「もっとやれることはある」改革期に突入したARPが語る“今の楽しさ”“未来の野望”
2017年にデビューしたAR(拡張現実)によるダンスボーカルグループ「ARP」。シンジ、ダイヤ、レイジと、後に加入したレオンからなる4人組で、現在はライブを中心に活動中。この4月からは、地上波レギュラー「ARP AFTER SCHOOL PARADISE(アスパラ)」(テレビ東京)がスタートするなど、活躍の場を広げている。
そんな彼らの紹介記事は先週公開したが、今度は話を聞いてみたい! ということで学業から仕事まで忙しい中、時間を作ってもらった。
ファンは「自分たちの一番の味方」(シンジ)
──まずは、自己紹介からいきたいところですが、みなさんのプロフィールは知っている方も多いと思うので、最近のマイブームを自己紹介代わりにお願いします。
シンジ:ニコニコ生放送で毎週土曜日に放送している「Amazing Radio Performers on the web」という番組で和菓子について話すコーナーを持つようになったので、祖母とお茶について語ることも多くなりました。
ダイヤ:特にないけどYouTubeに出るようになったから、最近は日本のダンスポップスを聴いてる。
レオン:ショールームというインターネットで生配信する番組があるんですけど、その番組にハマってます。見るんじゃなくて、出演するのにハマってます。生配信なので、たんたんやARSの皆さんからダイレクトにコメントがもらえるんですが、それがすっごく嬉しいんです。
レイジ:静かな場所を探すこと。以上、終わり。
──キャラクターが出た自己紹介、ありがとうございます。そんなみなさんのなかでも、REBEL CROSSのお二人(ダイヤとレイジ)は「AnimeJapan 2019」に出演されましたね。画面越しではありましたが。
ダイヤ:久しぶりにREBEL CROSSとしての活動、今年の目標にもしていたのでhappyな時間だったな。直接会えなくて残念だったけど、熱量はいつも通り俺たちにも伝わった。ARPの代表としてステージに立って、新しい人にも俺たちのパフォーマンスを見てもらえて、「良かったよ」ってコメントをもらったりして、まあ役目を果たせた感もあるな。あと、「アスパラ」のテーマ曲『Raise Your Flag』を初めて会場で聴いてもらって、「反応がいいよ」ってスタッフからきいて嬉しかったかな。絶賛配信中だからよろしくお願いします。
レイジ:まあなんで事務所の会議室で『rrRrride On!!』を歌ってるのか不思議だったけど、会場のサブメンバーの熱がちゃんと伝わってきたからこっちも盛り上がったよ。アマノフーズさんとのコラボや献血のキャンペーンもやらせてもらって、多くの人の力を借りてARPが次のステージに動き出したんだ、ってことを更に実感したな。
──ちなみに、その日はシンジさんとレオンさんは現場に観に来ていたり……?
シンジ:それが、僕とレオンくんは春休みで別の予定が入ってて。その日はお邪魔できなかったんです。
レイジ:シンジは家族と海外で、レオンは神戸でのんびりで、ダイヤがどうせ補習で寮にいるんだろうってことでREBEL CROSSが代表して出ました。
──そんな裏話が(笑)。
レイジ:ということもあるけど、REBEL CROSSとしての活動をしたいとダイヤと話していたので別にいいんだけどね。
──そうしてライブを中心に精力的に活動しています。ライブは大切な場所かと思いますが、そこに集うファンの存在とは?
