横山智佐さんと広井王子さんが京都・南座のOSK日本歌劇団×「サクラ大戦」コラボ公演製作発表に登壇!
2019年5月13日(月)、京都駅前のホテル「ザ・サウザンド キョウト」にて『南座新開場記念「OSK SAKURA REVUE」「OSK SAKURA NIGHT」製作発表~唯一無二の男役・桐生麻耶トップスター京都お披露目!!~』が開催。
OSK日本歌劇団メンバーと共に、『サクラ大戦』から真宮寺さくら役・横山智佐さんと原作の広井王子さんも登壇されました。
日本三大少女歌劇のひとつとして人気を博してきたOSK日本歌劇団と、ゲームから生まれた架空のカンパニー・帝国歌劇団。
創立97年の伝統と、現在隆盛を誇る2.5次元舞台の可能性を切り開いた先駆者。
それぞれの道で夢の舞台を生み出してきた歌劇団が、伝統ある京都・南座の舞台に並び立つのが本公演です。
昼公演「OSK SAKURA REVUE」では、サクラ大戦歌謡ショウ五周年記念公演の演目となった泉鏡花原作の『海神別荘』を、広井さんが歌劇に仕立て直し、OSK日本歌劇団が歌い踊ります。
そして夜公演「OSK SAKURA NIGHT」では、サクラ大戦スーパー歌謡ショウ ファイナル公演の演目『新・愛ゆえに』を京都バージョンにアレンジする場面もあるとか。
ラストはOSK日本歌劇団が帝国歌劇団と一緒になって「檄!帝国華撃団」を歌い、帝都花組およびゲスト出演する巴里花組メンバーもサクラパラソルを持ってOSK日本歌劇団の「桜咲く国」を一緒に歌う、まさしく夢のようなステージが7月の京都に咲き乱れます。
▲画像左より、舞美りらさん、横山智佐さん、広井王子さん、桐生麻耶さん、楊琳さん。自身と並ぶほど背が高い桐生さんが海の公子を演じることに、広井さんも太鼓判!【関連記事】OSK日本歌劇団×「サクラ大戦」コラボ公演で声優陣が毎回出演するナイトレビュー決定! 7月の京都に歌劇の熱帯夜が訪れる!
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起源を辿れば江戸時代初期まで遡れるという歴史ある劇場・南座。改修工事が終わり、昨年11月に新開場した南座は、歌舞伎発祥の地で四百年上演し続けてきた歴史と伝統は守りつつ、未来に目を向けた新たな挑戦もしていくそうで、今回の『サクラ大戦』とのコラボもまさに大胆な挑戦と言えるでしょう。
また歌舞伎と『海神別荘』といえば、坂東玉三郎・市川海老蔵の『海神別荘』はシネマ歌舞伎にもなった大人気演目でもあり、歌舞伎発祥の地と言われる場所で『海神別荘』を広井さんが歌劇にする今回の試みもかなりの挑戦です。
OSK日本歌劇団にとっては4年ぶりとなる南座での公演で、昨年8月にトップスターに就任した桐生麻耶さんの東京公演、大阪公演に続くお披露目ともなる「OSK SAKURA REVUE」。こちらの挑戦も楽しみです。
今回の公演では、第一部『歌劇 海神別荘』と第二部『STORM of APPLAUSE』をOSK日本歌劇団が本公演「OSK SAKURA REVUE」として上演し、19時30分から始まる夜公演「OSK SAKURA NIGHT」がOSK日本歌劇団と帝国歌劇団の共演となります。
帝国歌劇団からは、真宮寺さくら役・横山智佐さん、ダンディ団(園岡新太郎さん・西村陽一さん・Velo武田さん)、マイケル・サニーサイド役・内田直哉さん、金田金四郎役・螢雪次朗さんが全公演に出演。さらに日替わりで帝都花組・巴里花組のメンバーも出演します。
当然、OSK日本歌劇団にとっては男性キャストとの共演も初めての挑戦となります。ベロムーチョ、金田先生あたりがどれだけ“やらかす”かはサクラファンが密かに期待するところでしょう。
