仲村宗悟さん、山中真尋さん、熊谷健太郎さん、鈴木崚汰さんが「夢膨らむ」|おとぎ話×音楽がコンセプトの『音戯の譜~CHRONICLE~』Momotroop(モモトループ)の収録レポ&インタビュー
Momotroop(モモトループ)とセツダン倶楽部による第1弾シングルの発売が2019年3月27日(水)に決まり、本格的なスタートを切ったサンエックス×日本コロムビアによるコンテンツ『音戯の譜~CHRONICLE~』(通称、オトクロ)。
「おとぎ話」×「音楽」がコンセプトとなる音戯(おとぎ)の世界では、童話やおとぎ話をモチーフにしたキャラクターたちが音楽の力を持つ譜人(うたいびと)として、音楽で対盤(ライブバトル)を繰り返し、望む“終止符(おしまい)”を手にしようと奮闘する物語です。
アニメイトタイムズでは、シングル発売記念としてキャストインタビューを実施しました!
小さくかわいいキャラ姿・ミュートとの違いや、キャラクターの魅力についてなど、気になる本作を少しでも解明すべく、シングルCDに収録されるドラマパートの収録現場に潜入。
第1回目の今回は、仲村宗悟さん、山中真尋さん、熊谷健太郎さん、鈴木崚汰さんがキャストを務め、『桃太郎』をモチーフにした“Momotroop”の収録レポート&キャストインタビューをお届けします!
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混線するマイク前でも、「桃太郎」をモチーフにした幼なじみのコミュ力を発揮!
MomotroopのドラマCDは、村でも評判の悪ガキ4人組・モモセ、トリサワ、イヌタケ、サルハシの物語。鬼の圧政に敵わない日々を過ごす幼なじみですが、どんな望みも叶えるという終止符(おしまい)の存在を知り、鬼退治をして故郷を守ろうと旅に出ます。
ボーカル&ギター担当のモモセを仲村さん、ギター担当のトリサワを山中さん、ベース担当のイヌタケを熊谷さん、ドラム担当のサルハシを鈴木さんが演じます。
第1弾シングルに収録される楽曲「Liberty」は、軽快なメロディーに前を見据えた歌詞が、力強い歌声に乗って爽やかさも感じさせる、まさに王道なバンドサウンドの爆走ミクスチャーロック。
ドラマパートでは、モモセら4人がMomotroopを結成するまでを描いた「DRAMA TRACK 01」、旅の途中で謎の譜人・一寸法師と出会う「DRAMA TRACK 02」を聞くことができます。
では、さっそくMomotroopのドラマパートが収録されるスタジオで調査開始!!
スタッフブースからは、4つのマイク前に座った仲村さん、山中さん、熊谷さん、鈴木さんの背中が見えます。
音響監督や制作ディレクター、脚本家らスタッフ陣は準備と並行して、声優陣に収録の流れや台本から変更になったテキストを伝達。
声の調子を確認するキャストの発声が響く中、オンタイムで収録がスタートしました。
「DRAMA TRACK 01」にはモモセの祖父母も登場することから、物語の展開ごとのブロックに区切って進行。キャラクター付けがしっかりとされていることや、声で聴いた時のテキスト周りをテストで確認し、本番、リテイクを繰り返していきます。
言葉のイントネーションや、発声、イメージと違う演技など、キャスト自身の修正と併せて、スタッフ陣から気になる部分などのディレクションが。
3人を引っ張るモモセ役の仲村さんはマイクに顔を寄せ、元気なセリフに合わせた軽い動き付き、優等生タイプのトリサワ役・山中さんはフラットな感じで、柔らかい雰囲気。
少しカッコつけたイヌタケ役の熊谷さんは低音ボイスで、落ち着きを感じさせながらも適度に力が抜け、サルハシ役・鈴木さんは、立ち姿からもムードメーカーなキャラクターが伝わってくるような伸びのある明るい演技を見せます。
「DRAMA TRACK 01」だけでなく、一寸法師役の石谷春貴さんが加わり、4回に分けて進んだ「DRAMA TRACK 02」でも、全員での掛け合いではマイクが足りず、譲り合いながらの収録。
初めはバタバタ感があったものの、本番、ディレクション待ちの時間などを使いながら、コミュニケーションを取り連携を深めていました。
一寸法師のキャラクター性に、キャスト陣もスタッフ陣も笑いをこらえたり、仲村さんの息遣いや山中さんによるトリサワの口癖でアドリブを入れたり、熊谷さん演じるイヌタケのツッコミが冴えわたり、サルハシの自由奔放ぶりを鈴木さんがかわいらしく表現するなど、キャラクターたちの魅力を詰め込んでいきます。
収録ブースの中で笑い合う、キャスト陣のリラックスした楽しそうな表情がたくさん見られる一方で、台本を真剣に見つめながらディレクションに丁寧に耳を傾けたり、細かなテキスト修正にも即座に対応し、スタッフやキャスト同士で意見をどんどん交わし合ったりと、仕事に対する姿勢が垣間見られました。
シリアスな要素も含みつつ、前向きで元気いっぱいなエピソードが、テンポよく展開するMomotroopらしい物語に注目です!
