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TVアニメ『異世界食堂』田丸篤志さん&下地紫野さんが兄妹役に!

TVアニメ『異世界食堂』シャリーフ役・田丸篤志さん&ラナー役・下地紫野さんの初めての兄妹役は、当たりが強すぎ!?【GUEST NOTE 10.5P】

「洋食屋 ねこや」は週に1回、土曜日に異世界との扉が繋がり、様々な異世界人が訪れ、舌鼓を打つ。それぞれのドラマや想いを込めて……。犬塚惇平さん原作の人気ライトノベル『異世界食堂』(主婦の友社「ヒーロー文庫」刊)のTVアニメが2017年7月よう放送中です。そんな本作ですが、アニメイトタイムズでは連動インタビュー企画「異世界食堂 GUEST NOTE」として、毎週出演キャストなどアニメに関わる方々をお招きしてのトークをお送りしています。

第10回目は2本立てで、前編は9話Aパートに登場したドワーフの名コンビ、ガルド役・志村知幸さんとギレム役・稲田徹さんの対談をお送りしましたが、後編の今回は9話Bパートで活躍したシャリーフ役・田丸篤志さんとラナー役・下地紫野さんです。

収録終了直後のスタジオにて9話の振り返りとキャラの紹介、作品に関係する質問から脱線した質問までおうかがいしました。作中では兄妹を演じる2人の掛け合いはいかに?

さあ、おいしいトークをめ・し・あ・が・れ!

 

下地さんの衝撃告白に驚きの田丸さん!?
――出演された第9話を振り返ってみての感想をお聞かせください。

ラナー役 下地紫野さん(以下、下地):とても大変でした(笑)。すごくたくさんしゃべったこともそうですが、一国のお姫様なのに一人称がボクだったり、お兄ちゃんにはっきりとものを言うところに苦戦しました。

シャリーフ役 田丸篤志さん(以下、田丸):作品全体の世界観がおもしろいなと思いましたね。僕達がよく知っているクリームソーダを、珍しいものかのように驚きながら飲食していて。そういう作品に今まで出会ったことはなかったし、僕自身もそういう意識で身の回りの食べ物を食べたことがなかったので、今後食べ物に対しての意識が強くなるかもと思いました。だから食べているシーンが印象的でした。

――では9話でのお気に入りシーン、印象的なシーンを挙げるとすれば?

田丸:シャリーフ自身はあまり食べ物に関するモノローグがなかったけど、ラナーがメニューを見ながらクリームソーダの組み合わせを悩んで決めて、そしてワクワクしながら飲んだ時の至福の表情ですね。食事をする時って何となく食べたりして、じっくり味わって感じることをしばらくしてなかったなと気付かせてくれました。

下地:実は私、アフレコ前に初めてクリームソーダを飲んだんですけど……。

田丸:えっ!? 初めて? 沖縄にはないの?

下地:もちろん沖縄にもあります!あるんですけど、昔から炭酸が苦手で……。

田丸:シャリーフと同じじゃん。

下地:そうなんです(笑)。今は昔と比べると飲めるようになりましたよ。あと、メロンソーダって奇抜な色をしているので、飲む勇気が出なかったというのもありますね。でも今回作中でラナーが飲んでいたので、「こんな機会じゃないとこのまま一生飲まないかも」と思ってアフレコ前に飲んできました。

台本を読んでいる時は想像でしかなかったクリームソーダですけど、実際に飲んでみるとソフトクリームもメロンソーダもとてもおいしかったです。そしていざ収録に臨むんですけど、テストでやってみたら「リアルに初めてって感じの演技にになってる」と言われたんです(笑)。

田丸:初めて感が出ちゃったんだ(笑)。

下地:そうみたいです(笑)。でもこうして作品を通して新しい経験ができたのはうれしいですし、クリームソーダは好きなメニューの1つになりました。

――ちなみにシャリーフが注文していたコーヒーフロートを飲んだことは?

田丸:もちろんあります。ただ糖分が高そうなので、ソフトクリームを上に乗せるのはなかなか。カラオケに行って気が向いたら、くらいですね。


アーデルハイドに片想いするシャリーフの態度はどう思う?

――アーデルハイドに片想いしながら積極的にアプローチできないシャリーフに、ラナーが心配そうにしていましたが、シャイ過ぎる気がしませんか?

下地:本当、シャイですよね。

田丸:でも男性なら割と共感できる人が多いんじゃないかな? 例えば現実世界で、会社でお仕事をバリバリやっている人で、後輩や同僚の女性からはモテているのに、いざ好きな人ができた途端に引っ込み思案になっちゃうみたいな。そこは異世界でも同じじゃないかなと思いながら見てました。

――女子目線ではどうですか?

