『ケムリクサ』りな役 鷲見友美ジェナさんインタビュー|完成版を聴くのが楽しみなケムリクサver.のEDテーマ
不思議な世界観と次々と湧き出る謎で視聴者をひきつけてきた、たつき監督作のアニメ『ケムリクサ』。どんな結末が待っているのが最後まで見逃せません!
そんな『ケムリクサ』のED曲「INDETERMINATE UNIVERSE」が、オリジナルのゆうゆfeat.ケムリクサと、りん(CV.小松未可子)・りつ(CV.清都ありさ)・りな(CV.鷲見友美ジェナ)が歌うケムリクサver.を収録したシングルが3月20日に発売!
アニメイトタイムズではCDの発売を記念して本編で姉妹を演じ、今回キャラソンも担当した3人のキャストへのリレーインタビューをお送りしています。第3回目はりな役の鷲見友美ジェナさんです。
かわいいキャラと暗い世界観とのギャップと多くの謎が楽しい『ケムリクサ』
――まず『ケムリクサ』についての印象をお聞かせください。
りな役・鷲見友美ジェナさん(以下、鷲見):キャラクター1人ひとりはかわいらしいのに対して、世界観はすごく暗くて。そのギャップに興味が湧いたし、今後どのように物語や世界が広がっていくのか、楽しみでした。
実際に収録が始まると謎が多くて、キャストさんたちと「どうなっているんだろうね?」とよく話すんですけど、正解がわからないことが多いんですよね。だから演じていて毎回、楽しいです。
そしてオンエアで見ても、新しい発見があって、オンエアを見ながらツイッターで実況していると私たちが気付かなかったことを視聴者の方が気付いて、「なるほど!」と思ったり。ファンの皆さんと一緒に楽しめるアニメだなと思います。
初のTVアニメレギュラー。3姉妹のキャスト同士も仲良く作品を推理
――ちなみに鷲見さんはこの作品が初めてのアニメレギュラーとのことですが、ここまで演じてみての感想は?
鷲見:初めてのアニメレギュラーも、こんなに素敵な作品に出演させていただけることもすごくうれしいです。芸能界にデビューしたのは6年前で、その時からいつか声優のお仕事ができたらと思っていました。
実際に声優のお仕事をするようになったのは2017年からで、まさかTVアニメデビューできるとは思ってもみなかったので、このお仕事が決まった時はウソなんじゃないかと疑ったくらい、うれしかったです。
――先日の上映会などで小松未可子さんや清都ありささんとも仲良しぶりが見られましたね。
鷲見:アフレコの時は人数が少ないのでよくお話しして、休憩になるたびに、作品の話になります。上映会の時に「『ケムリクサ』を解説するようなサイト、「ケムペディア」があったらいいよね」と話したら、本当に作ってくださって。それをアフレコの時にみんなで見ながら、「あの葉っぱ、こうだったらしいよ」と語り合うのが楽しいです。
りながたくさんいてビックリ!? 収録では純粋無垢で天真爛漫さを出しつつ元気に
――演じるりなの印象は?
鷲見:とにかくかわいいです。私も先のストーリーを知らされていなくて。収録前に監督がニコニコ動画で配信している「自主制作版ケムリクサ」を見て、りなは最初、1人で死んじゃったと思ったら、他にもいてビックリしました。
りなちゃんズはそれぞれで記憶の段階が違うので、あえて何も考えずお姉さんたちについていったり、自分が好きなことや興味が湧いたことに素直に行動する、純粋無垢で天真爛漫なところを前面に出していけば、りなちゃんになるのかなと思って、元気いっぱい演じています。
4人分を流れで収録し、それぞれの個性も意識
――りなっち、りなじ、りなよ、りなむの4人いますが、後で抜き録りしているんですか?
鷲見:流れで収録しています。「何やってるんだ」「でもそれってこういうことか」って台本通りにそのままで。しかも台本にも「りな」としか書いてなくて。
でもそれぞれセリフに特徴があって、りなむが一番わかりやすくいつも寝てて、りなよはだだっ子ちゃん、りなじはかしこぶるお姉さんという感じで。台本どおりに読むけど、それぞれの個々として発した言葉になるようにと音響監督にも言われているし、私自身も常に意識しています。
――視聴者の間では「りなあてクイズ」をしている人もいるとか。
鷲見:私も見た目では、りなむくらしかわからないんですけど(笑)。
りつは姉妹をつなぐ接着剤的な存在、りんは一番乙女かも!?
――お姉ちゃんたち、りんとりつについての印象は?
鷲見:りんさんはクールなイメージがあるけど、わかばにドキっとした時に「毒なのか?」とマジメにりつさんに相談したり、毒を感じるたびに電信柱に隠れたり、照れ隠しするところがかわいいです。もしかしたら一番乙女なのかなと。
りつ姉さんは本当に母性あふれる女の子で、りんの独りよがりなところを上手に中和してくれる接着剤みたいな存在ですね。よくせきをしているので、「もしかしてフラグ?」とちょっと心配なんですけど、そうならないように願っています。
ED曲は作品の世界観にピッタリかついろいろ想像できる奥が深い曲
――今回、ED曲「INDETERMINATE UNIVERSE」をレコーディングされましたが、ED映像をご覧になった感想は?
鷲見:伏線が多過ぎて、ただ単純に見ているだけだといろいろなものを見逃してしまいそうだなと思いました。
一番ビックリしたのが最初に姉妹が並んでいて、消えたり、分裂したりするんですけど、りつ姉さんの線が最初太かったのがすっと細くなったのも気になって。「みんなに幸せになってほしい」と願っているし、歌詞の最後の「報われるその日まで」のように、絶対報われてほしいなと思っています。
――ゆうゆさんのオリジナル楽曲を聴いて感じた「INDETERMINATE UNIVERSE」の印象は?
