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- 胃の上心臓
- 拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ロボットアニメ作品やTYPE-MOONの作品を主に追いかけている。
今年(2018年)で30周年を迎えたライトノベルレーベル“角川スニーカー文庫”。富野由悠季先生による『機動戦士ガンダム』シリーズや水野良先生の『ロードス島戦記』など、数々の名作小説を送り出してきた同レーベルの感謝祭イベントが、11月4日(日)にベルサール秋葉原で行われました。
また、ステージイベント会場では、同レーベルが誇る人気作品『涼宮ハルヒの憂鬱』『この素晴らしい世界に祝福を!』『ロードス島戦記』のステージイベントを実施。アニメ版に出演された声優陣が登壇し、大いに盛り上がりました。本稿ではこれらより、『この素晴らしい世界に祝福を!』(以下、このすば)のステージイベントの模様をお届けします。
12時30分からのステージは「この素晴らしいラジオに祝福を!」の公開イベントという形。『このすば』のラジオとして2017年7月まで放送された番組ですが、今回も平凡な冒険者・カズマ役の福島潤さんと天才魔法使い・めぐみん役の高橋李依さんが登壇。
ゲストとして荒くれ者役の稲田徹さんも駆けつけたほか、映画『この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説(くれないでんせつ)』についての話題も……!?
福島さんと高橋さんが作品を意識した衣装で登場。福島さんのカズマジャージはいつもの私物ではなく、“おニュー”だったそうです。なんとこれは公式で制作したものなのだそうで、これが好評なようならファンのみなさんのお手元に届くことがあるかもしれないとのこと。
そんなこんなでふたりがテンション高めに会場を大いに盛り上げたところで、稲田さんが登場。かつてラジオにお便りで届いた“全裸勉強法”で大学に合格した人についてなど際どい話題や、先日の「あの愚か者にも脚光を」ドラマCD収録についてオープニングトークを挟んだところで、早速コーナーへと移って行きました。
今回のイベントでは、『このすば』に関する4つのカテゴリの告知で主に進行していくことに。高橋さんによる「このすば!」ジングルが高らかに行われたところで、まずは“箱の章”。ここでは、10月24日(水)に発売されたばかりの、テレビシリーズ第1期Blu-rayディスクボックスについてトークしました。
福島さんは「呼ばれたかった」と残念そうにしていましたが、発売が期待される第2期のボックスでは出演できるのではと話が進み、今後の展開にも期待できそうな形でこちらの章は終了。
続いての“音楽の章”では、2019年2月3日(日)に昼夜2公演で行われるイベント「『この素晴らしい世界に祝福を!』コンサート~この素晴らしい音楽に喝采を!~」を掘り下げていくことに。声優陣も楽しみにしていたこのオーケストラコンサートですが、『このすば』の“音楽は”壮大だったことは共通認識としてあるようです。
昼の部に第1期、夜の部に第2期の楽曲を演奏するとのことですが、オープニング主題歌を歌ってきたMachicoさんも登壇されるということで、オーケストラをバックに主題歌が聴けるのかと言った期待で大いに会話が白熱していきます。
また、稲田さんはアクシズ教のテーマ、高橋さんはめぐみんが爆裂魔法の詠唱を行うシーンのBGMが聴きたいのだとか。福島さんも爆裂魔法の詠唱シーンだったようですが、高橋さんに先に言われてしまったようで、第1話でつるはしを振るっていたシーンの“これぞRPG”とも言えるBGMをピックアップしていました。
ジャンルはダンジョンRPGとなっていましたが、めぐみんがダンジョンに入れるのかというところは気になるポイント。トークではダンジョンで爆裂魔法を撃つと死ぬのではと冗談交じりに語られたほか、公開されたPVではカズマ、アクア、めぐみん、ダクネスのお馴染みのメンバーに加えてゆんゆんの姿もありました。
また、キービジュアルに描かれたアクアの、余りにもヒロイン然とした女神のような美しい姿に、福島さんが「えっ、アクアってどれ……!?」と存在を認識できなくなってしまうトラブルも!! もしかしたらこのゲームで、いつもの残念過ぎる駄女神ぶりを脱却するのやもしれません!!!
そんな冗談はさておいて、いつも以上に主役っぽいカズマや異様に頼もしいダクネスなど、このキービジュアルはかなりツッコミどころ満載となっています。対応するハードはPS4/PS VITAで発売日は2019年3月28日(木)とのこと。お楽しみに!
