秋アニメ『歌舞伎町シャーロック』小西克幸さん、中村悠一さん、吉村愛監督による座談会第2弾|2クールでじっくり変化するシャーロック&ワトソンの関係性と、その先の事件へ期待!?
シャーロックとワトソンの関係性の変化だけでなく、斉藤壮馬さん演じる京極冬人も重要!?
――特訓のシーンも第4話ですよね。今も少し触れられましたが、この先の話数で注目してほしいポイントはどこですか?
小西:壮馬(笑)。
中村:そうですね。わりと(斉藤さん演じる)京極は、重要なポジションになりますからね。
――(期待を込めて、無言で中村さんを見つめる)
中村:……もっとですか? 「もっとないのか」みたいな顔で、今めっちゃ見てましたけど(笑)。
一同:(笑)。
――すみません。もう少し、どう重要になるのか、ヒントをいただけるのかなと思って、つい。
小西:あとは……キャラクターでいうと、ワトソンとシャーロックが一緒に行動することによって、どういう変化が起こってくるのかってことですかね。
変化するのかしないのか、すごく変化するのか、1cmだけちょっと変わるのかとか。
――ワトソンとシャーロックは、最初は依頼者と探偵ですけど、第3話まででも、少しその関係性が変化して見えてくるのかなと。
小西:まだまだですけど、(第1話で)ひいちゃいましたからね。責任は取っていただかないとね。
中村:普通に歩いてましたけどね。
もちろん関係値は変わっていきますし、そもそも依頼者のはずですからね。なんでアシスタントになっていたのか(笑)。
小西:そういう意味では、最初は(ワトソンが)物置を使っていたけど、(シャーロックはワトソンを)よく自分の部屋に入れたなと思いますね。
監督:第3話で一緒に住むんでしたよね。
――ハドソン夫人に押しきられていましたね。
小西:それでよく入れたなと。
中村:それも、珍しいみたいなこと言っていましたよね。
シャーロックはしばらく依頼の話を聞いてくれないんですけど、ちょっとずつシャーロックなりに向き合ってくれる描写も増えていくので、じっくり人間関係の変化を描いていて。
昨今1クールが増えている中で、1クールで録っていたら、もう6話くらいで、すごく仲良くなっているんだろうなみたいな関係性とかも、(本作では)ゆっくりゆっくり変わっていくので、やっぱり2クールは長いんだなと思いました。
小西:あと、EGO-WRAPPIN’さんの『CAPTURE』もすごくいい歌ですね。
監督:そうですね。この作品に寄り添って作ってもらえていて。
小西:そうなんですか?
監督:オファーする時に、作品の雰囲気とか世界観の説明をさせていただいて出来上がった曲なので、めちゃめちゃうれしい。
今、ツアーとかで歌っているらしくて、盛り上がっているらしいです。
小西・中村:へぇー。
小西:見に行きたいな……(関係者に訴えかけるように)ライブ、見に行きたいなぁ。
一同:(笑)。
移り変わる歌舞伎町に重なるゲームの思い出
――ここからは、ご自身についてお伺いしたいのですが、舞台でもある歌舞伎町の思い出はありますか?
小西:怖い(笑)。大久保寄りに歩いていくと、昔の歌舞伎町が残ってるからホストクラブばっかりになるので怖くなるんですけど、ホテルグレイスリー新宿の裏とか、すごくキレイになってましたね。
――整備されてから印象が変わりましたね。やはり、それまでは怖いイメージ?
小西:殴られ屋がいましたよね、今はいないですけど。
中村:元コマ劇場の所にいましたね。
小西:1分間いくらとかで殴り放題で。「俺のこと殴ってくれ」とグローブを渡されるんですけど、元ボクサーだから1発も当たらなくて、ずっと避けるという人がいて。テレビなんかでも特集されて、わりと有名でしたね。
あとは、タイガーマスクくらいですか?
中村:自転車のおじさんですか?(笑)
よくアフレコスタジオの近くにいますよね。
監督:へぇ。
小西:今はわからないですけど、別のスタジオの辺りとかでも自転車で走っていたりするし。
中村:あれは、同じおじさんですよね? 2代目とか、違うおじさんじゃないですよね(笑)。
小西:(笑)。
――声優さんあるあるなんですね。新宿の近くにはアフレコスタジオが多くて、終わってからご飯や遊びに……ということもあるのかなと思うのですが。
中村:でも、歌舞伎町へはなかなか行かないと思いますよ(笑)。
小西:バブルの時に、靖国通りでみんなが一万円札持ってタクシーをつかまえていたり、(ゲーム『龍が如く』の舞台)神室(かむろ)町の方のイメージが。
中村:『龍が如く』だよね。じゃあ、(『龍が如く』の主人公を演じる)“黒田崇矢”でお願いします(笑)。
小西:ゲームに出てくるのは昔の歌舞伎町だけど、最近はそのイメージが強いですね。
あ、「VR ZONE SHINJUKU」で『ドラゴンクエストVR』やりました。
中村:もうないやつですね。
小西:もうないの? 早くない? ドラクエ面白かったのに、やって良かった。
中村:やっておいて良かった。
小西:(実感のこもった声で)やっておいて良かった、本当に。
監督:(笑)。
――昔、客引き注意のアナウンスを、アニメ『鋼の錬金術師』のキング・ブラッドレイ大総統(CV:柴田秀勝)が担当していたと聞いたことがあります。今も聞けるのかな?
監督:女性のしか聞いたことないです。
小西:ゴールデン街に、柴田さんがお店をやってらっしゃるからかな。『歌舞伎町シャーロック』も何かコラボする?
――靖国通り沿いのカラオケ店とか、アニメ作品とのコラボカフェも多いですからね。
小西:(コラボするなら)メニューどうするんでしょうね。シャーロックが作る、チャーハンにモモ缶ですか。
中村:作品を象徴するなら……。
監督:カレーにショートケーキはできそうな感じが。
小西:へぇ~。
中村:まぁカレーが強いですからね。
小西:歌舞伎町でスタンプラリーとかやっても怖そうだしね。
――でも、最近は女性でも来やすくはなりましたよね。
中村:TOHOシネマズ新宿の辺りはそうですね。
小西:昼間とかね。