「犬猿の仲」ならぬ「モモイヌの仲」!? かと思いきや、バランスの取れた4人組
――まず、収録を終えての感想を教えてください。
モモセ役・仲村宗悟さん(以降、仲村):オーディション受けてから今回の収録まで期間が空いたので、どういうコンテンツになっていくのか、ワクワクしていました。
今日Momotroopのみんなと顔合わせもできて、初めて収録してみて、やっと始まったんだな、うれしいなというのが一番最初の気持ちですね。
トリサワ役・山中真尋さん(以降、山中):収録現場も和気あいあいと、楽しくやれて良かったなと思います。誰と誰の出身地が近いであるとか、誰と誰の誕生日が同じであるとか話していました(笑)。
そういうキャスト間での共通点も見つかって、Momotroopが幼なじみのグループということもあるので、これからも仲良く、楽しくやっていけたらうれしいです。
イヌタケ役・熊谷健太郎さん(以降、熊谷):このMomotroopというチームでの掛け合い、お芝居をさせていただくのは初めてだったんですけど、テンポ感や会話の雰囲気が“陽”というか、明るい雰囲気があって、CDを聴いていただく方も楽しい気持ちになるだろうなと、収録していてすごく思いました。
声音や音からいろいろなものを感じて、全部が前向きに捉えていけるなと思いました。このお芝居を重ねていけば重ねていくほど、彼らMomotroopに近い空気感を出せると思いましたし、演じていて、純粋に楽しい収録だったなと思います。
サルハシ役・鈴木崚汰さん(以降、鈴木):やはり幼なじみということで、元から仲の良いメンバーたちの和気あいあいとした空気感が、割と序盤から出せて。
だからこそ掛け合いが楽しくなってくると、収録の中で会話のやりとりが早くなってきて……。
一同:(笑)。
鈴木:そこを指摘されたりもしましたが、そういうのが自然と出てくるのは、逆に良かったんじゃないかなとも思えて、本当に楽しい収録でした。
――お互いのキャラクターの印象はいかがでしたか?
仲村:モモセくんは、オーディションを受けさせてもらった時から見た目的にも元気で、快活で明るい子なんだろうなと思っていたので、ドラマ収録をして、やっぱり明るくて元気だなと。
さらに、内側から出る優しさみたいなものが、より感じられる内容になっているんじゃないかなと思っています。
自分のことを育ててくれたじいちゃんとばあちゃんに対しての愛だとか、幼なじみたちに対して、おちゃらけたりもするけど、内側では心の芯の部分でつながっているのがすごく出ているドラマになっているので、この収録を経て、よりモモセのことが好きになりました。
山中:モモセ自身、自らMomotroopをすごく引っ張っていこうというよりも、自然と真ん中に収まってくれている感じがして。
熊谷・鈴木:うんうん。
山中:彼の判断や、彼の示すいろいろな方向性に任せていけば大丈夫という、不思議な自信が出てくる空気感を持っています。そういう意味では方向性や方針を決めたりするのに、すごく安心して乗っかりやすいなという印象です。
熊谷:とても真っ直ぐな子なので、信頼できるというか、仲の良い間柄の中でも、いろいろなことが許せちゃうような魅力がある子だなと思いました。
鈴木:じいちゃん、ばあちゃんに対する思いからくる正義感だったり、そういう面にわれわれも感化されやすかったりするので、すごく付いていきたくなるリーダーというか、主人公らしいキャラクターだなという印象でした。
――トリサワについては、いかがですか?
