お台場にジャパリパークが出現!?　フレンズが殺到した『けものフレンズ』CDリリースイベントレポート＆インタビュー

「すごーい！」、「たのしー！」など、中毒性の高い流行語を生み出している話題作『けものフレンズ』のシングルCD「ようこそジャパリパークへ」リリースイベントが開催！　2017年2月25日（日）に、お台場ダイバーシティ東京のフェスティバル広場にて、行われました。

　出演は尾崎由香さん（サーバル役)・本宮佳奈さん（フェネック役）・小野早稀さん（アライグマ役）・佐々木未来さん（ロイヤルペンギン役）・築田行子さん（フンボルトペンギン役）・根本流風さん（コウテイペンギン役）・相羽あいなさん（イワトビペンギン役）の7名でした。（※ジェンツーペンギン役の田村響華さんも予定していましたが、体調不良のため欠席されました）。

　このイベントはアニメ『けものフレンズ』が放送されてから初のイベントとなります。事前にCDを購入した方を対象にした優先エリアは設けられているものの、それ以外は観覧フリー。当然、会場周辺には大勢のファンが殺到し、会場の周囲には『けもフレ』目当てのフレンズ（ファン）でいっぱいでした！　その数、なんと約1000人!!（公式発表による）　いま『けものフレンズ』がどれだけ注目されているかが伺えます。すごーい！

各キャラをイメージした衣装でメンバーが登場
　イベントが始まると「どうぶつビスケッツ×PPP」のメンバーが、自身が演じるキャラクターをイメージした衣装でステージに登場しました。（※「PPP」：Penguins Performance Project、通称「ペパプ」）

　ステージ上に立ったサーバル役の尾崎由香さんが、「CD発売記念イベントにお越しいただきましてありがとうございます！」と挨拶すると、会場を埋め尽くした大勢のファンから大きな拍手と歓声があがりました。簡単な挨拶の後は、どうぶつビスケッツ×PPPの自己紹介です。

　尾崎さんから順に自己紹介をしていき、根本流風さんの自己紹介が終わったとき、根本さんは手に持ったペンギンの置き物を高々と掲げました。このペンギンは、今日会場に来られなかったジェンツーペンギン役の田村響華さんとのことです。シュールな演出で会場を爆笑させた後は、トークコーナーが始まりました。

各キャストが「一番好きなセリフ」をおしえてー！
　トークコーナーの司会はロイヤルペンギン役の佐々木未来さん。佐々木さんの提案で、登壇したキャストが「一番好きなセリフ」をひとりずつ披露していきます。しかし、イベント実施時はPPP（ペパプ）がまだアニメ本編に登場していないため、披露するのは「どうぶつビスケッツ」の3人だけ（尾崎さん、本宮さん、小野さん）。

　会場からは「あはははー！」と爆笑が起こりましたが、生でサーバルちゃん、フェネック、アライさんのボイスを聞けるとあって観客は興奮気味。どのセリフが選ばれるのか……どうぶつビスケッツの3人に視線が集まりました。　ひとりめのアライグマ役・小野早稀さんが披露したのは、「パークの危機なのだーーー！」でした。観客から大きな拍手がおくられるなか、キャストからも「本物だー！（笑）」とイジられていました。

　続いてふたりめはフェネック役・本宮佳奈さん。本宮さんは多少気の抜けた声で、短いセリフ「アラーイさーん」と、アライグマを呼ぶセリフをチョイス。これには会場は大爆笑。本宮さんがこのセリフを選んだ理由は、「アライさんといっつも一緒にいるし、大好きだから」だそうです。それを聞いた小野さんは、「あ、ありがとう（笑）」と恥ずかしそうに照れ笑いしていました。

　そして最後はサーバル役・尾崎由香さんです。メンバーから「どのセリフだろう？」、「なにが来るか楽しみだな～」などとイジられた尾崎さんは、「ハードル上げられた！（笑）」と笑顔でステージの中央に移動しました。すると尾崎さんの声を聞き逃すまいと、約1000人のフレンズが静まり返ります。

　尾崎由香さんの「すっごーい！　なにこれ？　なにこれー？」とサーバルちゃんの“あの声”を出すと、観客は「うおおおお！」と大歓声。喜んだのは観客だけでなく、メンバーからも「かわいい！」や「毎週サーバルに癒される♪」といった声があがっていました。

　そして、トークコーナーの最後に佐々木未来さんから、ドラマ＆キャラクターソングアルバム「Japari Café」と「オリジナルサウンドトラック」（共に2017年5月17日発売予定）の告知が行われ、いよいよミニライブコーナーです！

お台場にライブを盛り上げるのが得意なフレンズが大集合！
　ミニライブコーナーの1曲目は「PPP（ペパプ）」による「大空ドリーマー」。ペンギン衣装の佐々木未来さん、築田行子さん、根本流風さん、相羽あいなさんは、ステージ上でフォーメーションを組みながらかわいいペンギンダンスを披露。このときのお台場はすでに日が落ちていて、会場のあちこちで振られていた「白」のペンライトが美しく光っていました。

