増田俊樹さん、高橋直純さんら豪華声優陣が5年分の思いを込めたピタゴラスプロダクションLIVE『Big Bang Fes』をレポート!
2018年3月17日(土)、18日(日)の2日間、神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにて、ピタゴラスプロダクションLIVE『Big Bang Fes』が開催。TVアニメ『MARGINAL #4 KISSから創造(つく)るBig Bang』のメインキャラクターを務める声優・増田俊樹さん、高橋直純さん、KENNさん、鈴木裕斗さん、豊永利行さん、大河元気さん、蒼井翔太さん、沢城千春さん、染谷俊之さんが登壇し、圧巻の歌とパフォーマンスでファンを魅了した17日公演の模様をご紹介します!
本イベントは、2017年1月~3月にTOKYO MXほかにて放送されたTVアニメ『MARGINAL #4 KISSから創造(つく)るBig Bang』のリアルライブ。芸能事務所・ピタゴラスプロダクションに所属するアイドル(通称、ピタドル)たちを演じる声優陣が歌とダンスを披露しました。
TVアニメ『MARGINAL #4 KISSから創造(つく)るBig Bang』は、ピタゴラスプロダクションから誕生した現役高校生アイドルユニット・MARGINAL #4(マージナル ナンバーフォー、通称マジフォー)がわちゃわちゃな学園生活を謳歌しながら、先輩ユニット・LAGRANGE POINT(ラグランジュ ポイント、通称ラグポ)と後輩ユニット・UNICORN Jr.(ユニコーン ジュニア、通称ユニコ)と共に、アイドルとしても全力で奮闘し、成長していく姿を描いた物語です。
うちわやペンライトを握りしめたファンの期待が高まる中、『100万回の愛革命(REVOLUTION)!』のイントロとともにステージにはMARGINAL #4のメンバー、桐原アトム役・増田さん、藍羽ルイ役・高橋さん、野村エル役・KENNさん、野村アール役・鈴木さんのシルエットが。ファンの歓声に応えるように「盛り上がっていこうぜ!」と叫んだ増田さんの掛け声で、一気に会場はヒートアップ。ステージ上のスクリーンには、アニメ第1話のライブ映像が流れ、衣装もダンスもピッタリ重なった姿に、キャラクターたちが画面の中から飛び出してきたようです。
続く『Bingo!!!!』では、頭上で手拍子をしながら、ファンをリズムに乗せていきます。間奏では客席をあおったり、リップ音に合わせて投げキスを飛ばしたり、ファンの心をしっかりつかんだオープニングらしいスタートとなりました。
待ちに待ったライブへの思いを言葉にしたマジフォーの4人の次には、左右に階段のあるバルコニーのようなセットの正面が開き、UNICORN Jr.の新堂ツバサ役・蒼井さん、滝丸アルト役・沢城さん、仲真テルマ役・染谷さんが登場。
スクリーンに映し出されたアニメのエンディング映像『REAL?』と同じ衣装に身を包んだ3人のしっとりとした歌声と、青色のライトで会場はエキゾチックな雰囲気に。そこから一転、赤やピンク、白のライトがテクノサウンドの『アフターバーナー』を盛り上げていきます。沢城さんや染谷さんがサビで力いっぱいジャンプしたり、蒼井さんは客席を指さしてあおったり。「ファイヤー」という歌詞に合わせて炎が上がったりと、ユニコのカッコイイ一面を見せつけた3人は軽やかにステージを後にしました。
次に姿を現したのは、LAGRANGE POINTの牧島シャイ役・豊永さんと、緋室キラ役・大河さん。スクリーンにはアニメエンディング『革命(Revolution)XX』が映ります。衣装だけでなく、髪にキャラクターとおそろいのカラーのメッシュを入れて登場した2人は、息もつかせぬスピードで、激しいダンスを披露していきます。イントロが特徴的な『レッドブザービート』では、深みのある艶やかな歌声がセクシー!大人の魅力がにじむセリフにも黄色い歓声が上がりました。
