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恋愛暴君:高橋李依さんが作中で共感したポイントとは

TVアニメ『恋愛暴君』あくあ役 高橋李依さんが、キャラクターの関係で共感したポイントとは/6話放送後インタビュー

 TVアニメ『恋愛暴君』(2017年4月より放送中)の主人公・藍野青司(CV:小野賢章)の妹、あくあ(CV:高橋李依)。劇中では女の子に好かれまくるお兄ちゃんにヤキモキする可愛い女の子ですが、そんな彼女を演じる高橋李依さんに、アクアの魅力をたっぷり語っていただきました。

 

青司とあくあの関係に恥ずかしいくらい共感
――藍野あくあはどんなキャラクターですか?

藍野あくあ役 高橋李依さん(以下、高橋):お兄さんである青司さんのことが非常に気になって仕方がない女の子ですね。でも「好き」っていう感情ではなくて、「気になる」っていう感情が一番近いかなと私は思っていて。ひとつひとつの言動だったり、話し相手は誰なのかとか、全部が気に障るというか。そういう年頃の女の子なんだなという印象を抱いています。

――それは共感できることですか?

高橋:恥ずかしいくらい共感しますね(笑)。ツンケンしてしまう気持ちはよく分かります!

――弟さんがいらっしゃるんですよね?

高橋:はい。弟とはすごく仲が良くて、一緒にご飯食べに行こうとか、アニメを観たりしているんですけど。

――逆に弟が嫌がったり、恥ずかしがったりしません?

高橋:嫌がってない……はずです(笑)。私が軽音楽部に入ったのをきっかけに、弟も軽音楽部に入ってのめり込んでいったり、同じ物を好きになってくれて。しかも私よりのめり込んじゃうんですよね。ピアノも私が始めてから弟も始めたのに、私より上の級まで進んじゃうし(笑)。

――だいたい年下のほうが負けず嫌いなんですよね。

高橋:そうなんです! 私はある程度触ったら、楽しかった!と満足してしまって(笑)。

――ちょっと青司との関係とは違いますね。

高橋:なので、あくあと青司の関係は、私の場合父との関係に置き換えるようにしていて。年上で血縁関係で、という意識の仕方は父に似ているかなと。

――それは配信されている3話のオーディオコメンタリーで話していましたね。

高橋:はい! コメンタリーのほうで語らせていただきましたので、ぜひ聞いてください!


あくあの演技で意識していること

――少しさかのぼりますが、オーディションで覚えていることはありますか?

高橋:私が受けたのはあくあではなく、茜で受けさせていただいたご縁でした!あくあとしての最初のアフレコが2話だったんですが、原作イメージのままキャラクターたちが動いていて、私もこのぴったりなキャストさん方の中に入れていただけるんだ!と思い、すごく嬉しかったです。

――あくあでというのは、自分の中では意外でしたか?

高橋:いえ……実は原作を読んでいて、可愛いなと思っていたキャラクターなんです(笑)。茜さんを受けるに当たって彼女の心情を読み解いていく中で「あくあちゃんと仲良くなりたいな」と思ってきて。茜さんって、青司さんの妹だからという理由であくあと仲良くしようとするんですけど、そんな茜視点になっていくと、あくあちゃんが可愛くてたまらなくなるんですよ!

――では、あくあを演じる上で気をつけていることは?

高橋:人と距離を取るようなはっきりとした言葉遣いなので、その中でもちゃんと女の子なんだということを忘れないように演じています。あとは高圧的な発言だったり、冷たい発言だったとしても、「年下の妹」が言っている届き方ができたらいいなぁと意識しています。

――それは技術なのですが、それとも気持ち?

高橋:技術的にどう耳に届くかは一度置いておいて、まず最初は、自分自身も感じた想いを乗せたいな……と。私から小野賢章さんへの、優しい年上のお兄さんに話しかけているという姿勢、あとは私生活での私の父に対する気持ち。そういうなるべく近しい感情を引き出して意識したいと思いました。なので、この部分が具体的に……というのではないんですけど。

――そういう気持ちはニュアンスとして出ていると思います。ではアフレコの話ですが、だいぶ話数も進みましたが、一番キャラクターと似ている方は誰だと思いますか?

高橋:グリちゃんです! 本当にグリちゃんはすごいんです。別現場で(青山吉能さんと)ご一緒した時、ボールドというキャラクターがしゃべっていいタイミングのマークが画面に出るんですけど、その中でひたすらセリフを巻いて、もう一個セリフを追加しようとするんですよ(笑)。そういうところがもう、グリちゃん!って感じで……。

このキャラクターにはこういう個性があるんです!と、楽しんで爪痕を残していくようなお芝居をされていて、その何かしてみようみたいな感じがグリちゃんに似てるなぁって思いました。こんなにもハマり役で、それが初主演という形になって。本当にグリちゃんとは結ばれるべくして結ばれてるんだなって感じちゃいました!

