石原夏織さんの3rdシングル「TEMPEST」は出演する『魔王様、リトライ!』のOP曲! 初のアニメOPテーマへの想いと意気込みとは?
昨年デビューし、シングル2枚、アルバム1枚と精力的な音楽活動を展開中の石原夏織さん。7月17日発売の3枚目のシングル「TEMPEST」は自身もルナ役で出演するアニメ『魔王様、リトライ!』のOPテーマ!
今回、アニメイトタイムズときゃらびぃ連動で、石原さんにインタビュー! 初のアニメOPテーマへの想いや聴きどころ、『魔王様、リトライ!』の見どころなどについて語っていただきました!
初のアニメOPテーマにうれしさと責任が。『魔王様、リトライ!』はバランスよく、掛け合いも楽しい作品
――アニメのOPテーマを担当されるのは今回が初めてとか。
石原夏織さん(以下、石原):アニメ『怪獣ガールズ(黒)〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜』のEDテーマは担当したことはありましたが、今回はTVアニメで、自分も出演するアニメのOP曲ということもあり、うれしさと作品の顔になるという責任の重さにドキドキしたり。そして純粋にTVから私の歌が流れるのってどんな感じなのかなと今からドキドキしたり、不思議な気分です(笑)。
――そのアニメ、『魔王様、リトライ!』の印象はいかがでしょうか?
石原:現実からゲームの世界に飛ばされて、しかも最強の魔王が主人公というのがおもしろいですね。バトルが繰り広げられたり、シリアスなシーンもあるけど、ギャグシーンもたくさん散りばめられていて、バランスよく作られている作品だなと思いました。
あと個性的なキャラばかりなので、掛け合いも楽しくて、それぞれのキャラに笑いどころがいっぱいあって、収録も毎回、にぎやかです。
演じるルナのツンデレに苦戦!! おバカ感や聖女感も意識
――演じるルナのご紹介をお願いします。
石原:三聖女の末っ子で、わがままで、主人公の九内をはじめ、みんなに当たりがきつくて。でもデレるところはデレる、典型的なツンデレですが、私はツンデレではないので、最初はルナちゃんの気持ちをなかなか理解できなくて。「何でこんなところで怒るんだろう?」とか。監督や音響監督さんからたくさんアドバイスをいただきながら徐々に理解できるようになって、演じるのがどんどん楽しくなっていきました。九内やアクとの掛け合いが特に好きなので、そのシーンを毎回楽しみにしています。
――妄想がちだけどおバカなところもかわいいですよね。
石原:そうなんです! でも聖女感を残しつつ、おバカ感やツンデレ感を出すのも難しくて。どちらかに振り切るとルナではなくなってしまうというご指摘もいただいて。あまり演じたことがないタイプのキャラなので、毎回が勉強です。
――ルナ以外の三聖女もかなり個性が強いですよね。
石原:次女のキラーは粗暴で言葉遣いも悪いけど、乙女なかわいさもあって。そのギャップがおもしろくて、収録でも笑いをこらえるのが大変です(笑)。長女のエンジェルはルナへの愛情が強すぎて。私自身は優しいお姉ちゃんだなと思うけど、ルナはイタくてかわいそうと思っていて。三人の思惑のスレ違いのおもしろさも見どころかなと思います。
あと見どころといえば、九内が魔王として異世界でどう立ち振る舞っていくか、ですね。物語の展開に「ああ、こうなるんだ!」と驚いたり、納得したり。そして魔王ってこんなに強いんだと改めて思いました。キャストの皆さんとも九内に勝てる敵っているのかなとよく話しています。また演じる津田健次郎さんのキャラの作り方もすごくて、異世界の人々や戦う時と、内面の演じ分けも楽しんでいただけるのではないかと思います。
「TEMPEST」は追求してきたカッコイイ女性像+新鮮さを。石原さんがこの曲名を決めた理由とは?
――OPテーマ「TEMPEST」はどんなイメージで制作されたのでしょうか?
