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『アニメJAM2018』ゲストのLiaに独占インタビュー

話題のアニメ作品のキャスト、アーティストが出演する一大フェス『アニメJAM2018』が12月23日に開催! スペシャルゲストのLiaさんに独占インタビュー

2014年から旬なアニメ作品のキャストとアーティストが出演するフェス『アニメJAM』が行われていますが、今年も12月23日、舞浜アンフィシアターにて開催!

今回は『アイカツフレンズ!』、『けものフレンズ』、『キラッとプリ☆チャン』のキャストと、i☆Ris、Wake UP,Girls!、ZAQ、わーすた、Lia(スペシャルゲスト)らのアーティスト陣が出演します。

『アニメJAM 2018』開催を祝して、初出演&スペシャルゲストのLiaさんにアニソンへの想い、フェスの魅力、『アニメJAM2018』への意気込みを語っていただきました。

人気作や歌いたいアニソンを集めたカバーアルバム『REVIVES -Lia Sings beautiful anime songs-』

――まず4/25にリリースされたカバーアルバム『REVIVES -Lia Sings beautiful anime songs-』についてご紹介をお願いします。

Liaさん:以前からファンの方に、アニソンのカバーをしてほしいという声をいただいていて。「いやいや私なんかが」という気持ちと、皆さんそれぞれオリジナル楽曲への思い入れも強いはずだからと悩んで、なかなか踏み出すことができませんでした。

でも事務所の社長から「そろそろどう?」と言われて、ファンの方も望んでくださっているかなと思って。セルフアルバムとしては10年ぶりで大変お待たせしてしまったので、これを機に挑戦してみようと歌わせていただくことになりました。

――『化物語』の「君の知らない物語」や『エヴァンゲリオン』の「魂のルフラン」、『もののけ姫』に、ご自身もシンガーとして参加した『Angel Beats!』の「一番の宝物」、などバラエティに富んだ内容になりましたが、選曲のポイントは?

Lia:人気のアニメ作品の曲も歌いたいと思った反面、オリジナル楽曲のファンの方がカバーしてほしくないと思っているのでは? という懸念もあって。悩んでいたところに事務所の社員さん達が来て、候補曲のリストを見せたら「これは歌ってほしいです」とか「これは絶対ダメです」とかいろいろ意見を出してくれて。実際、彼らもアニメファンなのでそういう生の声を聞けたことで収録曲も決まっていきました。社員さん達の歌ってほしい曲リストの中では『カードキャプチャーさくら』の「プラチナ」が大人気でした(笑)。

新たなアレンジとLiaらしさで違うアプローチ。オリジナルと違った輝きを放つ名曲を楽しんでください

――レコーディングで印象深い曲や苦労した曲は?

Lia:「創世のアクエリオン」はハードルが高くて、後回しにしてました(笑)。AKINOさんの声がパワフルで通るのであれに勝るものはムリだよと(笑)。また原曲を聴きながら練習していたので、AKINOさんに寄せがちになっちゃうんですよね。このアルバムではLia節が心地よい曲に仕上げたいと思っていたので、私らしくするにはどうしたらいいだろう? と。

レコーディング直前にカッコいいアレンジが上がってきたので、これは違うアプローチができるかもと想像できるようになって。完成した曲はドライブ感のある素敵な感じになったので、原曲とは違う魅力を味わっていただけるかなと思います。

――Liaさんのファンの方は、アニソンを聴くたび「この曲をLiaさんが歌ったらどうなるだろう?」という想像や期待がアニソンカバーを求めたと思うし、その夢が叶った素敵なアルバムになったと思います。

Lia:ありがとうございます。実際、リリース後には「Liaさんの声や違うアレンジで聴けてうれしかったです」という声もたくさんいただいて、作った甲斐があったなと思っています。

どの曲も原曲からアレンジが変わったことで、自分らしさが出せたかなと思っています。「REVIVES」は「生まれ変わ生き返る、よみがえる」という意味ですが、元々、素晴らしい曲が違った形で輝ける……オリジナルとカバーどちらがいいか比べるのではなく、こんなアプローチもあるんだとか別の曲として聴いたり、いろいろな楽しみ方をしていただけたらいいなと思います。そして原曲の素晴らしさを再確認したり、触れるきっかけになればうれしいです。

アメリカで受けたスタジオ問い合わせから始まった歌手人生と名曲「鳥の詩」との出会い

――Liaさんと歌やアニソンとの出会いを教えてください。

Lia:私は高校と大学はアメリカの学校で、大学はボストンの音大に進んで歌の勉強をしました。大学卒業後は住んでいた東海岸から、西海岸のロサンゼルスへ行ってみようと。西海岸って人や音楽も明るくて楽しいイメージがあるから(笑)。そこで日本に戻った時に何か持って帰りたいと思い、友達のホームスタジオでデモ制作をしていました。そんな時、「Key」ブランドで知られるビジュアルアーツさんからメールが届いて、「そのスタジオを使わせていただけませんか?」と。

