『タイムボカン』『冴えカノ』楽曲担当の妄キャリにインタビュー!

「アニオタ冥利に尽きます」『タイムボカン24』や『冴えカノ♭』の楽曲を担当する”妄キャリ”にインタビュー!

 秋葉原ディアステージからデビューしたアイドルグループ・妄想キャリブレーションが担当している、現在放送中のアニメ『タイムボカン24』のエンディング曲「激ヤバ∞ボッカーン!!」が、この度、3月8日に発売されました。

 また、これに先立って、2月20日には「激ヤバ∞ボッカーン!!」のMVを公開。なんと、このMVでは彼女たちの3Dモデルが登場し、古今東西さまざまな格闘ゲーム(以下、格ゲー)のオマージュを盛り込んだ映像となっています。

 そんな「激ヤバ∞ボッカーン!!」の発売を記念して、妄想キャリブレーションへのインタビューを敢行。アニメイトタイムズ初登場となる妄想キャリブレーションの紹介から、「激ヤバ∞ボッカーン!!」の制作秘話、さらには先日、TVアニメ『冴えない彼女の育てかた♭』のエンディングを担当することも発表された彼女たちの思いまでを語ってもらいました。



バラエティ感溢れる「妄想キャリブレーション」
──アニメイトタイムズでは初登場となる妄想キャリブレーション(以下、妄キャリ)。まず、妄キャリとそれぞれの自己紹介からお願いします。

水城夢子(以下、夢子):妄キャリは、バラエティに富んだオタク集団! みんな何かのオタクと言われる人たちなんですけど、私はその間で揉まれる一般人です(笑)。だから、まだまだ勉強が必要で、教えてもらうことも多いんですけど、どうぞ優しくしてください。

桜野羽咲(以下、羽咲):桜野羽咲です! 私は、ソロのアニソンシンガーになるのが夢です。アニメイト巡りが本当に大好きで、少し前まで、ほぼ毎日池袋のアニメイトにいて、物色してました(笑)。

アニメは『ソードアート・オンライン』とかアクションものだったり、ちょっと男性向けの作品が好きです。

星野にぁ(以下、にぁ):星野にぁです! 私もアニメがすごい好きで、いわゆるラブコメ、ハーレムアニメだったりとかが好きですね。羽咲とは違うジャンルのアニメを見ることが多くて、2人合わせたら全アニメ見てる、みたいな(笑)。

羽咲:でも、アニヲタだったら絶対に見てる作品はお互い見てるよね。

にぁ:そうだね(笑)。私は、今期だと『昭和元禄落語心中』とか『リトルウィッチアカデミア』、『3月のライオン』とかが一番好みですね。

胡桃沢まひる(以下、まひる):胡桃沢まひるです! 私は、恋愛シュミレーションゲームとスポ根・情熱系のアニメ、マンガが好きなオタクです。なおかつ、キックボクシングを4年間ずっとやっていたり、英語を喋ったり、心理学を学んでいたり……結構アクティブなオタクですね。

雨宮伊織(以下、伊織):雨宮伊織です。ゲームが好きで、アニメも好きです。

にぁ:小学生みたいな自己紹介(笑)。

伊織:ゲームはFPSが好きです。FPS、TPS、ガンゲー……大好きです!

夢子:こんなバラエティ豊富なオタクたちです。

にぁ:夢子はオタクじゃないでしょ(笑)。

羽咲:でも、オタクの気質はあるよね。

夢子:なんで今までオタクにならずに生きてきたんでしょうね…。

にぁ:知らないよ(笑)。


──今の掛け合いを聞いていても、グループで仲が良さそうですね(笑)。

羽咲:もう仲良いとか悪いとかじゃないんですよ。

にぁ:家族ですね! 家族に近しい感情を持ってます。

まひる:この間、3泊4日で香港に行った時も何人かで同じ部屋に一緒に泊まってたんですけど、なんの不自由もないくらい普通の生活をしてましたもん。

にぁ:それぞれが1人のパーソナルスペースを確保してね(笑)。

伊織:楽しい香港でしたよ~。

まひる:いつも、こんな感じで(笑)。本当にゲラゲラ笑っちゃう。ただ、普段のこのゆるっとした感じとライブとの違いがすごくあるグループかなって思います。

羽咲:ライブは激アツなので、そのギャップを楽しんでいただきたいですね!

タイムボカン24に通じる「妄キャリイズム」
──新曲『激ヤバ∞ボッカーン!!』は、『タイムボカン24』のエンディングに起用されています。妄キャリの(インディーズ時代の)初期の楽曲コンセプトは「架空のアニメのOP・EDを歌うユニット」だったわけですが、今回、妄キャリ史上、初めてのアニメ主題歌となった時の気持ちをお教えください。

伊織:信じられないくらい、嬉しかった!