シンジ:自分たちの一番の味方だと、いつも強く感じています。
ダイヤ:まあ、家族みたいなものって、俺は勝手に思ってる。
レイジ:共に生きてる同士だな。ARSがいてARPが存在する。
レオン:ARSさんは優しくていい人が多いですね。ライブで会えるのがいつも嬉しいです。
──それに、ラジオ番組「アメージング レディオ パフォーマーズ オン・ザ・ウェブ」も持っていますよね。楽しく聴いています。
シンジ:星野卓也さんがMCで入ってくださっているんですけど、上手に話を盛り上げていただいてすごく雰囲気良く収録しています。
ダイヤ:リスナーのみんなにメールをいろいろもらうんだけど、それを読むのが楽しい。みんなの趣味を送ってもらったときとか、みんないろいろやってるんだなーってすごく興味深かったな。
レイジ:いろいろなゲストに話を聞けたのが良かったな? アーティストには曲の作り方やアーティストとして大切にしてる部分とか聞けて。いい刺激になってるね。
レオン:ただ変な番組で、たこ焼きパーティー流しソーメン大会とかラジオなのにやるんですよ。
──ああ、ありましたね。音だけが聞こえて、不思議な感覚でした(笑)。
レオン:ラジオでたこ焼きですからね。でも、やってみると番組としてもいい感じだったみたいで。たこ焼き焼く時のシンジくんの目がキラキラ輝いていたのが印象深かったです(笑)。
「令和からARPは『Artists“Reiwa”Performers』になります!」(レオン)
──ここからは、ARPとしてデビューしてからのお話も。まずはシンジさんとREBEL CROSSのお二人に聞きたいのですが、お互いデビューしてから変わったなと思うところはありますか?
レイジ:みんな知らないかもしれないけど、シンジのデビュー当時は全然キャラが違ってたんだよね。ダイヤとレイジのことを輩扱いしてたからな。
──えっ!
シンジ:それは言わないでよ!
ダイヤ:でもメンバーの中だと、シンジが一番変わったんじゃないかな? 楽曲とかもデビュー当時と比べると、ハードなロックとかにも挑戦してるし。
レイジ:あと、なんと言ってもARPに演芸概念を持ち込んだのもシンジだからな? そのヘアスタイルで漫才やっちゃうんだから。
──確かに。エンターテイナーですよね。
シンジ:きちんとお話しておきますけど、あれはライブのコーナーで内Pが決めたんです(笑)。最近は各々ソロも増えて、すごく難易度の高い曲にチャレンジしてて。進化してると思います。
──では、その後加入したレオンさんの変わったなと思うところは?
レイジ:こいつはなんも変わんねー。
ダイヤ:それな。
シンジ:羨ましいほどマイペースだもんね。
レオン:レイジ君とちがって背も伸びたし、絵もうまくなったって言われてるし、かっこよくなったって言われてるし。。。
レイジ:まじ、ウザイです。
──そんなみなさんの活動を支えるのが、内田明理プロデューサーですがみなさんからみて内Pってどんな人ですか?
シンジ:そうですね……。ちょっと変わったところもありますけど、僕らが迷った時に適切な指針を与えてくれたり、僕らを信じて決断をさせてくれたり……先生のような、父親のような存在だと思ってます。
ダイヤ:それな? 正直、いまだによくわかんねー(笑)。よく、訳のわかんないアドバイスされんだけど、実際言われた通りにしてみると、「ああ、なるほどな!」って事が多くてさ。案外、いいアドバイスをくれんだよな。あと、最近やたら身体を鍛えてんのが意味不明だな(笑)。
レイジ:レイジ達にとっては、オトナの理屈を押し付ける存在……かと思うと、自分でそこに逆らってみたりする事もある。情緒不安定?音楽の知識だけは割とあるよな。レイジの1/100くらいはある。
レオン:いつもは、オモロイこと言う親戚のおっちゃんみたいな感じなんですけど、時々いいこと言わはるんですよね。なーんも考えてへんのかな?と思うこともありますけど。実は考えてるみたいな。あと、僕らが歌の収録やってるスキに、スタジオにあるお菓子を全部食べるのやめて欲しいです。
──そこも少年のようですね(笑)。では、これからの活動について、「これやってみたい!」と内Pに提案したいことってありますか?
