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TVアニメ『W’z《ウィズ》』増田俊樹×武内駿輔 対談|キャストインタビュー第3弾

TVアニメ『W’z《ウィズ》』増田俊樹さん×武内駿輔さん対談|ただの主人と執事じゃない……「一筋縄ではいかない」関係性

MBS、TOKYO MX、TVQ、BS11にて放送中のTVアニメ『W'z《ウィズ》』は、アニメーション制作スタジオGoHandsによる映像美と、「世界的音楽レーベル」GOON TRAXが手掛ける音楽が融合したオリジナルTVアニメです。

主人公であるユキヤは、誰かと手をつなぐと“ジグラート”と呼ばれる世界に入ってしまう能力を持ち、その事により人間関係に苦悩。しかし、ある出来事をきっかけに、魅力的なキャラクターたちが織り成す親子関係やライバル、友情、主従関係など人との絆を通して、ユキヤが成長していく姿を描き出します。

そこで、物語の中でも関係性の深いキャラクターを演じるキャスト同士による対談を企画。第3弾は、ミドリ役・増田俊樹さん、セバ役・武内駿輔さんに、キャラクター同士の関係性や演じてみての感想、佳境を迎える物語の見どころなどについて伺いました。

ミドリとセバであって、ミドリとセバではない次回予告……

――TVアニメ『ハンドシェイカー』と同じ世界観ではありますが、オリジナルストーリーで描かれる本作の印象や、出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

セバ役・武内駿輔さん(以降、武内):オーディションで出演が決まった後に、一体どんな話になるのか、改めて『W'z《ウィズ》』のことを調べさせていただいたら、第1弾キービジュアルの後方にセバが“ドンッ”と。いかにも「ボスです」みたいな主張をしていたので、この役はそんな役なのかなと思いましたが、いざ収録が始まると、ミドリを支えている優秀な執事という役どころでした。

作品の第一印象は、TVアニメ『ハンドシェイカー』のこともあり、主人公サイドの雰囲気などはこういう感じなんだなと思いましたが、われわれミドリ・セバ陣営の方はこれから一体どうなっていくんだろうなと、前作から比べて、この作品に新しい謎を感じました。

ミドリ役・増田俊樹さん(以降、増田):僕もオーディションを受けさせていただいて、ミドリ役に決まったのですが、TVアニメ『ハンドシェイカー』を引き継ぐというか、前作がある中で2作目から登場する者としては、1作目の良さなどを踏襲しつつも、新しい風を入れなきゃいけないかなという、ドキドキとプレッシャーを感じました。

▲ミドリ役・増田俊樹さん

▲ミドリ役・増田俊樹さん

――ご自身の演じるキャラクターの印象はいかがですか?

武内:セバは従順な執事という役ですが、どこか“ミドリ様”を中心に回っているところがあります。ミドリの前だと、割りと分かりやすかったりするのですが、ミドリ以外の人間と話している時には何か内側に隠しているものがありそうな素振りや言動もあって、かなり謎が多い男だなと思います。

謎が多そうなミドリを支えている人間の謎さ、みたいなものを彼がまとっているんじゃないかな。今後、更に話が進むにつれてどうなっていくのか、ぜひお楽しみいただきたいと思います。

増田:これまで次回予告に登場していますが、次回予告ではキャラを無視してくださいと言われていたので、あれを基準に考えないでくださいとは思います(笑)。次回予告の彼らは正直、作品の次元を超えたメタ的な存在だと……。

武内:(笑)。

増田:2人であって2人じゃないような。実は、本編の#5、#6あたりを収録している時に、僕たちは全話の次回予告を録ったんです。先の展開を全く知らないけど、この先の話数ですごく出番があるみたいな次回予告があって、「そうなんだ!?」と。

▲セバ役・武内駿輔さん

▲セバ役・武内駿輔さん

武内:キャラができ上がる前に、次回予告の方ですごくしゃべっていました。

増田:キャラを無視してくださいと言われても、「キャラが固まってないから!」みたいな。いろいろな制作の過程で生まれた次回予告の2人なので“よそはよそ、うちはうち”と考えていただきたいです(笑)。

――今のお話を伺うと、役作りは困らなかったのかな……と思いますが。

増田:ミドリは、奥池グループの取締役で、若いなりに……いろいろあり(苦笑)。キャラ作りは、そんなに難しくなかったです。今のタイミングだと話せることも少ないのですが、クライマックスで一気に“バン!”と明かされる感じなので、とにかく最終回まで見ていただきたいです。

武内:#8までは、謎のままじゃないかなと思いますね。本編の方でしっかり話していない分、どうなっていくのかな、もしかしたらキャラクターが劇的に変わるのかなと思ったりはしましたが、オーディションの時から役自体はすんなり作れたという印象が僕にもあって、それを本番でも演じてOKをいただきました。特別苦労はせず、割りとのびのびと、セバの声を出しています。

いよいよクライマックス! それぞれの苦悩の先の結末とは?

