『三ツ星カラーズ』日岡なつみさん、田丸篤志さん、朝井彩加さんが上野で作品やキャラの魅力を熱弁! カラーズの関係性を疑うぶっちゃけトークも!?
2018年1月~3月にかけて放送されていたTVアニメ『三ツ星カラーズ』。結衣・さっちゃん・琴葉の小学生3人組による正義の組織「カラーズ」が、平和な上野の平和を守るため日夜(嘘、夕方まで)、街を駆け回る『月刊コミック電撃大王』で連載中のコミックが原作の作品です。
放送後も根強い人気を誇る本作ですが、7月21日(土)には、「『三ツ星カラーズ』夏フェス in うえの 」と題して、アニメ第4話「なつまつり」のスペシャル上映会とキャストトークが開催されました。
イベントには、琴葉役・日岡なつみさん、斎藤役・田丸篤志さん、ののか役・朝井彩加さんが登壇。本編の上映やキャストによるトークショーなどが、作品の舞台となっている上野の地で繰り広げられました。本稿ではそんなイベントの模様をお届けします!
イベント初参加の田丸さん&朝井さんから語られる斎藤とののかの魅力とは?
フリーイベントということもあって、本作のファンをはじめ「うえの夏まつり」に訪れた数多くの老若男女が集まった上野水上音楽堂。PVの上映後、盛大な拍手に包まれながら、浴衣姿の日岡さんと朝井さん、そして甚平に身を包んだ田丸さんと、3人が涼やかな装いで登場します。
『三ツ星カラーズ』のイベント初出演となる田丸さんと朝井さんは、初参加イベントの開催地が上野であることや、やっとファンの前に立つことができた喜びを口にしていました。
また、会場の中には、その場で初めて本作を知った方や、イベント自体は初参加というファンも見られたりと、普段のイベントと比べて幅広い層が集まった特別な上映会に!
そんなオーディエンスに向けて上映されたのは、夏祭りにちなんで第4話「なつまつり」。本エピソードでは、ののか・ももか姉妹とカラーズのほのぼのとしたやり取りから始まり、うえの夏まつりパレードのさんさ踊りに参加する結衣や、それを見に行くさっちゃん&琴葉、お仕事モードの斎藤など、夏ならではの特別なカラーズが描かれています。
制作陣の念入りな取材が一目瞭然なパレードの描写も大きな見どころです。
あっという間に上映会が終わると、キャスト陣が登壇してトークパートが再開されます。まずは上映されたばかりの本編について振り返っていくと、「(カラーズとののかの)精神年齢は同じなんですよ。だから、あの関係値でいられるんだと思います」と切り出したのは朝井さん。
日岡さんも深く頷いた後に「意外とののかと斎藤さんって、わりとカラーズと近い精神年齢で遊んでくれる大人たちですよね(笑)」とコメント。
すると、田丸さんからは「収録のときに言われたんですよ。“精神年齢は(カラーズと)一緒だから”って(笑)」という裏話が明かされ「じゃあみんな精神年齢は小学生なんだ!」と朝井さん。誰もが薄々勘付いていた結論だけに、会場からも笑いと感嘆の声が漏れ聞こえてきました。
また「この回は迷言や迷シーンが多くないですか?(笑)」と疑問を投げかけた日岡さん。
「お前とはもう別れたはずだ。次連絡してきたら、目ん玉にリコーダー突き刺してチューリップが咲いたを奏でるぞ。このブタやろう」という琴葉のセリフや、真面目に仕事をしている斎藤を偽物扱いしたりと、迷場面が多く見られただけにキャスト陣の印象にも色濃く残っていた様子。
偽物扱いされた斎藤について田丸さんは、「(普段は)遊びに来ている小学生と遊んであげているだけなんです!」と弁明した後に、「まぁ、遊びに来てくれないとちょっと寂しいと思いますけど……(笑)」と呟く一幕も見られ、会場からは歓声が飛び交いました。
ぶっちゃけ質問が炸裂! カラーズは本当に仲がいいのか……!?
