「山寺さんと掛け合いしたいです」が実現した『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第四章「天命篇」|古代進役・小野大輔さんのオフィシャルインタビューが到着!
2018年1月27日より劇場上映がスタートする『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士』第四章「天命篇」。『宇宙戦艦ヤマト』を語る上で外せない好敵手・デスラー(CV:山寺宏一さん)の活躍が見られるとあって、劇場公開前から話題を呼んでします。
今回は、そんなデスラーと対峙する主人公・古代進 役の小野大輔さんのオフィシャルインタビューが到着! 山寺さんと一緒にアフレコがしたかったという小野さん。四章への想いをお楽しみください。
ずっと辛かった三章
──第三章は、古代と雪の愛が描かれていました。演じられていかがでしたか?
小野:第三章はとにかく辛かったですね。僕ら演者は役のことを知ろうとしますし、その情報を得たあとに自分の感情を乗せていきます。つまりその最初のアプローチには客観性が必要なのですが…。この展開には、自分がこの古代の状況に置かれたら、という主観的な考え方をせずにはいられなくなりました。そこで自分を投影し過ぎてしまうと古代進ではなく小野大輔になってしまうので、そこは役でありたいと考えるのですが。悩みましたね。
多くの市民が乗った3艦のどれか1艦だけを助けてやる。選ばないと全員死ぬことになる。あの悪魔の選択を突きつけられたら、自分なら何も言えなくなってしまうんじゃないかと思うんです。それなのに、古代は「選ばない」と。常識的な発想を飛び越えていますよね。人間の精神力ってそこまで行けるんだって。古代進という人はヒーローだと思います。自分がもし出題者だったら「えええ〜?」ってなりますよ。理屈が通用しないなって。
見方を変えればカッコ悪いですよね。「選ばない」という、だだをこねているわけですから。ただ、あそこで格好をつけない、あれを真っ向から言えるのが古代だと思います。他のキャラなら言わないし言えない。考え過ぎて言葉が出なくなるかもしれない。あそこは本当に僕も苦しくて、精神的に自分を追い詰めた上で、本当だったら発せない、口がカラッカラになりながら、それでも言う。その感覚、痛みを感じながら演じていました。
福井さんからもアフレコの度に「この第三章はずっと無理をさせます。ここは試練なので乗り越えてください」と言われていました。ですから、その後の雪へのプロポーズは、『ヤマト』をやっていて、古代をやっていて、本当の意味で報われた感じというのがありましたね。でも、これが第三章のタイミングということは、全然まだ終わりじゃないなっていう感じもしています。製作発表会の頃から福井さんは「試される愛を描こうと思っています」と言っていたので、随分と試されましたし、ここから先もまた試されるんだろうなと覚悟しています。
──第三章のラストからデスラーが登場しましたが、山寺さんとは久々のアフレコになるのでしょうか。
小野:『2199』の時は、人数が多かったためヤマト側とガミラス側で分かれて収録をしていました。その時に「一緒にアフレコ出来たらいいね」という言葉をいただいていて、僕も「山寺さんと掛け合いしたいです」とお話ししていて。それがやっと実現した感じです。
──再会したデスラーはいかがでしたか?
小野:久しぶりに会ってもデスラーはあのままで、誰も到達できない高みに行っている気がします。我々ヤマトクルーはある種値踏みをされていて、動揺もさせられながら、そこに必死に熱量をぶつけていくというような感覚でした。
デスラーは何者なのか。とにかく強そうだし、底が見えないほどにミステリアスです。昔からそうなんですよね、勝てる気がしない。でも、今回は逆にデスラーも人なんだなと感じられます。これを観たかったんだなと思うんです。詳しくは言えませんが。デスラーの重厚感、冷静で理知的というキャラクター造形は、何故そうなったのかはほとんど語られていなかったんですけど、その謎がちょっとずつ紐解かれていくお話になっていると思います。
──第四章では、ガトランティスとの戦いも本格的になっていくようですね。
小野:やっとですね。ある意味ここからはヤマトの真骨頂になっていくんじゃないでしょうか。敵ともそうだし、自分ともそう。第四章では戦うというところに主軸が置かれているので、男臭くて熱いですね。掛け値なしに、艦隊戦はカッコイイですよ。あと空間騎兵隊が良い。昔から『ヤマト』を好きな方たちにも早く観てほしいです。是非その迫力を楽しんでいただきたいですね。
──女性キャラの見せ場は多そうですね。
小野:永倉と斉藤のやりとりもいいですよね。でっかい声を出し合う、ガテン系の信頼関係がすごく好きで。永倉がとても良い女に描かれていますよね。第一艦橋でいうと西条がヒロインかって思うくらい出ていましたし、女性キャラにすごく華があるなあと。ここにきて永倉さんがとてもいいキャラになって来ていますが、ただ古代の演者としては「もっと雪も!」と思ったりします(笑)。
──男性キャラだと?
