この記事をかいた人
- 小澤めぐみ
- 営業職を経験後、記者業務に携わりフリーへ。主に男性声優、漫画、アニメなど浅く広く…今はもっぱら藤沢朗読劇中毒
ねこ田米蔵先生原作の大人気BLコミック『酷くしないで』。4年ぶりとなる、2018年11月28日(水)発売のドラマCD「酷くしないで3」に続いて、ドラマCD「酷くしないで4」が2019年1月25日(金)発売です。
原作コミックス第4巻の内容を音声ドラマ化した「酷くしないで4」には、新キャラクターの縞川役で竹内良太さん、沖野役で山本和臣さんが出演!
さらに、メインキャラクターの眠傘 隆と真矢秀幸の物語だけでなく、真矢のいとこである十太と高校教師・真田、十太の兄・彰の駆け引きが繰り広げられる十太編も収録されるということで、彰役・羽多野渉さんと十太役・江口拓也さんにキャラクターの関係性や収録の感想などを伺いました。
●ドラマCD『酷くしないで3』眠傘隆役・中島ヨシキ、真矢秀幸役・寺島拓篤インタビュー
●ドラマCD『酷くしないで3』彰役・羽多野渉、十太役・江口拓也インタビュー
――まず、収録を終えての感想を教えてください。
彰役・羽多野渉さん(以降、羽多野):集中力の途切れない収録でした。ダイナミックな収録だったなと思いますね。
時の経過がしっかり描かれている作品なので、3巻から4巻というのは大学に入って、環境がガラッと変わったんだと思って。お互いですけど、今までと違う環境でそれぞれ頑張っているところがほほ笑ましいなと思いました。
環境が変わったからこそのすれ違いが描かれていて、台本を読みながら、あるあるだなと感じるお話でした。
十太役・江口拓也さん(以降、江口):4巻では、十太くんの表と裏みたいな、どちらも本当の姿ではあるんですけど、そのギャップを演じさせていただく回だったので、新たな一面を演じることができて楽しかったなという印象です。
――羽多野さん演じる彰と、本編で登場する新キャラクターとは同じ大学ということですが、印象はいかがでしたか?
羽多野:沖野くんはかわいいですよね。かわいいので放っておけないのは分かりますけど、沖野くんの世話を眠傘が焼いて、それに真矢が嫉妬しちゃうみたいな……。「いるいる!」と思いながら読んでいました。
沖野くんのように、誰かを好きになっている時は、その人しか見えなくなっちゃいますよね。それが、結構大きな影響を他人にも与えてしまうというのは、あるあるなんじゃないかなと思います。
縞川さんについては、今のところ謎なんですけど、原作を読む前に台本を読んで、「行きませんか。一服」という、この意味深なセリフに対して、ニコッと笑いながら「いいね」という竹内くんのイケボですよ……!
何かを予感させるセリフだったので、始まる前にしっかり、そういう意味でこのセリフを言っているんですかとスタッフさんに確認しました(笑)。
はっきりとスタッフさんが「そういう意味です」とおっしゃっていたので、僕は個人的に彰の今後について非常に期待しています。皆さんに応援していただいて、次も音声化していただけたらうれしいなと思っています。
今後も予感させるし、十太編では彰の過去もちょっと描かれているのが、聴きどころなのではなかろうかと思います。
――確かに。十太編では、江口さんが先ほどおっしゃっていたように、キャラクターの新たな一面が見える物語になっていたと思います。十太、彰、真田先生はこれまでも登場していましたが、江口さんは演じられて3人のキャラクター、関係性について、改めてどのように感じましたか?
