『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア』初日舞台挨拶でプリキュアがギネス認定!? 宮野真守さん「マジカルウォーリアーズになれるよう頑張ります!」
現在放送中のテレビアニメ『HUGっと!プリキュア』と、プリキュアシリーズ最初期の作品である『ふたりはプリキュア』。両作品のキャラクターたちが共演するほか、プリキュアオールスターズより55名のプリキュアたちが集結する『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』(以下、本作)が、遂に2018年10月27日(土)に公開初日を迎えました。
新宿バルト9では初日舞台挨拶が行われ、『HUGっと!プリキュア』から野乃はな/キュアエール役の引坂理絵さん、薬師寺さあや/キュアアンジュ役の本泉莉奈さん、輝木ほまれ/キュアエトワール役の小倉唯さん、愛崎えみる/キュアマシェリ役の田村奈央さん、ルールー・アムール/キュアアムール役の田村ゆかりさん。
『ふたりはプリキュア』から美墨なぎさ/キュアブラック役の本名陽子さんと、雪城ほのか/キュアホワイト役のゆかなさんに加え、本作のゲストキャラクターであるミデンを演じた宮野真守さんが登壇。作品について様々なトークを展開したほか、本作がある偉業を達成したという事で、さらなるゲストが……!?
本稿ではこのイベントの模様をお届けします。なお、本舞台挨拶は上映後に行われたものの為、一部作品の内容に触れるトークがあります。まだ視聴されていない方はネタバレにご注意を。
映画『HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』関連記事
公開2日『オールスターズメモリーズ』最終興行収入15億円も視野に!
本作からまた新しい思い出が紡がれていく
MCの呼びこみで8名の声優陣が舞台に上ると、会場から溢れんばかりの拍手が巻き起こりました。ひとことずつ挨拶を述べていくと、まずは引坂さんが「みなさん映画は楽しかったですか!?」と会場を盛り上げました。その後順番にコメントしていき、本名さんの順番に。当日の朝は雨が降っていたのですが、イベント時間にはすっかり止んで晴れ間が覗いていており、空もこの日をお祝いしてくれていると語っていました。
続いて、自分たちの代からずっと応援してくれているファンの方もいるのではと語ったゆかなさんは、映画の内容とかけて「今日ここから始まる思い出が、私たちのまた新たな思い出」と話し、「できたよね、ミデン?」と宮野さんにバトンタッチ。最後に宮野さんがプリキュアシリーズが色々な世代の方々に愛されていることを話すと、「僕らも一生懸命立ち向かった作品です」と、作品への自信を露わに。
トークパートへ入るとまずは公開初日を迎えた心境を引坂さん、本名さん、宮野さんに聞いていきました。
『HUGっと!プリキュア』の放送開始直後から本作に関わっていたことを明かした引坂さんに、自身の演じるなぎさの口癖ともいえる「ぶっちゃけありえな~い」で15周年を迎えた今なおシリーズが続いたことを驚いた本名さん。
そして自身もプリキュアファンのひとりだという宮野さんが、15年前に『ふたりはプリキュア』に出会って楽しく見ていたと発言し、「そういうお友達はいっぱいいると思います」と結んで会場に集ったファンからの歓声を浴びていました。
そんな宮野さん演じるミデンは、“プリキュアたちの思い出を奪い、彼女たちの技をコピーして使う”という立ち位置のキャラクター。挨拶の一部で宮野さんはミデンを「深いキャラクター」と語りましたが、彼女たちの技を使用する際に技名を叫んだり、口癖を言ったりする場面はやはり大変だった様子。
それこそ最初は少し戸惑いがあったようですが、ミデンが楽しんでいることを前提にしたら自分も楽しく演じることが出来たそう。もちろん、歴代プリキュアの伝説の台詞をたくさん言えたことは「マジぶっちゃけありえない」と興奮していました。
えみるの泣き演技の凄まじさ
話題がこの作品の見どころに移ると、引坂さんがはな以外の『HUGっと!プリキュア』チームが幼い子供に戻されてしまった場面をピックアップしました。なかでもキュアマシェリことえみるは凄まじい泣きっぷりで、その激しさは収録のテストの際にはなのセリフが聞こえないほど!