オーナーの友達が日本語がわからなかったので、私が代わりに間に入って連絡をとって。「私も歌手でここでレコーディングしてますがいい施設ですよ」と推薦したら、後に私と直接連絡を取りたいと。お話を聞くと「最初は日本から歌手を連れていって歌録りをするつもりだったけど、キャンセルになってしまって。あなた、歌うって言ってましたよね?」とお話をいただきました。

――すごい繋がり方ですね(笑)。

Lia:でもまだ私の歌も聴いてもらったことがないので、自分で作詞作曲したデモを送ったら、社長から「歌ってください」と言われて歌ったのが『AIR』の主題歌「鳥の詩」、挿入歌「青空」、ED曲「Farewell song」です。その当時はまだ学生上がりで、「やった! ラッキー!」という軽い気持ちでした。ちなみに友達のスタジオは結局使われず、採用されたのは私の歌だけになってしまったというオチも(笑)。

レコーディングはロスにある有名な映画会社パラマウントスタジオが所有するレコーディングスタジオで。大きなスタジオばかりで「こんな素敵なところでレコーディングで歌えるんだ」とドキドキしていたら屋根裏部屋の様な所にある古いスタジオでした。こちらのスタッフ(I'veの高瀬さんとKeyの折戸さん)は英語ができなかったので、黒人のエンジニアさんとの会話は全て私が通訳しなければいけなくて…。

初めてのレコーディングで更に通訳もしながら収録を進めなければならなかったのと、2日間で沢山のボーカル素材を録らなければいけないプレッシャーとがあり…あまりの緊張で一時は限界を超え独り中庭に走り出して行き泣き出してしまったくらいでした(笑)。

――PCゲームの楽曲を海外レコーディングするというのは当時、珍しかったのでは?

Lia:実は社員旅行でカリフォルニアに行くついでに、歌も録っちゃおうということだったらしいです。スタジオは入口からブースを通らないとコントロールルームに行けない作りで、レコーディングしていたら急にドアが開いて、社長と社員さん達が見学のため、ぞろぞろと入ってきてびっくりしました(笑)。

そんな状況で生まれた曲がPCゲームからTVアニメ、劇場版の楽曲として使われ、たくさんの皆さんに愛される曲になるとは思いもしなかったし、奇跡ですね。それがLiaとして歌手としての第一歩であり、きっかけです。

印象深いKey楽曲達。アニソンの立ち位置の変化も実感

――その当時、アニソンやゲーソンについてどんなイメージがありましたか?

Lia:まったく知らない世界でした。アニソンが盛り上がりっていることも知らなかったし、PCゲームもやったこともありませんでした。ただ、いただいた曲を一生懸命歌うことに集中していました。

――ご自身にとって印象深い曲を挙げていただけますか?

Lia:2007年にベストアルバムをリリースした時にまず歌った曲をリストアップしたら120曲以上あって。そこから活動が緩やかな時もあったけど10年経って、もう何曲歌ったんだろう? 印象深い曲といえば、まずシンガーとしての道を作ってくれた「鳥の詩」、「青空」、「Farewell song」は一生忘れられないです。

あと『CLANNAD』や『智代アフター』などKeyの作品の曲はファンの方からの人気も高いので、すぐ思いつきますね。アニメ『CLANNAD』OP曲「時を刻む唄」など麻枝准さんとのタッグは特に印象深いです。麻枝さんに「Liaとやると化学反応が起きる」とおっしゃっていただき、私もそう思うほどの不思議なサウンドが生まれているなと感じました。

――「鳥の詩」を歌った2000年から現在に至るまで、アニソンやアニソンシンガーの立ち位置の変化について感じることは?

Lia:デビューした当時はゲームの曲が注目されたり、フィーチャーされない時代で、まだアニソンもJポップと境界線を引かれていて。私がアメリカで音楽を学んでいた時はブルースやジャズ、ゴスペル、ポップスやクラシックなどジャンルはいろいろあるけど、同じ「音楽」として捉えられ、アートとして扱われていたので、日本に帰ってきた時は衝撃でした。

でもその境目が段々なくなって、今ではヒットチャートに入ることも珍しくないし、メジャーのアーティストさんも歌われるくらい注目されていて。私はアニソンシンガーを目指していたわけではなく、人との出会いやご縁で歌わせていただくようになったわけですが、歌いながら「アニソンもゲームソングも素晴らしい曲がたくさんあるんだからもっと聴いてもらえるようになればいいのに」「壁がなくなればいいのにな」と願っていたので、やっとそういう時代になったなと嬉しく思います。私自身はいつの時代でも1人でも多く、私の歌を聴いてもらえたらと思って歌っているのは変わりません。

海外でも熱いアニソン熱! ライブは聴いてくれる人を直接感じられる大切な場所

――Liaさんは現在、香港に在住されていますが、海外でのアニソンへの反響をどう見ていますか?

