この記事をかいた人
- 小澤めぐみ
- 営業職を経験後、記者業務に携わりフリーへ。主に男性声優、漫画、アニメなど浅く広く…今はもっぱら藤沢朗読劇中毒
2018年10月1日(月)、新作TVアニメ『W’z《ウィズ》』の作品説明会がプレス・メーカー向けに開催。アニメーション制作スタジオGoHandsが手掛ける新作という他、多くが謎に包まれていた作品の世界観や登場キャラクター、新情報などが明らかになりました。
さらに、主人公・ユキヤを演じる福原かつみさんが登壇し、出演が決まった時の心境やキャラクターについて、作品の見どころなどをアピール!
その後行われた囲み取材と合わせて、ご紹介します。
また、ユキヤの成長を軸に描かれる、各キャラクターとの関係性、例えば、親子関係やライバル、友情、主従関係などにも期待です。
ユキヤの父親で、言葉は乱暴だが人情に厚いレイジロウ(CV:福山潤)や、人懐っこい性格で、登山と星に人一倍詳しいガイ(CV:江口拓也)に、理知的でおとなしいが、目標のためには手段を選ばないマサタカ(CV:山上佳之介)。若くして巨大企業の取締役を務めるミドリ(CV:増田俊樹)、元裏社会のヒットマン・セバ(CV:武内駿輔)、ユキヤが憧れるプロDJのフミユキ(CV:浪川大輔)など、個性的で魅力的なキャラクターが登場します。
そして、GoHandsによるキャラクターの魅力を引き出した、美麗な作画で表現されるバトルシーンは圧倒的! バトルシーンはもちろん、全編通してGOON TRAXの新規制作楽曲が物語を盛り上げます。
2019年1月5日(土)からの放送開始予定や、同じくGoHandsが手掛ける劇場用アニメーション『K SEVEN STORIES』とのコラボ情報も明らかに。特に11月10日(土)から開催の「アニメイトガールズフェスティバル2018(AGF2018)」では、コラボブースが展開されるなど、楽しみな情報も発表。今後の展開にも期待が膨らみました。
最後に、福原かつみさんが登場。しっかりとした受け答えで、作品の魅力を伝えていました。
主人公・ユキヤ役の福原かつみさんコメント
――役が決まった時のお気持ちは、いかがでしたか?
ユキヤ役・福原かつみさん(以降、福原):皆さんに見せたくなるくらいの喜びようでした(笑)。てっきり2次オーディションまであると思って構えていたので、役が決まったと連絡をいただいた時には飛び上がるくらい驚きましたし、それ以上にうれしかったです。
主人公を演じさせていただくプレッシャーはありましたが、それ以上にこの作品はどういう風にストーリーが進んでいき、どのように描かれていくのか。どんな人たちとお芝居できるのかなどを考えながら過ごしていたので、本番まではドキドキとワクワクで胸がいっぱいでした。
収録を思い返すと、毎回毎回の収録が刺激的で……ユキヤくんと一緒に、僕も成長することができたのではないかなと思っています。演じられて本当に良かったです。
――ユキヤはどんなキャラクターですか?
福原:ユキヤくんは14歳の中学生で、父親の影響で音楽・DJプレイを趣味としている男の子です。顔も整っているし、なんでもそつなくこなせる天才肌という設定ではあるのですが、若干人とのコミュニケーションに消極的になっているところや、ネガティブ思考になってしまう一面もあったりします。
監督から、ユキヤくんは作中最強といえるくらいのキャラクターであるとお聞きしたのですが、見た目も相まって、少し儚げで繊細なイメージを持っていたので、意外で。でも、普段の控えめなユキヤくんと、戦いの時とのユキヤくんのギャップもまた、彼の魅力でとても格好良いので、ぜひ注目して見ていただけたらうれしいです。
――ユキヤは音楽・DJプレイが趣味ということですが、福原さんご自身はいかがですか?
福原: DJの機材とかは使ったことないですが、歌うことは好きです。中学生ぐらいの時には、興味本位でニコニコ動画に「歌ってみた」をUPしてみたり(笑)。そんなにうまくなかったのですが、歌うことは好きだったので、文化祭で1人カラオケをするなどいろいろしていました。
楽器も触りたかったのですが、コード参考書などを読んでも自分には無理だなと感じたので、歌うことしか考えなかったですね。DJのターンテーブルは、行きつけの洋服屋さんになぜか置いてあったので、『W’z《ウィズ》』が決まった時に少し触らせてもらいました。プレイできたら本当に楽しそうだなという気持ちはありますね。
――作品にちなみ、ご自身が成長したと感じたところはありますか?
福原:お芝居や発声の話になりますが、僕はセリフに変な息が入ってしまったり、あまり必要のない抑揚がついてしまう癖があるんです(苦笑)。他の現場でも同じような指摘を受けたことがあったのですが、今回の現場ではディレクターさんや福山(潤)さんが、素直にお芝居していいよと言ってくださったのをきっかけに、気持ちが変わりました。まだまだ未熟ですが、プラスの演技だけではなく、そういった一歩引いたお芝居が、少し身に付いたかなと思っています。『W’z《ウィズ》』は、いろいろと気付かせてくれた現場だったので、本当にありがたかったです。
――ご自身のキャラクター以外に、注目しているキャラクターはいますか?