羽咲:言葉じゃ表せないくらい……「嬉しい」って言葉だけじゃなくて、いろんなものが溢れ出て、すべて涙になりました。もう何回も泣いてます(苦笑)。

まひる:私自身も小さい時に見ていたし、「ヤッターマン」シリーズはどの世代も知っている作品なんですよね。そんな作品のエンディングを自分たちがやれるとは……って信じられない部分もあったんです。でも、ちゃんと地上波のアニメで流れているのを見て、感動がやばかったです。


──アニメ『タイムボカン24』は見てますか?

伊織:もちろん毎週録画してます!

羽咲:この間やっと、妄キャリのみんなで揃って見ることが出来て、メンバーと見るのはまた一味違いましたね。

夢子:みんな、Twitterでにぁちゃんみたいなことしました、アニメ見ながら、実況っていうんですか?

羽咲:ハッシュタグつけて実況したら、Twitterトレンドの2位くらいまでは入ることができたんです。私たちが歌を担当することによって、作品をもっと盛り上げられたらなって。それが実感できた瞬間でした。


──妄キャリから見た『タイムボカン24』の魅力を教えてください。

にぁ:『タイムボカン24』は時間帯的にも子供向けアニメなんですけど、私たちの年代もそうですし、ずっと昔から『タイムボカン』とか「ヤッターマン」シリーズを見てる私たちより上の年代の方でも楽しめる内容になってますよね。ところどころツッコミどころが散らばってて(笑)。

伊織:あるある(笑)。良いよね、あの感じ。

羽咲:「子どもは絶対わからないだろうな」ってネタとかも散りばめてあったり。

まひる:「このキャラ、絶対新撰組のゲームのあのキャラだよね!?」とか(笑)。「今、話題のフリースタイルラップのあのネタじゃない?」みたいなのが盛り込まれてて。

にぁ:時間をテーマにした『アニメ』っていうのもあって、今の時代にすごい合わせた内容になっていますよね。ツッコミどころがありすぎて、ツッコミが間に合わない(笑)。

まひる:タイムリーなネタだから、すごい見ていて面白い。これでも一応制御しながら、Twitter実況やってます(笑)。


──妄キャリのみなさんは『激ヤバ∞ボッカーン!!』でも、作詞も自分たちで手がけていますね。詞のテーマは?

にぁ:『タイムボカン24』の悪役三人衆、ビマージョ様たちをイメージして、みんなで書き出してみました。それで詞を書き始めてみたら、いつもヒーローに負けては立ち上がる雑草魂とか、私たちに通じるところがたくさんあって、すらすら言葉が出てきました。

まひる:諦めないで、逆境に燃える感じ。

羽咲:あと、「いつかは自分たちが主役になる」っていう野心とかも、自分たちとピッタリ合うなって。

まひる:ちょっと抜けてるところも妄キャリらしいよね(笑)。ダンスや歌が上手で、完璧なアイドルはたくさんいると思うんですけど……。完璧じゃないけど自分たちなりに頑張ってるところも、妄キャリと通じるんじゃないかなって思います。

格ゲー要素満点のMusic Video
──そんな『激ヤバ∞ボッカーン!!』のMVですが、古今東西の格闘ゲームの要素を広く取り込んでいます。このアイディアはどうやって生まれたのですか?

夢子:伊織がゲーム好きなんで、(MV監督の)篠田利隆さんがいるところで、ぼそっと「自分がゲームのキャラクターになるのが夢」ってつぶやいてたらしいんです。それを撮影スタッフさんが現実にしてもらう形で。

伊織:ヤバイです。

羽咲:前作も『Bang Bang No.1』はCM風のMVなんですけど、それも「CMに出てみたい」っていうつぶやきからそうなったんです。

まひる:インディーズ時代の最初のMVから関わってくださっている愛のある監督に撮ってもらったので、今までの妄想キャリブレーションらしさとか、ここ1年で色々培ってきた新しいものもすべて取り込んだ、過去を凌駕するMVになってると思います!

