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映画『マレフィセント2』フィリップ王子役・小野賢章インタビュー

映画『マレフィセント2』日本語吹替版のフィリップ王子役・小野賢章さんインタビュー|「そのままの君でいいんだ」と言ってくれる男性はすごく素敵

「眠れる森の美女」に隠されていた“禁断の呪い”を描き、大ヒットを記録した『マレフィセント』の続編『マレフィセント2』が、2019年10月18日(金)より全国の映画館にて公開されました。

そんな本作でマレフィセントが愛するオーロラ姫と婚約するフィリップ王子を演じるのが、今回から新たに仲間入りを果たした小野賢章さんです。

これまでもディズニー作品に吹き替えとして参加されている小野さんですが、王子役は初めてとのことで収録はとても緊張したのだとか。

本稿では、オーロラ姫をまっすぐに愛するフィリップ王子を演じた小野さんのインタビューをお届けします。

目次

小野さんが感じるフィリップ王子の魅力

──最初に、フィリップ王子役に決まったときの感想をお聞かせください。

小野賢章さん(以下、小野):決まったときはすごく嬉しかったです。

実は、オーディションの段階では作品名も明かされていない状態だったのですが、合否が出る前に映画館で『マレフィセント2』の予告編を観て、「あっ!この作品だ!」と知りました(笑)

一同:(笑)

小野:その時に初めて、すごい作品のオーディションを受けていたんだな、と思いました。

王子様は本当にかっこよくて誰もが憧れるような男性ですし、今まで自分が見てきたもので“王子様はこういう人”という大体のイメージはあります。

でも、“自分が演じるとどんな感じになるんだろう?”と正直、イメージが湧きませんでした。

──実際に、『マレフィセント2』でフィリップ王子という役柄を演じてみていかがでしたか?

小野:とにかくまっすぐというか、本当にオーロラ姫を愛している気持ちが全面的に出ているような王子様という印象を受けました。

プロポーズをOKしてもらったときの喜び方からもそのように感じますし、そこからお母さん問題も出てくるので(笑)

オーロラ姫と一緒にいたいから問題解決のために動いたり、オーロラ姫が過ごしやすいように頑張ったり、そういうところにフィリップ王子の愛する女性を大切にする“いい男”感というか“王子様”感を感じました。

──初めての王子役とお伺いしましたが、特に意識したことはありましたか?

小野:上に立つ人間としての話し方を意識しました。オーロラ姫と話すとき、城の兵士たちと話すときとの差を出すことで立場が見えてきたらいいなと思いました。

──フィリップ王子は家族愛も大切にしていますね。

小野:そうですね。特に、お父さんとの親子の絆も強く感じました。もちろん、お母さんに対しても愛情はありますが、オーロラ姫がいる妖精界を否定するような言葉を言われちゃうと困りますよね(笑)

──いわゆる“嫁姑問題”にフィリップ王子も立ち向かうわけですが、フィリップ王子に共感すること、似ているところがあれば教えてください。

小野:う~ん……気をつかっちゃうところは結構似ているかもしれません。いろいろな問題を抱えつつも、「ただ、オーロラ姫のことが好きだからしょうがないじゃん!」というところは、共感というか“その気持ち、分かるなぁ~”と思いました。

──フィリップ王子のプロポーズは少しクスリと笑えるところもあって素敵でした。そのプロポーズシーンで心がけたことはありましたか?

小野:かっこつけるよりも素直に伝えることが1番伝わりやすいと思ったので、まどろっこしいことはせずに本当にそのままの思いを伝えようと意識しました。

もとがかっこいいですし、かっこつけたようなお芝居をすると少しくどくなってしまいます。少し緊張している様子を感じられたらフィリップ王子というキャラクターが愛らしくなるかな、と。

役者の方もプロポーズする前のドキドキしている様子が表情でも感じられたので、その雰囲気をしっかり日本語で表現できたら良いなと思いました。

──演じる際、制作サイドから“こうしてほしい”という指示はありましたか?

小野:最初、もう少し大人っぽくしてほしいと言われました。でも言われたのはそのくらいで、すんなり収録が進んだような気がします。

でも、王子役を演じることが割と不安だったので「大丈夫ですか?」としょっちゅう聞いていました(笑)
 
▼フィリップ王子(CV:小野賢章)のオーロラ姫へのプロポーズシーン

小野さんのお気に入りキャラ、シーンは?

──ポスターにも描かれているように、今回はマレフィセント、オーロラ姫、そしてフィリップ王子のお母さんであるイングリス王妃の3人の女性を中心に物語が進んでいきます。どの女性も魅力的ですが、小野さん自身、惹かれる女性はどなたでしょう?

小野:う~ん……本当に3人ともそれぞれ魅力的ですが、お母さん(イングリス王妃)はある意味最高ですよね!

一同:(笑)

小野:ネタバレなので言えませんが、最後のシーンは本当に衝撃的でした。あそこまで振り切れるとは(笑)

最初に登場したシーンも「この人が悪女だな」と思うほど存在感がありますし、本当にすごいなと思います。

マレフィセントもヴィラン(悪役)ではありますが、しっかりと愛情を持っている感じが作品から伝わってくるので、そこが魅力的に感じます。ちょっと怖いですけど(笑)

▲左よりイングリス王妃、マレフィセント、オーロラ姫

▲左よりイングリス王妃、マレフィセント、オーロラ姫

──もし、実際にマレフィセントが目の前に現れたらどうします?

小野:たぶん相手にされないと思いますが、機嫌を伺うところから始めたいと思います(笑)

一同:(笑)

小野:もし、マレフィセントに関わるなら、仕えるカラスのディアヴァルみたいなポジションがいいですね。愛されるキャラクターでもありますし、僕が1番好きなキャラクターでもあります。

フィリップ王子のお父さんであるジョン王もいいですけど、人が良すぎるし優しすぎる。“いろいろと気づかなすぎる!”とツッコミたくなります(笑)

──確かに(笑)小野さん自身、お気に入りのシーンはありますか?

小野:お城にオーロラ姫がやってきてお城の生活に疲れてきたときに、フィリップ王子が気づかうシーンです。「無理してない?大丈夫?」とオーロラ姫を気づかうところがかっこいいなぁと。

「そのままの君でいいんだ」と言ってくれる男性はすごく素敵だと思います。

──ある意味、殺し文句ですよね。

小野:はい。女性としては言われたい言葉ではないでしょうか。

──すごく言われたいです!

小野:(笑)あとは、オーロラ姫との結婚式のシーンが好きです。僕自身、周りがどんどん結婚して、結婚式に呼ばれる機会が増えてきました。

結婚する2人の様子にも感動しますが、何より新郎新婦の両親の姿を見ているとすごく愛情を感じて泣けてくるんです。

──また、オーロラ役を上戸彩さんが続投で演じていらっしゃいます。吹替版完成披露試写会で実際にお会いしてみていかがでしたか?

小野:上戸さんとは今回で初めてお会いさせていただきましたが、すごく明るくて素敵な方でした。

実は、共通の友人がいまして、その人から『マレフィセント2』楽しみにしているよ!と連絡がきていたんです。そして、“(上戸さんに)自分の名前を出してもいい”と言われていたので、速攻名前を出してお話させていただきました(笑)
 
▼吹替版完成披露試写会の公式レポートはこちら!



次ページ:小野賢章さんが語る、いろいろな“愛の形”
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