山中:トリサワは「(自分は)ちゃんとしてるだろ」と思っているんだろうな感が……。
一同:(笑)。
鈴木:外から見てても伝わってきますよ(笑)。
山中:割と「(ちゃんとできてない)ガタガタだよ」というところが、愛らしいなと思いますね。トリサワくんに関しては、良識人なようでズレているところもあり、愛すべきキャラクターだなと思います。
鈴木:(トリサワの口癖)「であります」が面白いキャラクターです。
一同:(笑)。
仲村:いくつかアドリブで入れてましたね。
山中:せっかくですから、入れていきたいなと(笑)。
仲村:口癖もだし、ちょっと僕ら他の3人に流されやすい部分も持っていたりと、お堅いだけじゃない、ちゃんと心の柔らかい部分も持っているので、やっぱり彼らは幼なじみ4人組なんだなと感じました。
山中:収録の時に、トリサワは不器用なんだよねと言うと、じゃあどこが良いところなんだろうという話題になって。
一同:(笑)。
仲村:物作りはサルハシがするし、車の運転はイヌタケがやってくれる。モモセは作曲や縫い物ができるし……。
山中:物知りなんですよ! 終止符(おしまい)というのがあるらしいと言ったのはトリサワで、そこから旅が始まってるんだから。
仲村:あ、確かに。終止符の情報を教えてくれた(笑)。
熊谷:(トリサワの愛称的に)トリっぽい、トリっぽい。
山中:(扱いが)雑っ!(笑)
熊谷:(笑)。Momotroopの中で、作り手としてはサルハシがいますけど、そこに対するアイデアメイクというか、企画立案はトリサワがやってくれているので。
中心人物としてのモモセがいて、すごく縁の下の力持ちのような立場として、トリサワやイヌタケやサルハシがいて。みんなの関係値や、物事のスタートがトリサワにある気がするので、いてくれなきゃ困るところだと思います。
イヌ“サワ”としてはすごくいじりがいがあるので……。
山中:イヌ“タケ”ですね。
一同:(笑)。
熊谷:混ざっちゃった(笑)。先ほど宗悟さんも言っていましたけど、ちらっと見え隠れする抜けているところが、いじりがいがあって楽しいです。
鈴木:もし、われわれ他のメンバー3人がすごく悪い奴だったら、トリサワはいじめられやすそうなタイプですよね。
一同:あぁ(深く納得)。
仲村:本当、各々みんな優しいよね。
鈴木:なので、こう見えてというと変な言い方になりますけど、とっつきやすい、いいキャラクターでした。
――では、イヌタケはいかがでしょう?
熊谷:はい、イヌ“タケ”でございます(笑)。最初、作品情報や資料を見させていただいた時に、自分自身に結構似ているところが多かったんです。
趣味趣向というか、僕も運転するのが好きだし、彼自身は隠していますけど、結構甘いものが好きだったり、すごく身近に感じる部分も多くて。
ツッコミというか、彼がいるからこそ会話が進んでいく場面もあると思うので、そういう意味では良いバランス、チーム感ができるのは、イヌタケやモモセ、トリサワ、サルハシの4人がいてこそだと思います。
ただ、どうしても中の人のせいですかね……ガラが悪くなりがちなところが、彼には申し訳ないなと思います(笑)。
より明確に、一人一人の役割がしっかり決まっているというのは、演じていて心地良かったので、ガラが悪くならないように気を付けたいですね。
一同:(笑)。
鈴木:イヌタケは、モモ・サルが筆頭となってワチャワチャさせるところを、しっかりツッコミ役でまとめてくれる重要な役割だなと思いますし、サルとイヌで対立しがちなのかなと思ったら、そこはリズム隊として割と仲良くさせていただいていたので、ちょっと意外だなと。
熊谷:われわれ(ベースとドラム)がヨレたら、演奏がヨレるからね。
仲村:確かに、「犬猿の仲」と言われますが、Momotroopの中では「モモイヌの仲」くらいな感じで、イヌの言葉にモモが言い返したり、逆もまた然りで。
そんな仲でも、芯にしている部分が似ているからか、じいちゃんばあちゃんが鬼にきつく当たられている状況に、いの一番に2人が立ち向かっていくモモセとイヌタケだったんです。志が一緒だからこそのぶつかり合うのかなと感じました。
山中:イヌタケくんも、カッコつけようとしてつかない感じが、(トリサワと重なって)残念かわいいなと。
顔もこんなにイケメンで、ビジュアルが本当に素敵で、性格はクールぶっているのに、結構熱血なところもあって、すぐムキになっちゃうし、しゃべらなければ……と言われるタイプですよね。
一同:(笑)。
山中:そういう感情の振れ幅がまた、魅力的なキャラクターです。
――サルハシについて、お願いします。
鈴木:まず、このビジュアルを見て、すごく元気な子だろうなと思ったら、想像通り元気な子で。終始お腹が空いているような、ちょっと野性的な部分もあって、味噌汁の匂いに引き寄せられていくエピソードもかわいらしいなと思いました。
実は、両親がいないキャラクターなんですけど、普段の明るさからは見えない、芯の強さ、打たれ強さみたいな、精神力が意外と高い子なのかなという印象がありました。(他の3人の方を見て)どうですか?