「OSK SAKURA NIGHT」の演目は広井王子さん書き下ろし新作レビュー『夢見ていよう』。これは帝国歌劇団とOSK日本歌劇団が合同公演のため、京都・南座に集まってきてサクラ大戦スーパー歌謡ショウ ファイナル公演の演目『新・愛ゆえに』を上演するといった内容になるとのこと。
曲についても、たとえば「カモナ浅草」を「カモナ京都」に歌詞を書き換えるなどのアレンジも考えているそうです。
そしてマリア&さくらの名曲「愛ゆえに」は、OSK日本歌劇団を代表して楊琳さんが横山智佐さんとのデュエットに挑むそうで、早くも両歌劇団のファン垂涎のシーンになりそうです。
【広井王子さんよりコメント】
元々僕がレビュウを観たのは2才くらい。浅草の国際劇場で初めて観て、それからずっと好きで。それがどこかに残っていて、ゲームを作るときにSKD(松竹歌劇団)のパロディーをやろうと決めたんですね。
「愛ゆえに」も、あれは『ベルばら』のパロディーですからね。中はパロディーだらけなんです。
そういうものをゲームの中に入れて、当時ゲームファンがなかなか外に出てくれなかったので、それを声優さんたちがショウとしてやったら観に来てくれるかなと思ってやったら、今でも憶えていますけど、初日に厚生年金会館が揺れましたからね。「ウォォ~~~!!」って。
最初はお客さんの99%が男の方でしたね。それが10年経って、歌謡ショウが終わる時には6割が女の方になった。さらにお子様も来るというショウになって。
10年間でゲーム、OVA、CDドラマ含めて、450曲くらい作詞して、ゲームも作り舞台も作り、そこで本当に疲れ果てて、燃え尽き症候群になって5年くらい仕事が手に着かなくて。それが2017年の秋くらいに松竹の方からお話をいただいて。
ナイトレビュウに関しては、突然持ち上がりました。横山さんがずっと出ると仰いましたけど、横山さんに付随して、歌謡ショウに出ていた男連中もぞろぞろ出てきます。
「それでいいのかい!?」という話もしたんですけど、そういう面白いことを実験的にやってみたいという話だったので、とりあえず書きました。
今、麻咲梨乃先生(演出・振付)と色々やり合っているところで、今日も打ち合わせをしたのですが、ひとつヒントがありました。
これはネットフリックスだと。今のネットのドラマを観ている子たちのスピード感。1時間の中に20曲くらい突っ込んで、スピードで魅せていく。ワ~ッと巻いてやって、「なんだったんだろう!?」って思いながら帰るくらいのスピードでやってみたい。ぜひお楽しみください!
【横山智佐さんよりコメント】
「帝国歌劇団・花組、真宮寺さくらです!」
を演じ続けて23年、横山智佐です。本日はありがとうございます。
『サクラ大戦』初めての舞台でのコラボということで、大変興奮しております。と同時に、私に舞台が務まるのか、OSKの皆様とのコラボのステージで、真宮寺さくらとして納得していただけるような表現ができるのか、不安もあります。
迷った時には初心に帰り、シンプルに、歌う楽しさ、踊る喜び、お客様と夢のようなひとときを過ごす時間の幸せを感じながら、舞台に立ちたいと思います。宜しくお願いいたします。
二枚目のOSKと三枚目のサクラ大戦、併せたら2.5!?
――「OSK SAKURA NIGHT」はドラマ仕立てにされたのでしょうか? それともレビュウのみ?
広井王子さん(以下、広井):ドラマ仕立ての筋は一本通しました。でないと、真宮寺さくらが京都に来る理由が見当たらないので。
――レビュウのシーンでは、男性陣も出演される?
