『銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱』第二章が3週間限定劇場上映中! キルヒアイス役の梅原裕一郎さんインタビュー
田中芳樹さん原作で、アニメ界の歴史に残る名作『銀河英雄伝説』がProduction I.Gによって新たに『銀河英雄伝説 Die Neue These』としてよみがえったのが2018年。そのセカンドシーズンが三章に渡って制作され、全国の劇場にて各章3週間限定上映!
9月25日から第一章が、10月25日からは第二章の上映が始まり、11月29日には第三章の上映が控えています。アニメイトタイムズでは、ではキルヒアイス役の梅原裕一郎さんにインタビュー! 作品の魅力とセカンドシーズンについて、そして現在上映中の第二章とこれから上映の第三章の見どころを語っていただきました。
目次
- プレッシャーと不安に押しつぶされそうだった梅原さんを救った言葉とは?
- キルヒアイスは清廉潔白で人の痛みがわかる人物。人柄が出るセリフを大切に、そしてラインハルトとの関係性を意識
- 心地よい緊張感がある現場。印象的だったラインハルトとの最初の掛け合い
- セカンドシーズンでどこまで描かれるのかドキドキ。久しぶりの収録もすぐに『銀英伝』の世界へ
- セカンドシーズンで描かれるのは帝国と同盟両陣営が内乱をどう鎮めるか
- 艦隊戦だけではなく、白兵戦も。立ち塞がる障害を乗り越えるラインハルトの姿を見届けてください
- ラインハルトとの掛け合いはあうんの呼吸で。今もなお印象に残るディレクションとは?
- 『星乱』の最終章をぜひ大スクリーンで!
- 作品情報
プレッシャーと不安に押しつぶされそうだった梅原さんを救った言葉とは?
――アニメに出演する前に『銀河英雄伝説』という作品はご存じでしたか?
ジークフリード・キルヒアイス役 梅原裕一郎さん(以下、梅原):オーディションでお話をいただいた時から作品名と、たくさんの声優さんが出演されていることだけは知っていました。「あの『銀英伝』が新しくアニメ化するんだ」と話題になって
いたくらい、業界内でもファンの方が多かったんですけど、僕が初めてこの作品に触れたのはオーディションでした。
最初はテープオーディションで、それが通ってからスタジオオーディションで掛け合いをやらせていただきました。お相手は宮野(真守)さんではなく、別の方で。それが通ってもう1回スタジオオーディションをやった時、宮野さんとペアでした。
――キルヒアイスを演じることが決まった時の感想は?
梅原:まさか受かるとは思ってなかったので決まった時はうれしい気持ちもありましたが、これだけ歴史のある偉大な作品に、キルヒアイスという重要なキャラを僕が担当してもいいのだろうか、僕にちゃんと務まるだろうかと不安のほうが大きかったです。
そしてキャスト発表的なイベントがあって、石黒昇監督版(1988年制作)のキャストの皆さんとご一緒させていただいて、石黒監督版と多田監督版の音響制作を担当された三間雅文さんもいらして、「大丈夫だから自信を持ちましょう」という言葉をかけていただきました。それで気持ちも少し楽になって、自分達で新たな『銀英伝』を作っていこうという意識が芽生えました。
キルヒアイスは清廉潔白で人の痛みがわかる人物。人柄が出るセリフを大切に、そしてラインハルトとの関係性を意識
――演じるキルヒアイスの印象は?
梅原:清廉潔白で心が清らかで、目的のために間違ったことや汚いことは絶対にしたくないし、人の痛みがわかる人物。軍人でありながらも庶民のこともわかるし、相手のことを思いやれる人なんだなという印象があります。
――演じる上で心がけたことは?
梅原:最初は清廉潔白さをどう出そうかとすごく考えました。優しい人間ですよと作ってしまうと逆に裏がありそうに見えてしまう可能性もあるので、本当に真っすぐな人物なんだと視聴者の皆さんに感じとってもらえるように、どこまでやわらかい部分を出すか、微調整しながらお芝居しました。
――知的だけどクールではなく、ラインハルトのことを常に思いやっている温かさもあって。
梅原:知的というのもなかなかに難しくて、「この人、頭がいいんですよ」というお芝居をすると嫌みに見えるし(笑)。発するセリフの1つひとつに彼の良さが現れているので、そこを大切に演じました。
また基本的には感情的にはならず、むしろラインハルトが感情的になった時に彼の気持ちを理解しながら冷静に対処するのが二人の関係性なので、そこは気をつけながらやらせて頂きました。あとラインハルトと彼の姉のアンネローゼと話す時と作戦中の時、また作戦中であってもラインハルトの部屋で、二人で話す時でそれぞれ雰囲気が違うので、その違いは演じていても楽しかったです。