秋アニメ『歌舞伎町シャーロック』小西克幸さん、中村悠一さん、吉村愛監督による座談会第2弾|2クールでじっくり変化するシャーロック&ワトソンの関係性と、その先の事件へ期待!?
TBS、 MBS、BS-TBS“アニメイズム”枠にて放送中の秋アニメ『歌舞伎町シャーロック』は、名探偵シャーロック・ホームズが活躍する探偵小説の要素を交えつつ、架空の街“新宿區歌舞伎町”を舞台に、コメディあり、サスペンスありのオリジナルTVアニメです。
アニメイトタイムズでは、放送を振り返りつつ、キャストと共に作品の魅力に迫る連載キャスト座談会を企画。
第2弾は、シャーロック・ホームズ役の小西克幸さん、ジョン・H・ワトソン役の中村悠一さん、吉村愛監督を迎え、気になるシーンやキャラクター、今後の注目ポイントなどについて伺った後編の模様をお届けします!
レギュラーキャストもゲストキャストもインパクト大!!
――第3話に出演の関智一さんのエピソードを教えていただきましたが、これまで出演のゲストキャストや、キャラクターの印象に残っていることはありますか?
シャーロック・ホームズ役の小西克幸さん(以降、小西):ゲストキャスト……最初は違う名前だったキャラが“チンキル・ますみ”になったこと(笑)。
ジョン・H・ワトソン役の中村悠一さん(以降、中村):ゲストじゃない、レギュラーキャラでしょ(笑)。
小西:ごめん。第1話を見て、みんなの名前のテロップが出てくる時に、“チンキル・ますみ”ってちゃんと表記されてたから、ちょっと笑いました。
吉村愛監督(以降、監督):(笑)。
小西:質問何でしたっけ?
監督:ゲストについてですよ。
小西:ゲストはヤバいやつが結構多くて、(鈴木)達央が一番ヤバかったな……。第2話のLynn ちゃんは普通ですからね、言っても。
――個人的には、第1話の雅也☆彡もインパクトがあったと思うのですが。
小西:雅也☆彡は準レギュラーみたいに、ちょいちょい出ます!
監督:サブキャラなんですよね。
――では、収録の合間はどんな風に過ごされていたんですか?
小西:休憩中は、(斉藤)壮馬をいじって遊ぶという……「お前の役ひどいな」って(笑)。
中村:第3話だと、まだ見え隠れするレベルですけどね。
小西:第3話くらいから、ちょっと見え始める感じで。「ん~、マキさんっ!」ってやつが始まったっていう。
監督:「マキちゃん、マキちゃん」言ってますね。
――第1話で、意識しているのは少し匂わせていましたよね。あと、ハドソン夫人の演歌にありそうな口上とかもインパクトがありました。
中村:あれもしばらく続きますね。
小西:口上じゃないですけど、オープニングで「歌舞伎町に6人の探偵あり」っていうナレーションを、各話数ごとのお当番キャラが担当するの良かったですね。
監督:良かったですか! 尺ないのに入れろって言われて(笑)。
小西:僕は、わりと好きですね。ナレーションの最後は、それぞれ自分たちの口調でやる感じが好きです。
――キャラごとだと、「今回は、このキャラが活躍するのかな?」と伝わりやすいですよね。
監督:そうですね。あれも、第2話から第7話くらいまでしか入っていないので、意外に少ないんです。
中村:後半はなくなりましたね。
監督:そう……入る尺がない、ここを切るしかないと(笑)。
スタッフが持ち寄った食べ合わせのアイデアに「熊の手最強説」爆誕☆
――シーンとまではいかなくても、気になる部分はたくさんあって。シャーロックの部屋の汚さも話題に挙がりましたが、落語グッズ、小学生の頃から使っていそうな名前の書かれた文具・日用品なども性格が出ているなと。
監督:物に執着しないからこそ、物持ちがいいみたいな。そんなイメージで、子供の頃からの物も平気で使い続けています。
小西:なるほど、小さい頃使っていた物をいまだに使っているんだ。
監督:そして、他に欲しい物がない。ただ、落語を聞くスピーカーはめちゃめちゃデカイ。自分の好きな事には、とことんこだわっているんです。
小西:(笑)。
――シャーロックは食事も、どんな味覚をしているのか、少し心配になってしまいます。
小西:そう、シャーロックはフルーツ缶が好きなんですか?
あのワトソンがいっぱい用意していた腐豆腐とか、変な缶詰は好きではない?
監督:食べ合わせが悪い物が好きで、別にフルーツ缶が好きとかではなくて。ワトソンが準備した缶詰も、好きじゃないです。ゲテ物が好きなわけではないんですね。
――あれ、ご飯を用意しているワトソンも一緒に食べるのか気になります。
小西:ワトソンは食べてないですよ。
中村:食べないです! 台無しにされるじゃないですか。
監督:実は、スタッフが本当にチャーハンにモモ缶をのせてみたらしいんです。
中村:本当に食べたんですか?
監督:マズかったらしいです。
中村:なんで食べることに?
監督:私の知らないところでチャレンジしてくれたみたいです(笑)。
中村:あぁ、監督に何かあったら困るから。
一同:(笑)。
小西:パイプキャットで飲んでいたお酒に、煮干しみたいなのも入ってましたけど、映像を見て「こんな風になっているんだ」と思って。
監督:食べ合わせが悪い物が好きということで、シナリオの段階で何を食べるか結構話したんですけど、最後の方は出し尽くしたというか……。
中村:結構、難しいですよね。
監督:(最終的には、)何を入れても全部美味しそうに見えてきて。
中村:これとこれはアリなんじゃないかと(笑)。
小西:確かに。
監督:ある話数で、熊の手が出てきて。その料理に惹かれて食べに行くエピソードなんですけど、熊の手に何を掛けたらマズくなるんだろうと考えた結果“熊の手最強説”というのが生まれて。
熊の手に蜂蜜を掛けても美味しいよねと話していて、熊の手にホイップを掛けても美味しいんじゃないかとか、醤油を掛けても美味しいだろうとか。シナリオに書いている段階で、マズい物は何も見当たらなかったんです。
小西:難しいですね。でも、みんなで実験しながら決めたわけじゃなくて。
監督:一応、想像上で考えました(笑)。
小西:さすがにやりながらだと、どれだけ美味しくてもね。
絶対、酒に煮干し入れたら魚臭いから! ひれ酒とは違いますよ。
中村:確かに。
監督:出汁が出て美味しそうじゃないかと。
小西:あぶったらいけるのかな……。
中村:焦がしたてを、みたいな?
一同:(苦笑)。
小西:でも、冷めたら絶対生臭くなると思う。
中村:やっぱり、ひれだからいいんだね。
――そんなシャーロックと暮らすワトソンは、大変でしょうね。
監督:確実に、自分の分は確保していますね。
中村:一緒には食べないですね。
――ワトソンの家事スキルなども気になりますが、シャーロックとワトソンにちょっとすれ違いが起きた時に、遊撃隊のワトソンの呼び方が変化していたりするシーンもあって。
中村:呼び方の変化はありますね。
小西:隊長(こと、モリアーティ)が、呼び方変化したのは第3話?
監督:第4話の終わりからですね。
小西:ああいうのいいですよね、関係値ができ上がっていく過程が見えて。
――最初は、ただのカモ扱いされてましたからね。
小西:財布スられてね。
――睡眠薬入りのチョコレートとか。
中村:あの少女、すごい顔してたよね(笑)。
小西:スリの特訓のシーンもめっちゃ面白かった。