――そうなんですね。現場もにぎやかそうですよね。

高橋:そうですねぇ。この前は口笛の練習をみんなでしてました(笑)。ぬーさん(沼倉愛美)がお上手で、原(由実)さんはマイク前だと突然吹けなくなっちゃって(笑)。椅子では吹けてるのに。

――ちなみに高橋さんは?

高橋:私は口笛できないんです。なので今年の目標になりました(笑)。

――あとベテランの声優さんも多いですよね。

高橋:『恋愛暴君』に出演されているキャストさんたちは、いろいろな現場で檜山(修之)さんと共演していて、檜山さんが総支配人と言いますか。そんな感じで、すごく頼もしいです。


あくあの可愛さが印象的な6話Aパート

――では、これまでで印象に残っているシーンは?

高橋:やっぱり6話のAパートの最後で、あくあが茜さんに耳打ちするシーンですね。あくあが強くなりたい理由とか、兄貴のために髪を短くしたり、努力している健気な姿とかを考えると、兄貴が巻き込まれている現状って、すごくモヤモヤしていたと思うんですよね。それを完全に受け入れたわけじゃないけど、理解したみたいな感じというか。

「兄貴は強い女が好きなんだ」っていうのは、あくあしか知らないことじゃないですか。それを教えるっていうことは、何か心に決めたものがあったのかなって。だからそのひと言はちゃんと届くように言いたいなと。でも一度しか言わないというところが、複雑な年頃の感じが詰まっていて、私は演じていて可愛くてたまらなかったです。

――確かに、そこでひとつ区切りがついたような感じがしますね。ところで青司の魅力ってどこにあると思いますか?

高橋:憎めないところだと思います。何をしても、しょうがないなぁって言いたくなっちゃうような優しさ溢れる感じというか。たとえばもっと怒りたいけど、「ごめん」って言われたら、別にいいけどさって言いたくなっちゃうような魅力があるというか。

――高橋さんは、青司のどこが良いと思いましたか?

高橋:このあと、茜さんと青司さんのエピソードがあるんですけど、私はそこで、「あっ!いい」と思いました。自慢のお兄ちゃんですね。

――あとあくあと言えばストラスネタも聞いておきたいのですが。

高橋:まったく分からないですよね(笑)。アニメの中で現象を解説してよ!って思うんですけど、逃げるあくあと、追っているストラスの目からは交尾欲が溢れる図が完成していて。ここから導き出されるものを視聴者の皆さんには推測していただきたいと思います(笑)。私としては、理屈とかよりも、何か危険なものに襲われているくらいの感覚でいいのかなって思いますけど(笑)。

――高橋さん自身は動物に好かれる方ですか?

高橋:それが全然なんです。私、アルパカが大好きで、アルパカ園に行ったんですけど、私が行くところ行くところおしりを向けてくるんですよ。なので、なかなか2ショットが撮れないという悲しい思い出がありまして……。本当に好きな動物ほど、嫌われていますね(笑)。それと小学校の頃に、帰り道で野良犬に遭遇してすっごい懐かれて、でも怖くて泣きながら帰るという……ストラスに追いかけられるみたいな思い出がありました(笑)。

――たくさんネタが出てきますね(笑)。では最後に、メッセージをお願いします。

高橋:ギャグなシーンとシリアスなシーンのふり幅が大きい作品なので、今後もこの作品ならではの展開をしていくのかなと思っています。皆さんはお菓子を用意しながら、時にはお菓子を食べる手を止めたりしながら、楽しい時間を過ごしてください。

[インタビュー・文/塚越淳一]

 

作品概要
■TVアニメ『恋愛暴君』

【放送情報】
2017年4月6日からテレビ東京にて、毎週木曜日深夜2:35~
2017年4月8日から?BSジャパンにて、毎週土曜日深夜0:30~
2017年4月8日からAT-Xにて、毎週土曜日夜11:30~
リピート放送:毎週日曜深夜2:30~/毎週火曜午後3:30~/毎週金曜朝7:30~

【STAFF】
原作:三星めがね(COMICメテオ連載)
監督:濁川 敦
シリーズ構成:高橋ナツコ
キャラクターデザイン:いとうまりこ
総作画監督:谷津美弥子
美術設定:小山真由子 松本浩樹
美術監督:松本浩樹 菊地明子
色彩設計:いわみみか。
音楽: MONACA
音楽制作:DIVEⅡentertainment
音響監督:本山哲
音響制作:HALF H・P STUDIO
編集:近藤勇二(REAL‐T)
撮影監督:岩崎敦
撮影:T2studio
アニメーション制作:EMTスクエアード

【CAST】
グリ: 青山吉能
藍野 青司:小野賢章
緋山 茜: 沼倉愛美
黄蝶ヶ崎 柚:長野佑紀
白峰 樒: 原 由実
ほか

【音楽】
OPテーマ:恋?で愛?で暴君です!/Wake Up, Girls!
EDテーマ:「スキ」を教えて/smileY inc.

>>公式サイト
>>公式Twitter(@boukun_PR)

(C)三星めがね・COMICメテオ/恋愛暴君製作委員会
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