お菓子作り初心者の小野友樹さんがアイシングクッキー作りに挑戦! 【共闘ことばRPG コトダマン編】
小野友樹さんとアイシングクッキー企画も後編です!
前回は小野さんがアイシングクッキー作りに奮闘する様子から『D×2 真・女神転生リベレーション』1周年のグリーティングカード作成までをお届けしました。
今回はバレンタインシーズンということで、『共闘ことばRPG コトダマン(以下コトダマン)』のモチーフを使ってバレンタインのグリーティングカードをデザインしていただきました。
さらに、撮影を終えた小野さんへのインタビューも実施。使用したクッキーを美味しそうに頬張りながら企画を通しての感想やセガゲームスの作品についてのお話もしていただきました。
集中した様子の前編とは打って変わって終始楽しそうな小野さんに注目です♪
バレンタインの可愛いモチーフに小野さん大苦戦
さて、【後編】では小野さんに『コトダマン』の“おのゆー”クッキー作りとバレンタイングリーティングカードをデザインしてもらいます!
準備も整ったところで作業を再開しますが、前編で作成した星型や“ニャンチョコ”に比べて格段にレベルアップしたモチーフに戸惑う小野さん。今回は先生が下書きされたクッキーを用意してくれたのですが、複雑な線を見て不安そうな表情を見せます。
先生:まずは、下書きの線をなぞっていきましょう。
小野:おっと〜、これは無理だぞ(笑)
「震えないでください」と自分の腕に語りかけながらできる限り一気にラインを引いていく小野さん。見守っている先生からは「上手ですね」と声がかけられます。
集中してラインを引く小野さんに見守っている取材陣も思わずぎゅっと手に汗を握ってしまいました。
目の部分はラインを引くと目が異様に飛び出してしまうということで、先生から「ラインは引かないでください」という指示が。
「口は引いていいんですよね?」と確認のために顔をあげた小野さん。すでにラインを引き終えていた先生を見て「えっ!? 早っ!」とびっくりしていました。
集中してラインを引き終え「よし!」と小野さんが顔をあげたところで周りもホッと空気が和らぎました。(見ているだけでこんなに緊張するとは…)
ラインを引き終えたということで、先ほど同様おのゆーの顔にアイシングを塗っていきます。
先生の手元を見ながらくるくると真似をして塗る作業を進めていると「こういうことか〜」とだんだんコツが掴めてきた様子。
筆や爪楊枝も使いながらどんどん塗っていく小野さん。帽子や髪も色を変えて塗っていると「茶色だとアレですね…」と呟き笑いを誘います。
小野:冷やさなくても固まるんですよね?
先生:そうです。空気に触れると固まっていくんですよ。
時折先生の手元を見ながら「う〜ん」となかなか先生のように綺麗に塗れないことを嘆く小野さん。コツが掴めても震える手を抑えながらではなかなか上手くいかないようです。
——ぬり絵みたいな感じなんですかね?
先生:そうですね! 感覚的にはそんな感じだと思います。
塗る作業が終わったところで次は細かい部分を描き込んでいく工程に移ります。ラインを引くのとは打って変わって帽子やリボンの柄は下書きがないので「今震えたらおしまいだぞ…」と一段と震えるご自身の手に苦戦します。
口の描き込みはバランスが難しいようで「あれ? 歯がでかいぞ?」と戸惑いながらも色を塗っていきます。
髪の毛に線を入れたり、黒目を描き込んだりする細かい作業に思わず「うわ〜」と声が漏れるシーンも。耳は「これって決まってるんです」とドヤ顔で描き込みました。そして、最大の難題! チャームポイントのメガネに大苦戦。
様子を見に来たマネージャーのRさんがクスリとするとすかさず「笑ってんじゃねーぞ!」とツッコミを入れていました。
仕上げに帽子の「お」の飾りをくっつけて“おのゆー”の完成! 小野さんも思わず拍手で喜びを表現しました。
『コトダマン』のアイシングクッキーで“バレンタイン”グリーティングカードを作成!
今回も台紙の色選びから始めていきます。
「緑を使いたいです!」と画用紙を手に取り、オレンジと併せてテーブルの上に敷いて準備万端な小野さん。
準備されていた『ば・れ・ん・た・い・ん』の文字を見つけると「これはうまく使いたいですね〜」とカラフルなクッキーを見つめて一言。
「え〜」「う〜ん」と悩み、なかなか手が進みません。今回はバレンタインらしい可愛いモチーフが多いということもあってイメージが思い浮かびにくい様子です。
小野:これ(おのゆー)は僕が作った方を使ってもいいんですよね?
——もちろんです!