鷲見:まず冒頭の「赤い赤い その血潮に浮かび上がる」や「人とヒトならざる者たちの不協和音」など『ケムリクサ』の世界観にピッタリだなと思いました。
あと「キミ」がちょくちょく出てきますが、それが誰を指しているのか、誰に向けてなのかも気になります。「わかばかな? でもそうだとしたら「キミが遺した優しい歌を」は?」と歌詞を読むたびにいろいろ想像したり、発見があったり、EDも作品の伏線になっているんじゃないかと思ったり、奥が深い曲ですね。
キャラソンのレコーディングではりなの心中や感情をイメージ
――そのED曲をキャラソンとして今回レコーディングされた感想は?
鷲見:すごく楽しかったです。私が一番目にレコーディングしました。キャラソンなので、どれだけ、りなちゃんのかわいらしさを残せるかを前提に置きつつ、りなちゃんは一見、かわいいだけに見えるけど、実は心の中で思っていることもしっかりあって、例えばDメロにつながる2サビの「どうか明日を」は切に願う感じを込めてみたり、感情やニュアンスの部分は大切に歌いました。
あと一度通して歌った後にみんなで聴いて、気になったところをもう一度歌い直したんですけど、1番のAメロは最初だったので私が硬かったこともありますが、歌っていくうちにどんどん感情が入っていったし、歌詞1つひとつに向き合っていけたことで、その差が気になって。
でも、もう一度歌い直したらすんなり歌えて、私がこの曲と『ケムリクサ』、りなちゃんにどれだけ向き合えたのか、聴いて感じていただけたらいいなと思います。
――お気に入りのフレーズを教えてください。
鷲見:一番ぐっと来たのが2Bの「もう二度と奪われないようにと誓うけど」から「この身戦場に投じ続けよう」は、りんそのままだなと。また『ケムリクサ』の世界観に絶望しながらも未来に向かってもがき続けたり、あきらめない姿勢も見えるのが素敵だなと思いました。
キャラソンは深い歌詞とりなの魅力を感じつつ、意味を考えながら聴いてほしい
――改めて、この曲の聴きどころや注目ポイントを挙げるとすれば?
鷲見:やっぱり歌詞ですね。あと作中では見られないりなの魅力も感じてもらえたらうれしいです。ディレクションの時にサビの「ボクら」の入りは強くと言われましたが、全体的にノリの良さもあって、力強さとノリの良さを併せ持った曲だなと思いました。
またDメロでガラりと雰囲気が変わって、そのフレーズでまた考えさせられて……深いです。3人の声がどんなパートでどのように使われるのかもきっと重要だと思うので、その意味を考えながら聴いていただきたいし、私自身も完成版を聴くのが楽しみです。
『ケムリクサ』の見どころは最終回! 一緒にワクワクどきどきしながら最後まで見てください
――最後に皆さんへメッセージをお願いします。
鷲見:『ケムリクサ』はすべてのことが伏線と言っていいくらい、謎が散りばめられていて、収録が進んだ今もわからないところがたくさんあって。1人で見ても楽しいけど、お友達などと一緒に見て語り合えるのがこの作品の魅力かなと思います。
見どころと言えばやはり最終話かなと思うし、私もいよいよここまでの謎が解明されるんじゃないかという期待感にワクワクしています。りん、りつ、りなの未来、わかばがどんな存在なのかなど、私たちと一緒に楽しみながら最後まで見てください。
そしてED曲もリリースされます。フルで聴けるのはCDと配信のみなので、ぜひゲットしていただいて、ゆうゆさんのオリジナル版、私たちの歌うキャラソン版、両方を聴いていただき、いろいろ想像していただけたらうれしいです。
リリース情報
ED曲「INDETERMINATE UNIVERSE」
2019年3月20日発売
価格:1,500円(税別)
発売:エイベックス
※オリジナル(ゆうゆfeat.ケムリクサ)、ケムリクサ.ver(りん[CV:小松未可子]、りつ[CV:清都ありさ]、りな[CV:鷲見友美ジェナ])、インストルメンタルの3曲を収録
TVアニメ『ケムリクサ』作品情報
作品概要
たつき率いる自主制作アニメチームirodoriが2010年からネットに投稿していたオリジナルアニメーション。2019年1月よりこの自主制作版ケムリクサを原作にテレビシリーズとしてリブートする。
放送情報
TOKYO MX:毎週水曜22:30~
サンテレビ:毎週水曜24:00~
とちぎテレビ:毎週水曜24:00~
BSフジ:毎週水曜24:30~
北海道文化放送:毎週水曜24:55~
チバテレビ:毎週水曜25:00~
三重テレビ:毎週水曜26:20~
熊本放送:3月4日より毎週月曜日26:00~
配信情報
Amazon Prime Video 毎週水曜22:15頃~独占先行配信
※第1話永久無料配信中! Amazon prime 非会員の方もお楽しみ頂けますのでこの機会に是非ご覧ください。試聴はこちら
STAFF
原作・脚本・監督:たつき
作画監督:伊佐佳久
美術監督:白水優子
アニメプロデューサー:福原慶匡
制作:ヤオヨロズ
製作:ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
CAST
りん:小松未可子
りつ:清都ありさ
りな:鷲見友美ジェナ
わかば:野島健児
TVアニメ『ケムリクサ』式サイト
TVアニメ『ケムリクサ』公式ツイッター(@kemurikusa)