松岡禎丞さん、安野希世乃さんら登壇の劇場版『冴えない彼女の育てかた Fine』初日舞台挨拶レポート|声優陣がそれぞれ作品の見どころを語ったほか、“ギャルゲーカバーソングコレクション”の裏話も!?
いよいよ2019年10月26日より、劇場版『冴えない彼女の育てかた Fine』(以下、本作)が全国の映画館で公開! 当日は新宿バルト9で舞台挨拶が行われ、安芸倫也役の松岡禎丞さん、加藤恵役の安野希世乃さんら声優陣が登壇しました。
もちろん登壇者は松岡さんと安野さんだけでなく、澤村・スペンサー・英梨々役の大西沙織さん、霞ヶ丘詩羽役の茅野愛衣さん、氷堂美智留役の矢作紗友里さん、波島出海役の赤﨑千夏さんと『冴えカノ』ヒロイン声優陣が勢ぞろい!
加えて「君色シグナル」「ステラブリーズ」と、TVシリーズで主題歌を担当してきたアーティスト・春奈るなさんも登場。今回春奈さんが担当された劇場版主題歌「glory days」について掘り下げていく一幕もありました。
声優陣がついに公開を迎えた劇場版の見どころや、アフレコでのエピソードを語ったこのイベントの模様を、本稿ではお届けします。
今回の恵は表情変化に注目を
今回のイベントMCはフリーアナウンサーの松澤千晶さんが担当。その呼び込みで声優陣7名が登場すると、まずは松岡さんから順番に一言ずつ挨拶をすることに。
安野さんは上映を待ち望んでいる会場のファンのみなさんへ、期待を裏切らないデキの作品になっていると自信を露わにしました。
茅野さんは上映が終わって帰る頃には口の周りの表情がゆるんでニヤニヤが止まらなくなってしまう、矢作さんは公開直前に公式Twitter(@saenai_heroine)で見られた松岡さんのキャストメッセージに触れ、テニスボールを片手に握りしめながら見てほしいとコメント。
該当ツイートはこちら
【キャストメッセージ公開】
— 劇場版『冴えない彼女の育てかた Fine』2019年10月26日公開 (@saenai_heroine) October 25, 2019
本作の主人公&メインヒロイン!
安芸倫也役 松岡禎丞さん、
加藤恵役 安野希世乃さん
からのメッセージを公開します!
明日、ついに劇場公開です!
冴えないヒロインをめぐる青春グラフィティ、グランドフィナーレ!#冴えカノ #劇場版冴えカノ pic.twitter.com/xLl5qtyBaX
最初のトークテーマは「これまでを振り返って印象に残っていること」。安野さんは、自身の演じる恵はフラットなキャラクターとして表情変化が乏しいと言われていたと話し、劇場版の恵は「ポッ」と頬を染めるような場面があると明かしました。そういった表情の変化は注目のようです。
続いてアフレコでのエピソードが話題に上ると、赤﨑さんの話から現場が物凄く暑かったことが判明。セリフ量の多い倫也を演じる松岡さんは特に大変で、あまりの暑さに隅のほうでコールドスプレーを用いてクールダウンしていたのだとか。
松岡さん本人によると1日で2缶も開けたそうで、他の声優陣からは松岡さんに靄がかかっているように見えていたとのこと。他にも松岡さんが絡むエピソードでトークの熱が上がっていくと、TVシリーズ第2期の8話が話題に。
このエピソードは倫也と恵だけが登場する回で、収録は松岡さんと安野さんだけで行われたそう。たったふたりなのに5~6時間もの時間をかけてじっくりアフレコが行ったとのことで、予告に関しては文章が使えなくなり急遽アドリブでやっていたことが明かされました。
ちなみにこの予告映像ですが、第2期の公式サイトからまだ見ることができます。気になった方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
TVシリーズ第2期公式サイトより
#8 フラグを折らなかった彼女
劇場版での倫也と恵の掛け合いも、第2期8話と同じようにじっくり収録に時間をかけたそう。また、本作の収録では“倫也と恵”、“英梨々と詩羽”といったように、メインでしゃべっている人物だけをスタジオに残し、収録に専念できる空間を作る暗黙のルールのようなものがあった模様。
ここで松岡さんから、本作後半の倫也と恵のとあるシーンは外に出ていて欲しかったとの要望が!
矢作さんによると単純にこのシーンの収録を見たかったからだそうですが、アフレコの流れ上仕方ない面もあったようです。松岡さんと安野さん以外は後ろで見ながらニヤニヤせざるを得なかったようですが、当のふたりは恥ずかしい思いをしていた様子でした。
特典ポスターの絵柄にはある意図が!? そしてギャルゲーカバーソングの裏話も!