福原:ミドリとセバですね。正体が明かされずに結構ストーリーが進んでいくので、得体の知れない人たちだな、この人たちは一体何者なんだろうなと感じる、謎が多いキャラクターなので注目しています。キービジュアルを見ても、セバが一番後ろで意味深な顔をしているので、実は裏のボスなのでは……と、いろいろな想像をかき立てられるキャラクターです。
――登場キャラクターも多いですし、収録はいかがでしたか?
福原:父親役ということもあって、福山さんの存在がすごく大きかったです。初回の収録では、僕が緊張で石像のようになっていたところに、福山さんが「どうしたの? 緊張しているの?」と気さくに話し掛けてくださり、また現場の雰囲気を和やかにしてくださったお陰で、リラックスして収録に挑むことができました。他にも豪華な役者さんたちの演技に感化され、とても刺激的な現場だったなという印象を持っています。
――印象に残っているシーンがあれば教えてください。
福原:ユキヤくんが音楽にノッて鼻歌を歌うシーンです。間を置かずにずっと鼻歌を歌っていたのですが、鼻歌でも間の取り方や声色で、どのような音楽をユキヤくんが聴いているのか伝えることができるんだと、演じていて気付くことができたので、個人的には印象に残っています。
あとは、バトルシーンですね。正直これは人が描いているのかなと疑ってしまうほど、カメラワークも見どころです。バトルシーンの背景、キャラクターの髪の毛1本1本が揺れる美しい繊細なグラフィックなど、1つ1つが細やかに描かれている魅力的なシーンなので印象に残っています。
――最後に、見どころやメッセージをお願いします。
福原:『W’z《ウィズ》』は、個性豊かなキャラクターが沢山登場するのですが、それぞれの戦う理由や、想いなどが繊細に描かれています。ユキヤくんが人との出会い・戦いを通じ、また人の気持ちに触れることによってどう成長し、自分の悩みにどうケリをつけていくのか。ユキヤくんの成長物語を最後まで見守っていただけたら、すごくうれしく思います。
また、キャラクターの心理描写や想いを鮮明に描くGoHandsさんの、美しく繊細な映像にもぜひ注目して見ていただきたいです。さらに、いろいろなアーティストの方から楽曲提供を受けているのも、この作品を作り上げている1つのポイントなので、劇中歌、音楽にも耳を傾けていただけたら、より一層楽しめるのではないかなと思っています。
脚本・映像・音楽・お芝居と、全てが融合してとても良い作品に仕上がっています。改めて、2019年1月オンエア予定の『W’z《ウィズ》』を、どうぞよろしくお願いします。
[写真:相澤宏諒/取材・文:小澤めぐみ]
営業職を経験後、記者・編集業務に携わりフリーへ。男性声優を中心に、漫画、アニメ、外ドラ、BLなど浅く広く好奇心は一人前。飲食、旅行、音楽、(ヘタだが)写真撮影、話を聞くことも好きで、近年の自粛生活は苦痛。最近のお気に入りは『薬屋のひとりごと』『異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。』。王道モノから西東問わず歴史モノなど“ファンタジー”や“ミステリー”が好物。今はもっぱら藤沢朗読劇中毒
TVアニメ「W’z《ウィズ》」作品情報
<キャッチコピー>
本音《ホンネ》で繋がる《ツナガル》。
立ち向かえ――運命に。
<イントロダクション>
荒城ユキヤ、たぶん14歳。
普段はひとりでDJやってます。
親の影響で、小さい頃からハウスミュージックを聴いてたから……
プレイ動画もちょこちょこアップしたりして。
誰かに何かを伝えたい。認められたい、必要とされたい。
けど、傷つくのは怖い。どこか噛み合わない日常……
ある日、視聴数を稼ぎたくてやったことが、取り返しのつかないことになってしまった。
『あの世界』からの生放送。
それをきっかけにボクは狙われ、人の願いと、想いの渦に巻き込まれていく。
自分ひとりではどうにもできない状況……
でも、誰かと一緒なら――。
<スタッフ>
【原案】GoHands
【原作】GoHands×Frontier Works
【音楽】GOON TRAX
【制作】GoHands
<放送情報>
2019年1月5日(土)よりMBS、TOKYO MX、TVQ、BS11にて順次放送開始予定
<メインキャスト>
ユキヤ:福原 かつみ
ミドリ:増田 俊樹
ガイ:江口 拓也
マサタカ:山上 佳之介
フミユキ:浪川 大輔
セバ:武内 駿輔
レイジロウ:福山潤
ハルカ:藤田 茜
センリ:水瀬 いのり
ハナ:種崎 敦美
タマリ:高橋 未奈美
ユキネ:日笠 陽子 他
<主題歌>
オープニング:竹中 凌平 『Reason』
エンディング:Fuki 『神様はきっと』
公式サイト
公式Twitter
(ハッシュタグ:#ウィズ)
(C)GoHands,Frontier Works/W'z-Project