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細谷さん「見ればわかる!」『亜人 -衝戟-』完成披露上映会レポ

宮野真守さん、細谷佳正さん、平川大輔さんらが作品への想いを明かした『亜人 -衝戟-』完成披露上映会レポート

 これまで第1部、第2部と上映されてきた劇場アニメ『亜人』。その最終章『亜人 -衝戟-』が、 2016年9月23日(金)より全国公開となります。本稿では、それに先駆け9月2日(金)にお台場シネマメディアージュにて行われた、完成披露上映会の模様をお届けします!

 イベントには、永井圭役・宮野真守さん、海斗役・細谷佳正さん、田中功次役・平川大輔さんらキャスト陣が登壇。加えて、瀬下寛之総監督と安藤裕章監督らスタッフ陣も登場し、最終章の見どころや意気込み、作品への想いを語りました。

■映像と音のマッチングに感動!
 この日の司会を務めたサンキュータツオさんより、まずは今回の最終章について率直な感想を求められた宮野さん。一言「嬉しいです」と述べると、原作と違ったオリジナルストーリーでの完結を目指してきた本作で、自分たちの想いを出し切れたと語りました。

 また、本作の見どころについて問われると、これまで主人公らしくない主人公として描かれてきた永井圭が、今回の『亜人 -衝戟-』で「ヒーロー像的なところにも向かっていく」と答えました。

 細谷さんは、収録自体はプレスコ(※セリフを先に収録すること)で大分前に行われていたことを明かすと、今回の作品は客観的に見ることができたとコメント。後から映像を付けているのに、自分たちの声の演技とを受けて、後から作られた映像が、見事にマッチングしていることに驚きを隠せないようでした。

 平川さんも、細谷さんと同じくプレスコで収録が行われたことに触れると、自分たちが想像していたものを遥かに越える映像になっていることに、感動を覚えたと語りました。

■圭は決してクズではない!
 キャスト陣のコメントがひと段落したところで、続いては、瀬下寛之総監督と安藤裕章監督に、最終章へたどり着いた感慨を尋ねました。瀬下総監督と安藤監督は、主人公の圭が、色々な人からクズだと言われていたことを話すと「決してクズではない!」としっかり否定。この最終章では、「みなさんを感動させることができる、カッコイイキャラクターになった」と自信を露わに。

 続いておふたりが作品へのこだわりを語ると、第1部ではサスペンス感で引っ張ったこと、第2部では激動の展開とキャラクターが増えたことでの世界の広がり、それを受けての3部は広がりをさらに広げたことで大きな苦労があったことが明らかに!

 作品やキャラクターについてのトークへ移ると、話題は宮野さん演じる永井圭と平川さん演じる田中功次、ふたりの亜人についてへと移りました。 宮野さんは、ふたりとも等しく亜人として扱われながら、受ける気持ちや向かっていく方向が違っている点が面白いと述べました。

 前回の舞台挨拶でベストシーンとして挙げられた、圭の精神世界の話になると、あのシーンは圭の心のなかの想像上の田中ということで、平川さんは、普段の田中よりも挑発的に演じたと話しました。

 次は圭と海斗の関係性について! 最終章の予告にある、圭へ手を伸ばす海斗のカットをスクリーンに映しました。このふたりの関係性を象徴するカットを見た宮野さんは、「ずるいよ、そういうとこあるよね、細谷さんは」とコメント。どうやら細谷さんには、いつもカッコいいところを持って行ってしまうところがあるんだとか。

 そんな海斗を演じる際に意識した点として、細谷さんは、周りが見えておらず、圭しか見えていない感じを出したかったと語りました。また、見てくれるファンのみなさんに「海斗も亜人だと思われたらいいのに」、とも。

 細谷さん演じる海斗が、なぜそこまで圭のことが好きなのか。圭を演じる宮野さんが、それを直接海斗を演じる細谷さんに尋ねる一幕もありました。それに対する細谷さんの回答は、「死ねばわかる」という本作のキャッチコピーに倣った「見ればわかる」! これには会場から拍手が巻き起こりました。

■宮野さんが主題歌に込めた想いは……!?
 このトークショー最後の話題は、宮野さんが担当した本作の主題歌「The Birth」について。自ら主題歌を担当できた喜びを露わにした宮野さんは、ここで、この試みが瀬下総監督からのオファーを受けてだったことを明かしました。

 宮野さんによると、瀬下総監督は音楽に関しても並々ならぬこだわりを持っているそうで、主題歌を担当するにあたって事前に打ち合わせを行ったそうです。そして、自分が主題歌を担当するからには、圭の気持ちが歌詞に現れることを目指したんだとか。また、この楽曲の感想を求められた安藤監督は、「The Birth」の歌詞に涙したことを話しました。

 ついに公開となる最終章『亜人 -衝戟-』。その公開初日となる9月23日(金)には初日舞台挨拶が開催されます。 今回は佐藤役の大塚芳忠さんが登壇されるので、ぜひお見逃しなく!