仲村:インタビュアーなの?
一同:(笑)。
仲村:サルハシがMomotroopの空気感を柔らかくしている存在だなと感じるので、誰一人抜けてもまとまらないんです。だからサルハシもすごく重要な存在です。
柔らかい部分だったり、おっちょこちょいな部分だったりと、性格的には真面目ではないんですけど、その真面目じゃない部分がみんなにいい影響を及ぼしているのかなと思います。
鈴木:ムードメーカーっていうことですよね!
熊谷:全部自分でフォローしにいくんだ? 悪いように言う人いないから(笑)。
一同:(笑)。
山中:本当にサルハシは、いろいろなことを受け止めてくれそうな懐の深さがあるし、正直者というか、素直に毒を吐くというか(笑)。ドラマの中で、「トリサワの運転は酔うから嫌だ」とハッキリ言う割には、嫌味のないかわいげみたいなものを感じました。
鈴木:確かに、純粋ですよね。
仲村:「確かに」じゃないから(笑)。
熊谷:(笑)。合いの手が面白すぎる。
山中:(笑)。モモセとイヌタケが、鬼に対して激昂している時も、冷静に「落ち着いて」という側だったり、サルくんは本当に、4人の空気を柔らかくしてくれるムードメーカーなのかなと思いました。
熊谷:そうそう。以上、でいいんじゃないですか?
山中:冷たい!?
一同:(笑)。
熊谷:(笑)。幼なじみ4人組ではあるんですけど、すごく末弟感というか、彼が一番下の弟で、みんなからかわいがられている感じがしました。
彼自身の人間性や精神性にもよると思いますが、すごく放っておけないものの、それが嫌じゃないというか、彼だからこそ、味噌汁の匂いに釣られるという理由で飛び出して行っても、本気で心配して探し回れるということもあります。
何より、自然と人の懐に入れる空気感を持っているんだなと。ドラマの内容になりますが、最初に一寸法師と出会ったのがイヌタケだったら……と考えると、どんな物語になっていただろうかと少し怖くもあり。
そういう意味で、天真爛漫で、純粋に、目の前の出来事に意識が奪われてしまう彼だから、今回のドラマのような展開になったのかなと思うので、人たらしというか、天然なところは、すごくかわいいと思います。
「好き」と告白が飛び出すほど、キャラクターにも負けないキャスト陣の絆♪
――役作りなど演じる上で意識したことがあれば教えてください。
仲村:オーディション後、1回目の収録ということもあって、テストを3回くらいさせてもらいました。モモセの内側から出ているヤンチャ感と優しさ、ガキ大将的なことじゃなくて、優しさを含んだヤンチャさを出すキャラ作りとしては、あまり考え込まなかったですね。
プロフィールやドラマの文章・ストーリーを見て、そのまま自身に取り込んで、アウトプットしたのがモモセでした。
山中:トリサワについては、周りの方々と素直にやればトリサワでいられるのじゃないかと思ったので、素直に演じさせてもらいました。
語尾に「であります」と特徴があって、ともすればパターン化したり、型にハマってしまいがちなので、ちゃんとお芝居をしようという意識はしました(苦笑)。
熊谷:イヌタケは、自分の中にカッコいい理想像があって、素の部分では、どちらかというと犬っぽさとか、ツッコミ役とか、決まりきらないところがありつつも、そこは意識して演じるうちに近寄っていくと思っていました。
極端にクールぶるじゃないですけど、あまりパキパキしゃべらないよう、普段の低めのトーンの時には気だるいくらいの気持ちでしゃべった方が、よりイヌタケの素の部分とのギャップが出せるのかなと。
結果、ちょっと振り切り過ぎて少しガラが悪くなったんですけど(笑)。そういうところは考えて、役作りさせていただきました。
鈴木:今日の最初のキャラ合わせで、モモセもヤンチャで、僕もヤンチャでと、割とキャラが寄りそうになったんですけど、少し子供っぽいビジュアルもあり、ディレクションでいただいた通り、もう少し柔らかい感じの語尾などで、モモセよりもどちらかというと子供っぽさを意識しました。
また、ムードメーカーとしての明るさの部分で、カツンと出すところ出した結果、僕の地声がそんなに高い方ではないので、距離感を無視して声が出ちゃうところも割とあったかなと。
そういうところは一旦脇に置いておいて、明るくかわいらしく演じられるようにと、お芝居させていただきました。
――それぞれ共演はあるかと思いますが、4人で一緒は初めてかと思います。共演されてみていかがでしたか?