――では、お互いにとって相手をどんな存在だと捉えていると思いますか?

増田:ミドリは基本座っていてセバがずっと立っているので、直属のお世話係という感じです。主従関係はハッキリしているけど、セバの時折見せるちょっとふざけた感じが気になりますよね。

武内:演じていても、一体これは何なんだろうと(笑)。

増田:赤ちゃんの時からお世話しているじいや的な存在ではなくて、一筋縄ではいかない、お互いいわくつきというか、きっと何かあったんだろうというのは感じます。

武内:執事という立場なので、ミドリ様の命をただ遂行するということだけではないと思います。主従関係はあるんですけど、仕事上の主従関係じゃなくて、セバなりにミドリに対する思いがすごく強くて、その割合の方が勝っているんじゃないかと思いますね。

増田:とはいえ、大抵セバみたいなキャラクターが、最終回のBパート頭とかで裏切るタイプですよね(笑)。「(ミドリのことを)もう使えないな」とか言って、後ろから刺されちゃったりしないかな……。

武内:第1弾キービジュアルの一番後ろで構えているし、そういうのもあるかもしれないです(笑)。

増田:裏ラスボスという可能性もありますからね。ここで終わりと思いきや……TVシリーズのラスボスはミドリかもしれないけど、という展開もあるかもしれないですよ。

――さらに謎が(笑)。実際に、お互いのキャラクターが初めて言葉を交わすシーンを収録されて、いかがでしたか?

増田:セバはアンニュイな雰囲気からの、“ぶっ飛ばーす”みたいな感じで。ミドリはだいたいため息をついています(笑)。実は、実際に武内さんと現場で掛け合ったのは初めてかも。

武内:他の作品でも共演はありますけど、別録りだったりして、現場ではこれがほぼ初めてな感じで、ちょっと楽しみではあるなと思いました。僕は、あらかじめ増田さんがこういう演技でくるだろうなみたいなことは想像できないので、逆にどんな演技でもいいように、自分の役作りをしっかり持っておいて。現場で掛け合った時に、ミドリの第一声を聴いて柔軟に合わせられるくらいまで、自分自身のイメージを強く持とうとは思いました。

増田:僕も普段から想像したことないかな。想像と違うとドッキリしちゃうし。

武内:相手のキャラクターのイメージを固め過ぎてもよくないですからね。

次回予告では別のキャラクターであるような認識ですが、割と掛け合いがあって。慣れというか、#1など本編の方でも、あれくらい砕けた話をいざしようとしたら2人はできるのかなとか、それくらい仕事の関係上だけじゃない絆みたいなものを感じながら、彼に命を吹き込もうと思いましたね。実際に掛け合っていくうちに、そういう意識がさらに高まっていたような気がします。

増田:最初の段階では、自分が暗躍して指示を出している側なんだろうなと思っていたら、初収録の時にいきなり「ミドリ、ラスボスです」とお話がありました(笑)。とはいえ、あからさまにラスボス感を出すのも違いますし、どうしようかと考えていたらセバの吹っ切れ方がすごくて!(笑)

その流れでお芝居の方向性が決まったのかなと思います。ミドリが「(いさめるような口調で)セバ」、セバが「はっ」というシーンは、ただ素直に掛け合いをしました。

――お互いのキャラクター以外で、注目している・気になるキャラクターはいますか?

