歌っていますし、そういう幅広いところも好きですね。
──霧島サクラを演じて、楽しかったところはどこでしょうか?
吉岡:全部楽しかったんですけど、アニメに登場するサクラのサインを考えたのは楽しかったですね。私が書いた字体をそのままアニメに転写したかったそうで。まず最初に英語の置き手紙を書くっていうシーンで文字を書いて、その次はカレンちゃんにサインをあげるシーンのためにサインを考えてきてくださいってスタッフさんに言われたんです。次の週までの宿題として。
個人的にもすごく可愛いサインができたと思います。何パターンか考えて、やっぱりこれかなっていうのを選びました。せっかく私が書くっていうのもあるので、自分のサインともちょっと似てるところを作ったりとか、いろいろ考えて、遊び心が入ったサインになりました。
──あれは吉岡さんが書いていたんですね! 霧島サクラ以外で好きなキャラクターはいますか?
吉岡:たくさんいるんですけど、まずクラウディアは勉強になったという意味で好きですね。あと、エンディングが4つあるんですけど、その3つめのエンディング、大坪由佳さんと羽多野渉さんが歌われている曲も好きで。キャラクターのセリフがそのまま入ったような曲でお気に入りです。
フリッツ・グランツとレイティア・サンテミリオンの2人が特にピックアップされる話数は少ないんですが、歌でキャラクター性が見えたというか。話が進んでいくにつれて、主人公たちの裏で遊んでいるシーンがあったり、あの2人だからこそ出来る明るい空気感がそのまま出ている歌だなと。アニメでも2人が話すことによってパッと明るくなるのが、すごく好きだなって思いましたね。2人がかみ合っていてすごく羨ましいなって思います。
──霧島サクラも歌っていますが、レコーディングはいかがでしたか?
吉岡:霧島サクラのキャラクターソングとして歌ったエンディングと、劇中での歌手・霧島サクラとして歌う楽曲と、歌い方をまったく変えているっていうのもあって、それぞれが違う曲調になったんですよ。どれも聴いていて飽きないし、新鮮に聴けるというか。
エンディングはキャラクターの可愛さを特にピックアップしたような曲です。劇中のライブで歌う曲は本当に歌手が歌っているように、歌唱力メインなところがあって、少しプレッシャーでもありました。4つ曲があったんですけど、全部曲調が違うし、可愛い曲もあったりロックな曲もあったり、バラードもありましたし、それぞれに思い入れがあります。
どの曲をとっても霧島サクラの曲だなって思うし、私にとっても成長させてくれた曲だなっていう思いがあります。特にディレクションも、サクラから離れすぎず、それでもアーティスト感は残しつつっていうバランスをとりながらやったので難しかったですね。
「ホールミーバイトミー」っていう可愛らしい楽曲があるんですけど、最後までどの声質にするか迷った曲だったので本当に時間がかかりました。その他の楽曲はカッコいい路線に走ればサクラのカッコいい面が出たんですけど、「ホールミーバイトミー」は可愛らしい曲なので。エンディングを初めにレコーディングしたんですけど、すごく可愛くて、そこに寄せすぎず、それになりすぎずっていう加減が難しかったですね。もともとの地声とサクラの声も違うので、そこでも調節しました。
■ お母さんも『ハンドレッド』を見ている!?
──『ハンドレッド』はどんな人に観てもらいたい作品だと思いますか?
吉岡:バトルものであり、ハーレムものであり、学園ものでもある。私みたいな、そこまでアニメに詳しくないけど、アニメ自体は好きだっていう人には、すんなり入ってくる作品なのかなと思いますね。
母が『ハンドレッド』を見てくれていて、毎回感想を送ってくれるんです。サクラのような演技をしている自分を見られるのは、なんだか変な感じなんですけど、ストーリーとしてはすごく楽しんでくれているみたいです。見ていて飽きないというか、分かりやすい展開だからこそ楽しめるんじゃないかな。
──お母様からは、その他何か言われましたか?