羽咲:『激ヤバ∞ボッカーン!!』では過去の自分たちと戦って、どんどん強くなっていくっていうストーリーを妄キャリらしいオタク要素も入れて、格ゲーに落とし込んでもらったんです。なので、MVのコンセプトを聞いた時は高まりました。みんなゲームになりたかったんで(笑)。


──MVの制作では、撮影スタジオで何十台のカメラに囲まれてそれぞれを撮影。その撮影データを元に、みんなの3Dモデルが出来上がったそうですね。

まひる:妄キャリのMVって基本的に、最新のテクノロジーとゴチャっとした秋葉原感が合わさってるんです。『ちちんぷいぷい♪』の「アームスカート」だったり、『魔法のスカート』の「光るスカート」だったり。だから、パッと見ても「これは妄キャリのMVだ」ってわかるくらい、視覚的な“妄キャリらしさ”の定義付けが前から出来ているんですよ。それが『激ヤバ∞ボッカーン!!』だと、3Dスキャンした私たちのモデルで。

にぁ:あの3Dの絶妙な動きが、またクスクス笑えるよね(笑)。

羽咲:人生で初めて、84台のカメラに囲まれたよ。

伊織:すごいスキャンダルをした時以上に囲まれたね(笑)。

羽咲:何十台のカメラの中に自分だけがいると、なんか転送装置みたいで…。シャッターを押されたら、どこかに飛ばされちゃうんじゃないか? って、よくわかんない気持ちになりました(笑)。

夢子:すごいね~! 想像力豊か!!


──ほぼ360度から撮影されるわけですけど、撮られたくない角度とかなかったですか?

一同:ありますよ!!

伊織:まず、ジャケ写の顔がヤバイじゃないですか! “顔ヤバ∞ボッカーン!!”ですよ!!

一同:(笑)。

羽咲:これが店頭に並んだら、絶対目につくよね。

まひる:ここまでスゴかったらみんな見てくれるんじゃないかなって。

にぁ:ファンの人も「みんながポリゴンになってる~!」って言ってた(笑)。

羽咲:初めての体験で、完成がなかなか想像できない中での挑戦だったので結構苦戦しました。

まひる:でも、ジャケ写のフォントは可愛いよね。こういったところまでのこだわりが、やっぱり妄キャリらしさを生んでるんじゃないかなって思いますね。

羽咲:MV制作スタッフのみなさんも、めっちゃ妄キャリのことをわかってくれてる感が強いです。

にぁ:MVの中にメンバー一人ひとりの必殺技シーンがあるんですけど、それも監督とダンスの先生が考えてくださって、1人ずつのキャラクターにバシッとハマってるんです。

伊織:キャラクター出てたね~。


──それぞれの必殺技シーンについて、詳しく教えてください。

羽咲:MVの監督に聞くと、負の力を溜め込んだ魔術使いなんですって。格ゲーとしてありなのかな(笑)。

にぁ:二次元になった時の微笑み、マジはんぱなかったよね。

伊織:あの微笑み、良い。闇を抱えてる微笑みだったよ。

夢子:私は『聖闘士星矢』のペガサス流星拳と、『ストリートファイター』シリーズの豪鬼らしいんですけど…『聖闘士星矢』って何?

伊織:夢ちゃんが真っ黒こげになってるところとか、すごかったよね(笑)。

夢子:伊織は「日本一銃の似合う女」と言っても過言ではない。

伊織:その言葉、まったく一緒のリプライがTwitterに来たんだけど! もしかして、夢子の裏垢?(笑)

にぁ:違うでしょ(笑)。

まひる:私はキックボクシングをやってるんで、「ケリ技にしよう」ということで、『餓狼伝説』キムの「飛燕斬」をイメージしたってことでした。あと、『キング・オブ・ファイターズ』シリーズのキングっていうキャラクターが私にそっくりらしいんですよね。それで、基本的にキングをオマージュしたみたいな。

にぁ:私は、『ストリートファイター』リュウの「波動拳」のすごい版。「真空波動拳」。あとは『KOF14』のムイムイ?

伊織:にぁちゃん、前のMVでもピョンピョン飛んでたよね。

にぁ:ダンス的にも、小動物っぽくピョンピョンしてるイメージがあるみたいです。


──撮影は大変でしたか?

伊織:脚立から50回くらい飛び降りましたよ。

羽咲:でも、伊織、めっちゃ格好良かったよ!

伊織:(CG合成なので)出来上がりが全然イメージできなかったんですけど…。でも、MVを見たら「すごい!自分、こんな動きができるんだ!!」ってなりました。

まひる:撮影はすごい楽しかったです!

「アニオタ冥利に尽きます」
──『激ヤバ∞ボッカーン!!』に続き、4月から始まるアニメ『冴えない彼女の育てかた♭』でもエンディングでの楽曲起用が発表されましたね。

一同:ヤバ~イ(拍手)。

羽咲:ノイタミナ枠のエンディングを担当させてもらえるなんて、光栄でしかない。

にぁ:アニオタ冥利に尽きます。

羽咲:妄キャリとして、正直、「頑張って来れてるのかな?」って思ってた時期もあったんですけど、こうやって2期連続タイアップを頂けて良かったです!まだあんまり実感はないんですけど。

まひる:夢子も、アニメ(『冴えカノ』1期)を全部ちゃんと見たんですよ!だから、メンバー全員で同じアニメの話を共有できて。

夢子:初めて、ああいう感じのアニメを全部見ました!

