この記事をかいた人
- 小澤めぐみ
- 営業職を経験後、記者業務に携わりフリーへ。主に男性声優、漫画、アニメなど浅く広く…今はもっぱら藤沢朗読劇中毒
漫画家・ワザワキリさんの漫画『不機嫌なモノノケ庵』が原作のTVアニメ『不機嫌なモノノケ庵』。2016年春の放送に引き続き、2019年1月からはTVアニメ『不機嫌なモノノケ庵 續』が放送になります。
2018年12月16日(土)には、東京・ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて先行上映会が開催され、芦屋花繪(あしやはなえ)役の梶裕貴さんと安倍晴齋(あべのはるいつき)役の前野智昭さんが登壇。
第1期のおさらいから、第2期の収録の振り返りや見どころまでたっぷりと語られ、ニコニコ生放送でも同時配信された上映会の模様をレポートします。
会場いっぱいに集まったファンの期待が高まる中、等身大のモジャぬいぐるみを抱えた梶さんと、手のひらサイズのモジャを持った前野さんがステージに姿を現します。
前野さんの持つモジャグッズの詳細がまだ明かせないということで、その感触やフォルムに注目が集まったり、ファンが持参したモジャグッズに目をこらすように会場を見回したり、スタートから和気あいあいとした雰囲気に包まれました。
まず、上映会に先立ち、スクリーンに映し出されたキャラクターイラストを見ながら、作品の簡単な振り返り。
梶さんは、芦屋について「心の根底にある力強さ、優しさが表に出てくるようになり、安倍さんにも認められるようになったと思います」と分析していました。
一方、安倍について「妖怪を一番に考えるからこその葛藤が第1期より強く描かれていますし、先代・アオイとの関係など物語の核心に迫る第2期になると思います」と、前野さん。
その他にも、狐の妖怪・ヤヒコや隠世を統制する三権神の1人・立法など、第1期で登場し、芦屋と安倍と関係の深いキャラクターたちが紹介されました。
そして、今回の先行上映では、スタッフいち押しの話数が公開されるサプライズ。梶さんと前野さんからも「スタッフさんがオススメしたのが分かるお話」とお墨付きの感動ストーリーに、上映後は涙をぬぐったり鼻をすすったりする仕草が、会場のあちらこちらで見られました。
再び、梶さんと前野さんがステージへ。前半パートだけの視聴となったニコ生視聴者の方にも本放送を楽しんでもらおうと、「最後はすごい戦いが!」「なんのバトルかは、見て確認していただいて……」など思わせぶりなコメントが飛び出し、会場の笑いを誘います。
第2期の収録では、前野さんが監督から、安倍について「第1期よりコミカルな表情をするシーンが増えたかも」と聞いていたこともあり、原作のニュアンスとアニメの表現のバランスを意識されていたよう。
梶さんも、収録現場に原作者のワザワさんがいたことで、一緒に作品を作り上げていると感じられた喜びを思い返していました。
ここで、第2期から登場するキャラクター・三権神の司法と行政のボイスが聴ける動画が、特別に初出し!