また、タイトルが“紅伝説(くれないでんせつ)”という事で、めぐみんやゆんゆんの属する“紅魔族”の時代が来たのではと興奮で声を荒げる高橋さんは印象的。併せてティザービジュアルも公開され、めぐみんが憂い顔したイラストも公開されました。表情がシリアス気味でしたが、本当にシリアスな物語となるかは今後の情報に期待しましょう。
ここまで4つの情報を紹介してきたところで、映画のヒットを祈願したコーナー「以心伝心紅魔族変換伝説!」を実施しました。このコーナーでは、世の中にあるものを紅魔族のように“中二病”チックな言い回しに高橋さんが言い換え、それを福島さんと稲田さんが何のことを言っているのか当てなくてはなりません。
稲田さんによると高橋さんは“中二病”的なマインドを持っているのだそうで、これには福島さんも同意していました。その話を流すためMCとしてコーナーを進行させようとする高橋さんでしたが、ラジオでいくつかそういったエピソードを話していたようで、福島さんから暴露された中には「愛とは」「尊いもの」といった気になる発言が……!!
すると、話の流れで福島さんと稲田さんが高橋さんの出した問題に正解して伝説を達成した場合、高橋さんが可愛い台詞を読まなくてはならないことに。
これで考え方が分かった福島さん&稲田さんは、「(高橋さんに)可愛いセリフを言わせてやるよ!」と意気込むと順調に正解を重ねていき、次の“全ての罪を浄化する神が作りし白き泡沫”を“洗剤”とした稲田さんがポイント獲得。
「お願いボケて……」「やめ、ヤメロー」と呟く高橋さんの言葉もむなしく、“悠久の紅蓮に包まれる聖域(サンクチュアリ)”を作中で引きこもっていたシーンを思い出した福島さんが、“コタツ”と答え2問目を正解することに。
最後の問題は流石に難しかったそうですが、福島さんは「カズマをやっていたからわかった」と述べました。ここで福島さんが伝説を達成したという事で、高橋さんが可愛い台詞を読み上げることになりました。
福島さん&稲田さんも観客席に降りステージ中央に立った高橋さんをガン見するなか、高橋さんはめぐみんとしてファンのみなさんを『紅伝説』を見に行かないかと誘い、これには会場も大喜び! 大興奮の時間が終わったところで、このコーナー終了をもってイベント終了の時間となりました。
エンディングトークでは、ひとりずつ会場のみなさんにメッセージを残しました。
稲田さんはスニーカー文庫30周年を祝福すると、劇場そしてゲームと躍進したアニメ『このすば』という作品で、そのどちらにも出番があれば、再び荒くれ者としていつものように酒場で飲んだくれていようとコメントしていました。
続いて高橋さんは、遂に描かれるずっとやりたかったシーンを演じられるのではと期待に胸を熱くしている様子。最後に福島さんが、番組が終わっても集まってくれる人がいることに感謝を述べました。すると、ここでスタッフから差し込み原稿が……!!
なんと、「めぐみんが復活の呪文を詠唱して、会場が爆発的に盛り上がったら、このすばラジオが復活する」と言うのです!!! これはやるしかないということで、高橋さんがセリフを読み上げることに。
「我が名はめぐみん! 紅魔族随一の魔法の使い手にして、爆裂魔法を操りし者! 黒より黒く闇より暗き現世に、我が混沌の配信を望みたもう……」とかなり長い尺の呪文をトチることなく詠唱すると、まるでエクスプロージョンを発動させたかのような、爆発的な歓声が……!!
これによって「このすばラジオ」の復活が決定すると、声優陣も大喜び! 最終回の時はいつかまたやろうとは言いつつ、もう復活はないのだろうなと予感していたという福島さんと高橋さん。ですが無事復活という事で、熱い盛り上がりの中イベント終了となりました。
[取材・文/胃の上心臓]
拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ガンダムシリーズをはじめとするロボットアニメやTYPE-MOONを主に追いかけている。そして、10代からゲームセンター通いを続ける「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」おじ勢。 ライトノベル原作や美少女ゲーム、格闘ゲームなども大好物。最近だと『ダイの大冒険』、『うたわれるもの』、劇場版『G-レコ』、劇場版『ピンドラ』がイチオシです。
2019年公開予定『この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』のティザービジュアルが公開! コンサート券発売情報も到着&『この素晴らしいラジオに祝福を!』の復活が決定
<STAFF>
原作:暁なつめ(株式会社KADOKAWA 角川スニーカー文庫刊)
原作イラスト:三嶋くろね
監督:金崎貴臣
シリーズ構成:上江洲誠
キャラクターデザイン:菊田幸一
音楽:甲田雅人
アニメーション制作:J.C.STAFF
<CAST>
カズマ:福島潤
アクア:雨宮天
めぐみん:高橋李依
ダクネス:茅野愛衣
ウィズ:堀江由衣
ゆんゆん:豊崎愛生
映画『この素晴らしい世界に祝福を!』公式サイト
映画『この素晴らしい世界に祝福を!』公式Twitter(@konosubaanime)