小野:山寺さんが演じられるデスラーが、クールでミステリアスかつ情熱的でとても魅力的です。静かに燃え盛っている青い炎のような熱量を、そのお芝居から感じます。デスラーの声を聴いて、あらためて山寺さんは本当に素晴らしい演者さんだと感じました。
──デスラーが青い炎なら、古代は?
小野:燃え盛る赤い炎ですね。その違いは間違いなくあります。劇場へ観に来ていただければデスラーも愛に生きている人だと感じてもらえると思います。古代やヤマトだけでなくデスラーも「愛の戦士たち」の一人だと思います。
──最後に第四章を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
小野:いきなり第四章から観ると分からないこともあると思いますが、冒頭に「これまでのあらすじ」もありますので初心者の方もご安心ください!劇場で見ていただくのが一番いいなと思うスケールの大きさで描かれています。その大きな愛を感じていただければと思います。
Blu-ray&DVD第4巻描き下ろしジャケット公開!
Blu-ray&DVD第4巻の結城信輝氏による新規描き下ろしジャケットが完成しました! 新規描き下ろしジャケットには、白色彗星をバックに第四章でヤマトの前に立ちはだかる、ズォーダーをはじめとしたガトランティスの面々が大迫力で描かれています。
【アニメイトオンライン】【Blu-ray】劇場版 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 4
作品情報
『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』
アニメーションの歴史に輝く不朽の名作『宇宙戦艦ヤマト』をリメイクし、2012年から2014年に渡り、劇場上映から全国ネットでのTV放送で展開した傑作『宇宙戦艦ヤマト2199』。
そして2017年2月より、ヤマトファン待望の完全新作シリーズ『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』全七章が順次劇場上映中!
監督は『宇宙戦艦ヤマト 復活篇 ディレクターズカット』にてアニメーションディレクターを担当した羽原信義さん、シリーズ構成に『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』の福井晴敏さんを起用。音楽は引き続き、ヤマトの遺伝子を受け継ぐ宮川彬良さんが担当する。
モチーフとなるのは、日本全土を熱狂させた劇場用映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』。
その壮絶なる物語を、新たな解釈と装いで現代に甦らせる。
この時代に語るべき「愛」の姿とは!? 宇宙戦艦ヤマトが再び旅立つ――!
<第四章「天命篇」STORY>
突如ヤマトに降りかかる新たなる試練! その正体とは――。
艦内で浮上するスパイ疑惑や、ガトランティスの母体たる白色彗星との遭遇、幾多の苦難を乗り越えテレザートへと到達するヤマト。
だがそこには、ゴーランド率いる守備艦隊、さらにはザバイバルの陸戦師団が待ち受けていた。
すべてはテレサと邂逅してメッセージの真の意味を知るために。
目的地であるテレザートを目前に、いまこそ古代の覚悟が試されようとしていた――。
※第四章は第十一話~第十四話の計四話で構成されます。
<第四章「天命篇」CAST>
古代 進:小野大輔
森 雪:桑島法子
島 大介:鈴村健一
真田志郎:大塚芳忠
南部康雄:赤羽根健治
相原義一:國分和人
太田健二郎:千葉優輝
徳川彦左衛門:麦人
アナライザー:チョー
佐渡酒造:千葉 繁
西条未来:森谷里美
加藤三郎:細谷佳正
山本 玲:田中理恵
斉藤 始:東地宏樹
永倉志織:雨谷和砂
土方 竜:石塚運昇
ゴーランド:山路和弘
ノル:比上孝浩
ザバイバル:屋良有作
ズォーダー:手塚秀彰
サーベラー:甲斐田裕子
キーマン:神谷浩史
<STAFF>
製作総指揮:西﨑彰司
原作:西﨑義展
監督:羽原信義
シリーズ構成:福井晴敏
副監督:小林 誠
キャラクターデザイン:結城信輝
ゲストキャラクター・プロップデザイン:山岡信一
メカニカルデザイン:玉盛順一朗・石津泰志
美術監督:谷岡善王
色彩設計:福谷直樹
撮影監督:堀野大輔
編集:小野寺絵美
音楽:宮川彬良・宮川 泰
音響監督:吉田知弘
音響効果:西村睦弘
オリジナルサウンドエフェクト:柏原 満
CGディレクター:木村太一
アニメーション制作:XEBEC
製作:宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会
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