豊永さんの紹介で、マジフォーによるスペシャルメドレーへ。エル&アールによる『燃えよ!LOVE★MUSCLE』、エルのソロ曲『コ・コ・ロ・ヒ・ト・ツ』、アールのソロ曲『カラフル』、ルイのソロ曲『Mr. Starry Sky』、アトム&ルイの『HOT★SCRAMBLE』、アトムのソロ曲『魂のノンストップラヴァ―』と続きます。
『燃えよ!LOVE★MUSCLE』では、歌詞に合わせてキックやパンチ、マッスルポーズを決めるKENNさんと鈴木さん。『コ・コ・ロ・ヒ・ト・ツ』では、切なさと情熱を感じさせるダンスで客席を魅了するKENNさん。『カラフル』を歌う鈴木さんは、笑顔あふれるステージで、見ている側も元気が沸き上がってきます。
高橋さんの澄んだ歌声が淡い星の輝く夜空へと誘う『Mr. Starry Sky』から、サイレンの音で始まる『HOT★SCRAMBLE』へ。赤と青のライトが交錯する演出に、緊張感もありつつ銃を構えるような振りで、2人の信頼でつながるバディ感が伝わってきます。
増田さんは、『魂のノンストップラヴァ―』でハイキックやジャンプ、マイクスタンドを使ったパフォーマンスなどワイルドさ全開。各キャラクターのイメージに合わせた衣装に着替えたメンバーのソロ曲では、会場がそれぞれのペンライトカラーに包まれ、キャラクターらしさを発揮したステージとなりました。
ユニットとしての魅力&ユニットを越えた“ピタドル”の魅力が満載!
会場を赤く熱く染め上げた増田さんの次は、シングルCD『PANDORA BOX』ジャケットの衣装にチェンジしたユニコのメンバーが登場。「ご主人様!」のセリフとネコポーズで、ファンをトキメキ必至の『ワガハイはネコである!!!』の世界へ引き込んでいきます。手を丸めたネコポーズのまま、セットの手すりで爪を研いだり、ネコがじゃれ合うように3人が床に転がって重なりあったり。歌詞をなぞって、蒼井さんが染谷さんのスカートの裾をめくる仕草をしたり、「しっぽふりふり」でお尻を振るダンスをしたりと、ネコのごとくそのかわいらしさで終始ファンの心をかき乱していました。
ユニコ3人がそろってのステージは、ほとんど経験がないということで、沢城さんと染谷さんの方を向いて「2人がすごく緊張してて……」と切り出す蒼井さん。沢城さんは緊張を誤魔化すようにおどけてみせ、染谷さんは逆に「翔太くんも緊張してるもんね!?」と切り返し、3人がイベントに向けダンス練習に励んでいたことを告白。趣味のギターを封印してダンス練習をしていたという沢城さんに、「仕事で抜けてもまた戻ってきてくれて、練習を重ねていました」と、稽古での様子を思い返す蒼井さん。
また、3人はステージの左右の端まで広がり、手を振ってファンサービス。ユニコお決まりのコール&レスポンスで、「ピュアな、貴方を、チェックメイト」と呼び掛けると、「めしあがれー!」と大きな返事が返ってきて、笑顔を見せます。
はかなく切なげな『Lonely Silence Monster』、ダンサブルな『PANDORA BOX』を続けて歌い上げ、MCでも語られた息の合ったダンスでも美しく世界観を表現していました。
「俺たちの出番だぜ!」という大河さんのセリフで、ユニコがラグポにステージを譲ると、ラグポは『愛、独裁 -SAMURAI-』を熱唱。効果音を生かした殺陣のパートも印象的です。
約6分間の激しい歌とダンスを終えた2人は、乱れた息を整えるところからMCがスタート。他のユニットとの共演を感慨深く感じていることが伝わってくる中、大河さんは出番直前の豊永さんが衣装のボタンを掛け違えていたことを暴露。豊永さんが衣装についておちゃめに振る舞ったり、大河さんがユニコのMCと比較してラグポのMCを「漫才ですよ」と表現したり。『レッドブザービート』や『Nan-Bo-No-Mon-Ja-E』は2人がリクエストした曲であることなどが、テンポよく語られる度に歓声や笑い声が上がります。