メインの「おのゆー」と文字をレイアウトしていくと、今度は「こいつも使ってやらないと」とリーフくんを手に取ります。
ある程度出来上がると「すごくつまらないレイアウトになっているぞ」と不安そうな小野さん。周りから「もっとハートとかのモチーフ使ってもいいと思いますよ」と声がかけられました。
悩む小野さんが“ニャンチョコ”に目線を落としたところですかさず「『コトダマン』じゃないので使えないですよ」と一言。「お前〜!」と小野さんも思わず叫んでしまいます。
イメージが掴めたのか、スペースを埋めていき、「ここは色的にチェンジだな〜」と入れ替えてみたりと工夫を凝らし小野さんもどんどん楽しそうな表情に。
納得がいったところで「完成です!」と良い声でフィニッシュ。今回も“画角に収める”をテーマにバレンタインらしいポップで可愛いデザインが完成しました。
小野:細かいスペースを狙ってこうね…。いいんじゃないでしょうか!
出来上がったデザインもしっかり写真に収めて、撮影は無事終了。
最後に「もう食べていいですか?」とキラキラの笑顔を向ける小野さんに今回の感想をインタビューさせていただきました。
ここからはクッキーを摘みながら和やかにおしゃべりする小野さんのインタビューをお楽しみください♪
「クッキー大好きです!」撮影を終えた小野さんにクッキーを食べながらインタビュー
撮影を終えて早速アイシングクッキーを頬張る小野さんに撮影の感想やクッキーへの想いを語っていただきました。
――初めてのアイシングクッキー作りはいかがでしたか?
小野:美味しかったです!
——え、美味しかった?(笑)
小野:元々アイシングクッキーってなんか好きなんですよ。イベントのグッズで売っているのを見ると、普通に自分で買って食べたりとかしているぐらいで。そのアイシングクッキーを自分で作ることができてすごく楽しかったです。
——結構細かい作業も多かったと思うのですが、どんなところが難しかったですか?
小野:縁取りのラインを引く工程は慎重な作業になってくるので、そこがすごく難しかったですね。
——出来上がったもののポイントはどこでしょうか?
小野:目ですね! 死んだ魚のような目がポイントかなと。
——とても印象的な目になってると思います。小野さんは普段、料理やお菓子作りはされますか?
小野:白玉を狂ったように作っていた時期があったんですよね。くるくる〜ポン! くるくる~ポン! って。
——白玉は結構簡単に作れるんですよね。
小野:そうなんですよ。あの時は、絶妙な粉加減とか水加減を極めていたな〜という思い出があります。
——結構甘いものがお好きなイメージがあるのですが。
小野:そうです! かなり好きです。
(ここで『D2』で使用した金色の「1」のクッキーを手に取る小野さん)
小野:この金色のアイシングって有害な物質ですか?
先生:これは輸入材料なんですけど、もちろん食用ですよ。
——食べてみます?
小野:いいですか?
先生:味はそんなに変わらないかなと。
小野:(味わってみて)あれ?
——何か違いますか?
小野:美味しくないぞ? こっち(普通)の方が美味しかったな。
(違う色のクッキーを食べ直す)
小野:あ、やっぱりこっちは美味しいですね!
——欧米仕様の味なんですかね?
先生:日本のものとはちょっと違うのかもしれませんね。
小野:へ〜! 味違うんだ〜!
——結構違いましたか?
小野:はい、全然違います。
(今度はキラキラしているクッキーを手に取る小野さん)
小野:これは…モール、ではないんですね。
先生:それはグラニュー糖でキラキラにしてます。
小野:美味しそう!(にっこりして頬張る)
——またアイシングクッキーを作るとしたらどんなモチーフに挑戦してみたいですか?
小野:今回、作品のキャラクターでありさらに自分を模しているっていう一番叶えるべきものが叶ってしまったので(笑)。
——たしかにそうですね!
小野:だからなんだろうな……。う〜ん、僕のマネージャーですかね!
——まさかの(笑)!
小野:(マネージャーの)Rくんをクッキーにしてみたいです。すごく型取りしがいのある見た目をしているので(笑)。
(Rさんを見ながらら「本当にアイシングクッキー向きだな」と呟く小野さん)
小野:いいデザインをしているので彼を作りたいです。
——その出来上がりはちょっと見てみたい気もします(笑)。今回はグリーティングカードのレイアウトにも挑戦していただきました。作成中にもお聞きしたのですが、もう一度コンセプトを教えてください。
小野:グリーティングカードに使ったクッキーは全部僕が作ったんですよ。全て心を込めて作りました。(※実際は先生が用意してくれました)
——そうですね(笑)。
小野:(嘘)って書いておいてくださいね!
