『PSYCHO-PASS サイコパス 3』から声優・梶裕貴さん&中村悠一さんも登壇! 各作品の最新情報が明かされた「フジテレビ アニメラインナップ発表会2019 “拡張”」レポ
フジテレビが誇るアニメ放送枠“ノイタミナ”と“+Ultra”。その新作ラインナップの発表や、放送中の作品からゲストを招いてトークを行ったイベント「フジテレビ アニメラインナップ発表会2019 “拡張”」が、2019年3月14日(木)に行われました。
イベントは【+Ultra枠作品ブロック】【映画作品ブロック】【ノイタミナ枠作品ブロック】の3部構成で進行。第1部+Ultraでは、絶賛放送中の『revisions リヴィジョンズ』と4月より放送の『キャロル&チューズデイ』がピックアップ。
第2部の映画作品では、原恵一監督最新作『バースデー・ワンダーランド』と湯浅政明監督最新作『きみと、波にのれたら』、そして2019年秋公開予定の劇場版『冴えない彼女の育てかたFine』のPVが上映されました。
そして第3部ノイタミナからは、『少女革命ウテナ』『輪るピングドラム』の幾原邦彦監督最新作『さらざんまい』と、先日発表されたシリーズ第3期『PSYCHO-PASS サイコパス 3』、『甲鉄城のカバネリ ~海門決戦~』の3作品でゲストトークを実施!
本稿ではこのイベントの模様をレポートします。なお各作品からの登壇者は以下の通り。
【登壇者】
『キャロル&チューズデイ』
島袋美由利さん(キャロル役)
市ノ瀬加那さん(チューズデイ役)
上坂すみれさん(アンジェラ役)
『さらざんまい』
堀江瞬さん(陣内燕太役)
『PSYCHO-PASS サイコパス 3』
梶裕貴さん(慎導灼役)
中村悠一さん(炯・ミハイル・イグナトフ役)
『甲鉄城のカバネリ ~海門決戦~』
畠中祐さん(生駒役)
千本木彩花さん(無名役)
『キャロル&チューズデイ』ダリア役の堀内賢雄さんは絶対音感の試しどころ
まずは『revisions リヴィジョンズ』より、主人公の大介を演じる声優・内山昂輝さんからのコメントVTRを上映しました。映像では印象に残っているエピソードとして、最近放送されたばかりの浅野慶作が大変なことになる展開をピックアップ。内山さんたち声優陣も驚いたそうで、これから結末に向け気になる展開が続くのだとか。
自身の演じる大介についても演じる際に試行錯誤を重ねていると話すと、音響監督の明田川仁さんから「殺意が足りない」と指摘されたことを明かし、主人公として演じる上で狂気的な演出が来ることはなかなか無いとコメント。そして最終回に向けファンのみなさんへメッセージを残し、続いて『キャロル&チューズデイ』のコーナーに。
島袋さん、市ノ瀬さん、上坂さんの3人がゲストとして登場すると、まずはアニメーション制作会社“ボンズ(BONES)”の20周年と音楽レーベル“フライングドッグ”の10周年を記念した作品である点と、『カウボーイビバップ』の渡辺信一郎氏が総監督を務めることなど、作品周りの概要を解説。
公開されたPVについて上坂さんは、映像から伝わるキラキラとした空気感に言及。渡辺総監督に武骨なイメージを抱いていたそうで、本作が少女たちの物語描くことを意外に思ったのだとか。
作中の楽曲が外国語で歌われることも明かすと、それぞれが演じるキャラクターについてのトークを展開。島袋さん演じるキャロルがフリーターをしながら路上で歌っていることや、チューズデイが箱入りなお嬢様で家事などが苦手な一面がありつつ、音楽に関してはまっすぐであると明らかに。
そしてアンジェラはふたりに関係してくる重要な役どころで、モデルから路線変更しようとしている子役という立ち位置のキャラクター。ゆくゆくはキャロルとチューズデイのライバル的な存在になるそうで、ふたりとは対照的な存在になるそうです。
大塚明夫さん、神谷浩史さん、入野自由さん、宮野真守さんら脇を固める声優陣の存在感に触れられると、先日行われた制作発表会の映像を上映。そして新たに3名のキャラクターとその担当声優が明かされ、ダリア役が堀内賢雄さんだと発表に。
ダリアの見た目はどうみても女性ですが、上坂さんいわく声優さんの声を聴いて誰だかを判別できる“絶対音感”の試しどころになるそうです。加えてチューズデイの母で大物政治家のヴァレリーは、吹き替えなどで知られる宮寺智子さんに。そしてチューズデイの兄・スペンサーは櫻井孝宏さんとなります。
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『キャロル&チューズデイ』新キャラクター&出演声優陣が解禁!
