この記事をかいた人
- 小澤めぐみ
- 営業職を経験後、記者業務に携わりフリーへ。主に男性声優、漫画、アニメなど浅く広く…今はもっぱら藤沢朗読劇中毒
2019年6月15日(土)、東京・御茶ノ水 全電通労働会館ホールにて開催の『「アイドルマスター SideM 理由あってMini!」TVアニメSPトークイベント』に、神原大地さん、土岐隼一さん、山谷祥生さん、伊東健人さん、濱野大輝さんが登壇。
『アイドルマスター SideM』に登場する“315プロダクション”所属のアイドルたちがMiniサイズになって、カッコかわいい日常を描いたショートアニメ『アイドルマスター SideM 理由(ワケ)あってMini!』(通称、ワケミニ)の振り返りトークや、作品にちなんだミニゲームで熱戦を繰り広げる一幕も。
そんなイベント【昼の部】の模様をお届けします!
多くの女性ファンだけでなく、男性ファンも集まり、会場は期待でいっぱい。テーマ曲「DRIVE A LIVE」をアレンジしたBGMに合わせてキャストが登場すると、早速笑い声が。
濱野さん、伊東さん、山谷さん……と順に姿を現しますが、山谷さんが鳥のような動きを始め、続く土岐さんや神原さんが前方を歩く山谷さんを示すと、“ヤレヤレ”といった表情で客席に向かって苦笑い。
全員がテーブルにつくと、山谷さんや伊東さんが深く頭を下げ、まるで悪ふざけに対する謝罪会見が始まるようなユーモアあふれる雰囲気の中、濱野さんの進行でイベントがスタートしました。
改めて、5人は自己紹介。Jupier・伊集院北斗役の神原さんは、キャラの口癖でもある「チャオ!」をポーズを付けたりと、キャラクターの口上での挨拶に気分も高まります。
まず、最初のコーナーは、ピックアップしたTVアニメの放送話を振り返る「ワケミニミートアップ」。
土岐さんの進行で、第1話『ようこそ、315プロダクションへ!』、第3話『奏でよう、天上の音楽を!』、第6話『PUMP UP! HEAT UP!!』、第9話『パネルクイズタックル9リターン』のVTRを見ながら、各話ごとに収録時のエピソードやスタッフからのコメントが紹介されました。
キャスト陣もステージの映像を見ながら、ということで……上映の度に体をひねったり、テーブルに伏せるようにしたりと、客席のファンを気遣いながら、背後に映し出されるキャラクターたちにあいさつしたり、ツッコミしたり。
第1話は315プロのアイドル全46人が登場した回とあって、初めて「DRIVE A LIVE」を収録した時の話に花が咲いたり、ワケミニでは北斗の「チャオ」が多用されているということで、最初のセリフ以降、クスっと笑いがこぼれます。
AltessimoとJupierが登場する第3話では、ストーリー中ほぼ寝ているAltessimo・都築圭を演じた土岐さんが、寝ているだけのセリフにも工夫を凝らしていることを告白。
土岐さんは「今度はもっとしゃべりたい」と希望しながらも、他にも複数パターンでセリフを収録していたり、アドリブが使われていたりと、自由度の高い収録現場だったと思い返していました。
第6話では、FRAMEやTHE虎牙道が活躍し、THE虎牙道・円城寺道流役の濱野さんは、“腹筋した状態での発声”という視点など、キャスト陣も体を鍛えている肉体派のFRAMEらしいエピソードを披露。
この回の演出担当からは、原作にないオリジナルエピソードであることや、デフォルメキャラでどこまで腹筋を表現するか試行錯誤していたというコメントも。
第9話は、WやS.E.Mがクイズに挑戦する回だけに、キャスト陣もクイズ問題に興味津々。W・蒼井享介役の山谷さんは、S.E.M・硲道夫役の伊東さんが円周率を答えるシーンで奮闘していたと明らかにしたり、キャスト陣の得意なジャンルとして、濱野さんがサッカー、山谷さんが栄養を挙げ、思い掛けない話に展開したりと、笑いを誘っていました。
次は、山谷さんの進行で「ワケミニステージメモリーズ」のコーナーへ。