下地:私個人の意見としては、好きな人にうまくアピールできないお兄ちゃんの気持ちもわかるんですけど、もっと頑張ってほしいと思っていました。女性はやっぱり、男性から来てほしいものだと思うので…。

田丸: (周りを見ながら)いや、男性だからとか女性だからとかではないんですよね?

下地:そうは思うんですけど、できれば…。

田丸:男だって悩むし、行けない時には行けないんだよ。

下地:勉強になります(笑)。

――ちなみにお2人ともご兄弟は?

田丸:僕は姉がいます。

下地:私は1人っ子です。

――田丸さんにお姉さんがいるのは自然な感じがします。

田丸:でも最近、兄貴っぽいってよく言われますよ。(下地さんを見て)何かそう見えてないようだけど、周りから言われているんだよ。


2人の考える『異世界食堂』の印象とは

――原作を読んだり、実際に演じて感じた作品の印象は?

下地:タイトルに「異世界」とあるんですけど、バトルがあったりするわけではなく、日常を切り取って丁寧に描いていて、登場人物も人間味があって、全員に共感できる部分があって。温かみがある作品だなと思いました。

田丸:僕らが普段食べている料理をフィーチャーしてドラマにしても、素晴らしい作品ができると思うけど、異世界の人が食べたことのない料理に遭遇するという視点や設定が斬新だなと思いました。僕らがいろいろな料理を初めて食べた感想って、だいたい子供の頃のことだから覚えていないし、料理を食べる時に新鮮なリアクションもしなくなっているんですよね。

身近な食材や料理に対して、改めてじっくり見て、描いていくということもおもしろくて。今後自分が食事をする時に、新たな視点や感覚で味わえるようになったかなと思います。『異世界食堂』という作品に関わったことが、僕の食生活の素敵なスパイスになったような感じですね。


共演経験はあれど、兄妹役は初めてで新鮮!

――ご自身が演じるキャラの印象は?

下地:ラナーはお姫様なんですが、性格がサバサバしていたので、一般的に思い浮かぶような「お姫様」というしゃべり方ではないんだなと。兄想いの妹という、身近にいそうな雰囲気に親近感が湧きました。あと、お兄ちゃんの恋路に対して意見が同じだったので、共感しながら演じました。

田丸:シャリーフも王子なので気品や頼りがいがあるけど、ラナーとの会話を見ていると、どこにでもいそうな兄妹ですよね。今流行りの草食系じゃないけど、男だからってみんなガツガツ行けるわけじゃないと思うし。皆さん、特に男性には王族だけど近い存在として感じてもらえたのではないかと思います。

――砂の国の王子とお姫様ですが、現実世界にもありそうだなと。

田丸:そうですね。ファンタジーと言いながら、身近にありそうだし、イメージも湧きやすいですよね。

――兄妹として掛け合いで演技をしてみた感想は?

田丸:共演することはよくあるけど、兄妹役は初めてだったので新鮮でしたね。

下地:シャリーフは台本上、ずっと照れて悩んでいますけど、実際に田丸さんが演じているのを聞いていたら、ラナーのように「もうちょっと頑張って!」と思う反面、かわいらしいなとも思えて。強くぶつかっていけるかちょっと不安でした(笑)。

田丸:僕もシャリーフの立場になると「そんなこと言うなよ」という気持ちになるけど、これだけ兄のことを想っていろいろ言ってくれる妹なんだと考えたら、かわいいなと思います。


高嶺の花のアーデルハイドと現実にもいそうな店主

――シャリーフの片想い相手のアーデルハイドについては?

田丸:かわいいですね。

――実際にいたら一目ぼれしそう?

田丸:あそこまでかわいくて、更に姫様じゃないですか? 雲の上の遠い存在過ぎて。

下地:高嶺の花みたいな?

田丸:好きというより憧れですね。

――下地さんはまた煮え切らないなという表情ですが?

下地:いやいや、そんなことないですよ(笑)。

田丸:テレビの中の芸能人みたいな感覚で。アイドルが好きみたいな感覚かもしれない。

――店主についてどう思われますか?

田丸:僕らのエピソードでは店主がほとんどしゃべってないんですよ。

下地:私達がいっぱいしゃべっていますもんね(笑)。気前が良くて、本当にどこかにいそうな店主さんだと思いました。こんなふうに温かく声をかけてくれるお店には行きたくなります。

田丸:「いらっしゃい!」と声をかけてくれるお店には最近、行ってないな。

――それは英語やフランス語であいさつされるような高級店に行っているということですか?(笑)

田丸:そうじゃなくて! ファミレスや居酒屋でもあいさつされるけど、どこか機械的で。店主さんの近付き過ぎず、離れ過ぎない、絶妙な距離感がいいんですよね。居心地がよくて。


もしシャリーフだったらアーデルハイドとどんなデートを?