仲村:個々での共演はあると思いますが、まとめて4人での共演はないですね。
鈴木:宗悟さんとは最初、ドラマ CDに出演させていただいた時で、その後も別の現場でもお会いして。熊さんとは、長い付き合いです。
熊谷:いろいろな現場でご一緒していて、本当に(崚汰の)声の幅だったり、芝居の生感だったり……すっごく好きです。
一同:(笑)。
鈴木:急に告白!?
熊谷:鈴木崚汰が、好きです。
一同:(爆笑)。
鈴木:熊さんは、デビューした一番最初の現場の時からお世話になっていて、本当に兄貴分というか、お兄ちゃん的な感じで。付いて行きやすい、人あたりの良さとかもあって。
山中:そうなんだ、デビューから。
熊谷:アッという間に、追い抜かれましたけどね。
鈴木:なに言っているんですか、やめてください! 常に後ろを付いて行きたいような人です。
仲村:なんだろう、この持ち上げあい(笑)。
――ちなみに、今回が「初めまして」という方は?
山中:(挙手して)僕と鈴木さんが今回、初めましてだったと思います。
鈴木:はい、初めましてですね。
熊谷:僕が山中さんと共演した時は、キャラクターにしっかりとした個性的なものがあるんですけど、お互いに逆の意味で極端なことをやっているというか。
もしかしたら、現場でお互いのきちんとした発声を聞くのは、初めてじゃないですか?
山中:お互いに、本当の声は初めてですね。割と、ご一緒している作品のキャラクターが濃くて。
熊谷:だいたい濃厚ですよね。山中さんとご一緒する現場では、僕もボソボソしゃべっているか、奇声を聞かれているかなので、今日はなんだか不思議な気持ちになりました(笑)。
仲村:お2方は、随分と過酷な現場を越えてきたんですね(笑)。僕は(他の現場と変わりなく、みんなの演技が)スッと入ってきましたね。
熊谷:宗悟さんはすごくいい意味で、しっかりと宗悟さんを感じられるというか。もちろん役になっていないという訳ではなく、モモセという人物としてなんですけど、ベースにある人たらしの部分が出ています。
鈴木:(ボソッと)そうなんだよ……!
熊谷:あれ、賛成?
一同:(笑)。
鈴木:ありますよね、宗悟さん自身の人たらし感。
熊谷:(笑)。どこでご一緒しても、宗悟さんはしっかりと、ブレずに宗悟さんでいるので安心します。
仲村:いやぁ、熊は……。
一同:(笑)。
鈴木:コメントもらったら、やっぱり持ち上げに行かないとですよね(笑)。
仲村:もらってばっかりだとね、あれだから。……いや、本当にありがとうございます!
鈴木:何もないんかい!(笑)
仲村:ほら、なんだか気恥ずかしくて。居心地悪くなっちゃうじゃん(笑)。
――4人の中で話題の中心になったり、主だって話のネタを振ったりする方はいらっしゃるんですか?
熊谷:自然発生的?