時間が迫り、ラグポの決めゼリフのパートへ。トークから気持ちを切り替えるためにターンをして、シャイとキラとしてコール。「太陽(あさ)から月(ばん)まで、LOVE2 YOU」のセリフに、ファンからは「いただきます!」と熱いレスポンスが送られました。
『Crystal Switch』、『Nan-Bo-No-Mon-Ja-E』という曲調の異なる2つの曲では、向かい合って互いに手を伸ばす振り付けやスモークの演出、リップ音&投げキスなどファンの心をわしづかみに。客席の興奮冷めやらぬまま、マジフォーへと引き継がれます。
ここで、「MARGINAL #4! 銀河の果てまで、KISS一丁!!」「喜んでー!」というマジフォーお決まりのコール&レスポンスから『WeMe!!!!』へ。スクリーンにアニメオープニング映像が映ったり、列車ごっこのようにメンバーが肩に手を置いてつながったり、元気いっぱいのパフォーマンスにファンの歓声もますます大きくなっていきます。
MCでは、ラグポにならい(?)本人として話そうとなるものの、他のメンバーからは増田さんの熱量がアトムと変わらないと指摘される場面も。1曲目に歌った『100万回の愛革命(REVOLUTION)!』が全てのスタートであることや、初めてメンバー同士であいさつした時の思い出を振り返っていきます。
アニメ放送終了から1年が経ち、増田さんは「アニメの放送が始まった時なども、これが終わりでありスタート。スタートであり終わりだ、みたいな話をしましたが、このライブも1つの始まりだなと感じました」とコメント。
その思いを受け、鈴木さんが「4人での思い入れのある歌があります。その曲で、会場と一体となりたいと思います」と語り、『OVER THE RAINBOW』の4人のハーモニーが会場に響き渡ります。高橋さんとKENNさんが顔を見合わせたり、「君だよ」という歌詞で鈴木さんが客席を示したり、増田さんがすれ違いざまに鈴木さんの背中をポンと叩いたり、歌声や客席を見渡すメンバーの表情から、思いの詰まった曲を大切に歌っていることが伝わってきます。
そして、会場が暗転すると、次の楽曲でラストになることが明かされます。アールのセリフから、スクリーンにはアニメ最終回のシーンが。思わず笑ってしまうシーンでもあるものの、カウントダウンが始まると、ファンの気持ちは1つにまとまっていきます。スモークの中から、このイベントのためにデザインされた衣装に着替えた9人が再登場!
『KISSから創造(つく)るBig Bang』では、9人そろった圧巻のダンスに、パワフルに重なり合う歌声、スクリーンにはビッグバンの映像と爆発音が上がり、会場がキラメキ輝く中、本編が終了。すると、客席からはすぐにアンコールが掛かります。
改めて9人がステージにそろうと、『奇跡の星座(Sign)』を披露。どこまでも届きそうな伸びやかなハーモニーに、ステージいっぱいに広がる9人のダンスには圧倒されてしまいます。1人1人あいさつしていき、「泣きそうです。ピタドルで良かったな、マジフォーで良かったなと思いました」と、高橋さんはイベントを通して感じた思いを言葉にし、目を潤ませていました。
増田さんは「俺たちができることは、みんなに喜んでもらうことだけ。だけど、みんなが喜んでくれるから、こうやってまた1つに集まれる。俺たちは、歌とダンスと愛を届けるから、その姿を見て喜んでくれ!」と、熱い思いで締めくくります。
最後は、3ユニットの決めゼリフを合体させたコール&レスポンスをして、9人による『WeMe!!!!』を歌うことに。銀テープが会場を舞い、ユニットを越えた9人の楽しそうな笑顔とファンの盛大な声援でイベントは幕を閉じました。
なお、笑顔と胸キュンが満載の本イベントは、Blu-ray&DVD化が決定。続報は公式サイトや公式Twitter等で発表されるとのことなので、参加できなかった方はもちろん、初めて知ったという方もぜひチェックしてみてください!
アニメ『MARGINAL#4 KISSから創造(つく)るBig Bang』公式サイト