広井:そうですね。歌いますし、園岡新太郎さんや内田直哉さんといったミュージカルの実力者が揃っておりますので、OSKの方と一緒に歌うというのはめちゃくちゃカッコイイんじゃないかなと思っています。
元々OSKの方は男の人と一緒に歌うことはないので、ここへ男の声が入るというのはちょっとやってみたかったチャレンジです。
――OSKの御三方には、その点についての感想をお聞きしたいのですが。
桐生麻耶さん:またとない機会だと思うので、とても羨ましいなんて思うと同時に、男性の声というのはとても強いので、そこに男役としての声というのがどういうふうにマッチするのか。
娘役さんは娘役だから、なんの違和感もないんですけど、男役がどういうふうに相乗効果が出るのかというのは私も楽しみです。(自分は出演しない)夜公演なので、私も観たいと思います。
楊琳さん:負けずにダンディに行きたいと思います(笑)。まったくの初体験ですので、やってみないとわからないことが多いと思います。
稽古場に男性というのが、振付の先生とかではいらっしゃるんですけど、共演させていただくというのは本当に貴重な体験となります。今からとても楽しみですし、負けないぞという心持ちでやって参りたいと思います。
舞美りらさん:私自身、外部出演をさせていただいた経験があるのですが、その際はお芝居のみでしたので、今回のようにお歌と踊りでご一緒させていただくという機会は本当に初めてでございます。
どのような化学反応が起こるか楽しみでありますし、ひとりの舞台人として向き合えたらなと思っております。
――広井さんと横山さんに、OSKの魅力についてどのように感じられているのかをお願いします。
広井:もうレビュウが世界にないんですよ。ラスベガスのジュビリーも終わりましたし、そうするとレビュウをちゃんと観られるのがたぶん日本しかないんじゃないかと思うんですね。
そしてこの形のレビュウを遺しているのはOSKだけです。あの裾の跳ね上げの脚の速さとかを、若い方に観てもらいたいなと思います。あれは一朝一夕にできるものじゃない。揃って脚があそこまで、あのスピードで上がるというのは素晴らしいことです。
あれだけで僕は五千円払いますね。毎日観てもいいなと思いますね。そういう貴重なものなんですよ。それを90年以上継承している。それは歌舞伎に匹敵するようなものだと僕は思います。
レビュウは魅力いっぱいで、それに憧れて僕は帝国歌劇団を作ったわけだから。その架空のものを本物にぶつけるという無謀なことになって、僕の中では混乱しています。
架空だからできたことがあるし、架空だから“なんちゃって”で良かったけど、ここに本物(の歌劇団の方々)が横に並んでいるというのがすごく違和感があって、困っています。
本番中は2週間、僕も毎日来て観ていると思います。
横山智佐さん(以下、横山):“なんちゃって”のサクラチーム代表でございます(笑)。新橋演舞場で『春のおどり』を観させていただきました。圧倒的に煌びやかで、素晴らしくて、ただただ言葉を失い涙が流れるというような経験を客席でいたしました。
OSKさんは二枚目、サクラ大戦は三枚目、併せたら2.5になってしまう。もしかしたら、三枚目なのでサクラ大戦が一枚上手なのではというおかしな勘違いと自信を持ちながら、なんとか自分を保ち、舞台に立ちたいと思います。
もしプレッシャーで押し潰されそうになって、ステージに行く足が震えた時には、舞台ソデで楊さんに「よしよし」ってしていただきたいと願っております。
――『歌劇 海神別荘』でOSKらしさをどのように出していくのかを教えてください。
広井:観てのお楽しみになりますが、少し民謡を入れたりしました。あとは、海の公子が「陸ではどんなことが流行ってるの?」みたいなことがやれるので、そういう中に入れたりとか。
泉鏡花は書いていませんけど、海の公子はそういう陸のものに憧れただろうなというふうに読み取れるんですね。だから陸の女を欲しいと言ったんだろうと。文化そのものを連れてこいというようなふうに捉えました。
本当にわかりにくいのは、惚れる瞬間です。鏡花はいつもわかりにくい。この『海神別荘』も一瞬で惚れるんです。「私を殺して」というこの言葉をキーワードに惚れるんですけど、わかりにくいんですよね。
ここは何度も麻咲さんとやり合って。セリフ劇ならば間の芝居とかでやれるんだけど、レビュウでこの一言で気持ちを持ってくるわけにはいかないよねってことで、この辺はちょっとていねいに演出して、ふたつの文化が愛し合うということを表現したつもりです。
――南座の印象は?
