この記事をかいた人
- 小澤めぐみ
- 営業職を経験後、記者業務に携わりフリーへ。主に男性声優、漫画、アニメなど浅く広く…今はもっぱら藤沢朗読劇中毒
BLドラマCD『レムナント2-獣人オメガバース-』が、2019年2月23日(土)に発売!!
本作は、獣人×オメガバースをテーマにした、羽純ハナ先生の大人気コミックス『ペンデュラム-獣人オメガバース-』のスピンオフ『レムナント-獣人オメガバース-』が原作で、人間のΩ(オメガ)・ダートと、優れた知性を持つ獣人のα(アルファ)・ジュダの物語が描かれています。
2018年4月21日(土)発売のドラマCD『レムナント1-獣人オメガバース-』に続き、ドラマCD第2巻発売ということで、ダート役・佐藤拓也さんとジュダ役・川原慶久さんにインタビュー。収録を終えての感想や聴きどころ、作品にちなんだ質問などを伺いました!
●ドラマCD『レムナント1―獣人オメガバース―』佐藤拓也&川原慶久インタビュー
――まず、収録を終えての感想を教えてください。
ジュダ役・川原慶久さん(以下、川原):1巻の時も思ったんですけど、ダートが持っている“生き抜く力”がすごく出ていて。
ダート役・佐藤拓也さん(以下、佐藤):(笑)。
川原:なぜか、(佐藤さんが)すごく笑っていますが(笑)。その生命力というか、意志の強さに、ダートに惹かれるという要素が大きいので、そこに引き込まれます。
佐藤:そうですね。ジュダさんが相変わらず大事なことは言ってくれないし、いつも強引だし。
川原:(笑)。ねー。
佐藤:たまに、下手に優しくするから、こっち(ダート)は「もう!」ってなるんですよ。
なるんですけど、今回はダート目線からしますと、ジュダの過去とかが垣間見えてきて。これまでは、どこかでαとΩ、しかも“魂の番”とはいえ、お互いそこに納得しない中で来ていたのかなと。
今回のエピソードでは、ダートなりに共通点というか、お互いの関係性を深められるであろうフック(取っ掛かり)が見つかったような気がしたので、非常に2人の今後を考えると良かったのかなと思います。
なにせ……強引なんだけれども、川原さんのジュダがオスの匂いプンプンで来るので、こっちは不本意ながらされるがままですね(笑)。
――では、第1巻で思いがけず“運命の番”になった2人の関係性・相手への感情が、第2巻で変化していると感じられるシーン・セリフなどはありますか?
佐藤:ダート的には、今まで突っぱねるところが多かったと思うのですが、第2巻に関しては、脊髄反射的に反応していたものが、彼なりに逡巡するシーンが増えて。
一度、お腹に落として考えてみようという、相手に対しての興味というか、自分では気づいていないけれども、ダートの心の中にジュダのことを考えるスペースができたかな、というのが感じられます。
川原:自身が持つある過去について吐露するシーンがあるのですが、ちゃんと吐露できるというのは、ジュダの性格的に一定の信頼関係とかが生まれてこないと、きっとできなかっただろうなと思います。
いろいろな問題が解決したわけでも、払拭できたわけでもなく、離れられない番として、お互いにまだ完全にくっついているわけではないけれども、弱みを見せられるくらいには関係ができてきていて。
さらに、そこから前に進めないでいることに対するモヤモヤであったり、まだ発展途上だけれども魂が近づいてきているという兆しを感じたり。関係が進んでいるけれども、逆に反発が強まっている感じが印象的でした。
――作品にちなみ、ご自身にとってどうしても引き付けられてしまう、抗えない魅力的なモノ・やってしまうことがあれば教えてください。例えば、寒いとコンビニで肉まんを買ってしまうとか、作品などの感想をエゴサしてしまうとか……。
佐藤:佐藤個人でいいますと……今、例に上がったエゴサなんていうのは、呼吸しているようなものなので。それは日常なので、思わずやってしまう欲望でもなんでもないですね。呼吸と一緒です(笑)。
あと、この季節になると寒いからでしょうけど、お菓子売り場がにぎやかになりますよね。期間限定のチョコなんて売っていた日には、「いけないな」と、罪悪感と背徳感にさいなまれながら、ついつい新作のチョコを買っています。
夏はあまりチョコを買おうと思わないので、口どけとかが違うんですかね。
川原:夏だったら、アイスに惹かれたりしない?