――もし自分がシャリーフだったら、アーデルハイドとどんなデートをして告白しますか?

田丸:1回自分の国に招いて、きれいな景色が見られる場所などを紹介しながら回ろうかなと。ラナーに相談したら、そのコースもダメ出しされそう。「こんなに回ったら疲れちゃうでしょ!」って(笑)。

下地:そんなこと言うと思ってるんです(笑)?

田丸:言うでしょ。

下地:いや、素敵だと思いますよ。自分の国なら、愛があるぶんいっぱいしゃべれそうだし、そうすれば国のことをこれだけちゃんと考えて、想っている人だと感じてくれそうだなと。

田丸:いいんじゃない?

下地:あんまりたくさんは回れないかもしれないけど(笑)。

――アーデルハイドは東の国のお姫様で、西大陸の砂の国まで呼び寄せることができたらかなり脈ありじゃないですか?

田丸:そうですね。アーデルハイドさんの来訪に期待しつつ(笑)。

――下地さんがアーデルハイドだったら、どんな告白がいいですか?

下地:私は、結構ベタなのがいいと思います。遊園地や水族館みたいなデートスポットに行って、ロマンチックな雰囲気の中で告白してみるとか…。

――どんな言葉で?

下地:シンプルに「好きです」っていうのが一番伝わるのかなと思います。


不思議な扉の繋がる先は片や現実的、片やオシャレ!?

――異世界から「ねこや」につながる不思議な扉がありますが、もし扉を開けたらこの場所に着いていたらいいなと思う場所は? スタジオや現場以外でお願いします。

下地:地元の沖縄です。遠くてなかなか帰れないし、実家からお仕事に通いたいです。

田丸:いいね。僕はカフェに行きたいです。カフェラテがすごく好きで、毎日のように飲むんですけど、毎回いいお店だと出費も大変なので、コンビニで買って飲んだりして。

ただ家にいる時、「あのお店のカフェラテが飲みたい」と無性に思うことがあって。電車で行かなきゃいけないのであきらめるんですけど、通じる扉があったら営業時間内ならいつでも飲めるから幸せになれそう。とんでもなく散財しそうだけど(笑)。

下地:本当にコーヒー好きなんですね。

――こういう味が好き、などのこだわりは?

田丸:僕が飲むコーヒーの99%はカフェラテです。そして砂糖は入れません。猿●彦珈琲は好きです。豆の味がちゃんとわかるから。

――下地さんもコーヒーはお好きですか?

下地:最近飲めるようになりました。牛乳を入れるのが好きですね。私も砂糖は入れない派です。

田丸:僕も昔はコーヒーが飲めなくて。まだこの業界に入る前、大学生だった時にはコーヒーと紅茶が飲めなかったんです。でも就職を考えた際、もし営業だったら出先で「コーヒーと紅茶どちらにしますか?」とか言われた時に、両方飲めないのはマズいと急に思い立ったんですよ。そこから両方を克服しようと、最初はミルクも砂糖も入ったコーヒーと紅茶から始めて、気が付いたらブラックにたどり着いていたという。

下地:そんないきさつが…。

――お酒の付き合いがあるからと、お酒を飲めるように努力するという話はよく聞きますが……。

田丸:アルコールは苦手です。克服しようとも思わなくて。

――Aパートではお酒好きなドワーフのお話で。まったく逆ですね。

下地:確かにそうですね(笑)。


2人が呼ばれたい料理名は、どちらも飲み物!?

――作中でおなじみの、自分の名前の代わりに呼ばれたい料理は?

下地:私は「カレーパン」かな(笑)?

田丸:それなら僕も「カフェラテ」じゃないと。

下地:でも、カレーパンも好きなんですけど料理だったら「トンカツ」も好きなんですよね。あ、でも名前代わりに呼ばれるんですよね? それならかわいい名前がいいなあ。

田丸:僕は「ラテ」でお願いします。

下地:オシャレ!私、最近は家でさんぴん茶……ジャスミンティーを飲んでるので「ジャスミン」かな。


おかずが置かれている現場は珍しい

――収録現場の雰囲気はいかがですか?

田丸:来て最初に驚いたのが差し入れです。作品にまつわる食べ物が置いてあって。

下地:今日もスタジオに入る前に、揚げ物のいい匂いがしていて(笑)。お菓子はよく差し入れでいただきますけど、揚げ物でしかも「おかず」という感じのものが置いてあるのはなかなか経験がないので新鮮でした。

田丸:スタッフさんがカツ丼の回のお話の編集をするからと、注文したカツ丼の出前が届いていたりとか。

下地:収録エピソードにちなんだ差し入れはおもしろいですよね。今日なんておかずとデザートですし。

田丸:今後、出番あるのかな?