2019年3月に「THE IDOLM@STER SideM PRODUCER MEETING 315 SP@RKLING TIME WITH ALL!!!」(通称、プロミ)、5月に「THE IDOLM@STER SideM 4thSTAGE 〜TRE@SURE GATE〜」こと、4thライブが開催された模様を、写真で振り返ります。
ステージ後方にプロミでの画像が写し出されると、画像のモニターにアップで映っている手に注目が。立ち上がった山谷さんが画像に近づいて分析したり、ダンスの一部が切り取られた瞬間のポーズにツッコミが入ったり。
初披露となった「POKER FAITH」のダンスの話題から、体が硬いという伊東さんは腰を回す動きに苦戦したようで、どれくらい難しいかを手で表現し、土岐さんから「実際に……」とリクエストが。
伊東さんは「できない!」と言いながらも、ステージ前方に立ち、S.E.Mの「サ・ヨ・ナ・ラ Summer Holiday」と「POKER FAITH」ではダンスでの腰の使い方が違うことをレクチャー。大きな歓声と拍手に、ホッとした表情を見せていました。
また、「LET'S GO!!」や「Friendly Smile」でのダンスやステージ演出、スタジオ練習での裏話も。
さらに、神原さんがプロミには参加していなかったことから、プロミ内で上映された新作ワケミニアニメから、北斗とBeit・鷹城恭二の掛け合いシーンを公開。いろいろな意味で使われる「チャオ」の自由度の高さや、恭二役の梅原裕一郎さんとの収録エピソードについても語られました。
進行を伊東さんにバトンタッチし、再びステージに4thライブ時の画像が。初の試みとなったメインステージとサブステージでの思い出などを踏まえて、今後予定されている「アイドルマスター SideM」の5周年記念イベント『THE IDOLM@STER SideM 5th Anniversary Because of You!!!!! ~in 市原~』などへの思いも強まったようです。
続いてのコーナーは、北斗・享介・硲・都築・道流の5人にまつわるミニゲーム「理由あってミニゲーム」!
神原さんが進行役となって、土岐さん・山谷さんVS伊東さん・濱野さんが5つのゲームに挑戦します。
1つ目は、元数学教師・硲にまつわるミニゲーム“暗算スピード対決”。 例えば、「300 + X =315」というように、合計315になるような計算式が出題され、Xに入る数を早く答えたチームの勝利です。
先攻の土岐さん・山谷さんチームは、「62+5+X=315」という問題に、開始前には不安そうだった山谷さんが思い付く数字をポンポン答え、好タイムで終了。
後攻の伊東さん・濱野さんチームは、伊東さんが「数字が苦手」と諦めていた様子でしたが、問題の「53-7+X=315」を真剣に見て熟考し、「269」と答えを導き出すものの、不正解のブザーが響きます。
数字を織り交ぜた土岐さんの質問にも惑わされ、なかなか正解できない伊東さんが紙に書いて計算しようとしたところで、事前の解答が間違っていたと判明。判定の結果、伊東さん・濱野さんチームの勝利となりました。
2つ目の元作曲家・都築さんにまつわるミニゲーム“イントロ曲当て対決”は、2曲先取したチームが勝利。
濱野さんがノリノリで、「Beyond The Dream 」と「LET'S GO!!」を速攻正解すると、あまりの速さに、逆転の掛かった3曲目へ。
しかし、S.E.Mの「∞ Possibilities(インフィニティポッシビリティーズ)」を伊東さんが正解。ここでも伊東さんがダンスレクチャーで会場を盛り上げ、次のミニゲーム“湯切りキャッチ対決”につなげます。
会議室の長机2つ分以上離れた距離から、1分以内にボールを投げ、ラーメンの湯切り網でキャッチできたボールの数を競う、元ラーメン屋店主という経歴を持つ道流にまつわるゲーム。