コンセプトというか、本当に画角に納めること“しか”していないです。
——キレイに収まっていましたね。
小野:枠というか、プレイングエリアを囲ってその上で配置をしていったという思い切りのないデザインをしたがためにですね、画角のことしか意識していないような配置になってしまったのですけれども。
——要素がギュッと詰まっててキラキラしている感じで可愛いですよ。
小野:楽しい感じが伝わっていればなと思っております。
——実際レイアウトしてみていかがでしたか?
小野:自分で考えるっていうのは難しいところでもあり、楽しいところでもありました。
レイアウトする前に年賀状とかのデザインを見せていただきましたけど、アイシングクッキーで作るっていう可愛さを僕も体験できたので、そこも含めて楽しかったなと思います。
——アイシングクッキーでのデザインだとちょっと特別な感じがありますよね。
小野:そうですね。ひと工夫されている感じがしますよね。
——最近は年賀状のカタログとかにもこういったデザインのものが掲載されているみたいですよ。
小野:へ〜! すごいですね。アイシングクッキーがこういった形でもっと広まっていったらいいですよね。
——今回は『D2 女神転生』と『コトダマン』という2つの作品の中からモチーフを作っていただきましたが、小野さんはセガゲームスさんとの関わりが深いのかなと感じます。
小野:そうですね。セガっ子である僕としてはとても嬉しい限りでございます。
——作品を通しての思い出などはありますか?
小野:『コトダマン』は自分のキャラクターを作っていただくという貴重な機会を経験させていただきました。なにより、声優界にも結構プレイヤーがいるんですよね。「『コトダマン』楽しい」って言ってくれていて。
やっぱり普通のアプリゲームとはちょっと違った切り口ですし、昨年は「Google play ベスト オブ 2018」のクリエイティブ部門賞も受賞したんです。なので、この工夫溢れる『コトダマン』というゲームに関われたことは嬉しいことです。
『女神転生』は特に「ジャック・フロスト」というキャラクターが大好きで。そのキャラクターのゲームに主人公として参加できたことは本当に嬉しいなと思っております。
——それでは最後にアイシングクッキーにちなんで「クッキーへの想い」を語っていただけますでしょうか?
小野:クッキー大好きです! 家にもチョコチップを始め定番のやつとか、糖質が少なめのものとか、常時3箱くらい何かしらストックしてます。でも、いくら糖質が少なくても2箱3箱食べたら意味がないなと、最近実感しているんですけれども。
小学生の頃のクッキーパーティーのエピソードもあるんですが、これは長くなるのでまた何かの機会にお話しさせてください(笑)。
大好きなものを自分で作ることができて、楽しみも増えました。また何かの縁で自分の手で何かを作れたら、大好きなお菓子ともさらに仲良くなれるのかな、ななんて感じることができました。
アイシングクッキー作りも楽しかったので、ぜひみなさんも作ってみて欲しいです。みんなもクッキー食べてね♪
——ありがとうございました。
アイシングクッキーはお絵かき感覚で簡単にできるお菓子!? 先生から小野さんへの評価は?
今回アイシングクッキー作りを教えてくれた高橋先生にも小野さんの腕前についてやアイシングクッキーについてお話を伺いました。
——本日はありがとうございました! 小野さんの腕前はいかがでしたか?
高橋先生:とても上手だったと思います! 初めてなのに少しモチーフが難しすぎたかも、とは思うんですけど。でもちゃんと仕上がっていますよね。
とても器用で、キレイにできたと思います。初めてなのにすごいです。
——先生には過去にも何度かお世話になっていますが、キャラクターものを作るときのコツはあるんですか?
高橋先生:私がよく作るのはオリジナルの架空のものなんです。そういうのは自分しかわかっていないのでいいんですけど。やっぱり元の絵があるものは色の再現とかが難しいですね。
シンプルすぎるモチーフとかも配置が難しかったりもするんですけど、何より色を再現しないと本物に見えないんですよね。
——作っている工程を見ていて絵を描いているみたいだなって思いました。
高橋先生:絵を描くのと通ずるものはあると思います。私もアイシングクッキーを作り始めたきっかけは、出会った時に絵を描くのが好きだったというのもあって、「それでお菓子ができるってすごい!」っていうのでハマっちゃって。
普段は別にケーキとかお菓子作りは全然しないんですけど、これだけはクッキーを焼けば上は自分で描けるし。材料はいつも同じなので。今はアイシングクッキー用のクッキーも売っているのでアイシングさえ作ればお手軽ですよね。
——そうなると完全にお絵かき感覚で作れちゃいそうですね。
高橋先生:ケーキとかみたいに温度とかあんまり気にしなくていいですし。結構長めに保存もできるんですよ。
——プレゼントとかでももらうと嬉しいですよね。
高橋先生:そうですよね。簡単にできますし材料もお手頃なのでみなさんもぜひ挑戦してみて欲しいです。
[取材・文/菊地真由 写真/相澤宏諒]