『破裏拳ポリマー』東京特撮&アクションフィルムフェスティバル開催! 坂本浩一監督、出合正幸さん、人見早苗さんが登場!
2017年5月13日(土)より全国公開のタツノコプロ55周年を記念した実写映画『破裏拳ポリマー』。『ガッチャマン』『キャシャーン』『タイムボカン』シリーズなどタツノコプロが生み出した数多くの人気キャラクターのなかでも、カンフーなど格闘技の要素を大胆に取り入れた肉弾アクションが話題を呼び、独特な存在感から異端のヒーローとして熱狂的なファンを獲得している作品です。
本作の公開を記念し、2017年5月7日(日)に角川シネマ新宿にて、アクション好きのアクション好きによるアクション好きの為の映画祭「東京特撮&アクションフィルムフェスティバル」(Tokyo TOkusatsu Film Festival:TOFF)が開催されました。テーマはずばり坂本浩一! 日米を股にかけ活躍する【アクション世界の風雲児!】坂本浩一監督にゆかりのアクション映画を集めた映画祭です。舞台には坂本浩一監督に加え、実写映画『破裏拳ポリマー』に出演した出合正幸さん、人見早苗さんが登場しました!
全ての特撮&アクションファンに捧げる至上のラインナップ!
上映作品は、あらゆるちびっ子の憧れで特撮ヒーローの代名詞・仮面ライダーシリーズから、もはや伝説的な人気を誇る坂本監督の特撮ヒーロー映画『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』(主演:桐山漣、菅田将暉)と、全ての男子が一度は真似する、カンフー界の英雄にして香港アクション映画の草分けとして君臨し、若き坂本浩一のアクション魂に火をつけたジャッキー・チェンの傑作カンフーアクション映画『ドランク・モンキー/酔拳』でした。
特撮とカンフー!まさに坂本浩一の世界を感じ取れる2種類のアクションヒーローがスクリーンで大暴れするという、特撮&アクションファンにはたまらないラインナップでお送りし、会場に駆けつけた特撮ヒーローファンと、カンフーアクションファンが共鳴しつつ、渾然一体となり盛り上がるという、かつてない雰囲気となりました!
アクションについて語りつくす!!超濃厚なトークイベント!
ラインナップ1本目の『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』が上映され、1回目のトークショーが開始すると、大歓声と拍手に迎えられて坂本浩一監督と『破裏拳ポリマー』にも出演している出合正幸さん、人見早苗さんが登壇! 特撮&アクションファンには大興奮の顔ぶれが出揃いました!
『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』はバディものの探偵映画で、変身ヒーロー作品ということでメインとなる要素が『破裏拳ポリマー』とも通ずる作品。坂本監督が初めて日本で手がけた仮面ライダー作品でもあり、「今までやったことのなかったバイクアクションやワイヤーアクション、CGの背景での戦いなど新しいことを2010年当時に挑戦した作品です。その頃は僕も若かったので頑張りました」と当時を懐かしむように語りました。
「2009年当時に日本に来てウルトラマンを撮っていた頃に、以前からお世話になっていたプロデューサーの方にお声かけ頂いたのがきっかけなのですが、戦隊もの、ウルトラマン、仮面ライダーといろんなところで地球の平和を守っています」と語ると観客席からは笑い声と拍手がおこりました!
さらに今回が初お披露目となる、今後公開されるかはまだ未定の「『破裏拳ポリマー』マル秘特別映像」が流れると会場内はさらに大熱狂となりました! その中でも坂本監督でおなじみの綺麗な女優特集映像が流れると観客席からは爆笑が上がり、その映像を観た人見さんは「原さんは胸のあたりがモリモリで、現場の誰もがデレデレでした」と現場の様子を激白。「女性を綺麗に撮ってくださる監督です」と語ると、出合さんが「女性を撮る時のこだわり方が半端なくて、男を撮る時とのカット数も倍近くかかっています(笑)」と坂本監督のこだわりを言い表し、それに対して坂本監督は「男性も女性も同じだけ愛情を込めて撮ってますよ(笑)」と笑いながら弁解しました。
ラインナップ2本目の『ドランク・モンキー/酔拳』の上映にあたっては、坂本監督から「この映画があったからこそ今の僕があると言っても過言ではないという、僕にとっての神様の大ヒット作品です!今日はジャッキーファンが集まってらっしゃるので発声上映で大丈夫なので、歌える人は『カンフージョーン!』と歌って観てください(笑)」と紹介があり上映がスタート!