山中:特に気遣いもなく、自然と4人でいれた感じがします。
仲村:役の中での話はしていましたね。例えば僕が話したのは、鬼に圧政を敷かれている村にも関わらず、モモセのばあちゃんが作ったきびだんごは完売するので、ばあちゃんのきびだんごすごいなとか、それだけうまいんだとか。
熊谷:そうそう(笑)。現実的なことを言えば、この世界に免許証という概念はあるのかとか。
純粋にお芝居の話で言えば、あるシーンでのキャラクターたちの立ち位置だったり、距離感だったりをすり合わせさせていただきつつ、毒にも薬にもならない雑談をしつつという感じですね。
仲村:基本的におふざけ雑談が多かったですね。
鈴木:サルハシが味噌汁を飲んじゃったと言っているけど、味噌汁には大根とか入っているだろうから、どれだけハグハグしながら飲んだのかなとか。
一同:(笑)。
山中:一気に飲んじゃったと言っているから、「飲み込むんですよ!」「飲んじゃいましょう」とか話していましたね(笑)。
トリサワは薪を運んでと言っているのに、「きびだんごがうまいな」と話し始めたりして、「絶妙に無視されてるな」という話もしました。
仲村:トリサワは無視されている(笑)。
鈴木:いじめられっ子体質(笑)。
山中:やっぱり、台本から話題が広がっていきますね。
熊谷:収録中は、一寸(法師)のセリフが575調になっている箇所があることに気が付いてに、本当に笑いそうになっちゃって。ノイズにならなくて良かった。
山中:他にもドラマの中で、一寸法師が名前を聞かれた時に、額の紙を見せて「書いてある」と言っていましたが、返答された相手がモモセだったら……という話になって。
仲村:「(モモセっぽく)“書いてある”って名前なのか-」と、勘違いしそう(笑)。
鈴木:言いそう。
山中:素直すぎるよね。
熊谷:少しひねって「“ちょっと(一寸)”って読むんじゃないの」とか。
一同:(笑)。
熊谷:改めて、自分たちの雑談をこうやって誰かに話すと恥ずかしいですね。
仲村:あまりに、くだらないもんね。モモセは下の名前なのか、苗字なのかとか。
鈴木:トリサワだし、苗字なのかな。
山中:モモセ タロウじゃないかとか。
熊谷:イヌタケ ポチとか。
鈴木:トリサワ ハト(※本当はキジ)。
熊谷:(間髪入れずに)サルハシ リョウタ。
鈴木:「サルハシ リョウタ(崚汰)って僕じゃん!」みたいな。
一同:(笑)。
山中:そんな話ばかりしてました。楽しかったです。
一寸法師の意外性やBLASSKAIZとの関係性、音楽を越えて気になるポイントが満載☆
――実はそんな話をされていたんですね。いろいろと想像が膨らみ面白いですが、本コンテンツのコンセプトを最初に聞いた時の感想はいかがでしたか?
仲村:いろいろなおとぎ話が一堂に会して、みたいになっているので面白いですね。
僕はもともと音楽をやっていたので、音楽の要素もあるのがいいなと思っていたんですけど、今『桃太郎』の作者が生きていたとして、この作品を見た時に「俺の『桃太郎』がこんなに育っていったんだ」と思うのかなと(笑)。
さっきも想像して、バンドを組むのか……と、なるんじゃないかと話していたんですけど、そう考えると面白いなと思いました。
山中:僕も音楽が好きで、中でもバンドサウンドが好きなので、最初にお話をいただいた時、「バンドものじゃん!」とテンションが上がりました。
さらに、なじみ深いおとぎ話との融合で、どんな感じになるんだろうと思って。早く収録日が来ないかなと、楽しみにしておりました。
熊谷:各おとぎ話をモチーフにしたキャラクターたちがユニットを組んでいるので、全部の楽曲を聴いた時に、この曲調だったらこのユニットだろうなというカラーがパキッと分かりやすくて。
対盤(ライブバトル)という設定にマッチしているんだろうなということと、一寸法師に「DJ!?」「ターンテーブル回すんだ」と衝撃を受けました。
鈴木:誰もが子供の時に考えたことのある、「もし彼らがこうだったら、どうなるんだろう?」みたいな空想を叶えてくれたというか。
今回はバンドという形で、もし桃太郎たちがバンドを組んだらどうなるんだろうという、子供心をくすぐるようなワクワクする作品になっていると感じました。
仲村:今回、Momotroopが真ん中(作品の顔)だというような思いは特になかったんですけど、ありがたいことに第1弾シングルで出させていただき、HPのイラストなどでも『音戯の譜~CHRONICLE~』の文字の上という目立つ位置にしていただいて。
ここからの空気感が、後の作品、ユニットにも続いていくと思っているので、第1弾としてのキャラ感や空気感みたいなものを、すごく大切にして収録に挑みました。
――先ほど、共演した一寸法師の話題も出ましたが、他のユニットで気になるキャラクターはいますか?