演じる田村奈央さんはこのシーンについて、台本のチェックした時からほとんど泣いていることを確認。元気なキャラクター性に合わせて頑張ろうと決意したそうです。小倉さんも幼少に戻ったプリキュアたちを挙げると、ビジュアルと年齢感を考えていつものキャラクターらしさをどこまで反映させるか考えていたと発言。
すると本泉さんがプリキュアの姿のまま小さくなってしまったことに触れ、当初ボルトに戻ってしまったかと思われたアンドロイドのルール―が話題の中心に。本編ではボルトだと思われていたルールーも後で小さくなったプリキュアの姿で登場するのですが、田村ゆかりさんは「ボルトじゃなくて良かった、あとでちゃんと出てきてよかった」とコメントを残していました。
『ふたりはプリキュア』のおふたり、本名さんとゆかなさんは、先日行われた完成披露舞台挨拶でも述べられた今回初めて『ふたりはプリキュア』のタイトルロゴが映画に使われている件に触れました。本名さんによると、最近ではその翌年の『ふたりはプリキュア Max Heart』が初代だと信じている人も多いそうで、時の経過を感じているそうです。
そのほかには『HUGっと!プリキュア』チームと同じように『ふたりはプリキュア』チームでも子供に戻ってしまう人が出てくるシーンや、「闇の力の僕たちよ! とっととおウチに帰りなさい!」のお馴染みの名乗りが、15周年バージョンともいえるものに変わっていることに注目とのこと。
宮野さんは収録時のエピソードを明かしました。収録時になぎさとほのかの「デュアル・オーロラ・ウェイブ!」を生で聞いた時は興奮を隠せなかったそうで、「本物!」と言っていたようです。
また、やはりプリキュアはみんなの心に残っている作品ということで、本作で“思い出”をテーマにしたことを絶賛。なぜミデンがあのようになったのかが判明するシーンでは、アニメと言えど魂が宿った時点で一個人だとコメント。最後のシーンに向かうために、ミデンが本当は何が欲しくて、何を苦しく思っているのかを表現することを目指していたのだとか。
本作を見たファンの間で“キュア泣き”という言葉が出来つつあることが話題に上ると、引坂さんは「何も考えなくても勝手に涙が出る」とコメント。そのポイントこそが本作の凄い所なのだそうで、視聴した際には演じている時よりもさらに感動が溢れたそうです。
『ふたりはプリキュア』より本名さんとゆかなさんにも泣けるシーンを聞いていくと、まずはゆかなさんが55人ものプリキュアがいてタイトル数がたくさん増えたこと。そしてひとりひとりがヒロインとして成り立っていたことに感動を覚えたとのこと。
本名さんは、主題歌「DANZEN!ふたりはプリキュア~唯一無二の光たち~」のどこの歌詞を見ても泣けることや、プリキュアたちがこの曲を歌う五條真由美さんがライブの時にやっていた振り付けを取り入れていることを挙げました。先日行われた55名のプリキュアが集ったパレードの時は圧巻だったそうで、ファンのみなさんに支えられてきたことを実感したそうです。
プリキュアは“マジカル戦士(マジカルウォーリアーズ)”
一通りトークしてきたところで、ここでMCから驚きの発表が! なんと本作は“アニメ映画に登場するもっとも多いマジカル戦士”の数でギネス記録を申請していたのだとか。その結果がこのイベントで発表されるということで、東映アニメーションの社長・高木勝裕さんが登壇しました。
ギネス認定員である石川佳織さんも登場すると、この記録の概要や集計方法も判明! なんと“魔法の力で戦う”こと、“名前と台詞がないと認定されない”こと、このふたつの前提条件をクリアしないとカウントされないというのです。
55名全員が魔法の力で戦い、名前と台詞が無いと認定されないという事になりますが、本作は見事ギネス世界記録に認定!! 会場からの拍手がしばらく鳴りやまないような盛り上がりのなか、高木さんが認定証を受け取りコメントすることに。
「大変嬉しい」と話した高木さんは、東映アニメーションとして初めての快挙だとすると、15年間プリキュアシリーズを続けて来られたのはプリキュアファンのみなさんのおかげと話し、今後もシリーズを長く続けていきたいと結びました。