　佐々木さんが曲紹介中に「私たちはこの日のために練習してきましたからね！」と言っていただけあって、メンバーの息はピッタリでした。

　続いて2曲目は、アニメ『けものフレンズ』のオープニングテーマソング「ようこそジャパリパークへ」。PPPのメンバーは尾崎さんと本宮さん、小野さんをステージに呼び込み、「どうぶつビスケッツ×PPP」が披露されました。　テーマソングの初披露を終えたメンバーたちは、ステージいっぱいに散開し、「ありがとうございます」と手を振りながら会場を埋め尽くすファンに感謝の気持ちを伝え、ミニライブコーナーは終わりました。

どうぶつビスケッツとPPPのお渡し会
　ミニライブの後は、直筆サイン入りアナザージャケットお渡し会が行われました。「どうぶつビスケッツ」バージョンと「PPP」バージョンの2種類が用意され、参加者はどちらかの列に並んでメンバーから手渡されました。ひとりひとりにアナザージャケットを手渡しながら、感謝の気持ちを伝えるメンバーは楽しそうに終始笑顔でした。参加したフレンズにとっても、思い出深い一日になったはずです。

出演者のみなさんと福原Pにインタビュー！
　イベント終了後、出演したキャストのみなさんと、ステージをそばで見守っていた福原慶匡プロデューサーにインタビューを行いました。キャスト＆スタッフのみなさんは本当に仲がよく、楽屋の雰囲気はまさに“リアルジャパリパーク”といった雰囲気。お客さんの前に初めて立った感想と、3月12日に予定されているスペシャルイベント第二弾への意気込みなどを伺いました！

尾崎由香さん（サーバル役）：イベントが始まるまでは「どんな感じになるんだろう？」と思っていました。でも、いざステージに立ってみたら、ステージから見えないくらい遠くまでお客さんが集まってくださったんです！

　いままで『けものフレンズ』の人気がどれくらいなのか実感が沸かなかったので、集まってくださったみなさんを見たときは本当にビックリしました。「こんなに大勢の方に応援してくださっているんだなぁ」と、今日やっと実感できた感じです。

　ミニライブの後に行ったお渡し会では、たくさんの方に「応援してます」と声をかけていただけました。また、「イベント楽しかったよ」とか、「サーバルちゃんの衣装が似合ってるよ」とか、みんな嬉しいことを言ってくださるんです。とっても幸せな時間でした！

　そして3月12日に開催するスペシャルイベント第二弾は秋葉原です。今度は室内のイベントなのですが、たくさんの方に来ていただけたら嬉しいです。私たちは今日よりもパワーアップしたパフォーマンスをお見せできるようにがんばります。これからも応援よろしくお願いします！

小野早稀さん（アライグマ役）：今日は初めてのお披露目だったので、ステージに立つまではすごくドキドキしていました。いざステージに登ってみたら、とてもたくさんの方が待っていてくださいました。『けものフレンズ』という作品が、こんなにも多くの方に愛していただけているんだなと、初めて実感できました。とても嬉しい気持ちでフワフワしています（笑）。

　そして次回は3月12日に秋葉原でスペシャルイベントの第二弾があります！　今度は8人のフルメンバーで一緒にドッタンバッタン楽しみたいです。お越しになるみなさんも、一緒に「うー！がぉー！」しましょう。今日は本当にありがとうございました!!

本宮佳奈さん（フェネック）：いま世間で大勢の方が『けものフレンズ』を話題にしてくださっているのはわかっていたのですが、初めてのイベントでどれくらいのお客さんに来ていただけるのかは不安でした。ですが、実際にステージに出てみたら、そこには本当にたくさんの方の姿がありました！

　さらに私たちが歌い始めたら、それに合わせてお客さんも合いの手を入れたり、歌ったりしてくださって！　しかも「どうぶつビスケッツ」の黄色のペンライトと、「PPP（ペパプ）」の白いペンライトを振ってくださるんです。会場全体で盛り上がれて、本当に楽しかったです。

　そして、秋葉原で行われる第二弾のイベントの個人的な目標は、より「フェネックらしさ」を出して歌いたいと思います。これからもメンバー一同がんばりますので、応援よろしくお願いします。

佐々木未来さん（ロイヤルペンギン役）：今日は屋外ステージだったため、イベントが始まるまではとても寒かったのですが、いざ始まってしまえばみなさんの熱気がすごいんです！（笑）　私はいままであまり野外でイベントをする機会がなかったのですが、快晴の大空の下で、『大空ドリーマー』と『ようこそジャパリパークへ』をとても気持ちよく歌えました。

　ステージから会場を見渡すと、休日のお台場ということもあり、『けものフレンズ』を応援してくださっている方はもちろん、ぜんぜん知らない方も足を止めて見ていただけたんじゃないかなと思いました。これをきっかけに、もっともっと『けものフレンズ』の輪が広がっていくんじゃないかなぁと楽しみにしています。