佐藤:アイス……そういえば、今年の夏はアイスを食べなかったんです。なんででしょう、冬は甘いものにいきがちです。
川原:うーん、抗えないものですか? お金には抗えないです(笑)。
佐藤:生々しい。エゴサどころの話じゃないですよ。
川原:ドンッと積まれていたら、自分がどう思っていようが、その欲望には勝てないので……という話は置いておいて。あ、今のは書いていただいて問題ないですよ。
一同:(笑)。
川原:日常で、あれやこれや忙しい、ツラいなということがあっても、ふと空を見上げて、夕焼けが綺麗だなとか、山の紅葉が綺麗だな、星が綺麗だなと思うと、どこか勝てなくて、抗えなくなって、どこか自然のあるところに行きたいなと、思わず出掛けてしまいます……。
(佐藤さんの方を見て)なんで、笑いこらえてるの!?
佐藤:お金からのすごい方向修正だなと思って。“グイー”って!(笑)
川原:心根が綺麗なんだって! 人から悪い印象を持たれないようにするという要求からは、本当に抗えないし。
佐藤:ビックリしちゃった。
川原:お金と自己顕示欲に抗えないという最悪のオチにする前に、自然を好きな男アピールをしておこうと思って(笑)。
佐藤:(何でもなかった体で)先生からの差し入れ、美味しかったです☆
川原:あ、美味しかったです。(ボソッと呟くように)なんか、罠にはめられている気がする。
佐藤:現場からは以上です(笑)。
――えっと……川原さんは以上で宜しかったですか?
川原:はい。お金と自然の美しさに抗えないと思っていただければ。
一同:(笑)。
――ありがとうございます(笑)。最後に、楽しみにしているファンの方へ、作品の聴きどころやメッセージをお願いします。
佐藤:今回は、主にダート目線でお話が展開するのが大きいと思います。この屋敷の中でのダートの置かれている立場だとか、お察しの所はあると思うんですけど、それでもなお、ジュダの元を離れられない彼の葛藤が描かれます。
ジュダもジュダで、住まわせてやっているという体を崩すことのできない立場にあることの苦しみがある。
お互い抱えているものは違うんですけれども、苦しみながらも一緒にいることしかできない、2人の葛藤している内面なんかを聞いていただければいいのかなと思います。
川原:こういう時のお決まりですが、いいことは全部先に言われるんだよね。
佐藤:じゃあ、川原さんからどうぞ。
川原・佐藤:(笑)。
川原:サトタク(佐藤さんの愛称)さんがおっしゃっていた通り、本当は気持ちも通じ合っているのに、お互いの立場がそれを許さなくて、意地の張り合いで交わり切れなくなってしまう。
2人の関係が数年間、自分の立場を守るための芝居をすることによって、本当は交わっていたはずのものが交われない、という悲しさであったり、ダートの気持ちのヤキモキ感であったり。
そういう流れを、サトタクさんが綺麗に演じられていて、物語の後半にいくに従って、胸が締め付けられるところが大きいです。
以前録らせていただいた、おまけのドラマCDで、いずれ幸せな未来が来るということは分かってさえいても、このツラい時間が進んでいくことに耐えられなくなりそうな気持ちもあります。
彼らのオメガバースの作品における特殊な社会制度、身分制度がもたらすギチギチの閉塞感のある世界の中で物語が展開していくことに、ツラいけど、そこが聴きどころなんだろうなと思うので、皆さんと一緒にツラい思いを抱えながら、未来を待ちたいです。
あと、幼少時代のジュダやルアードもかわいかったです。あの小さいジュダが、なぜこうなってしまったのかと思うくらい本当にかわいかったので、悲しさを乗り越える一因として、皆さんもモフモフ2匹を愛でてあげてください。よろしくお願いします 。