吉岡:母はアドバイスをくれるタイプの人なんですよ。自分がやってたワケじゃないのに、「マユちゃんは自分の地声で勝負したほうがいいよ!」って言ってきたり(笑)。
サクラに対しても「歌はいいよ、歌は」って言ってました。母的には、サクラの演技はすごく違和感があったみたいで。確かに普段の私を知っている人にはすごくビックリされますね。
──身近な方々が見てくださるのは嬉しいですね。そんな中、吉岡さんのアニメ前半戦のお気に入りポイントはどこですか?
吉岡:サクラちゃんがメインになる回があったので、そのときは集中してサクラを演じていました。ライブシーンもすごく楽しみにしてましたし、ハヤトとの会話のシーンは毎回サクラちゃんの話し方が可愛くて、自分でも一生懸命頑張ってました。4,5,6,話がサクラメインの回なんですけど、4話は外向けのサクラが多くて、5話はハヤトと喋ってるシーンが多くて、最後はライブ回みたいなくくりで。
歌がメインの回とハヤトとの会話っていうところでそれぞれ違う魅力があるというか。素のサクラと、歌手のサクラは、それぞれ苦労があって、このあたりの話は私にとって一生忘れないであろうストーリーですね。居残りっていうのをアフレコで初めてやりましたから……。みなさんが収録を終えた後に一人で居残りは、きつかったですね。この経験を次につなげたいなっていうのは思いが強いです。
──アフレコも苦労されて、そこからの後半戦です。後半戦のオススメポイントはありますか?
吉岡:サクラはどんどんカレンちゃんと仲良くなって、カレンちゃんとの会話が増えていきます。フランクなサクラがもっと見られるし、ちょっと先輩っぽい新しい一面が見られると思います。話しが後半になるにつれバトルも増えるので、いよいよ本格的なバトルが見られるんだなとすごく楽しみです。
歌はエンディングで1曲、劇中で1曲あるんですけど、エンディングはカレンちゃんのハモりがかなりいいんですよね。ナチュラルなハモというか、バラードに合っていてしっかりと支えてくれる感じがすごくて、私もすごく好きな曲です。
その曲のレコーディングは香耶(奥野さん)が先に収録していて、香耶の声を聴きながら歌ったんですけど、サクラは先輩なので、しっかりしなきゃっていう思いがあって。ちょっとしたプレッシャーもありながら、2人で歌うことでの共鳴も考えながらの収録でしたね。なので、完成をすごく楽しみにしてました。出来上がったものを聴いてみると、すごく良いバラードに仕上がっていて、これがエンディングで流れるのかって思うとみなさんの反応が楽しみですね。いつかライブで歌うのが密かな夢です。
■ かなりやんちゃな小学生時代
──本作は「学園バトルアクション」ですが、学生時代にもっとも「バトルしたなぁ」と記憶に残っていることはありますか?
吉岡:私、一生忘れないであろうバトルあります。小学校6年生のときに、女の子3人対男の子2人でかなりマジな喧嘩になったことがあって。一人の女の子を男の子側がいじめてたっていうのをこっちが「許せない!」って口論になった末、喧嘩になりました(笑)。先生にもご迷惑をかけたくらいのレベルでした。小学校のときは割とやんちゃしてましたね(笑)。
私、一年生と二年生ときは友達がいなかったんですよ。三年生のときに「これはいかん」と思って頑張って友達を作ろうとした結果、男勝りな性格になってしまって……。男友達もいるし女の子のサバサバした友達もいる、挙げ句の果てがその喧嘩でした(笑)。
でも、応援団長や生徒会の副委員長みたいなのもやってました。そういうところで先生点を稼ぎつつ裏では、みたいな(笑)。
他には、私中学校のときにいろんな部活に所属していて、女子テニス部、家庭科クラブ、パソコン部、演劇部にも補佐で入ってました。学園祭の時には助っ人に行きすぎて、みんなが「吉岡さんちょっとはやくきて!」って逆に取り合いになってました(笑)。ハヤトみたいに引っ張りだこでしたね。
──人気者は違いますね(笑)。『ハンドレッド』にちなんでうかがいますが、いままでの人生で、100回以上行ったことは何かありますか?