春奈さんへはもちろん主題歌「glory days」についての質問が飛び出します。この楽曲はTVシリーズ第1期エンディング「カラフル。」を歌った沢井美空さんとの共作になっており、制作は自分たちがまるで本作のキャラクターになっているつもりで進めたそうです。
加えて期間生産限定盤封入特典のポスターについての裏話も。
こちらでは向かい合う“倫也と恵”&“英梨々と詩羽”が描かれた印象的な構図になっていますが、背景を見てみると“倫也と恵”が坂の下、頂上部分に“英梨々と詩羽”が居ます。これには“既に坂を上っている英梨々と詩羽”が、倫也のことを待っているという意図が込められているとのこと。
大西さんによるとこのポスターで描かれているところは、劇場版で英梨々と詩羽が歌った劇中歌に通ずるものがあるそう。そちらも歌詞が素敵なものになっているそうで、茅野さんは「glory days」とあわせて鑑賞後にあわせて聴いてほしいと語っていました。
劇場版に関する話題がひと段落すると、音楽がらみの話ということで松澤さんが私物の“ギャルゲーカバーソングコレクション”をおもむろに取り出し、その曲のチョイスの素晴らしさに言及。
特に気に入っているのは「届かない恋」なのだそうで、これを受けて茅野さんが原作イラストの深崎暮人先生による選曲だったことを明かしました。なお「Rumbling hearts」のほうは、原作の丸戸史明先生だそうです。
ここから各キャラクターの歌ったカバー曲が、誰の選曲だったのかがいくつか判明。安野さんはBlu-ray&DVD特典として歌うことになった初期の頃に、好きなギャルゲーソングを聞かれ「小さなてのひら」と答えていたそう。
しかしその時は歌うことが実現せず、今回のCDで深崎先生の指名があったことで歌うことができたのだとか。なお「ダ・カーポ ~第2ボタンの誓い~」は、丸戸史明先生のチョイスのようです。
最後に松岡さんにも話が振られると、会場から笑いが漏れてきました。それもそのはず、松岡さんが歌ったのはあの“JAM Project”の「未来への咆哮」なのです!
松岡さんはこの楽曲を昔から知っていたそうで、最初はまさかやらせて貰えるとはと思ったとのこと。しかしキーが高いため苦労していたところ原曲キーで歌えそうだと判断され、さらにキツくなってしまったのだとか。加えて“JAM Project”の楽曲をカバーするということで、プレッシャーがあったことも覗かせました。
ギャルゲーカバーソングコレクションについては以下もチェック
手や足などアニメ『冴えカノ』はキャラクターの動きからも目が離せない
最後に本作の見どころを、声優陣がひとつずつ紹介していきました。
先陣を切ったのは矢作さんで、冒頭にicy taiのライブがあると話しまずは盛り上がって貰えたらとコメント。茅野さんは英梨々と詩羽の関係性に触れ、TVシリーズでも見られたふたりがテーブルの下で足を蹴りあうようなところが劇場版でも見られるかどうかに言及。
安野さんからの注目ポイントは“手”で、恵のセリフとあわせて大分ドキドキする動きを見せているとのこと。赤﨑さんも安野さんが述べた手の描写のような細かいところは注目してほしいようで、手のアップだけのカットでもキャラクターの心情が伝わるくらい緻密に描かれているそうです。加えて松岡さんの推しのシーンも、手の動きで見せるシーンとのこと。
大西さんは収録時に二回くらい魂が抜けたと話すと、それほど気合を入れて声を入れた英梨々の頑張りを見てほしいとコメント。そして春奈さんが見終えた後にどのキャラクターも愛おしくなると話したところで、そろそろイベント終了の時間に。
マスコミ向けのフォトセッションで精神を削られたという松岡さんが最後の挨拶を安野さんにバトンタッチしようとすると、安野さんが恵の声で「そういうところはさぁ、主人公である安芸くん(松岡さん)が、バシッと決めるのが筋なんじゃないかなぁ」と一喝。すると会場が爆笑の渦に包まれました!
結果松岡さんが挨拶することになると、今から作品を見るファンのみなさんへ、エンディングの曲が流れても席は立たないで欲しいとお願いがありました。何があるのかは、ぜひ劇場で確かめましょう!