上映後のトークイベントでは『破裏拳ポリマー』と『ドランク・モンキー/酔拳』の共通点について話され、「『破裏拳ポリマー』はあえて1970年代?80年代の昭和チックな雰囲気を出しており、『破裏拳ポリマー』のアニメを見ていた人が楽しめるような雰囲気を出しました。場所もちょっと懐かしい感じのする無国籍感を意識し、ジャッキー・チェンのカンフーと仮面ライダーの特撮を盛り込んだ作品になりました」と作品のルーツとして意識したポイントを語りました。
『破裏拳ポリマー』では様々な技の使い手が登場することについて「手技、足技、関節技のポリマーが登場しますが、それぞれのアクションのバリエーションが出て、さらに各キャラクターの特徴が出てきました」と格闘技へのこだわりについても語りました。
また、主演の溝端淳平さんのアクションについて「溝端くんは今回、破裏拳という流派を新たに作るにあたってブルース・リーのジークンドーをベースに脚色しました。スポーツは基本的に利き手を後ろにして構えるのですが、中国拳法などは利き手を前に構えるので、そういったところを意識して参考にしました」と、本作をさらに楽しめる小ネタなこだわりについても語りました。
トークイベントの中盤では、登壇者3名によるアクションの実演も行いました! 世界的アクション映画監督や、現役バリバリのアクション俳優による生のアクションの実演に会場からは大きな拍手が沸き起こりました!
さらに、当日来場した一般のお客さんからの質疑応答では「Vシネマ仮面ライダージョーカーの可能性」や今後の作品への期待を込めた質問もあがりました! またそれぞれこれからの野望を聞かれた際、人見さんは「70~80代になっても体を張って生き残れる、動けるおばあちゃんを演じたいです」とずっとアクションの世界で生きていくことを宣言!
出合さんは「坂本監督が撮る、世界に通用するアクション映画に参加したいです」と答えると坂本監督は「僕も世界に通用するアクション映画を作りたいです!その時は出合くんに主演を頼もうかな」と大きな野望を宣言しました。
トークイベント終盤では来場者に向けた抽選会を実施! ゲスト3名のサイン入りポスターや、プレスに加え、坂本監督の私物で、これまで監督が手がけてきた映画のチラシに監督のサインが入ったもののセットが贈られました!超豪華なプレゼントに当選したファンは本気の喜びの声をあげました!
ゲストコメント
『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』を監督することになったきっかけについて
坂本浩一監督(以下、坂本):今までやったことのなかったバイクアクションやワイヤーアクション、CGの背景での戦いなど新しいことを2010年当時に挑戦した作品です。その頃は僕も若かったので頑張りました。2009年に日本に来てウルトラマンを撮っていて、以前からお世話になっているプロデューサーから「仮面ライダーを今やってるからどうでしょうか?」と、TVシリーズの監督のお話を頂いたのがきっかけです。その頃から戦隊ものやウルトラマン、仮面ライダーと特撮づくしで、いろんなところで地球の平和を守っています(笑)。
『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』のこだわりのバイクアクション
坂本:この作品のバイクアクションではクレーンを3台使いました。CGの良いところと実際の映像の良いところの両方を使って撮りたかったので、テイク数を何回か繰り返して派手に見せました。
坂本作品への参加のきっかけについて
出合正幸(以下、出合):『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』の撮影当時、僕は坂本監督と同じ倉田アクションクラブに所属していました。自分が在籍していた頃はすでに坂本監督はいらっしゃらなかったのですが、大先輩で今は海外で活躍しているというお話は聞いていて、ある日坂本監督からお仕事のお話を頂いたのがきっかけでした。お名前だけ知っている状態で初めてご一緒させて頂いたのがこの『仮面ライダーWFOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』でした。
坂本作品の現場について
人見早苗(以下、入見):私は『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』にはバイクアクションでアクションスーツを来て登場したのですが、スーツを着ると結構腰回りが硬くて、バイクに跨った状態で動くのが大変でした。坂本監督からも「もっとお尻を突き出して!」とご指導を頂きました(笑)。
『破裏拳ポリマー』の撮影現場について
人見:私は悪者の一味の役だったのですが、見た目がある人に似てるなと思いながら演じていました。特に髪型が特徴的なので、そこに注目して頂きたいです。撮影は朝から深夜まで連日で寒くて大変でしたが、ご飯が美味しかったです。なのに出合さんが食事制限でご飯を抜いていて、すごくストイックだなと思いました。
原幹恵さんはやはり胸のあたりがモリモリで、現場の誰もがデレデレで、私も見ないようにすることに必死でした(笑)。坂本監督は女性を綺麗に撮ってくださる監督で、こだわってらっしゃいます!