Lia:熱いですね。海外でも日本のアニメやゲームがこんなに知られているとは思ってなくて、海外のイベントで歌うと知っていたり、日本語で一緒に歌ってくれる方々がいらっしゃるので嬉しいです。今年はカナダとモントリオールとニューヨークのタイムズスクエアでライブをさせていただきましたが、皆さん、日本のアニメへのリスペクトと愛情にあふれていて。アニメやアニソンは日本の文化だなと改めて感じるし、関われていることを誇りに思います。

――Liaさんにとってライブの魅力やおもしろさとは?

Lia:私はメディアに出ることが多くないので、ライブやイベントしか直接触れ合う機会がないんです。だから普段、自分の歌がどれだけ知られて、聴かれているのかもわからなくて、ライブでの反応ではじめて実感するというのはずっと変わらないですね。

たくさん熱い声援をいただけるのはありがたいですし、私の歌をこんなに喜んでくれる人がいるんだと感じられることで元気をもらえます。だからずっと歌い続けたいなと思える活力にもなりますし、みんながハッピーになれる場所だと思っています。

フェスは新たなアーティストとファンと出会える場所。fhánaの言葉に感動

――『アニメロサマーライブ』をはじめ、様々なアニソンフェスに出演されていますが、

フェスに出演したことで感じたことやおもしろさとは?
Lia:大きな会場で歌わせていただけることはとても光栄です。たぶん私のことを知らない人もいると思いますが、みんなが「Lia」と呼んでくれたり、手拍子してくれたり、温かく迎えてくれて。日本だけでなく、上海にも熱さは変わらなくて、音楽を通して繋がれるのは素敵だなと思います。あと新しいアーティストの人達と共演することで刺激になります、「かわいい!」って普通に喜んだりしています(笑)。

印象に残っているのは2016年の『アニサマ』でfhánaの皆さんと初めてお会いして、私の曲「時を刻む唄」をコラボさせていただいたことですね 。最初にごあいさつした時、恐縮しながら「私達、Liaさんのファンで」と言われてビックリしました。学生の時に『CLANNAD』好きが集まったのがメンバーだと聞いてさらに驚きました。

またfhánaのラジオ番組にも初ゲストとして呼んでいただいたりもして光栄でした。学生時代に『AIR』や『CLANNAD』に触れ、私の曲を聴いてくださって、音楽を始め、今では、第一線で活躍されている方々の姿を見ると母心が湧いてきます(笑)。音楽をやってきてよかったと感動したり、パワーをもらえたりと、フェスはいろいろなものをくれる素晴らしい場所ですね。

初めての『アニメJAM』とクリスマスライブにワクワク&ドキドキ

――今回スペシャルゲストとして出演される『アニメJAM2018』はアニメ作品のキャストやテーマ曲を歌うアーティストが一堂に会するフェスですが、フェスの主旨の説明を聞いた感想は?

Lia:まず私なんかが出させていただいていいのでしょうか?と。今、注目されたり、活躍されている旬な声優さんやアーティストさんが出演されているのに、私みたいな人がいいのかなと(笑)。『アニメJAM』に出演するのは初めてで、たぶんお客さんも初めて私のライブパフォーマンスを見る方が多いと思います。だからこそこういった機会があるのがうれしいです。最近、イベントの主催の方に「Liaさんは歌っていただけるんですか?」と言われることが多いのですが、私はいつでもウェルカムですよ~。

――スペシャルゲストとして出演することについて感想は?

Lia:それもまた恐れ多いんですけど(笑)。私はレコーディングが好きですが、ライブも違うワクワク感とドキドキ感と達成感があるので楽しみです。あと今回は12月23日とほぼクリスマスなのもいいですね。衣装とかどうしよう? 実は私、クリスマスイベントにほとんど出たことがないんです。特別なものにしたいですね。

ライブではレア曲や予想外の曲を披露!? 精一杯、私の魅力をお届けします!

――注目してほしい点や意気込みなど。

Lia:まだ曲名を教えることはできないのでヒントを。あまりライブでは1~2回しか歌ったことがない、結構レア曲です。私自身は好きなのに、なかなか歌う機会がなかったんですよ。久しぶりに歌うので楽しみだけど、テンポが速いから舌が回るかちょっと心配です(笑)。あと人気アニメのあの曲を歌っちゃうかもと。原曲のパワフルさに負けないようにしなきゃ。当日をお楽しみに! 

――『アニメJAM2018』を楽しみにされている方、Liaさんのパフォーマンスを楽しみにされている方にメッセージをお願いします。

Lia:『アニメJAM』に初めて出演させていただきます。私の生歌やパフォーマンスを初めて見る方がたくさんいらっしゃると思うので精一杯、私の魅力をお届けできたらと思っています。そしてずっと応援してくれて、聴いてくれている皆さんにはいつも通りの私を感じていただければ。ぜひ遊びに来てください!

『アニメJAM 2018』イベント情報

2018年12月23日(日)千葉県・舞浜アンフィシアター
昼の部 13:00開場 14:00開演
夜の部 17:30開場 18:30開演
チケット:7,800円(税込)

『アニメJAM 2018』公式サイト

(C)BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO (C)けものフレンズプロジェクト2A (C)T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京 / PCH製作委員会
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