吉岡:趣味が100回以上変わっている自信はありますね。気になったことはすぐにやりたいタイプなんですよ。しっくりこないと、すぐ次! ってなっちゃうんですよね。広く浅くというか。結構続いてるものもあるんですけど、「そういえば昔ちょっとやったな」っていう趣味も入れたら、かなりあると思います。
その中でも一番続いてるのは小説を書くことなんです。20作品以上書きかけがあるんですけどね(笑)。他にも健康思考だったときにウォーキングやジョギングをしていました。一時期、ラノベにはまった時期もあるんですよ。そのまま受験勉強とかで断念したり……。ミサンガ作り、お弁当作りなどなど、思い出せばかなりありますね。人がやっているのを見たら、私もやってみようかなって思っちゃって。
今、ちょうどハマり出しているのがアロマテラピーです。本を買って、アロマの組み合わせを調べたり、人にマッサージするのが好きなんですよ。友達や自分でマッサージするときにアロマオイルを使ってやってみたりしています。
──では、アニメ後半戦を楽しみにしているみなさんにメッセージをお願いします。
吉岡:後半戦からはどんどんバトルが激化していって、新しいキャラクターも増えて、盛りだくさんの展開になります。
『ハンドレット』の世界観がもっといろんな人に伝わればいいなと思います。特に私は、劇中でたくさん歌わせていただいてるので、曲も含めて霧島サクラのことを好きになってもらえたら嬉しいです。
■『ハンドレッド』作品情報
【放送概要】
テレビ東京 4月4日スタート 毎週月曜深夜2:05~
BSジャパン 4月9日スタート 毎週土曜深夜0:00~
AT-X 4月5日スタート 毎週火曜夜11:30~
リピート放送 毎週木曜午後3:30~/毎週日曜深夜1:30~/毎週月曜朝7:30~
※放送日時は変更になる場合があります。
【スタッフ】
原作:箕崎准(GA文庫/SBクリエイティブ刊)
キャラクター原案:大熊猫介(ニトロプラス)
監督:小林智樹
シリーズ構成:白根秀樹
キャラクターデザイン:田中紀衣
音楽:鳴瀬シュウヘイ
音楽制作:DIVEⅡentertainment
アニメーション制作:プロダクションアイムズ
オープニングテーマ:「BLOODRED 」 D-selections
エンディングテーマ :「EYES ON ME」 エミリア(大久保瑠美)&サクラ(吉岡茉祐)
【キャスト】
如月ハヤト:長谷川芳明
エミール・クロスフォード:大久保瑠美
霧島サクラ:吉岡茉祐
如月カレン:奥野香耶
クレア・ハーヴェイ:M・A・O
フリッツ・グランツ:羽多野渉
レイティア・サンテミリオン:大坪由佳
リディ・スタインバーグ:衣川里佳
エリカ・キャンドル:牧野由依
シャーロット・ディマンディウス:堀江由衣
スフレ・クリアレール:佐藤利奈
メイメイ:今村彩夏
【イントロダクション】
《ハンドレッド》―それは地球を襲う謎の生命体《サベージ》に対抗できる唯一の武器。《武芸者(スレイヤー)》を目指すため、海上学園都市艦《リトルガーデン》に入学を果たす。だが―なぜか自分のことをよく知るルームメイト、エミール・クロスフォードに、どこか懐かしい違和感を覚えるハヤト。さらに入学早々、学園最強の武芸者《女王》クレア・ハーヴェイから決闘を申し込まれてしまい……!? 箕崎准×大熊猫介(ニトロプラス)がタッグを組んだ、《究極》の学園バトルアクション、ここに開幕!
>>テレビアニメ「ハンドレッド」公式サイト
>>テレビアニメ「ハンドレッド」公式Twitter(@hundred_PR)
ハッシュタグ:#ハンドレッド
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