アフレコ現場の様子も話題に上ると、渡辺総監督自ら積極的に声優陣とコミュニケーションを取っているとの話がありました。これによって作品やキャラクターのことを聞きやすい環境が出来上がっているそうです。
その後は作中の楽曲が掘り下げられ、キャロルとチューズデイの歌唱担当であるナイ・ブリックスさんとセレイナ・アンさんが取り上げられました。島袋さんと市ノ瀬はおふたりと会う機会があったそうで、レコーディングも見られたのだとか。
そして本作の略称が、“キャロチュー”であることにも触れられました。渡辺総監督が明言しているだけでなく、台本にもこの名称で書かれているとのこと。そして本作の音楽収録のメイキング映像を上映したところで、最後に声優陣からファンのみなさんへメッセージ。
放送が目前に迫っているということで、上坂さんは見どころしかない作品だとコメント。市ノ瀬さんは本当に面白い作品だからこそひとりでも多くの人に見て欲しいと述べ、まずは1話で音楽のすばらしさやキャラクターの個性を把握して欲しいと語りました。
最後に島袋さんが1話を見た人から感想を聞いたことを話し、ワンカットワンカットにこだわられていることを明かしました。そして本作のアフレコが世界観に浸っていられる最高な時間だと発言すると、そんな最高な時間をファンのみなさんに届けられるのを楽しみにしていると述べました。
3名が退場したところで、+Ultra枠で2019年10月より放送の『BEASTARS』を告知。こちらはNETFLIXでの独占配信が行われます。制作は『宝石の国』を担当していた“オレンジ”とのこと。
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TVアニメ『BEASTARS』2019年10月より放送決定
そして『空挺ドラゴンズ』は桑原太矩先生による漫画を原作としており、『シドニアの騎士』やアニメ映画『GODZILLA』3部作のポリゴン・ピクチュアズが制作を担当。加えてダ・ヴィンチ6月号よりノベライズの連載がスタートします。
詳細は以下の記事でも
『空挺ドラゴンズ』待望のアニメ化!フジテレビ「+Ultra」にて2020年1月より放送
『さらざんまい』は考察が捗る作品
映画作品をピックアップした第2部では、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』などで知られる原恵一監督の最新作『バースデー・ワンダーランド』、『夜明け告げるルーのうた』の湯浅政明監督最新作『きみと、波にのれたら』、『冴えない彼女の育てかた Fine』のPVを3本続けて上映。ノイタミナ枠の作品を取り上げる第3部へ移りました。
まずは放送中の『約束のネバーランド』よりエマ役の諸星すみれさん、ノーマン役の内田真礼さん、レイ役の伊瀬茉莉也さんが出演するコメントVTRを上映。最新話の話を交えつつ今後の放送の期待を煽ったところで、『さらざんまい』より陣内燕太役の堀江瞬さんが登場。
この作品は、『少女革命ウテナ』『輪るピングドラム』『ユリ熊嵐』の幾原邦彦監督の作品という事になります。堀江さんは幾原監督の作品を好きで見ていたそうで、オーディションに受かったと知った時は信じられない気持ちだったのだとか。
あらすじ紹介では、舞台が浅草であることと、3人の中学生が謎のカッパ型生命体にカッパに変身させられてしまい、元の姿に戻るため“ゾンビの尻子玉”を奪わなければならないという流れがわかりました。また、アフレコは全て終了しているそうで、堀江さんはそれを踏まえ燕太の印象を友達想いで自分の気持ちに正直だとしました。
その後は矢逆一稀役の村瀬歩さんと久慈悠役の内山昂輝さんからのコメントVTRを紹介し、村瀬さんからは舞台となっている浅草のスイーツをみんなで食べたりと、和やかな雰囲気で収録が進んだことが明らかに。
内山さんからは、幾原監督が収録前にそのエピソードの説明を自らやってくれるという話が飛び出しました。それがとても面白いそうで、脚本を読んでわからなかったところを直接尋ねることができたのだとか。
ここでthe peggiesによるエンディングテーマ「スタンドバイミー」をいち早く聞けるPVを上映。放送後の視聴者の反応が気になるという話が出ると、堀江さんからKANA-BOONによるオープニングテーマ「まっさら」の歌詞から、既にファンの考察が始まっているという気になる話題が!
