森久保祥太郎さん、茅野愛衣さん、上坂すみれさん、花江夏樹さんらが大合唱! 水木一郎さん、永井豪先生も登壇した『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』公開初日舞台挨拶レポート
2018年1月13日(土)、丸の内TOEIにて、TVアニメ放送から45年の時を経て復活する劇場作品『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』の公開初日舞台挨拶が開催されました。イベントには、ゲストとして本作に出演している森久保祥太郎さん(兜甲児 役)、茅野愛衣さん(弓さやか 役)、上坂すみれさん(リサ 役)、花江夏樹さん(兜シロー役)、宮迫博之さん(あしゅら男爵・男性役)が登壇。さらに、本作の監督を務めた志水淳児さん、『マジンガーZ』の生みの親にして本作の原作も務めた永井豪先生、本作の主題歌でもお馴染みのアニソン歌手・水木一郎さんも登場し、トークとライブで会場を盛り上げました。本稿では、そんな公開初日舞台挨拶の模様をお届けします。
イベントがはじまると、まずはMCの呼び掛けに応じて、声優陣と志水監督が登壇し、観客に向けてひとりずつ挨拶。これに続いて、水木さんと永井先生も舞台に上がると、観客席からは水木さんに向けて「アニキ」コールが上がります。また、舞台に立った永井先生は「またマジンガーをスクリーンで観ることができて、本当に幸せです」と感謝の言葉を述べ、会場からは大きな拍手が上がりました。
改めて、本作の感想を尋ねられた永井先生は「自分が観たかったのはこれだった」と本作に対する思いを吐露。森久保さんが演じる兜甲児のセリフ「マジンゴー!」については「シビれましたね」と笑みをこぼします。
そんな言葉に対して、森久保さんは喜びを噛みしめつつ、オーディションのエピソードについて言及。オーディションでは、TVアニメで兜甲児を演じていた石丸さんの雰囲気をオマージュしてという監督の指示があったとのことで、当時の映像などを観ながらオーディションに臨んだことを話します。そして、兜甲児役が決まった際は、「いっちゃっていいんですか!?」という高揚感があったということも明かしてくれました。
なお、森久保さんはなんと、ロボットに乗る役を演じたのが本作で初とのこと! そういう意味でも、本作は感慨深い作品だったと、改めて本作に出演できた喜びを語っていました。
今回ヒロインを務めた茅野さんは、森久保さんと同じく世界的な作品に関われることがとてもうれしかったようで、本作「光子力ビームが目から出そうになるくらいうれしかったです」とひと言。そのあと、あわてて「破壊したいという意味ではないです(笑)」と付け加え、会場の笑いを誘います。
続いて、TVアニメでも主題歌を務めた水木さんは、改めて本作でも主題歌を歌うことになったことについて「奇跡に近い」と吐露。45年前にテレビで歌っていた歌手が映画で歌えることはなかなかないと話し、今日を迎えられたことを夢のようだと感動を口にします。
また、本作で歌った『マジンガーZ INFINITY ver.』に関しては、どのような形で歌ったら納得してもらえるかとても怖かったという水木さん。そして悩んだ結果、いったん何千回と歌ってきた『マジンガーZ』を忘れて、新曲をもらったときのような真っ白な気持ちで歌ったと、レコーディングに臨んだ際の心境も語ってくれました。
次に、ゲスト声優として出演した宮迫さんは、お笑い芸人を目指す前はアニソン歌手に憧れていたと告白。特に、水木さんに対してはとても憧れを持っているようで「横に立っていると心臓がバクバクしますね」と、水木さんと一緒に舞台に立てた喜びを口にします。
すると、ここで水木さんがかつて宮迫さんとテレビで共演した際、「僕の夢はアニソンを歌うことなんです」と言われたことを話し、宮迫さんのアニソンデビューを猛プッシュ。「こんなところで何の交渉しているんですか!」と宮迫さんがツッコミを入れ、観客席からは拍手と笑い声が上がりました。
高校時代に原作を読んでいたという上坂さんは、ほかのゲスト陣と同様、本作に出演できたことを喜びますが、いっぽうでアンドロイドの新キャラクターを演じることに不安を覚えた様子。「永井先生の作品に登場するアンドロイドって……いつか敵になっちゃうんじゃないか」と言葉を詰まらせながら話す上坂さんに、会場のファンからは笑い声が漏れます。
しかし、今回演じたリサは人間の心を持ったアンドロイドということで、ピュアなキャラクターとして演じさせてもらったと、アフレコで心がけたことについても話してくれました。
シロー役の花江さんは、親がマジンガーZの超合金を持っていたとのこと。そういう意味でも、生まれる前に放送されていた作品でありながら、すごく身近なものでもあったため、すごくプレッシャーを感じたと、演じた際の心境を明かしました。
最後はライブで大合唱! 水木さんとゲスト陣が主題歌を歌う!