ジャンケンで、山谷さんがボールを投げる役、土岐さんがボールを受ける役に決めた土岐さん・山谷さんチームは、土岐さんがラーメンの湯切り……というよりは、神原さんの「つばめ返しで受けたら?」という言葉で、左手に持った湯切り網を卓球のごとく高速素振りし、会場は笑いに包まれます。
準備も整ったところで、山谷さんが野球のピッチャーのように投球。土岐さんのところまで届くものの、うまくキャッチできず、放物線を描くように下からの投球に切り替えると、土岐さんが下からボールをすくうようにして、見事成功します。
コツをつかんだ2人は、いくつか取りこぼしたものの、テンポよく続け、時間内にボールを投げ切っての終了に。
一方、伊東さん・濱野さんチームも2人に倣って、伊東さんが下から投げ、濱野さんがすくうようにキャッチしていきます。
何度か、湯切り網の口でボールを跳ね上げてしまうものの、うまくフォローしながら獲得数を伸ばしていく濱野さん。残念ながら、時間内にボールを投げ切ることはできませんでしたが、両チームとも熱戦を繰り広げていました。
4つ目のミニゲームは、双子の元サッカー選手・享介にまつわる“風船PK対決”。
風船のボールを蹴り、うちわで扇いで敵ゴールまで運びます。敵キーパーは、その場から歩かずに手を伸ばして風船がゴールしないよう守るというもの。
山谷さんと土岐さんは、うちわを使って懸命にゴールへ運びますが、なかなか難しいようで、両手を広げて構えるゴールキーパー・伊東さんに何度も阻まれ、失敗に終わります。
攻守交代した伊東さん・濱野さんチームは、サッカーが得意な濱野さんの活躍もあり、最後は伊東さんがゴールキーパー・山谷さんの脇から華麗にゴール!
敗因について「(山谷さんの体が細くて)隙間が多いんだよ」と残念そうな土岐さんでしたが、気持ちを切り替え、決着の5つ目、スマートでかっこいい北斗にまつわるのミニゲーム“チャオクイズ対決”へ。
「『友人が作ってくれたカレーが異常に辛くて、とても食べきれると思えない出来でした』さて、ジェントルマンならその時どうする?」に対して、どちらがより紳士な回答だったかを会場の拍手で判定します。
土岐さん・山谷さんチームは小芝居を交えて、作品に登場する神速一魂・紅井朱雀の必殺技「天空朱雀落とし」と回答したり、伊東さんは「ラッシーを一緒に飲むと効果的だ」と硲のキャラクターをイメージしたり。
答えが出そろったところで、より拍手の大きかった伊東さん・濱野さんチームに軍配が上がるものの、最後に自身の回答例として挙げた神原さんの「もう一度、一緒に作ろうか」が一番拍手が大きく、ファンのハートをわしづかみに。
すると、あたかも自分の回答のように、神原さんの回答を発表する抜け目ない濱野さんの行動がきっかけで、神原さんは、5ゲーム目を土岐さん・山谷さんチームの勝利に変更してしまいました。
5ゲームを終え、トータルでは伊東さん・濱野さんチームの勝利となり、賞品として【グルメカード10,000円分】が贈呈。
土岐さんと山谷さんは悔しさを見せますが、最終的にはグルメカードの使い方を5人で相談する流れになっていて、思わず笑顔がこぼれます。
楽しかったイベントも、エンディングへ。一人ずつファンや作品への感謝の言葉、5周年イベント、そしてその先への意気込みを語り、大きな拍手のうちに幕を閉じました。
[写真/佐田幸久、取材・文/小澤めぐみ]
営業職を経験後、記者・編集業務に携わりフリーへ。男性声優を中心に、漫画、アニメ、外ドラ、BLなど浅く広く好奇心は一人前。飲食、旅行、音楽、(ヘタだが)写真撮影、話を聞くことも好きで、近年の自粛生活は苦痛。最近のお気に入りは『薬屋のひとりごと』『異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。』。王道モノから西東問わず歴史モノなど“ファンタジー”や“ミステリー”が好物。今はもっぱら藤沢朗読劇中毒