映画『ペット2』「SMILY☆SPIKY」でもおなじみの宮野真守さん&髙木俊さんにインタビュー|変化すること、世界が広がっていくことを恐れないで
2019年7月26日(金)から全国公開されるイルミネーション・エンターテインメントの最新アニメ『ペット2』。
前作から更にパワーアップしたペットたちが贈る笑いあり、涙ありのハートフルコメディーにサプライズが起きた。
声優の宮野真守さんと髙木俊さんの共演が決定したのだ。
2005年より活動を開始した「SMILY☆SPIKY」としてコンビを組んでいる2人。
僕自身ラジオやコントライブ、音楽活動など幅広い活躍を魅せてきた「SMILY☆SPIKY」を取材できるというまたとないチャンスに思わず胸が髙鳴っていた。
2人が待機している取材場所に入ってみると、満面の笑みを浮かべ談笑している宮野さんと髙木さんの姿があった。
話題作『ペット2』に懸ける想いから、徐々に話は2人の関係性へと変化した今回の取材。2人のファンの方も「ペット」シリーズのファンの方にも必見のインタビューとなった。
相方、相棒、ペット!? 2人の関係性
――この度は「SMILY☆SPIKY」のお2人に取材させていただく貴重な機会をありがとうございます。
髙木俊さん(以下、髙木):“あの”SMILY☆SPIKYみたいな言い方してくれてますけど(笑)。
宮野真守さん(以下、宮野):最初で最後の取材ですからねぇ。2度と無いかもしれません……。
髙木:ないかもしれないよねぇ、貴重な機会だよ。
宮野:ちょうど解散前だからね。
――え!?
髙木:信じちゃうから(笑)。
宮野:解散前にこんな機会があってよかったよね(ニヤニヤ)?
髙木:違います(笑)。
――解散はしないということで(笑)。今日はお2人が出演する『ペット2』のお話をお聞きしたく思います。
宮野:もちろん!『ペット2』の話しかしませんよ!(笑)
――(笑)。前作の大ヒットを受けて完成した『ペット2』はどんなお話になっていますか?
宮野:前作の『ペット』を経ての広がりや変化、進化が見られるお話になっています。
前作の『ペット』は、作中に登場するペットたちが、人間たちが出かけてお留守番している間どんなことをしているのか? どんなことを思っているのか? というのが、ベースとして大きくあったので、共感性を生んだと思うんですよ。
ペットたちの可愛らしい姿や意外な考えを知れる。そして、彼らの冒険を見ていく内に大事な教訓をもらえたり、大切な存在を知ることができるんです。
ここが「ペット」シリーズの素晴らしいところだと思います。今回、このメッセージ性が変化して、進化して広がっていっているのが印象的でした。
『ペット2』は、「変化すること、世界が広がっていくことを恐れないで」という大事なメッセージをくれるんです。
そこにハッとさせられるし、続いていくこと、大きくなっていくこと、変化していくことって素晴らしいことなんだと改めて感じられるような作品になっています。
――髙木さんはどのように『ペット2』を受け止められましたか?
髙木:前作を見て、動物同士の友情や絆が印象的でした。『ペット2』では、マックスの成長が丁寧に描かれています。飼い主・ケイティの環境が変わって子どもが生まれたりします。
そこでペットの心境がどのように変化していくのか、どう新しい家族を受け止めていくのか。
宮野:リアリティがあるよね。
髙木:そうだね。そういったペットたちの成長が見られる作品だなって思いました。
――では、お2人が演じるキャラクター(サーカス団の団長セルゲイと首領オオカミ)についてお聞きしてもよろしいでしょうか。
宮野:久々にものすごい悪い役をやらせていただきましたね。作品を見て、「応援してくださいね」って言えないキャラクターです(笑)。
でも、だからこその向かい方、演じ方、想いの込め方ができました。
役者としては非常に楽しく演じさせていただきましたし、また新しい宮野真守の一面を見てもらえるキャラクターになったんじゃないかなと。
あとは、下僕のオオカミが僕の普段の下僕の髙木くんだったので。
髙木:(食い気味に)いやいやいや(笑)。下僕じゃねぇよ!
宮野:(大ボリュームで)下僕じゃねぇの!?
髙木:下僕じゃねぇよ!
宮野:1回も!?
髙木:1回もだよ!
宮野:うそぉ……。
髙木:相棒!
宮野:じゃあ下僕って言うなよ!
髙木:言ってねぇよ(笑)。
――(笑)。普段は相棒でも今回の役柄としては親分・子分的な関係ですよね?
宮野・髙木:そうなんですよ!
髙木:“役柄”ではね。
宮野:え?(髙木さんを見ながら) でも、普段もそんな感じ?
髙木:うん、普段からですね(笑)。
宮野:僕の方が年下で髙木くんが年上なんですけど。
髙木:でも、上下関係的にはセルゲイとオオカミ、宮野真守と髙木俊は同じです。
――同じなんですか!?
宮野:自覚はあったんだ?(笑)
髙木:自覚はあるよ。
宮野:そうなんだ(笑)。
髙木:いつしか上下が付いたんですよね。
宮野:あーなるほどなるほど。その自覚が本人にあるのであれば、今後やりやすいですね(ニヤリ)。
髙木:やりやすくなっちゃったよ(笑)。
――(笑)。髙木さんが演じるオオカミはすごくカッコいい役柄でしたね。
髙木:オオカミって一匹狼みたいなイメージがあるけど、今回は飼われているオオカミなんです。群れで飼い主のセルゲイの指示をちゃんと聞ける、調教されているオオカミでしたね。
宮野:他のペットたちとは違って恐怖で支配されてる感じ(笑)。だからちゃんと付き従うところはあったよね。
髙木:だからケイティ(マックスの飼い主)を見てると「いいなぁ」って思いましたよ。
宮野:もしかしたらよ、もしかしたらたま〜に撫でてくれるのかも。
髙木:あ〜。マジで!? それはズルい!
宮野:(笑)。
髙木:アメとムチはズルいよ!
宮野:成功した時だけよ! 仕事が成功した時だけ! でも、その時はすっごい褒めてくれるの。「最高だなぁ(いい声)」って。
髙木:あぁ、なるほど。
宮野:どうやら利害が一致したようです(笑)。