横山:フロアがフルフラットになって、クラブのようになっているイメージ画を見てびっくりしました。「新しい!」と思いました。
南座さんがこれだけ新しいことに挑戦をしているのだから、私も自分の人生のモットーが冒険と挑戦だったなということをふと思い出して、私も一緒に挑戦をさせていただきたいなと思っております。
以前の南座は、実は見たことがあるんです。私たちがサクラ大戦歌謡ショウ五周年で『海神別荘』を演じた時に、初めて所作指導の先生をお招きしまして、それが市川春猿さん(現・河合雪之丞)だったんです。
その春猿さんの南座の舞台を観に参りまして、そんな伝統あるステージに立たせていただき、とても光栄です。
広井:最後に付け加えさせてください。ナイトショウを観ると、このシーズンの京都は宿が取れないから行けないというような意見をファンの方からいただいたのですが。奈良や大阪も泊まれるよと。
泊まれないからチケットを買わないじゃなくて、チケットを買って、泊まることをどうにかしようよという流れにぜひしていただきたい。そういう誘導をしないと、今の子たちは「目の前にないものはない」ってなっちゃうので。
ガイドさえあれば「あ、この手があるのか」って動いてくれますので、ぜひそうやって動かしていただけるとありがたいなと思います。よろしくお願いします。
[文/帝劇スタ夫]
公演概要
南座新開場記念「OSK SAKURA REVUE」
第一部『歌劇 海神別荘』
原作:泉鏡花 作・構成:広井王子 演出・振付:麻咲梨乃 楽曲協力:サクラ大戦より
第二部 『STORM of APPLAUSE』
作・演出・振付:平澤智
主催:松竹株式会社/読売テレビ/OSK日本歌劇団
2019年7月13日(土)~25日(木)
午前の部:11時開演
午後の部:15時開演
ご観劇料(税込):一等席 8,500円/二等席 4,500円
【会場】
場所:南座 〒605-0075 京都市東山区四条大橋詰
TEL:075-561-1155
南座ホームページ
本公演公式サイト
公式 Twitter
OSK 日本歌劇団 公式サイト
【チケット情報】
好評発売中!
チケットホン松竹:0570-000-489(10:00~18:00)
チケットweb松竹:http://www1.ticket-web-shochiku.com/t/
(もしくはチケットweb松竹で検索)
チケットぴあ:0570-02-9999 http://w.pia.jp/t/minamiza/ 【Pコード:493-330】
ローソンチケット:0570-084-005 l-tike.com 【Lコード:51475】
イープラス:eplus.jp
アニメイト:www.animate-onlineshop.jp/
南座新開場記念「OSK SAKURA NIGHT」
広井王子氏書き下ろし新作レビュー『夢見ていよう』
作・構成:広井王子 演出・振付:麻咲梨乃
主催:松竹株式会社/読売テレビ/OSK日本歌劇団
協賛:アサヒビール株式会社
協力:株式会社セガホールディングス
製作:松竹株式会社
2019年7月13日(土)~24日(水)
19時30分開演
ご観劇料(税込):一等席 6,500円/二等席 3,000円
【出演】
<OSK日本歌劇団>舞美りら・翼和希・千咲えみ・椿りょう・朔矢しゅう・登堂結斗・由萌ななほ・羽那舞・凜華あい・雪妃詩・結菜ほのり・京我りく・蘭ちさと・知颯かなで
楊琳(特別出演)
<「サクラ大戦」より>横山智佐・園岡新太郎・西村陽一・Velo武田・内田直哉・螢雪次朗
※日替わりゲスト(7/13~16)高乃麗、(7/17、20)井上喜久子、(7/18)日髙のり子、(7/19)田中真弓
【会場】
場所:南座 〒605-0075 京都市東山区四条大橋詰
TEL:075-561-1155
南座ホームページ
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OSK 日本歌劇団 公式サイト
【チケット情報】
好評発売中!
チケットホン松竹:0570-000-489(10:00~18:00)
チケットweb松竹:http://www1.ticket-web-shochiku.com/t/
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