続いて声優陣にも話を伺うことに。引坂さんは純粋に驚いたようで、このタイミングでシリーズに関われた喜びと、これからもプリキュアシリーズとギネスを応援してくれると嬉しいと話しました。本名さんはこの話を前から伺っていたようで、この日までドキドキしていたことを明かします。
宮野さんについては「棚からぼたもち」と一言。ギネス記録に認定された作品に参加できた嬉しさと、“マジカル戦士”は“マジカルウォーリアーズ”という事を知り驚いた様子。そして55人が認定されたものの、プリキュアたちの口癖や技を使うミデンは除外されていたことに気づくと、「マジカルウォーリアーズになれるように頑張ります!」と元気にコメントしていました。
そろそろイベント終了の時間が近づくと、引坂さんと本名さんが代表してコメントすることに。本名さんは映画を見たことを忘れるくらい濃厚な舞台挨拶になったことを述べると、高木さんの言葉にあった「(シリーズを)長く続けて」という部分に言及。またみんなで集まれたらという夢を持ちつつ、目の前のことを一生懸命頑張っていくと語りました。
最後に引坂さんが私たちもマジカルウォーリアーズとして頑張っていくと話すと、何度でも映画館に足を運んでほしいと述べました。見ていると胸に手を当てたくなるくらいの気持ちだったそうで、みなさんも自分の思い出を振り返って欲しいと話してまとめとなりました。
遂に公開されたシリーズ15周年を飾る『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』。初代から応援し続けているという方も、今『HUGっと!プリキュア』を楽しんでいる方も、昔は好きだったけど今はちょっとシリーズから離れている方も、大好きなプリキュアへ会いにぜひ劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
[取材・文・撮影/胃の上心臓]
映画『HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』関連記事
公開2日『オールスターズメモリーズ』最終興行収入15億円も視野に!
作品情報
『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』
2018年10月27日(土)ロードショー
配給:東映
★本作は、プリキュア15周年を記念して、現在放送中の『HUGっと!プリキュア』と初代『ふたりはプリキュア』が力を合わせて戦う夢のコラボ作。「プリキュアオールスターズ」2年半ぶりの復活で、シリーズ史上最高の55人が大活躍するという超豪華な作品でもあります。
<スタッフ>
原作:東堂いづみ
監督:宮本浩史
脚本:香村純子
<声の出演>
引坂理絵
本泉莉奈
小倉唯
田村奈央
田村ゆかり
多田このみ
野田順子
本名陽子
ゆかな
田中理恵
樹元オリエ
榎本温子
三瓶由布子
竹内順子
伊瀬茉莉也
永野愛
前田愛
仙台エリ
沖佳苗
喜多村英梨
中川亜紀子
小松由佳
水樹奈々
水沢史絵
桑島法子
久川綾
小清水亜美
折笠富美子
豊口めぐみ
大久保瑠美
福圓美里
田野アサミ
金元寿子
井上麻里奈
西村ちなみ
生天目仁美
寿美菜子
渕上舞
宮本佳那子
釘宮理恵
中島愛
潘めぐみ
北川里奈
戸松遥
嶋村侑
浅野真澄
山村響
沢城みゆき
高橋李依
堀江由衣
早見沙織
美山加恋
福原遥
村中知
藤田咲
森なな子
水瀬いのり
関智一
矢島晶子
<ゲスト声優>
宮野真守
山本美月
『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア』公式サイト
『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュアオールスターズメモリーズ』公式ツイッター(@precure_movie)
プリキュア15周年公式サイト
プリキュア15周年公式ツイッター(@precure_15th)