下地:次は何が食べられるのかなと気になりますね。


癒されて、日常に寄り添ってくれる作品

――この作品の魅力を挙げるとすれば?

下地:ファンタジーのようで、ファンタジーじゃないようなところでしょうか。登場人物に共感できたり、料理も身近にあるものだったり。ただリアルタイムで見てしまうと、小腹がすく時間なのでそこは気を付けたいと思います(笑)。

それはともかく、1日の終わりに観ると、おいしそうに食べる様子や笑顔にほっこりして癒されますし、出てくる料理を見て「あれ食べようかな?」と思ったりもしますよね。そういう、日常に寄り添ってくれるところが魅力かなと思います。

田丸:異世界が描かれる時、料理や食材も現実にはないものであることが多いじゃないですか。「どんな味がするのかな?」と想像するのも楽しいんですけど、この作品では僕らがよく知っていて、食べているものが異世界の料理として出てくるから、キャラ達が驚いたり、おいしそうに食べる様子を見て、理解したり共感できるんですよね。

そして普段当たり前に食べている料理に対して、おいしさや素晴らしさを気付かせてくれるんですよ。食への意識を目覚めさせたり、高くさせてくれる作品だと思います。


自分の食意識を変え、新たな喜びを与えてくれる『異世界食堂』

――原作ファンの皆さん、この作品にまだ触れたことがない方へメッセージをお願いします。

下地:私は今回出演させていただいたことがきっかけで、初めてクリームソーダを食べたんですが、「知っているけど食べたことがない」とか、食わず嫌いしている料理も「食べてみようかな」と思わせてくれる作品でもあるんじゃないかなと感じました。
お話に温もりを感じられるので、見たあときっと優しい気持ちになって1日を終われると思いますので、最後まで見ていただけたらうれしいです。

田丸:まったり、のんびり見られる作品ですが、自分の意識を変えてくれる要素もあるので、まだ見ていない方には見ていただきたいです。そして食事をする時は初めてその料理を食べる気持ちで食べれば、まったく違ったおいしさやテイストを感じられるはずです。作品を楽しみつつ、食事も大いに楽しみましょう!

 
作品概要
■TVアニメ『異世界食堂』

【放送情報】
テレビ東京:7月3日より毎週月曜日深夜1:35~
BSジャパン:7月8日より毎週土曜日深夜0:30~
AT-X:7月6日より毎週木曜日夜8:00~
[AT-Xリピート放送]
毎週土曜昼12:00~/毎週日曜朝6:00~/毎週火曜朝4:00~
※ 放送日時は変更になる場合があります

【配信情報】
dTV、あにてれ、dアニメストア他にて随時配信開始予定

【スタッフ】
原作:犬塚惇平(ヒーロー文庫/主婦の友社 刊)
原作イラスト:エナミカツミ
監督・シリーズ構成:神保昌登
キャラクターデザイン:佐野隆雄・佐野恵一
プロップデザイン:森木靖泰
美術監督:片平真司
色彩設:水本志保
撮影監督:佐藤 敦
編集:近藤勇二
音楽:辻林美穂/TOMISIRO
音楽製作:フライングドッグ
音響監督:土屋雅紀
音響制作:グルーヴ
アニメーション制作:SILVER LINK.
オープニングテーマ:Wake Up, May’n!「One In A Billion」
エンディングテーマ:安野希世乃「ちいさなひとつぶ」

【キャスト】
店主:諏訪部順一
アレッタ:上坂すみれ
クロ:大西沙織
赤の女王:伊藤静
アルトリウス:清川元夢
タツゴロウ:大塚芳忠
アルフォンス:立木文彦
サラ:安野希世乃
ハインリヒ:杉田智和

【あらすじ】
 オフィス街に程近い商店街の一角、雑居ビルの地下一階にある、猫の絵が描かれた看板が目印の「洋食のねこや」。どこにでもありそうなこの洋食屋の扉は、週に一度“特別営業”の土曜日にだけ「異世界」とつながる。

 向こうの世界の様々な場所に現れる扉を通じてやってくる、文化も、種族すらもバラバラな「向こうの世界」の客たちが舌鼓を打ってしまう、不思議な“魅力”を持った料理がここ「異世界食堂」にはある。

 この店で生まれる異世界と現代、食堂に集う人々と店主、そして料理との一期一会を描く、温かい出会いの物語。

>>TVアニメ『異世界食堂』公式サイト
>>TVアニメ『異世界食堂』公式Twitter(@nekoya_PR)

(C)犬塚惇平・主婦の友社/「異世界食堂」製作委員会
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