[取材・写真・文/胃の上心臓]

■作品情報
劇場アニメ3部作 最終章『亜人 –衝戟(しょうげき)-』9月23日(金)より全国公開!!

【イントロダクション】
決して死なない新人類・亜人と、それを追う日本国政府。両者の戦いを、斬新なアクションと緻密な心理描写で描く大ヒットコミック『亜人』(桜井画門/講談社「good! アフタヌーン」連載)が、待望のアニメ化! 

総監督・監督には、映像化が難解と言われた『シドニアの騎士』を、計算され尽くした映像表現と新感覚のバトル描写へと昇華させた、瀬下寛之と安藤裕章が担当。脚本には「進撃の巨人」で原作の持つ緊張感や焦燥感を見事に再現した瀬古浩司を迎え、亜人を巡る極限の戦い、そして魅力的なキャラクターたちの葛藤を余すところなく表現する。また、『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』『PSYCHO-PASS サイコパス』など多彩な作品を手がける菅野祐悟の音楽が、物語に圧倒的な躍動感と緊張感を与える。

そして、アニメーション制作は、アニメ界のアカデミー賞と言われるアニー賞やエミー賞を連続受賞し、新技術を駆使して描いた「シドニアの騎士」も高い評価を得たポリゴン・ピクチュアズが担当。

充実の制作陣で贈る、緊迫のバトル・サバイヴ・サスペンス大作。亜人と認定され、全人類から狙われる事になった高校生の逃亡劇が、幕を上げる!



【ストーリー】
高校生・永井圭。下校時、交通事故に遭い、亜人であることが発覚。以降、警察、及び、亜人管理委員会から追われる身となる。
圭が逃走中に接触を図ったのが、帽子の男こと亜人・佐藤だった。佐藤は圭を教育するため、彼を亜人管理委員会に引き渡す。が、試みは失敗。佐藤は圭と袂を分かち、独自に集めた亜人協力者と共に、グラント製薬爆破という大規模テロを引き起こす。
そして、現在。
圭を巻きこみ、亜人テロリスト・佐藤と亜人管理委員会との戦いは、新たな局面を迎える。
「第2ウェーブのテーマは、『浄化』だ」
佐藤による第2の犯行予告。それは、亜人関連要人15名の連続暗殺計画だった。

亜人対日本国政府、佐藤対永井圭の、国の存亡を賭けた最後の戦いが、幕を開ける……!

【スタッフ】
原作:桜井画門(講談社『good! アフタヌーン』連載)
総監督:瀬下寛之
監督:安藤裕章
シリーズ構成:瀬古浩司
プロダクションデザイナー:フェルディナンド・パトゥリ/田中直哉
キャラクターデザイナー:森山佑樹
造形監督:片塰満則
美術監督:松本吉勝
色彩設計:野地弘納
演出:井手恵介/岩田健志/米林拓
CGスーパーバイザー:岩田健志/上本雅之
編集:渡邊潤/田部季美
音響監督:岩浪美和
音楽:菅野祐悟
音楽制作:キングレコード
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
製作:亜人管理委員会

【キャスト】
永井圭:宮野真守
海斗:細谷佳正
中野攻:福山潤
佐藤:大塚芳忠
田中功次:平川大輔
戸崎優:櫻井孝宏
下村泉:小松未可子
オグラ・イクヤ:木下浩之
曽我部:鈴村健一
アルメイダ:森川智之
マイヤーズ:坂本真綾
永井慧理子:洲崎綾
琴吹武:斉藤壮馬

>>アニメ『亜人』公式サイト
>>アニメ『亜人』公式ツイッター(@anime_ajin)
#亜人計画

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(C)桜井画門・講談社/亜人管理委員会
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