映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』6月28日より世界最速公開!今後のMCUをより楽しむための6つの注目ポイントをご紹介!
世界で最も大きな興行的成功を収めた映画シリーズ、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)。その最新作にしてMCUの指針となる注目作、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(以下、FFH)が、ついに2019年6月28日(金)より、世界最速で日本公開となりました!
世界的な大ヒットを記録した『アベンジャーズ/エンドゲーム』から、今後どのようにMCUの物語が動いていくのか? 本稿では、『FFH』の見どころを大きく6つに分けてご紹介します!
『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界が初の映像化
2019年4月26日(金)に公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』(以下、EG)。2008年の『アイアンマン』から始まったMCUの総てが詰まった感動と衝撃のラスト、その余韻を未だに引きずっている方も多いのではないでしょうか。なんと『FFH』は、『EG』直後から物語がスタートするのです。
『EG』と前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、いろんなことが起こりすぎました。サノスによって消された人々はアベンジャーズの活躍により帰ってくることができましたが、5年という年月が埋まることはありません。急に人工が減り、今度は一気に増えたわけですから、各国大混乱なんてレベルではないでしょう。日本なんて治安がかなりヤバイことになってましたしね。
嬉しいことに、MCUは5年という時間の経過から逃げる気がありません。しっかりと、その後の世界を用意してくれています。その先陣を切る存在こそ『FFH』であり、トム・ホランドさん演じるピーター・パーカー/スパイダーマンなのです。初めて映像化される『EG』後の物語を、世界最速公開となる日本でぜひお楽しみください!
敵か味方か!?新たなヒーロー(?)ミステリオが登場!
夏休みを満喫しようとしていたピーターは、ニック・フューリー(演:サミュエル・L・ジャクソン)の依頼で、火、水、風、土の力を操るヴィラン集団“エレメンタルズ”と(半ば強制的に)戦うことになります。
そんなピーターの戦いをサポートするために颯爽と現れるナイスガイこそ、ジェイク・ギレンホールさん演じるクエンティン・ベック/ミステリオ。ゴージャスなアーマーに金魚鉢のようなヘッドギアをかぶった姿が印象的なヒーロー……かと思いきや、この男、本家アメコミ勢にとってはいわくつきの存在だったりするのです。
実は、ミステリオはスパイダーマンシリーズを代表するヴィランの1人。SFXやバーチャル・リアリティを駆使する特殊効果のエキスパートで、スパイダーマンを幾度となく苦しめてきました。かいつまんで説明すると、スパイダーマンに化けて悪人に仕立て上げてヒーローになろうとした、自作自演が上手いヴィランという感じです。
『FFH』では別の次元“アース-833”からやって来たらしいミステリオ(ちなみに、MCUが展開されている次元は“アース-616”)。エレメンタルズとは因縁があるようで、彼らを倒すために固い決意をしている様子がPVからは伺えます。ニック・フューリーも信頼しているようなので、“実は敵だった”なんてことはないと思いたいですが、果たして……。
とはいえ、MCUではキャラクターの解釈が本家と大きく違っていることも珍しくありません。公式からの情報によれば、『FFH』のミステリオは、トニーに代わってピーターにヒーローとしての道を示す存在になるのだとか。でも、何かしらのどんでん返しが用意されている可能性は十分にあります。彼にどのような役割が与えられているのかは、ぜひ劇場でご確認ください。
\本 編 映 像 解 禁?/
— 映画『スパイダーマン』公式 (@SpidermanfilmJP) 2019年6月24日
新たな師❓
<ミステリオ>が、スパイダーマンを導く?#Mysterio?#スパイダーマン
『スパイダーマン:#ファーフロムホーム』
6月28日(金)世界最速公開? pic.twitter.com/LY6uWainMT
鉄の意志を受け継いだスパイダーマンの成長物語
命を賭けて『EG』の戦いを勝利に導いたトニー・スターク/アイアンマン(演:ロバート・ダウニー・Jr)。スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(演:クリス・エヴァンス)はヒーローを引退し、ソー(演:クリス・ヘムズワース)は宇宙に旅立っていきました。
ビッグスリーを失ったアベンジャーズを支える存在として、ピーターに白羽の矢が立つことになります。『ホームカミング』でご近所の親愛なる隣人としての道を選んだピーター。『IW』、『EG』では結果的にアベンジャーズとして戦いに参加しましたが、高校生の若者であることに変わりはありません。そんなピーターに、いきなりアイアンマンの代わりという重圧がのしかかって来るのです。
エレメンタルズとの戦い、ベック/ミステリオとの交流を経て、ピーターはヒーローとして新たな一歩を踏み出すことになります。トニーが遺した設備を使い、スーツのアップグレードを試みます。あのトニー・スタークが認めたピーターが自分自身の手で作り上げる、赤と黒を基調とした新スーツ秘められた性能とは!