江口:十太的には、結局最後まで兄と先生の関係は詳しくは分からないというところではあったんですけど、何となく察して、大事なものを奪いたいみたいなシーンがあって、ちょっと十太のこじれ具合が、過去に何があったのかいう新たな謎が見え隠れしたなと思いました(笑)。
羽多野:僕も十太目線のストーリーに寄って、彰のエピソードも少し見ることができる、聴くことができるというのは面白かったですね。
――では、気になるシーンやセリフがあれば教えてください。
羽多野:やはり、十太がかつて見ていた彰の姿があって、その当時は何のことか分からなかったけど、自分が成長してかつての彰と同じ境遇になったことで、「あ、あの時はこういうことだったんだな」って理解するみたいな。それを彰が突きつけられてしまうんですけど、そのシーンはとても印象的でしたね。
あまりの動揺で十太の名前を呼ぼうとして詰まるところは、「じゅ」っていうバージョンと「じゅっ、た」というバージョンの2パターン録っているので、完成版ではどちらが採用されたか僕も楽しみです。
江口:十太は、大切な人の大切なものを奪いたいという悪い癖があるというシーンがあったんですけど、いつからだろう、そんな感じでずっといるのによくお兄ちゃん優しいままでいるなと思いましたね(笑)。
――最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
羽多野:これまで保護者的な立ち位置で見守ってきたわけなんですけど、4巻になって、彰のことが分かった、大切なものを見つけたみたいなニュアンスの十太のセリフからも分かるようになっています。
彰にとっての大切なものとか、彰自身の内面についてのお話があって、今後も彰の心の底にあるものを描いてくださるのかなと期待しております。
皆さんもぜひ応援していただいて、4年後といわず来年にでも、また再会できるとうれしいなと思います。これからもよろしくお願いします。
江口:十太編があるということでたくさんしゃべらせていただいたシーンがあります。その中で十太くんのかわいく作っていた部分が、ようやく素の部分が見え隠れするみたいなところがあります。
どこまで変えるかというところを、音響監督とすり合わせながら、原作の絵も合わせてどういう風に作っていったらいいのかと試行錯誤しながら、絶妙な部分を狙って仕上がったものです。
ぜひ聞いていただきたいですし、表と裏の部分がうまく出せていたらいいなと思いますので、楽しんでいただきたいなと思います。
――それぞれのキャラクターについて、もっと知りたくなります! ありがとうございました。
なお、今回もねこ田先生描き下ろしジャケットイラストに。ドラマCD発売を記念したアニメイト店舗での連動購入キャンペーンも開催中で、このキャンペーンでしか手に入らないねこ田先生描き下ろしの小冊子がもらえるので、ぜひゲットしてください!
[取材・文/小澤めぐみ]
営業職を経験後、記者・編集業務に携わりフリーへ。男性声優を中心に、漫画、アニメ、外ドラ、BLなど浅く広く好奇心は一人前。飲食、旅行、音楽、(ヘタだが)写真撮影、話を聞くことも好きで、近年の自粛生活は苦痛。最近のお気に入りは『薬屋のひとりごと』『異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。』。王道モノから西東問わず歴史モノなど“ファンタジー”や“ミステリー”が好物。今はもっぱら藤沢朗読劇中毒
☆ここでしか聴けない特別ストーリーを収録した特典ディスク付き!
発売日:2019年1月25日(金)
価格:3,900円+税
仕様:CD2枚組
品番:FFCL-0025
発売元・販売元:フロンティアワークス
発売日:2019年1月25日(金)
価格:3,000円+税
仕様:CD1枚組
品番:FFCL-0024
発売元・販売元:フロンティアワークス
●あらすじ
別々の大学に進学し、毎日会えない代わりに2人の時間をガッツリ充実させている真矢と眠傘…▽(※以下、▽はハートマーク)
真矢は相変わらず女の子にモテモテで、ギャルソンのバイト姿もキマッてる。「かっこよくて惚れ直した」眠傘の天然ストレート発言に思わず赤面&幸せ~▽ なのに大学でできた眠傘の初めての友達に真矢は嫉妬心メラメラ…。まったくもー!
ガリ勉・眠傘と遊び人・真矢の不器用で、純情な恋物語―
●キャスト
眠傘 隆:中島ヨシキ
真矢秀幸:寺島拓篤
沖野正太郎:山本和臣
小鳥遊彰:羽多野渉
縞川直也:竹内良太
小鳥遊十太:江口拓也
真田先生:平川大輔
ほか
●アニメイト特典
☆ドラマCD3巻、4巻連動購入特典:描き下ろし小冊子(3巻4巻ともに初回限定盤のみ対象)
☆早期予約特典:サイン入りミニ色紙(初回限定盤のみ対象)
・ドラマCD「酷くしないで4」初回限定盤:「ねこ田米蔵先生 複製サイン入りミニ色紙 4巻ver」
→早期予約期間:8月9日(木)~10月31日(水)
『酷くしないで』特設ページ
『酷くしないで』公式Twitter(@hidoku_shinaide)
(C) Yonezou Nekota/libre 2018
(C) Yonezou Nekota/libre 2019