武内:皆さん魅力的ですよね。そういう意味でも、パートナーとの関係性はそれぞれ気になりますね。ユキヤとハルカの2人は、“ハンドシェイカー”以上の関係にしたい気持ちもあるのかなと。シリアスなバトル要素もあれば、ちょっとドキドキするような要素もあって、この作品の中心キャラクターとしては魅力的だなと思います。

ユキヤはシリアスだけど、ハルカとの和ませてくれるような関係性を見せてくれるところもあるし、そんな彼らが中心にいるからこそ、『W'z《ウィズ》』はただのバトルだけで終わらない、いろいろな魅力を見せてくれる作品なんじゃないかなと思います。

増田:僕らが登場した回が、他のペアのクライマックスだったりすることもあるので、それまで何があったのかという点では、どのキャラクターも気になります。

――今後の展開や作品の見どころなどを含め、ファンの方へのメッセージをお願いします。

武内:“ハンドシェイカー”という存在の、今までに無かった苦悩の描き方がされているのかなと思います。能力を持ってしまったことで、こういう苦悩があったんだとか。

大きな力はいいことばかりじゃなくて、むしろ悲しい出来事の方が多いけれども、その中で自分の能力に向き合える人たちと、その闇を抱えたまま成長して、もがき続ける人たちとがいて、改めて作品の要である“能力”の重大さが描かれているような印象を受けました。最後まで見て、楽しんでいただきたいというのが、率直な僕の感想です。

増田:ついに、ミドリとセバが#9から動き出し始め、物語のクライマックスともいえる話に入っていきます。今まで繰り広げられてきたこともありつつ、彼らの思惑も少しずつ見えてきて。ラスボスということは明かされていて、最終決戦までこのまま突き進むので、主人公であるユキヤたちがどういった道をたどるのか、そこにミドリとセバがどういう風に立ちはだかるのか、そういったところを注目して見ていただけるとうれしいです。

テレビアニメ『W’z《ウィズ》』作品情報

 

本音《ホンネ》で繋がる《ツナガル》。
立ち向かえ――運命に。

 

放送情報

MBS:毎週土曜深夜26:38~
TOKYO MX:毎週土曜深夜25:30~
TVQ:毎週土曜深夜26:30~(3月2日放送の#9は特別編成のため、TVQでの放送開始時間が深夜27:00~となります)
BS11:毎週日曜深夜25:00~

※諸事情により、放送曜日、時間、開始日が変更になる可能性がございます。予めご了承下さい。

配信情報

MBS動画イズム
TVer
dアニメストア
ビデオパス
J:COMオンデマンド
アニメ放題
U-NEXT
Hulu
FOD
ビデオマーケット
TSUTAYA TV
ひかりTV
ニコニコチャンネルにて好評配信中

イントロダクション

荒城ユキヤ、たぶん14歳。
普段はひとりでDJやってます。

親の影響で、小さい頃からハウスミュージックを聴いてたから……
プレイ動画もちょこちょこアップしたりして。

誰かに何かを伝えたい。認められたい、必要とされたい。
けど、傷つくのは怖い。どこか噛み合わない日常……

ある日、視聴数を稼ぎたくてやったことが、取り返しのつかないことになってしまった。
『あの世界』からの生放送。

それをきっかけにボクは狙われ、人の願いと、想いの渦に巻き込まれていく。
自分ひとりではどうにもできない状況……

でも、誰かと一緒なら――。
 

 

スタッフ

原案:GoHands
原作:GoHands×Frontier Works
監督:鈴木信吾・金澤洪充
シリーズ構成:GoHands
シナリオ:八薙玉造
キャラクターデザイン:内田孝行
総作画監督:内田孝行・古田誠
メカデザイナー:大久保宏
メインアニメーター:大久保宏・谷圭司・立花昌之
美術監督:内藤健
撮影監督:増本由紀夫
音響監督:田中亮
音響:グロービジョン
音響スタジオ:スタジオトロン
音楽:GOON TRAX
音楽プロデューサー:寿福知之
アニメーションプロデューサー:菊地貴紀
制作:GoHands
 

キャスト

ユキヤ:福原かつみ
ミドリ:増田俊樹
セバ:武内駿輔
ガイ:江口拓也
マサタカ:山上佳之介
フミユキ:浪川大輔
レイジロウ:福山潤
ハルカ:藤田茜
センリ:水瀬いのり
ハナ:種﨑敦美
タマリ:高橋未奈美
ユキネ:日笠陽子 ほか
 

主題歌

●オープニング:竹中凌平『Reason』
▼通常盤


 
▼アニメ盤

 
●エンディング:Fuki 『神様はきっと』
▼通常盤

 
▼アニメ盤

 
公式HP
公式twitter(@wz_anime)
ハッシュタグ:#アニメウィズ
(C)GoHands,Frontier Works/W'z-Project
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