シンジ:やってみたい事、そうですね……。前から言っているんですけど、お芝居みたいな事が一つ。あとは、僕たちARPは去年の夏から「Kick A’LIVE」という、それまで以上にライブパフォーマンスを強調したスタイルのステージをやらせていただいているんですけど、更にそれを突き詰めるのか、また新しいスタイルを打ち出すのか。
──ARPの改革期だと。
シンジ:今まさにそういうタイミングだと思っていて、僕としてはそういったARPのステージのグランドデザインというか、そういうところにも興味があるので、ARPのメンバーもそこに関わっていけたらな、と。ちょっと偉そうかもしれませんけど。
ダイヤ:最近、俺らARP四人名義の曲が多くなってる中でさ、やっぱりREBEL CROSSとしての活動ももっとやりてーよな。さっき言ったAnimeJapanのライブ中継も、久しぶりにレイジと二人でやって「ああ、この感じ!」っていう手応えがあって、俺もレイジも嬉しくてさ。だからまずはそこ。そこやらせろ! あとは……とにかくデカイはハコ(ステージ)な?それだ、それ!ARSのみんな!俺らも今まで以上に気合い入ってるんで、応援ヨロシクな?
──強い願望が聞かれましたが、レイジさんは?
レイジ:言い出したらキリが無い。が、一言で言えば、レイジの才能をもっと使ってくれていいんだよ?と言いたい。なに出し惜しみしてんの?って。最近、アイツよく「今度の新曲は攻めてる」みたいなこと言うんだけどさ、レイジにしてみれば「はぁ?」って事。REBEL CROSSとしても、ソロアーティストとしても、ARPとしても、もっとやれることはあると思ってる。グズグズしてるとレイジが「総合プロデュース」やっちゃうよ?
レオン:で、僕は……前から言ってるんですけど、海外に連れて行ってもらいたいですね。海外行ったことないので。でもその前に、日本のいろんなところでもライブやりたいです! 全国ツアーとか、学校休んでもいいんでお願いします! あと、最近カツゼツが良くなったんで、ナレーターとかもやりたいですね!
──そろそろ元号も変わりますし、次代のARPにも期待ですね。
シンジ:僕たちの冠番組「アスパラ」に出演したりアニメに挑戦したり、元号が「令和」に改まる今年は僕たちARPにとっても飛躍の年です。なので、何か運命のようなものを感じています。一年一年を大切に、確実に成長して行きたいと思っています。
ダイヤ:「令和」だよな? 実はまだあんまりピンと来てねーけど、市役所とかでなんか書くときさ、間違って「平成」って書かねーようにしたいよな?
──それは日常生活での話ですね。
ダイヤ:あ、ARPとして? オッケー、そっちな? ARPとしては……えぇ……ちょっと考え中!
──期待してます(笑)。では、お次はレイジさん。
レイジ:「令和」……いいよな。まず響きがいい。レイワ……レイジ。令和のレイジ。レイジの令和……。新元号を迎えるにあたって、レイジとしては後の世の人々が「ああ、令和という時代は誠にレイジの時代であった」と振り返るような、そんな時代にしたいと思っている。
レオン:令和からARPも「Artists“Reiwa”Performers」になります! 嘘です! でも、新しい時代なんでワクワクしてます。日本がみんな一緒にスタートっていうのが、なんだか嬉しいですよね。ライブでもみんなと一緒に令和のお祝いしたいです。あと平成31年の10円玉を見つけたら、ちゃんと取っときます!
──たっぷりとお話を伺えました。ありがとうございました。あとは、なにか言い残していることがあればぜひ。
シンジ:最後に! アニメイトさんで僕たちのムービングアクスタ第2弾の「It’s Show Time!」を販売していただいています。宜しくお願いします!
レオン:僕が見ても不思議なんやけど、僕たちがいつでもどこでも歌って踊るんです。これは説明が難しいんですよ。見てもらったほうが早いと思います。
レイジ:ま、確かに。ムビスタって、位置決めとか背景で遊んだりしてついついハマっちゃうから。ほどほどにな。ライブで会おう!
ダイヤ:アニメイトさんこれからもARPをよろしくお願いします!
[取材・文:松本まゆげ]
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