『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』コミカライズ担当・福田直叶さんがキャラクターに感じた魅力
好評放送中のTVアニメ『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』。アニメイトタイムズでは、この作品の魅力を伝えるべく、スタッフ&キャストのインタビュー連載記事を毎週放送後に掲載しています。5話の放送直後となる今回は、前回に引き続きコミカライズを担当する福田直叶さんに登場していただき、キャラクターの魅力やアフレコ見学の感想を伺いました。
――コミカライズでキャラクターを描いてみて、魅力的に感じたのは誰ですか?
福田直叶さん(以下、福田):一番はディアヴロですね。彼の内心に共感する人は多いと思うんです。カッコつけすぎず、内心の弱い部分も描かれているので、すごく入りやすいキャラクターでした。
――マンガでは、内心のちょっと小心者の顔を同じ枠に描いていたりするじゃないですか。そこは見てても楽しいですよね。
福田:あれはたまたま思いついたから描いたんですけど、むらさき先生にも褒めていただけたので、やって良かったです。でも最近はシリアスなシーンが多めなのであまり描けてないんですけどね……。
――アニメだとそこを水中(雅章)さんの声の芝居で表現しているので、マンガらしい演出ですよね。ちなみに、描いていて好きなキャラクターは誰ですか?
福田:純粋に描くだけの楽しさで言ったらシルヴィです。これはただただ容姿が好きなだけなんですけど(笑)。キャラクターにも謎が残っていて、幼く見えるけどんだけど内心何を考えているかわからないようなところが好きですね。
――シェラやレムはいかがですか?
福田:シェラは子供っぽいところが好きです。描いていて勉強になったのは、これまであまりサービスシーンのようなカットを描いたことがなかったんです。
でもシェラでだいぶ描くようになったのですごく助かりました。レムはもどこか影のあるキャラクターが好きだったので、そこがいいなと思いました。彼女のキリッとした表情を描くのが好きですね。
――4話で出てきたエデルガルトと5話で出てきたアリシアはどうですか?
福田:エデルガルトは魔族なんですけど、普通に可愛いので、容姿的にシルヴィの次に描いていて楽しいキャラクターです(笑)。
アリシアは難しいんですけど、コミカライズをするときに、この先の彼女の裏の顔が見えるシーンを描きたいと思ったんです。アリシアの登場するはマンガを描いてても楽しかったですね。鶴崎先生の描く女の子は、みんな可愛くていいですね。
――逆に描いてて難しい人もいるんですか?
福田:セレスティーヌなんかは、他のキャラクターとは違ってお姉さんっぽい雰囲気を持っているので、そこの描き分けは難しかったです。色気を出すというのが。
アフレコ現場で受けた刺激を創作にフィードバック
――そして、4話ではアフレコ見学もされていましたが、実際に演技を見ていかがでしたか?
福田:テレビで見ているセリフと実際に声優さんが演じているのを直接見るのとではときのセリフとでは、全然迫力が違いました。
すごく熱くて鳥肌が立つほどだったんです。本番前のテストのときは、声優さんたちと同じアフレコブースの中で見学させてもらったんです。それもあって、余計にテレビで見るのとは違う迫力を感じました。
――確かにテレビだと、他のバランスと合わせて音量も整えられていますしね。
福田:それとこういう感情で、というディレクションがあると、それに合わせて演技を変えられるし、実際にそうやって聞こえるところがすごいなぁと思いました。
――中でも見ていて面白かった人は?
福田:芹澤優さんですね。アフレコブースに入って見ていたときに、一番、体全体を使ってお芝居をされていたので。
――ここで受けた刺激は、マンガにフィードバックできそうですか?
福田:それはもちろん。アニメで声が付いたことによって、頭の中でその声を思い浮かべながらキャラクターの表情とかも描いていけると思うので、そういうところが豊かになっていくんじゃないかと思います。
――5話まで放送が終わりました。
福田:5話からエルフの話になっていくんですよね。ここではディアヴロが初めて強敵と言える相手と対峙するというか。
ガルフォードを見て只者ではないと思い、そこで初めて緊張感を持ったりするので、これまでとは違うディアヴロを見ることができるのかなと思います。やっぱりここでもシリアスとコメディがあるなと思いました。
――では今後の展開で期待するところはどこですか?
福田:やはりレムの中にいる魔王が復活するのか?というところですかね。そこでもシリアスとコメディの落差がたっぷりとあると思うので、楽しみにしていてください。
[取材・文/塚越淳一]
作品情報
TVアニメ「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」
2018年7月5日(木)よりTOKYO MX・サンテレビ・BSフジ・AT-Xにて放送開始予定
<STAFF>
原作:むらさきゆきや(講談社ラノベ文庫刊)
キャラクター原案:鶴崎貴大
監督:村野佑太
シリーズ構成:筆安一幸
キャラクターデザイン:金子志津枝
総作画監督:西岡夕樹
モンスターデザイン・アクション作画監督:宮本雄岐
プロップデザイン:中島裕一
色彩設計:大塚奈津子
美術:草薙
美術監督:岡本穂高
撮影:旭プロダクション白石スタジオ
撮影監督:佐藤哲平
音楽:加藤裕介
音響制作:ハーフHPスタジオ
音響監督:本山哲
アニメーション制作:亜細亜堂
OP主題歌:DiCIDE/SUMMONERS2+
ED主題歌:最悪な日て?もあなたか?好き。/芹澤優
<CAST>
ディアヴロ:水中雅章
シェラ・L・グリーンウッド:芹澤優
レム・ガレウ:和氣あず未
アリシア・クリステラ:原由実
シルヴィ:大久保瑠美
エデルガルト:加藤英美里
クルム:種崎敦美
セレスティーヌ:千本木彩花
メイ:森嶋優花
「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」原作公式サイト
TVアニメ「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」公式サイト
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