熊谷:(即答で)眼帯の青い人(BLASSKAIZ(ブラスカイズ)のディースバッハ男爵)です。「あいつと一緒にするな」と(オーディションで)言った覚えがあるので。
一同:(笑)。
熊谷:他のバンドのことは勉強不足で申し訳ないんですけど、そこまでガッツリとした絡みがまだなくて。よく分かっていない分、どういう意味で、イヌタケは「同じにするな」と言うくらい毛嫌いしているのかなと思いました。
これから広がる関係値を考えると、どのユニットと絡んでも新しいものがありますよね、ドラマの中では追い駆けられましたし。
山中:確かに。Alice×Toxic(アリストキシック)には追い駆けられましたし、今後、気になってきますね。
鈴木:(Alice×Toxicのイラストを見ながら)これは怖いですよ。
仲村:Alice×Toxicのドラマは、どんなことになっちゃうんだろう……。
山中:みんながどんなお芝居をするか、想像つかないですもんね。ムゥムゥとか「どんな声なの?」みたいな。
熊谷:ホラー映画の『IT』みたいに、排水溝から顔を出してもおかしくない(笑)。
鈴木:ファンシーな作品がモチーフなのに、殺人ピエロ的な!?
山中:それで病院ごっことかされて、追い駆け回されたらだいぶ怖いね。
鈴木:他にも、『蜘蛛の糸』がモチーフの作品とかがあるんですよね。
仲村:他のユニットのドラマとか、どんなカラーになるのか楽しみだなと思いますね。公開中のPVも見て、ワクワクしました。
僕は、Twitterに上がっている原作ともいえる情報も見たんですけど、その文字とイラストだけだったものがPVになり、音楽がついたり声が乗ったり。この、キャラクターがどんどん膨らんで新しいものができ上がっていく感じは、何歳になってもワクワクしますよね。
熊谷:『桃太郎』チームが第1弾として、先陣を切る楽曲と作品が割とイケイケだったり、ワクワクするものになっていて。それに相対する、他のキャラクターたちや音楽からは、まさにギャップが感じられると思うので、何弾と続いても飽きないで、楽しみ続けられる作品だと思いました。
山中:まず、使っている楽器が違いますもんね。われわれは本当に“バンド”という感じですけど、うちにはいないキーボードが他のバンドにはあったり、バイオリンもあったり。
鈴木:拡声器もありますからね。
山中:一寸はDJだし、いろいろな特色があって面白いです。
仲村:キャラクターもたくさんいますしね。
熊谷:そういう意味では、第一印象というか、おとぎ話×音楽をベースにしていますけど、イラストの力も強いと思います。
それこそ、うさぎが「バーン!」と出てきたら驚くだろうし、引きもすごく強いなと思ったので、純粋に見ているだけで、どんな声がするんだろう、どんな曲があるんだろうという風に、イラストからでも関心を引っ張られる気がします。
鈴木:逆に音だけだと、もったいないと思います。もっと絵がついた形でも見てみたい感じがありますよね。
“オトクロ”第1弾としてMomotroopから始まるコンテンツを一緒に育てよう!!
――コンテンツの本格始動ということで、今後やってみたいこと、楽しみにしていることはありますか?
山中:今ほど鈴木さんも言っていましたけど、音だけではもったいないので……(神妙なトーンで)アニメ化とかね。
鈴木:そう、見たい。目標はでっかく!
仲村:アニメ化はぜひ、一番気合いを入れて作っていただいて。
熊谷:その際には、主題歌をMomotroopのモモセに歌っていただいて。
山中:え? われわれ楽器弾くんですか……?
熊谷:いや……。それは、5年いただいていいですか?
一同:(笑)。
山中:そうですよね。仲村くんは(キャラクター設定が)左利き用のギターですし。
仲村:そうですよ……僕がレフティかぁ(しみじみと)。
鈴木:きっと、生演奏で披露できる日がきますよ。
山中:イベントとかですか!?