[取材・文/小澤めぐみ]
営業職を経験後、記者・編集業務に携わりフリーへ。男性声優を中心に、漫画、アニメ、外ドラ、BLなど浅く広く好奇心は一人前。飲食、旅行、音楽、(ヘタだが)写真撮影、話を聞くことも好きで、近年の自粛生活は苦痛。最近のお気に入りは『薬屋のひとりごと』『異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。』。王道モノから西東問わず歴史モノなど“ファンタジー”や“ミステリー”が好物。今はもっぱら藤沢朗読劇中毒
発売日:2019年2月23日(土)
価格:4,500円+税
仕様:CD2枚組+描き下ろし小冊子
品番:FFCL-0031
発売日:2019年2月23日(土)
価格:3,000円+税
仕様:CD1枚組
品番:FFCL-0032
<あらすじ>
ジュダ×ダート編
「俺には愛情を貰う権利なんてない――。」
ジュダと番になり、ジークフリード家で暮らすことになったダートは、
離ればなれになった妹を探そうと屋敷を抜け出しては叱られる毎日を送っていた。
屋敷ではハーレムのオメガから嫌味を言われ、ジュダとは喧嘩を繰り返していたダートだが、
不器用ながらもダートを気に掛けるジュダの優しさに気付いていく。
しかしそんな時、ジュダには過去、番にしたいと思った相手がいたことを聞いてしまい――。
<キャスト>
ダート:佐藤拓也
ジュダ:川原慶久
ルアード:安元洋貴
カイ:榎木淳弥
ほか
発売日:2018年4月21日(土)
価格:3,500円+税
仕様:CD1枚組+描き下ろし小冊子
品番:FFCL-0026
発売日:2018年4月21日(土)
価格:3,000円+税
仕様:CD1枚組
品番:FFCL-0027
<あらすじ>
ジュダ×ダート編
抗うことのできない、運命のつがい――。
両親を亡くし、妹と一緒に教会で育ったΩのダートは、発情期が来る前に独り立ちしようと身体を売って稼いでいた。
そんな時、教会が発情期の来たΩの子供を闇ルートで売っていることを知ってしまう。一日も早く妹を連れ教会から出ていくため、ダートは誘われていた危ない仕事をすることに…。
しかし、運悪くダートに発情期が訪れてしまう。初めての発情期に意識を失いかけていたダートだったが、その目の前に黒い狼の獣人が現れ――!?
<キャスト>
ダート:佐藤拓也
ジュダ:川原慶久
ルアード:安元洋貴 ほか
●ドラマCD『ペンデュラム-獣人オメガバース-』
価格:3,300円+税
仕様:CD1枚組+描き下ろし小冊子
品番:FFCL-0022
価格:3,000円+税
仕様:CD1枚組
品番:FFCL-0021
発売日:2019年2月22日(金)
価格:1,548円+税
発売日:2019年2月22日(金)
価格:648円+税
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【アニメイト特典】
ドラマCD用描き下ろしイラスト使用 缶バッジ (※後輩オメガの好奇心盤のみ対象)
【その他 法人特典】
・フロンティアワークス通信販売:羽純先生&出演者サイン入り色紙(発売後1か月以内にご注文いただいた方の中から【抽選】で1名様にプレゼント)
・ステラワース:コミックス2巻表紙イラスト使用 缶バッジ (後輩オメガの好奇心盤/通常盤ともに同じ絵柄となります)
・コミコミスタジオ:ドラマCD用描き下ろしイラストジャケットイラスト使用 クリアファイル (後輩オメガの好奇心盤/通常盤ともに同じ絵柄となります)