その考察は絶妙なところを突いているそうで、この作品は考察が捗る作品だと自信を露わに。最後に“繋がり”がテーマにあることを話すと、考えさせるような何かが心に残ると述べました。
続いてノイタミナ枠初のBL作品原作『ギヴン』の放送時期が2019年7月であることを告知。『PSYCHO-PASS サイコパス 3』のトークコーナーへ移り、梶さんと中村さんが登場しました。
先日公開された『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3』の初日舞台挨拶で発表された第3期ですが、その反響はおふたりにも届いていた様子。
梶さんはゲーム『PSYCHO-PASS サイコパス 選択なき幸福』で別のキャラクターを既に演じられていましたが、オーディションを受けても当初は難しいと考えていたのだとか。
収録も進んでいるそうで、中村さんからはこれまでのシリーズで登場していたキャラクターたちに今までの物語を踏まえた演出が入るとの話が。また、些細なキャラクターの動きが伏線やヒントになっているとも。
そんな第3期ですが、ここで公開されたPVをもって放送時期が2019年10月であると判明! これ以外の情報についてはまだ秘密とのこと。
おふたりの演じる慎導灼と炯・ミハイル・イグナトフについても掘り下げられ、灼と炯が幼馴染で共通した目的から一係の監視官になったことが判明。また灼が特A級のメンタリストで、対する炯が格闘や射撃に優れた元軍事経験者なのだそうです。
まだまだ言えないことが多いとしつつ、ファンのみなさんへのメッセージをおふたりが述べることに。ノイタミナは新しいことに挑戦している事で知られていますが、なんとこの第3期もまだまだ挑戦があるのだとか。
詳細は以下の記事でも
『PSYCHO-PASS サイコパス 3』2019年10月放送決定!
続いて本イベント最後のコーナー『甲鉄城のカバネリ ~海門決戦~』より、畠中さんと千本木さんが登場。早速アフレコでのエピソードが話題に上ると、畠中さんから本作は“仮アフレコ”と“本番”の2回アフレコを行ったという気になる話題が……!!
通常アフレコは“テスト”と“本番”の2回行われるそうですが、本作ではその工程は行いつつ、仮のアフレコしたもので一度作品を見てディスカッションを行い、それを踏まえ本番のアフレコを行ったそうです。
そんな収録はかなり時間をかけて行われたそうで、朝の10時から深夜0時を超えるか超えないかのギリギリのところまで行ったとも。畠中さんはこの熱量を受けて『甲鉄城のカバネリ』の現場に帰ってきたと感じたそうです。
キービジュアルに描かれた新キャラクター・景之の登場する最新PVを上映すると、彼を演じるのが三木眞一郎さんであることを告知。公開は5月10日(金)2週間限定の劇場上映となります。加えて同日からはNETFLIXとアマゾンプライムでの配信も行われます。
澤野弘之さんの手掛ける新たなBGMもありますので、まずは最高の音響で楽しむため劇場へ足を運び、気になったポイントは自宅で配信を何度も見て確認するとても贅沢な楽しみ方ができることに。
最後にふたりからのコメント。千本木さんはTVシリーズから半年後の世界でキャラクタ-たちがどう生きていくかが描かれていると語りました。
畠中さんは作品への思い入れを語ると、こうして劇場に戻ってこられたことと、甲鉄城の仲間たちに再び会えた喜びをコメント。熱い展開を楽しみにしてほしいとしたところでイベント終了の時間となりました。
沢山の作品が明らかになったほか、既存の作品の新たな展開も続く“ノイタミナ”と“+Ultra”。今年もフジテレビのアニメ作品たちを欠かさずチェックしていきましょう!
[取材・文・撮影/胃の上心臓]
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