ひと言会話する司法と行政の姿が約5秒ほど流れる一瞬の出来事に、思わず梶さんがズッコケてしまいます。固唾を飲んで見守っていたファンからも、万感の思いと物足りなさが合わさったような深いため息がこぼれました。
そんな、下野紘さん演じる司法は、方言のような独特な話し方をするキャラで、原作では読者それぞれの想像に委ねる要素が強め。梶さんは、「最初、自分が想像していたイントネーションとの違いに驚きましたが、今では下野さんの話し方がとてもしっくりきています」と語ります。
また、2人からは、ミステリアスな三権神の中で、敵にしたら怖いキャラと評された行政。演じる遊佐浩二さんについて、前野さんは「どの作品でもタブレットに原作のデータを入れ、収録の時に原作の描写を大事に、確認しながら演じられています」と、その姿勢に刺激を受けていたそうです。
さらに、第2期でもゲスト妖怪として、いろいろなキャストが出演予定。キナコ役をかないみかさん、エゲン役をLynnさん、ケシ役を金田朋子さんが演じることも明らかに。
続けて、放送情報やOP主題歌、会場で先行販売されたグッズ情報なども告知。大きなスクリーンに対して、前野さんが前のめりになったり梶さんが膝を抱えるようにしゃがんだりと、食い入るように見入っていました。
ニコ生での視聴者に向け、最後の挨拶をしていると、機材トラブルからか、スクリーンの映像が点滅するハプニングも。「妖怪の仕業では?」と笑いを交えつつ、機転良く作品をアピールしていました。
その後、会場来場者にはトーク延長戦へ。「盛り上がり次第では、なんらかのパッケージに収録される可能性も」というハードルの高い条件に、あえて収録できないような話題を振って、会場は笑いの渦に。
上映エピソードの収録や、ネタバレについてもトークを展開。前野さんから、OKテイクが録れても録り直しを希望する姿を絶賛された梶さんは、その場に崩れ落ちたり、梶さんが共演できてうれしかったというゲスト声優さんの話題が出たり。
イベント終了の時間を迎え、作品だけでなく、声優としての絆にも触れた最後の挨拶。仲の良い梶さんと前野さんだけに、時に顔を見合わせ、テンポ良くトークを繰り広げ、会場を大いに盛り上げていました。
[取材・文/小澤めぐみ]
営業職を経験後、記者・編集業務に携わりフリーへ。男性声優を中心に、漫画、アニメ、外ドラ、BLなど浅く広く好奇心は一人前。飲食、旅行、音楽、(ヘタだが)写真撮影、話を聞くことも好きで、近年の自粛生活は苦痛。最近のお気に入りは『薬屋のひとりごと』『異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。』。王道モノから西東問わず歴史モノなど“ファンタジー”や“ミステリー”が好物。今はもっぱら藤沢朗読劇中毒
<あらすじ>
"「妖怪祓い」とは、本来すむべき「隠世(かくりよ)」から、何らかの事情で「現世(うつしよ)」に留まる妖怪たちを「隠世」へと送り届ける仕事である。
妖怪祓いを行う物怪庵の主・安倍晴齋への「100万怨」支払いのため、奉公人として妖怪祓いの仕事を手伝うことになった芦屋花繪。
ある日、2人が仕事を終えて物怪庵に戻ると、隠世を統制する三権神の1人、立法からのSOSが届く。
2人はすぐさま隠世を訪れるが、そこで芦屋は事件に巻き込まれることに…。
芦屋と安倍の妖怪祓いコンビと妖怪たちの物語が再び幕を開ける。"
【放送情報】
・TOKYO MX 1月6日より毎週日曜22:00~
・サンテレビ 1月6日より毎週日曜23:30~
・BSフジ 1月8日より毎週火曜24:30~
・AT-X 1月5日より毎週土曜21:00~<地上波より先行放送>
リピート放送:毎週(日)8:00/毎週(火)13:00/毎週(木)29:00 週1話ずつ4回放送
※各局放送日時は変更になる場合がございます。
【スタッフ】
原作:ワザワキリ
監督:川崎逸朗
シリーズ構成:吉岡たかを
キャラクターデザイン:あおばみずき
アニメーション制作:ぴえろプラス
【キャスト】
芦屋花繪:梶裕貴
安倍晴齋:前野智昭
藤原禅子:高垣彩陽
ヤヒコ:大谷育江
立法様:諏訪部順一
コウラ:日笠陽子
シズク:橋本ちなみ
司法:下野紘
行政:遊佐浩二
他
<主題歌>
【OP】
アーティスト:mono palette.
タイトル:「ロングタイムトラベラー」
品番:COCC-17546 限定盤(1,800円+税)
品番:COCC-17547 通常盤(1,200円+税)
【「今からでも間に合う!モノノケ庵」プロモーションビデオ】
<ガンガンONLINE>
→毎週月・木曜日更新(『不機嫌なモノノケ庵』の更新は 毎月第2木曜日更新となります)
http://www.ganganonline.com/
<コミックス情報>
ガンガンコミックスONLINE『不機嫌なモノノケ庵』(著:ワザワキリ)
コミックス第1~11巻&公式ファンブック『奉公人指南書』は好評発売中
最新コミックス第12巻、2018年12月21日発売!
さらにアニメイトではビッグアクリルキーホルダー付き限定版も同時発売!
全国のアニメイト店頭、アニメイト公式HPにて予約受付中!
<アニメイト特典>
複製ミニ色紙