石原:まず今作が「魔王」という存在が中心になっている作品なので、やっぱりカッコいい曲がいいですねとお話しして。そしてこれまで様々な曲を歌ってきて、自分の中でカッコいい女性像が固まり始めている段階だったのでそこに近く、でも新しさも感じられる曲とオーダーしたらピッタリの曲があって、すぐに決まりました。サビの早口なところが印象的で大好きだったからビビッときたのかもしれません。一度聴いたら耳から離れないキャッチーさと昂らせるようなメロディーになっています。歌っていても楽しいポイントがたくさんあって。難しい曲ではあるんですけど(笑)。
――曲名は「嵐」を意味する英語ですね。
石原:魔王から連想するものってダークでちょっと怖いイメージかなと思って、そこから「嵐」が浮かんできて。また九内の周りのキャラが彼に心ひかれていく様子も随所に描かれているので、怖いけど魅力的という部分も通じるものがあるかなと思って決めました。
――歌詞を見るといつも九内のそばにいるアクの視点にも思えて。
石原:アクだけではなく、ルナやその他の子の想いも描かれているのかなと思いました。きっとアニメが進行していく中で、「このフレーズはこの子の気持ちなのかな?」とか発見できるかもしれないので合わせて楽しんでほしいです。
――前向きで力強い歌詞で進んでいく中で、「もっと強く吹いて 心に迷いなんて残らないくらい」と弱さが垣間見えるところはリアルな人間らしさが出ていると思いました。
石原:本当の自分を出そうという曲でもあるので、自分の弱さを自覚しつつ、自分を奮い立たせようとする部分が表現されているのかなと思います。
重みのあるカッコよさを意識。アコギの生音もこだわりポイント!
――リズムが早く、言葉が次々飛び出していく感じは高まっていく想いや鼓動を表わしているようで、2段階になっているサビも加速していくような。
石原:サビの前半部分はのびやかに歌って、後半部分は言葉が詰まっているので、その切り替えは大切にして。かわいく軽やかなカッコよさではなく、重みがあるカッコよさを出せるようにとは意識していましたが、今思うと曲のテンション感やリズム的なところで私が気付かないところで引っ張ってもらっていた気がします。
――アレンジも打ち込みは突き進んでいく強さ、ストリングスやギターは荒れ狂うイメージで、まさに「嵐」ですね。
石原:アコギの音にすごくこだわりました。これまで打ち込みの電子音がメインの楽曲が多かったんですけど、今回は生っぽい、アコギの音で作ることもテーマでした。突き進んだり、あおられている様子はアコギで表現できたんじゃないかなと思います。
――お気に入りのフレーズは?
石原:「本当の優しさって孤独なんだ」が好きです。村の中で孤立するアクに九内は手を差し伸べるわけですが、それって強い心がないとできないと思うんです。普段の生活でも優しく振舞うことは実は簡単なことではないと思っているので、とても共感できました。
MVはダンスシーンに加え、ストーリー性のあるイメージシーンも。ジャケットでも嵐を表現!?
――他にこの曲で注目してほしいポイントは?
石原:パフォーマンスの中でダンスを踊らせていただくことが多いんですけど今まではキレッキレに踊っていましたが今回は女性のしなやかさを残すように。またこれまでのダンサーさんと同じ動きをして固まりとして成立するものではなく、違う動きをしたり、感情を動きにするコンテンポラリーダンスのような動きにも挑戦したので、MV等で見てほしいです。
――今回のMVはどんな映像に?
石原:今まではダンスシーンがメインでしたがイメージシーンも盛り込まれています。情熱的かつ美しさの中にちょっと寂しさやはかなさも感じられるような。仮面をつけた私がとらわれているシーンでは、取り繕っている自分を表現していたり、アニメともリンクしたストーリー性のある映像になったと思います。
デビュー1年目は濃密で自信に。ファンとの交流も力に
――さて昨年のデビューイヤーはシングル2枚、アルバム1枚と精力的な活動を展開してきましたが、この1年で自分が成長したなと思うところは?
石原:デビュー曲「Blooming Flower」をリリースした時は取材やイベント、ライブなど初めて1人でやることばかり、楽しかったけど不安もありました。でも曲数がデビュー年なのに想像以上に増えたし、1年の出来事とは思えないくらい濃密な経験ができて、自分に「大丈夫!」と言い聞かせられるくらい自信が持てるようになりました。
そう思えるようになったのはファンの皆さんの応援のおかげでもあって、私、お渡し会イベントが好きで、その時にかけてもらった言葉で助けられたことがいっぱいあったので、今年も皆さんとふれ合う機会をたくさん作って、新しい自分に出会って、振り返った時、「去年のお渡し会の時には想像もできなかったな」と思えるようなことができたらいいなと思っています。
――ちなみに「TEMPEST」には「嵐」の他、「大騒ぎ」の意味もありますが、大騒ぎしたり、パーティーした時のエピソードがあれば教えてください。
石原:私、パーティーに全然縁がなくて。大学時代も、友達はリムジンを貸し切ってお誕生会をやっている子がいたり、イケイケの子が多くて(笑)。根は超マジメな女の子なのに。でも私はまったくやったことがなくて。
最近、盛り上がったことは「TEMPEST」の振り入れをする時にダンサーさんと先生、プロデューサー、マネージャーの8人で集まった時、プロデューサーが人狼にハマっていたのでみんなでやることになって。初めてで、ルールもそこで覚えたんですけど難しいし、私は占い師役でしたがウソをつくのがヘタで、またこの中にウソをついている人がいるんだと思ったら悲しくなって泣いてしまって(笑)。ダンサーのサキちゃんから「夏織ちゃんはウソをつくのがつらくて泣いているんだ」と言われて、みんなからそういうまなざしで見られて。楽しかったけど、せつないゲームだなと思いました(笑)。でもやり方を覚えたので、今度はイベントなどで人数が増えたら、もう1回挑戦して……「リトライ!」して、うまくウソがつけるように頑張ろうと思っています。
――夏間近になってきましたが、今年の夏にやりたいことは?