熊谷:崚汰、本当に(オファーが)くるぞ……。
鈴木:(小さく)よし!
熊谷:よし、じゃないよ(笑)。
仲村:でも、これからの展開が何でもできそうな感じで、楽しみですね。
山中:アプリだったり、ゲームだったり、いろいろな展開があっても面白そうだなと思っちゃいますね。
熊谷:音ゲーとかいいんじゃないですか?
鈴木:できますよね、すごく楽しそう。
仲村:そのためには、軍資金を作らないといけないからね。ミュート化した着ぐるみたちを何個か作って。
熊谷:え? 僕らが入るの。
仲村:そう。僕らが入って、いろいろなところを回って。
熊谷:じゃあ、ぜひリーダー(モモセ)に手売りをしていただいて(笑)。
鈴木:着ぐるみを着ると、子供向けみたいになりますね。
山中:結構ハードな、ゴリゴリのロック曲ですけどね。
熊谷:子供を泣かせる自信あります。「わぁ! ワンちゃんだ」と近づいてきても、「ワンちゃんって言うな! ポチって言うな!」って言いそう。
一同:(笑)。
鈴木:夢は膨らむばかりですね。
山中:いろいろやりたいことはあるので、やれたらうれしいです。
――最後に、楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。
仲村:本当に、これからというコンテンツだと思うので、今までお話していた内容もワクワクしてきますし、やっと第1弾シングルのドラマを録れたので、この録った時のみんなの空気感などがすごく良いもので、今後が楽しみだなという思いがあふれて、止まらなくなりました。
今回、一寸と共演しましたけど、また他のユニットとも絡める機会があったら楽しいなと思っています。今後、いろいろと広がっていく『音戯の譜』を、皆様よろしくお願いします。
山中:オトクロは、これからどんな感じになっていくのか、本当に僕ら自身も楽しみに思うので、ぜひ皆さんも一緒に楽しんで、一緒に育てていけたらうれしいです! ぜひぜひ、応援お願いします。
熊谷:Momotroopはバンドということでもあるので、例えば、バンドが小さなライブハウスみたいな場所からかスタートして、最終的に大きな武道館やドームで公演するように、皆様に支えていただければ、この作品、このコンテンツはすごいところに行けると思います。
また、Momotroopを応援していただきたいですが、個性的なグループがそろっているので、自分の好みに合う曲やキャラクターが絶対いると思いますし、好きになっていただけたらなと思います。あと、できれば「ポチ」と呼ばないでやってください(笑)。
鈴木:今日、ドラマパートの収録を終えて、PVにもなっている楽曲を聞いただけで、まだ完成した作品をわれわれも聞けていないので、とても楽しみです。商品がお手元に届く前の方々には、各物語のコンセプトになっている音楽はどんな曲だろうと、ワクワクドキドキしながら、楽しみに待っていてください。
[取材・文/小澤めぐみ]
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2019年3月28日(木)23:59まで
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『音戯の譜~CHRONICLE~』作品情報
むかしむかし 譜(うた)で物語を紡ぐ 音戯(おとぎ)の世界があった
そこに生きる 譜人(うたいびと)たちは 対盤(ライブバトル)を繰り返す
望んだ “終止符(おしまい)”を 手にするために
永遠の彼方に響くのは 希望の譜(うた)か それとも――
誰も知らない おとぎ話の はじまりはじまり
◆第1弾シングル
Momotroop(モモトループ) / 音戯の譜 ~CHRONICLE~ Liberty
発売日:2019年3月27日(水)
価格:1,852円(税抜)
<収録内容>
1.Momotroop DRAMA TRACK 01
出演/モモセ(CV:仲村宗悟)、トリサワ(CV:山中真尋)、イヌタケ(CV:熊谷健太郎)、サルハシ(CV:鈴木崚汰)
2.Liberty
歌/モモセ(CV:仲村宗悟)
3.Momotroop DRAMA TRACK 02
出演/モモセ(CV:仲村宗悟)、トリサワ(CV:山中真尋)、イヌタケ(CV:熊谷健太郎)、サルハシ(CV:鈴木崚汰)、一寸法師(CV:石谷春貴)
4.Imperfect
歌/モモセ(CV:仲村宗悟)
5.Liberty(Instrumental)
6.Imperfect(Instrumental)
◆第1弾シングル