これで終わりと思いきや、安野さんも松澤さんからコメントを求められました。そうして安野さんが、一緒に5年間も走ってきた作品のフィナーレが大きなスクリーンでたくさんの人に見てもらえる機会を貰えて嬉しいと語り、本イベントは幕を閉じました。
いよいよ公開を迎えた本作。原作やTVシリーズの頃から追いかけてきたファンにとっては、きっと待ち望んだものだったことと思います。そんな本作がどのような結末を迎えるのか、ぜひ劇場で確かめてみてはいかがでしょうか。
[取材・文・撮影/胃の上心臓]
劇場版『冴えない彼女の育てかた Fine』2019年10月26日(土)全国ロードショー
イントロダクション
新生blessing software始動!
ある春の日、少年が抱いた想いはどこまでも駆け上っていく。
『冴えない彼女の育てかた』は丸戸史明が執筆し、深崎暮人がイラストを担当する人気ライトノベルシリーズ。富士見ファンタジア文庫(KADOKAWA)より2012年から本編全13巻+短編集・ファンブック6巻で刊行された。
2015年にアニメ第一期『冴えない彼女の育てかた』が放送され、2017年にはアニメ第二期『冴えない彼女の育てかた♭』をオンエア。
制作をA-1 Pictures高円寺スタジオ(現 CloverWorks)が担当。ドキドキするほどかわいらしいヒロインたちの描写とキャスト陣の弾けた演技、そして原作者・丸戸史明自らが書き下ろしたシナリオにより、作品は話題となり、劇場版の制作が決定した。
劇場版『冴えない彼女の育てかた Fine』はTVシリーズのスタッフ、キャストが集結し、新たに送りだす完全新作。
安芸倫也は、理想のメインヒロインを描いた同人ゲームを作ることができるのか。
恋のフラグのラプソディー最終楽章が始まる。
ストーリー
ある春の日、安芸倫也は桜舞う坂道で運命的に出会った少女・加藤恵をメインヒロインにした同人ゲームを制作することを思いつく。
美術部に所属していながら、同人イラストレーターとして活動する澤村・スペンサー・英梨々と、学年一位の優等生でありながら、ライトノベル作家として活躍している霞ヶ丘詩羽を誘い、blessing softwareを結成。やっとのことで一作目を発表した――。
英梨々と詩羽は大作ゲーム『フィールズ・クロニクル』を開発するために、人気クリエイターの紅坂朱音のもとへ。
blessing software代表の倫也はサークル活動を継続し、副代表の恵とともに新作の開発を開始した。イラストレーターに後輩・波島出海を起用、プロデューサーを出海の兄・伊織へ依頼し、氷堂美智留と彼女のバンドicy tailとともに新作の開発を進めるが……。
英梨々と詩羽の大作はどうなるのか? 倫也と恵の関係に異変が? はたしてblessing softwareの新作の行方は?
冴えないヒロインをめぐる青春グラフィティ、グランドフィナーレ。
スタッフ
原作:丸戸史明(ファンタジア文庫
株式会社KADOKAWA)
キャラクター原案:深崎暮人
総監督:亀井幹太
監督:柴田彰久
脚本:丸戸史明
キャラクターデザイン:高瀬智章
制作:CloverWorks
配給:アニプレックス
キャスト
安芸倫也:松岡禎丞
加藤恵:安野希世乃
澤村・スペンサー・英梨々:大西沙織
霞ヶ丘詩羽:茅野愛衣
氷堂美智留:矢作紗友里
波島出海:赤崎千夏
波島伊織:柿原徹也
劇場版 公式サイト
公式Twitter(@saenai_heroine)
主題歌「glory days」CD情報
発売日:2019年10月23日発売
アーティスト:春奈るな
作曲:沢井美空(blue but white)
収録曲
M1 glory days ※劇場版『冴えない彼女の育てかた Fine』主題歌
M2 君色シグナル ※テレビアニメ『冴えない彼女の育てかた』OP
M3 ステラブリーズ ※テレビアニメ『冴えない彼女の育てかた♭』OP
M4 カラフル。(原曲:沢井美空 2015 年)※テレビアニメ『冴えない彼女の育てかた』ED
M5 桜色ダイアリー(原曲:妄想キャリブレーション2017年)※テレビアニメ『冴えない彼女の育てかた♭』ED
M6 glory days -Instrumental-
M7 カラフル。-Instrumental-
M8 桜色ダイアリー -Instrumental-
期間生産限定盤
価格:2,454円(税込)
■アニメイトオンラインショップでの購入はこちら
【封入特典】
描き下ろしイラストデジパック仕様(初回)
オリジナル・フォトカードC(初回)
描き下ろしミニポスター(初回)
※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
初回生産限定盤
価格:2,454円(税込)
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【封入特典】
オリジナル・フォトカードA(初回)
※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
通常盤
価格:1,963円(税込)
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【封入特典】
オリジナル・フォトカードB(初回)
※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。