なお、『FFH』にはアップグレードスーツに加えて、『IF』、『EG』で活躍したアイアン・スパイダースーツや全身真っ黒のステルス・スーツなども登場。複数のスーツをどのように使い分けにも注目です。
まだ見ぬMARVELヒーローたちの合流がある、かも……?
『FFH』は、MCUフェーズ3(第3期)の最終作に位置づけられる作品です。アイアンマンやキャプテン・アメリカの卒業が決定的になった今、フェーズ4(第4期)からのMCUでユニバースがどのように展開されていくのか、まったくわかっていません。そんな中での『FFH』の公開。以降の作品にとって大切な指針となることは間違いないでしょう。
PVでは、インフィニティ・ストーンを使った影響で別次元の扉が開かれ、エレメンタルズやベッグ/ミステリオも別次元のからやって来た存在であることが語られています。このことから、フェーズ4では次元を超えたクロスオーバーが展開されるのかもしれません。『X-MEN』シリーズや『ヴェノム』のユニバースと繋がったり、もしかしたら、『スパイダーマン』(2002年)や『アメイジング・スパイダーマン』と共演したりする実写版スパイダーバースだって実現するかもしれません。考えただけで心が滾ってきます。
MCU作品のエンドロール中には、次回作以降の伏線になる映像がポストクレジットとして差し込まれることがお馴染みになっています。フェーズ4に関する重大なニュースが含まれている……かも? 最後の1秒まで席を立たないことをオススメします。
ヒーロー活動よりもロマンス!? 人間関係の変化が面白い
ヒーロー活動も大事ですが、ピーターの本来の目的は旅行を満喫すること!『ホームカミング』以降関係が進んだミシェル・“MJ”・ジョーンズ(演:ゼンデイヤ)にアタックをかけようと画策していたのに、ニック・フューリーによってそれどころではなくなってしまうのだからたまったものではありません。
しかも、どうやらMJはピーターがスパイダーマンであることに気がついているようで……? ピーターの初恋が実るかどうかは、ベック/ミステリオが敵なのか味方なのかと同じくらいに大切なポイントでしょう。
さらに、トニーの運転手だったハロルド・“ハッピー”・ホーガン(演:ジョン・ファブロー)はメイおばさん(演:マリサ・トメイ)といい感じになっているようだし、ピーターのヒーロー活動を手助けしてくれている親友のネッド(演:ジェイコブ・バタロン)は旅行メンバーのベティ(演:アンガーリー・ライス)と急激に距離を詰めているようだし、キャラクターの同士の人間関係から目が離せません。
字幕版では気がつかなかった発見も!? 吹替版で『FFH』2度楽しむ
アクション映画は情報量が多いので吹替版で楽しむのもオススメです。しかも、『FFH』の吹替版には豪華声優陣が勢揃いしています! 『FFH』では、ピーター・パーカー/スパイダーマンは榎木淳弥さん、ミシェル・“MJ”・ジョーンズは真壁かずみさん、ネッドは吉田ウーロン太さんと、『ホームカミング』の吹替陣が続投。また、MCUを支えてきた存在、ニック・フューリーを竹中直人さんが再び担当します。
さらに、『FFH』で新たに登場するクエンティン・ベック / ミステリオは高橋広樹さんが担当。これまでにもジェイク・ジレンホールさんの演じるキャラクターを数多く吹き替えてきた頼もしいベテランです。
この他にも、ベティ役を水瀬いのりさんが担当するなど安心感と実力を兼ね備えた人気声優が吹替版に参加。字幕版、吹替版どちらかと言わず、ぜひ両方のパターンを劇場の大スクリーンでお楽しみください!
[文・原直輝]
作品紹介
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
公開日:2019年6月28日(金) 世界最速公開!
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
ピーター(トム・ホランド)は夏休みに、学校の友人たちとヨーロッパ旅行に出かける。しかしそこに待っていたのは、元S.H.I.E.L.D.長官であるニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)だった。迫りくる新たな脅威を察したニックは、その戦いに向けてスパイダーマンの力を必要としていたのだ。目の前に立ちはだかる圧倒的な敵にピーターは怖気づくが、ニックはその使命をスパイダーマンに託す。
ヴェネチア、ベルリン、ロンドンといったヨーロッパ都市をはじめ、各国を危機に陥れるのは、“火”や“水”など自然の力を操るエレメンタルズ。ニックは異次元から来たというミステリオ(ジェイク・ギレンホール)をピーターに引き合わせ、彼もまた、ピーターと共に敵に立ち向かっていく。
そしてこの戦いに、ソーやキャプテン・マーベルの力は借りられない。ピーター=スパイダーマンはこの厳しい戦いにどう立ち向かうのか――今、世界は彼に託される・・!
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