　私たちが演じる「PPP（ペパプ）」は、まだアニメの本編に出てきていません。なのにペパプの曲『大空ドリーマー』を歌ったとき、みなさんすっごく盛り上がってくださったんです。歌う前は不安でドキドキしていたのですが、そんな心配は無用でした。きっとCDをしっかり聴き込んで、イベントの予習をしてくださったんだと思います。とっても嬉しかったです。

　そして次回の秋葉原のイベントは、今日とは違って屋内のステージです。きっと今日以上の熱気に包まれるんじゃないかなと、いまから楽しみにしています。またみなさんの前でパフォーマンスできるのを楽しみにしています。

築田行子さん（フンボルトペンギン役）：いまの率直な感想は、イベントが成功してホッとしています。ステージに出る前は緊張していたのですが、いざステージに立ってみたら会場の周りにはお客さんがいっぱいで、気がつくと緊張はふっとんでいました（笑）。そしてイベントが始まってしまえば、ずっとリラックスして楽しめました。

　でも、リラックスしすぎちゃったのかな？　いつも練習では間違えなかったのに、なぜか「Pop People Party」の部分が私ひとりだけヘンな振りになっちゃって……。コレを教訓に、今後のイベントは徐々にクオリティーを上げていけるようにがんばります！

　まずは3月12日の秋葉原です。次回はしっかりやりたいと思います！　みなさん注目してください。これからも応援よろしくお願いします。

根本流風さん（コウテイペンギン役）：今日のイベントのためにずっとずっと練習してきたのですが、長いようであっという間でした。メンバーのみんなが忙しくて、全体で練習できたのは2～3回だったと思います。でも、各々が個人練習をしっかりやってきてくれたので、最後に全員で合わせたときは楽しくバッチリできました。

　私たちはアニメが放送される前から一緒に活動してきたので、チームワークのような絆が生まれてきてるんだと思います。あまり仲がよくないと正直な気持ちは伝えられませんが、私たちはお互いに「ここができてないよ」と言い合えるくらいの関係なんです。今日のようなパフォーマンスをお見せできたのは、メンバーの関係性と、みんなが「イベントを楽しもう！」という想いが強かったからだと思います。

　イベント後のお渡し会では大勢の方から『大空ドリーマー』の感想を聞かせていただけました。嬉しかったのは、「かっこいい曲だと思ったけど、振り付けを見たらかわいい印象に変わったよ」とか、「誰がどのパートを歌っているかがわかってよかった」と言っていただけたことです。この曲はまだアニメの本編で流れていないので、放送される回を楽しみにしていただきたいです。

　今後も私たち「どうぶつビスケッツ」と「PPP（ペパプ）」はたくさんのイベントをしていきたいです。そして、メンバーのもっといろんな面をお見せできるように、がんばって活動していきます。これからも応援よろしくお願いします。

相羽あいなさん（イワトビペンギン役）：実は私、みなさまの前で歌って踊るという経験が初めてだったんです。それなのに、こんなに大勢の方に見ていただけて、とても嬉しかったです。

　今日の感想は「リハーサルから熱気がすごかった！」です。私はリハーサルでステージに立ったとき、その熱気に驚いてダンスのミスをしちゃいました。普段あまり緊張しないタイプなのに、なんでだろう？（笑）
ミニライブの後にやったお渡し会では、たくさんの方に応援していただけました。印象的だったのは、「ペパプのダンスがかっこよかったよ」と言ってくださった方々が多かったことです。「かわいい」だけじゃなく、かっこいいと言われたのは嬉しかったです。きっと本番では、「PPP（ペパプ）」の良さが100％出せたんじゃないかなーと思いました。

『けものフレンズ』の世界のなかの「PPP（ペパプ）」はアイドルユニットなので、それを演じさせていただいている私たちが、イベントでちゃんとできないとかっこ悪いじゃないですか？（笑）　なので私たちは精一杯がんばって作り上げてきました。本番でみなさんに喜んでいただけたとき、「ちゃんとやってきてよかったな」と思えました。あ、でも、レッスンは大変なだけじゃありませんでした。メンバーのみんなと友情を深められたので、本当に楽しかったです！

　3月12日に予定している秋葉原のイベントは室内なので、もっと熱気を間近で感じられるんじゃないかと、いまから期待しています。いらっしゃるみなさんも、来られない方も、これからも『けものフレンズ』をよろしくお願いします。

福原慶匡プロデューサー：こんなにすばらしいイベントができて嬉しかったです。僕にとって有益だったのは、『けものフレンズ』を応援してくださるお客さんの方々の顔を直接見られたことです。いままでネットを通じてはみなさんのことを見ていましたが、実際にどんな方なのかわかりませんでした。それが今日、こうやって大勢の方々にお集まりいただき、本当に『けものフレンズ』を楽しんでくださっているんだなと実感できました。

　この現場の雰囲気はチームに持ち帰り、みんなで共有させていただきます。そしてもし間に合うようならば、制作に反映させていきたいと思います。これからも末永く『けものフレンズ』をよろしくお願いします。

　今回のリリースイベントは、『けものフレンズ』ブームの最中ということもあり、大成功といったご様子でした。これからもイベントは盛りだくさんの『けものフレンズ』をお楽しみに！

[取材・佐藤ポン]