ゲスト陣のトークがひと段落すると、ここでなんとMCから水木さんに歌のリクエストが! これに対して、水木さんからは「みなさんも一緒に歌っていただけると」との言葉が飛び出し、会場全員での『マジンガーZ INFINITY ver.』大合唱が決定。そのまま「一緒に歌おうゼーット!」でライブがスタートし、まずは1番を水木さんが歌い上げます。2番ではゲスト陣もマイクを持って、水木さんと一緒に歌声を披露。観客も一体となり、最後は会場全員で「マジンガーZ!」と叫び、ライブは大盛り上がりを見せました。
そして、ライブが終わると最後に永井先生と森久保さんからメッセージをいただき、イベントは終了。ゲスト陣退場の際は、水木さんの「愛してる」のコールに対して観客が「ゼーット!」と見事なレスポンスを送り、イベントは締めくくられました。
<最後のコメント>
森久保祥太郎さん(兜甲児役):日本が世界に誇れるアニメーションの最初の作品と言われている『マジンガーZ』を、昭和から平成に、そして世界中に発信する一端を担え本当にうれしいです。永井さんの作品である『マジンガーZ』が、水木さんの歌声と共に世界中に、そして何十年後にも残るような作品になっていけばなと思っております。また、観ていただいた皆さんの感じていただいた思いが、この作品を未来に繋げていただけるんじゃないかと思っておりますので、引き続き『マジンガーZ』の応援をよろしくお願いします。
永井豪先生:ぜひこの作品の良さを多くの方に語り継いでいただければうれしいと思います。皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。
作品情報
『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』
大ヒット上映中
<ストーリー>
あれから10年―。新たな運命が人類を待ち受ける。それは神にも悪魔にもなれるー
かつて悪の科学者Dr.ヘル率いる地下帝国によって滅亡の危機に瀕した人類は、兜甲児が操るスーパーロボット・マジンガーZや光子力研究所の仲間の手によって、悪の野望を阻止し、平和を取り戻した。
あれから10年-。パイロットを離れ、祖父や父のように科学者の道を歩み始めた兜甲児は富士山の地中深く埋まった超巨大構造物と謎の生命反応に遭遇する-。そして、時を同じくして現れる機械獣や宿敵Dr.ヘル。新たな出会い、新たな脅威、そして新たな運命が人類を待ち受ける。かつてのヒーロー・兜甲児の下す未来への決断とは。
再び人類の未来を託されたマジンガーZと人々の激闘を描く、壮大なアクション巨編!
<スタッフ>
原作:永井豪
監督:志水淳児
脚本:小沢高広(うめ)
メカニックデザイン:柳瀬敬之
キャラクターデザイン:飯島弘也
美術監督:氏家誠(GREEN)
CGディレクター:中沢大樹、井野元英二(オレンジ)
助監督:なかの★陽、川崎弘二
音楽:渡辺俊幸
オープニングテーマ「マジンガーZ」水木一郎
エンディングテーマ「The Last Letter」吉川晃司(ワーナーミュージック・ジャパン)
制作:東映アニメーション
配給:東映
<声優>
森久保祥太郎、茅野愛衣、上坂すみれ、関俊彦、小清水亜美、花江夏樹、高木渉、山口勝平、菊池正美、森田順平、島田敏、塩屋浩三、田所あずさ、伊藤美来、石塚運昇、藤原啓治、石丸博也、松島みのり
「劇場版 マジンガーZ / INFINITY」公式サイト
「劇場版 マジンガーZ / INFINITY」公式Twitter @mazingerzjp