出合正幸:(以下、出間)最初に坂本監督からキャラクターのイメージをお聞きした時「とりあえず腹筋を割ってくれ」と言われました(笑)。実は自分は腹筋が嫌いで、生まれてこのかた一度も腹筋を割ったことがなかったんです。撮影が始まる半年くらい前に言われたのですが、その時は別の作品で別の監督から「腕を1.2倍の太さにしてくれ」と言われていて、たくさん食べて体を作っていたので、その撮影から『破裏拳ポリマー』の撮影までの1ヶ月半くらいで8kg落としました。
それまで腹筋を割ったことがなかったので、どうしたら割れるかやり方がわからず、とりあえず食事制限で鶏のささみとナッツを食べていました。宣材用の写真撮影の時にもまだうっすらとしか割れてなかったので、そこから毎日2時間くらい腹筋を鍛え、毎日1000回くらいやってました。なので、シーンによっては腹筋の割れ方が違うんです。本当に嫌だと思っていました(笑)。
坂本監督にとっての『ドランク・モンキー/酔拳』とは
坂本:僕が初めて劇場で観たジャッキー・チェンの映画が『ドランク・モンキー/酔拳』です。この映画を観て「ジャッキー・チェンのようになりたい」と思ったのがきっかけでここまできました!この映画があったからこそ今の僕があると言っても過言ではないという、僕にとっての神様の大ヒット作品です!今日はジャッキーファンが集まってらっしゃるので発声上映で大丈夫なので、歌える人は「カンフージョーン!」と歌って観てください(笑)。
坂本監督のアクション映画の撮影の流儀について
出合:撮影当時、何が一番悔しいかというと、坂本監督が現場の誰よりも一番切れのある動きをするということが悔しかったです。
人見:坂本監督は現場のキャストと一緒に食事制限をしたりトレーニングをしたりしていました!
坂本:僕のアクションの師匠の倉田保昭に「お前らがいくら監督になろうが、人に見せなくなったら終わりなんだぞ」と言われたことがあります。僕も演者さんにどういったアクションをやってもらうか話すときに、出来るだけ自分でやって見せてから始めるというようにしています。その時にたるんだ体では示しがつかないので『破裏拳ポリマー』の撮影のときはトレーニングをしました。
溝端くんのアクションについては今回、破裏拳という流派を新たに作るにあたってブルース・リーのジークンドーをベースに脚色しました。スポーツは基本的に利き手を後ろにして構えるのですが、中国拳法などは利き手を前に構えるので、そういったところを意識して参考にしました。
●一般のお客さんからのQ&A
『Vシネマ仮面ライダージョーカー』の可能性は?
坂本:やりたい企画が色々あり、毎年色々と徐々に実現していっています。『スペース・スクワッド』などもその一環です。そういった形で一つ一つ実現したいと思っており、皆様のお声で実現の可能性も広がると思います。その時は出合くんにも出てもらいたいですね(笑)。
『轟轟戦隊ボウケンジャー』が今年11周年ですが、何かありますか?
坂本:あれはキャストのみんなが団結して直談判してくるので実現することなので、出合くんがキャストみんなの熱をまとめて動けば実現するかもしれないです。
出合:みんなに声をかけて頑張りたいと思います!
これからの目標・野望はなんですか?
出合:日本のアクション映画を盛り上げていければと思います。日本のアクション映画は一つの作品の中で、芝居とアクションを分けざるを得ない状況なのですが、坂本監督はドラマの部分もアクション部分もこだわりを持っておられる方なので、日本人として坂本監督が作った世界に通用する作品に参加したいと思っています。
人見:私は70~80代になっても体を張って生き残れる、動けるおばあちゃんを演じたいです。
坂本:日本で世界に通用するアクション映画を作りたいと思います。その時は出合くんを主演にお願いしましょうかね。
最後の一言
人見:本日はどうもありがとうございました。私もゴールデンウィークの最後に良い思い出になりました。5月13日の公開まで、もうしばらくの間楽しみにしてお待ち頂き、今日の感想や写真を拡散お願いします!
出合:本日は長い時間ありがとうございました!
本作では溝端くんと戦っていて、彼も「本気で来てください」と言ってくれて、衣装を壊したりする程本気でぶつかり合っていますしています。男と男の本気のぶつかり合いを是非劇場で楽しんでください。
坂本:本日は4時間にも及ぶイベントにご参加頂き、本当にありがとうございます。バディものでもあり、青春映画でもあって、サスペンス要素もあり、もちろんアクションもあります。ドラマ要素も楽しんで頂ける作品で、今作品が良い結果を残すと、これからの日本のアクション映画も盛り上がっていくと思います。僕たちは続編も作る気満々なので、そのためにも是非とも応援を宜しくお願いします!
作品情報
タイトル:『破裏拳ポリマー』
公開表記:5月13日(土)全国公開
キャスト:溝端淳平 山田裕貴 原幹恵 柳ゆり菜 神保悟志 長谷川初範
主題歌:「悲しみ無き世界へ」グッドモーニングアメリカ(日本コロムビア/トライアド)
原作:タツノコプロ
監督:坂本浩一
脚本:大西信介
配給:KADOKAWA
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