「キャラクターの心理描写を大事にしたい」主要制作陣が『賭ケグルイ』への意気込みを語ったステージイベントをレポート【アニメジャパン2017】

　アニメジャパン2017のavex picturesブースにて、アニメ『賭ケグルイ』のステージイベントが行われました。ここでは、アニメーション制作を手がけるMAPPAの大塚学さん、監督の林 祐一郎さん、シリーズ構成の小林靖子さん、プロデューサーを務めるエイベックス・ピクチャーズの村上貴志さんが登場して、本アニメに関するトークを実施。

　メインキャスト3名の詳細も明らかにされるなど、ファン必見の内容でした。本稿では、ステージの模様をレポートしていきます。

村上さん待望のギャンブルアニメ
　みなさんが登壇すると、まずは村上さんが「賭ケグルイ』をアニメ化することになったきっかけを語っていきます。村上さんは、以前からギャンブルを題材にしたアニメを作ってみたかったそうですが、ギャンブルを題材にした原作は少なく、なかなか実現には至らなかったそう。そんな時に『賭ケグルイ』のコミックス第一巻を発見して、その内容に衝撃を受けたとのこと。人間の様々な感情を赤裸々に描いた同作品を、ぜひアニメ化してみたいと思ったのだそうです。

　シリーズ構成の小林さんは『賭ケグルイ』について、「会話劇なので、セリフの演出が難しい」「説明シーンを映像でどう見せていくのか」と苦労しようなポイントを挙げながらも、それだけに挑戦し甲斐のある素晴らしい作品だと話します。

　林さんも、これまで担当した作品はアクションものが多かったため、こういうノリは非常に面白いと、かなり乗り気であったことを明かします。一方の大塚さんも、今までMAPPAが作ったことのないタイプのタイトルだったので、新鮮な気持ちで取り組めると笑顔でコメント。作品のテンションやキャラクターの表情など、見どころが多い作品だけに、大切に映像化しないといけないが、林氏ならば絶対に面白くなると太鼓判を押していました。

　制作する上でのこだわりを聞かれた林さんは、キャラクターの心理描写を大事にしたいとコメント。原作では、賭けがエスカレートするとキャラクターたちが裏の感情を露出しますが、マンガではそれを見開きで表現しています。しかしアニメでは見開きの手法が使えないため、その感情に至るまでの積み重ねが重要になってくるとのこと。

　小林さんは脚本について、セリフの多い作品なので、理解しても面白いし、全てを理解できなくても面白い作品にしたいと話していました。以前にもセリフの長いアニメを担当していたので、その作品での経験が生きるかもとも話していました。

　ここで、これまで明らかにされていなかったキャスト陣がついに発表。蛇喰夢子役を早見沙織さん、早乙女芽亜里役を田中美海さん、鈴井涼太役を徳武竜也さんが担当することが明らかに。声優陣のコメントは下記に掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。

>>『賭ケグルイ』メイン声優発表！　蛇喰夢子役に早見沙織さん

　トークのラストでは、ゲスト陣が『賭ケグルイ』への意気込みを述べ、さらに、2017年4月25日より、公式Twitterで生徒会キャラクターのキャストを1日1名ずつ発表することも明かされ、大盛り上がりのうちに終了となりました。

　
TVアニメ『賭ケグルイ』作品概要
【スタッフ】
原作：河本ほむら・尚村透
（掲載 月刊「ガンガンJOKER」 スクウェア・エニックス刊）
監督：林祐一郎 （『牙狼〈GARO〉-炎の刻印-』）
シリーズ構成：小林靖子 （『進撃の巨人』）
キャラクターデザイン：秋田学 （『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』）
音楽：TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND （『ウィッチクラフトワークス』）
制作：MAPPA （『ユーリ!!! on ICE』）

【キャスト】
蛇喰夢子：早見沙織
早乙女芽亜里：田中美海
鈴井涼太：徳武竜也

>>TVアニメ『賭ケグルイ』公式サイト
>>TVアニメ『賭ケグルイ』公式Twitter（@kakegurui_anime）