石原:バーベキューもしたいけど、魚釣りもしてみたいです。私は魚釣りしたことがないんですけど、お父さんがここ2年間、タコ釣りに凝っていて、去年は釣れたけど、今年は釣れなかったのに楽しかったと言っていて。そう言えるほどおもしろいのかなとちょっと興味が湧いたので、いつか魚釣りかタコ釣りをしてみたいです。
8月24日のイベントではどんなミッションが? ミニライブにも乞うご期待!
――夏と言えば、8月24日にはSUMMER EVENTも開催されますが、どんなイベントに?
石原:まだ詳しい内容はスタッフさんから教えてもらっていないんですけど、「TEMPEST MISSION」というタイトルがついているので、きっと何かMISSIONが課せられるんだろうなと。それに全力で挑もうと思っています。また昨年に続き、鷲崎 健さんにMCをしていただくので、いい掛け合いをして、楽しいステージにできたらいいですね。そしてミニライブもあるので、ご期待ください。
――「TEMPEST」は聴けますよね?
石原:私もそう思っているんですけど……。でもタイトルに曲名が入っているのに歌わなかったからビックリしますよね(笑)。「TEMPEST」は映像で見てもカッコいいですけど、迫力がある振付なので、生は更にカッコイイですよ! まだ歌えるのかわかりませんが(笑)、しっかり「TEMPEST」を聴いて、予習しておいてくださいね。
――そしてアニソン界の一大イベント『アニサマ』への出演も発表されています。
石原:1人では初めての参加になります。過去、出演させていただいた時、どんなに歌い慣れて、自信がある曲でも出番になると歌詞が吹っ飛んだり、あわててしまったので、まずそうならないように祈りたいです(笑)。初めて見るという方もたくさんいらっしゃると思うので、興味を持っていただけるように、そしてファンの皆さんの期待を裏切らないように、試行錯誤しながら現在、準備しています。「何を歌うんだろう?」と想像しながら8月30日を心待ちにしてください。そして当日はたぶん震えているであろう私を(笑)、背中を押すような応援してもらえたらうれしいです。
CD概要
石原夏織「TEMPEST」
2019年7月17日発売
初回限定盤(CD+DVD) 1,750円(税別)
通常盤(CD) 1,250円(税別)
発売:ポニーキャニオン
アニメ『魔王様、リトライ!』は2019年7月より放送スタート!
「CARRY MEETING」イベント概要
【イベントタイトル】
CARRY MEETING
【イベント内容】
お渡し会
【会場・日時】
<8月4日(日)>
【大阪会場】「A&Hホール」大阪府豊中市新千里東町1丁目5-3 千里朝日阪急ビル4F
1回目:11:30(11:00開場)/配布対象:アニメイト
2回目:14:00(13:30開場)/配布対象:ゲーマーズ
【名古屋会場】「第三太閤ビル」愛知県名古屋市中村区椿町21-2 第三太閤ビル
19:00(18:30開場)/配布対象:アニメイト
▶お渡し会特典:オリジナルブロマイド(MV撮影 off shot ver. A)*全会場共通
<8月10日(土)>
【東京会場】「連合会館」東京都千代田区神田駿河台3-2-11
1回目:12:30(12:00開場)/配布対象:アニメイト
▶お渡し会特典:オリジナルブロマイド(ジャケット撮影off shot ver. A)
2回目:15:00(14:30開場)/配布対象:ゲーマーズ・とらのあな
▶お渡し会特典:オリジナルブロマイド(ジャケット撮影 off shot ver.B)
3回目:17:30(17:00開場)/配布対象:きゃにめ
▶お渡し会特典:オリジナルブロマイド(MV撮影 off shot ver. B)
※参加方法などの詳細は石原夏織オフィシャルサイトをチェック!
「TEMPEST MISSION」イベント概要
【日程】 2019年8月24日(土)
【会場】 山野ホール(東京都渋谷区代々木1-53-1)
【出演】石原夏織・鷲崎健(MC)
【内容】 トーク(ゲーム)&ミニライブ
【チケット】各公演 3,900円(税込)*全席指定
【開場 / 開演】
昼の部:開場 14:00/開演 15:00
夜の部:開場 17:30/開演 18:30
*未就学児童入場不可
*開場・開演時間は変更となる場合がございます。