羽咲:「夢子って、アニメ見るとそのキャラを好きになるんだ!」みたいな発見があって。いつも一緒にいるメンバーと同じ作品を語り合えたのも、すごい感動しました!

まひる:放送されてるところを想像すると、多分本当に泣いちゃいますね。

伊織:でもさ~、伊織、嫌なんだよ。一人暮らしのお家で夜中に見て、ポロポロ涙流すの嫌だ~。

まひる:じゃあ、みんなで一緒に見る?

伊織:いや、いい(即答)。

まひる:えっ!

にぁ:そこは見ようよ(笑)。

羽咲:アニメ『冴えカノ♭』は、時間帯も『タイムボカン24』から全然違いますし、『激ヤバ∞ボッカーン!!』から打って変わって違う楽曲になってます。

にぁ:見てくれる人もガラっと変わってくると思うし。

羽咲:だから、なんのアニメ作品にでも染まれるというか、しっかりと曲を自分たちのものにして、ちゃんと妄キャリらしさを落とし込めるようなグループになりたいですね。

伊織:もっと“冴えない”女の子たちにならないと…。

まひる:そこは引きずらなくていいかな(笑)。

羽咲:せっかくエンディングを担当するので、アニメファンの方にしっかりと受け入れてもらえるように、作品を引っ張っていけるようになりたいです!


──期待しています。それでは、最後に読者の方にメッセージをいただければ。

羽咲:これ、いつも買い物してるアニメイトのサイトに載るんでしょう? ヤバ?い!

にぁ:同志たちが読んでくれる。

伊織:…オタクでも、アイドルになれるぞ☆

まひる:アイドル志望の人たちに向けてのメッセージ!? ただ、妄キャリもオタクな部分があるので、そういう意味では読者さんとの共通点も多いと思います。ライブで触れ合ったりして、妄キャリのこともよく知ってもらえたら、絶対に好きにさせる自信はあるので!

にぁ:きっとアイドルに興味ない人もたくさん見てくださると思うんですけど、怖がらないでほしいなって。基本的に妄キャリって、「アイドルだから~」みたいなことは当てはまらないと思うんですよ。なので、もしアイドルを毛嫌いしてる部分があっても、そういうのを一回なしにして、一度ライブに来ていただければな、と。

伊織:そんな“きゅるりんきゅるりん”してないですよ(笑)。

羽咲:このインタビューを読んでくださってる方は、絶対私たちと同じものが好きだと思います。同じものが好き同士、妄キャリの楽曲、ライブパフォーマンスで一緒に楽しめるんじゃないかなって思うので、ぜひ興味持ってください!

伊織:心と心で語り合いましょう!


──本日はありがとうございました!


[取材・文/須賀原みち(PLAMOV)]


「激ヤバ∞ボッカーン!!」リリース情報
2017.03.08 Release!
SRCL-9338
SRCL-9340
SRCL-9341

▲初回限定盤

▲初回限定盤

▲通常盤

▲通常盤

▲アニメ盤

▲アニメ盤

CD
1. 激ヤバ∞ボッカーン!!
作詞:妄想キャリブレーション・加藤哉子・ヒゲドライバー/作曲:ヒゲドライバー・DJ'TEKINA//SOMETHING/編曲:DJ'TEKINA//SOMETHING
2. 君の歌 僕の歌
作詞:利根川貴之/作曲:利根川貴之・坂和也・中島靖雄/編曲:中島靖雄 & Wicky.Recordings
3. 激ヤバ∞ボッカーン!! -Instrumental-
4. 君の歌 僕の歌 -Instrumental-

DVD(初回限定盤のみ)
1. 激ヤバ∞ボッカーン!! -Music Video-
2. 激ヤバ∞ボッカーン!! -Music Video Making-

『桜色ダイアリー』リリース情報
2017.6.14 Release!
【初回生産限定盤】 (CD+DVD) SRCL-9424~9425 ¥1,574+tax
【通常盤】 (CD) SRCL-9426 ¥1,204+tax
【アニメ盤<期間生産限定盤>】 (CD+DVD) SRCL-9427~9428 ¥1,574+tax
 ※CDジャケット:「冴えない彼女の育てかた♭」アニメ絵柄描き下ろしイラスト

>>『妄想キャリブレーション』公式サイト
>>『妄想キャリブレーション』公式Twitter

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