ここからは、3人による作品全体の振り返りや好きなエピソードが語られます。すると、真っ先に声を上げたのは田丸さん。「カラーズの3人の関係性ですけど、本当に仲がいいのかな……」と、いきなりエッジの効いた疑問が飛び出します。
当日に上映された第4話では、結衣渾身の「ピカー!」というボケに対して、冷たく一蹴するさっちゃん&琴葉の反応が際立っていましたが、朝井さんは「仲がいいからこそ、あの返しなんですよ! さっちゃんのフォローの仕方は素敵だと思います!」と強く主張。
日岡さんも「さっちゃんは本当は空気が読める子なんです。ちょっとやりすぎる琴葉や結衣に対して、さっちゃんがいい感じにフォローすることで、3人はいいバランスを保っているんだと思います」と、カラーズ代表として3人の関係性を力説。
本来なら絶交されてもおかしくないやり取りも笑って水に流せるところに、カラーズの魅力が詰まっているのだと語り、田丸さんも納得した様子です。
また、好きなシーンとして朝井さんは第7話「トリック オア トリート!」のハロウィン回に登場した目玉が飛び出るさっちゃんのおもちゃ、日岡さんは制作陣が何度もロケハンを重ねて作った第5話「どうぶつえん」の上野動物園のエピソード、田丸さんは何気ないやり取りの中に見え隠れするさっちゃん&さっちゃん母の温かい関係性をピックアップしていました。
第三者目線で語られる琴葉・斎藤・ののかの印象。そして、カラーズの将来について……!?
続いては、今回登壇した3人が演じる琴葉、斎藤、ののかについて、担当キャラクター以外のキャラクターについて語っていくことに。
まず琴葉ですが、朝井さんも田丸さんも将来が心配だと述べて会場の笑いを誘います。しかし、そのままの琴葉でいてほしいという心境であることも明かしました。
田丸さんは「(今の)琴葉の雰囲気がいつかなくなってしまったら、きっと寂しさを感じると思う」と、どこか親のような目線で考えてしまうと口にする一幕も。
また、カラーズの将来について、結衣役の高田憂希さんとさっちゃん役の高野麻里佳さんと語る機会が度々あったという日岡さん。3人の中では、琴葉は意外と普通の女の子に、さっちゃんは女子力を上げて女の子らしくなりそうという予想が濃厚なのだとか。
しかし、逆に一番心配なのが結衣だそうで、彼女の性格から周囲の環境に流されてしまうのでは……と危惧していることが明らかに……!
続く斎藤は、日岡さんと朝井さんが大人なのにカラーズと遊んでくれるいい人という印象を踏まえたうえで、子供目線ではなく対等に接してくれる、裏表なく対等に見ているところが大きな魅力だと語ります。
そして、ののかですが、開口一番「バカだよね(笑)」と田丸さんに一蹴され、会場からは大きな笑い声が。しかし、続けて「ももかと一緒にいるときが一番好きかも」と、しっかり者なももかとのバランスの取れた姉妹の魅力について述べていきました。
日岡さんからは「この先もパンを作ってほしい」との言葉が投げかけられると、「作っていいんですか!?(朝井さん)」「はい(笑)(日岡さん)」「ありがとうございます! めげずにたくさん作ります! 届けに行きますね!(朝井さん)」というやり取りが見受けられ、会場が温かな(?)空気に包まれました。
その後も、3人の子供時代のエピソードなど、当日の暑さにも負けない白熱のトークが繰り広げられたところで、キャストやファンにとって思い出に残る上野でのイベントの幕を下ろしました。
[取材・文・撮影/鳥谷部宏平]
TVアニメ『三ツ星カラーズ』作品情報
【イントロダクション】
上野の公園にひっそりと佇むアジト。そこにいるのは3人の小学生の女の子たち――。
そう、彼女たちこそ上野を守る正義の組織「カラーズ」!! 結衣、さっちゃん、琴葉の3人は今日も平和な上野の平和を守るため、日夜(嘘、夕方まで)街を駆け回るのである!!
【メインキャスト】
結衣:高田憂希
さっちゃん:高野麻里佳
琴葉:日岡なつみ
斎藤:田丸篤志
おやじ:玄田哲章
さっちゃん母:名塚佳織
ののか:朝井彩加
ももか:東城日沙子
【メインスタッフ】
監督:河村智之
脚本:ヤスカワショウゴ
キャラクターデザイン:横田拓己
美術監督:李凡善(ビックスタジオ)
色彩設計:水本志保
3D監督:天狗工房
撮影監督:佐藤敦(スタジオシャムロック)
編集:近藤勇二(REAL-T)
音楽:未知瑠
音楽制作:フロンティアワークス
音響監督:土屋雅紀
音響効果:山田香織
録音調整:常川総一
音響制作:グルーヴ
アニメーション制作:SILVER LINK.
製作:三ツ星カラーズ製作委員会