田所あずささん「RIVALS」インタビュー｜10枚目となるシングルには秋アニメ『神田川JET GIRLS』EDに加え、今後の“指針”となる曲もパッケージ！「最強です！」

ライバルに向けた気持ちを表現

──タイトル曲「RIVALS」について教えて下さい。曲を受け取ったときはどんな印象がありましたか？

田所：ストレートなアニソンで、疾走感のある、作品に寄りそった曲だなと思いました。爽やかさのなかに熱さがあって、いろいろな方に好いてもらえるような曲だなと。

タイトル通り、ライバル2人の歌と感じました。歌詞内のセリフに鍵かっこがふたつついてる感じも、それを感じます（「「負ける気はないの」」、「「ライバルにだけは」」）。歌う時は2人分の気持ちを歌うというよりは、ライバルに向けた気持ちを歌いました。

──レコーディングはどうでしたか？

田所：難しい曲なので体力も持っていかれますし大変なところもありました。歌の構成、キーの高さ。すべてにおいて難易度の高い曲だと思います。でも難しい曲だからこそ、1番、2番のテンション感の違いを出せたので、そこは良かったのかなと。

──ライブでどう表現されるのか楽しみですね。

田所：行きつく暇のない曲なので（笑）。ライブで死なないようにしないと。

──ストリングスもすごく豪華で。歌っているときと完成したものを聴いたときとで、印象が違ったと思うんですが、そのあたりはどうです？

田所：分厚いですよね。ストリングスが入ることによって世界観が広がった感じがします。

──「RIVALS」がエンディングを飾っているTVアニメ『神田川JET GIRLS』では紫集院かぐや役を演じられています。かぐやのお話をもらったときはどんなお気持ちでしたか。

田所：最初はオーディションで色々な役を受けていたんです。実はギャルの女の子も受けていました。かぐやはそのなかの一人だったんです。

かぐやはジェットレース名門校のエースでお嬢様という役柄なので……。自分としては少し背伸びをしながら演じました。だから、かぐやに決まったときは驚きましたね。

──そうだったんですか。手ごたえは感じていなかった？

田所：オーディションのときに（アニメスタッフ側から）「これはこういう風に表現して」といったやり取りがあったんです。だから少し可能性を感じてもらえているのかなという気持ちはあったんですが……。でも毎回そうなんですが、受かるまではすごく不安なんです。決まったときには本当に嬉しかったです。

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──ところでタイトルが「RIVALS」じゃないですか。田所さんにとってライバルのような存在っていらっしゃいますか。

田所：この仕事をしているとまわりの人が全員ライバルに感じるんです。あと、学生時代にずっとテニスをやっていたので、分かりやすくライバルという存在はいました。だから自分にとってすごく身近な言葉ですね。

──かぐやを演じるときや、この曲を歌われるときに、当時のことを思い出しますか？

田所：歌うときは共感するところがすごく多いです。スポ根感というか（笑）。かぐやちゃんとしてはまだ序盤なんです。まだ（取材段階では）収録も全部終わっていないので、本領発揮するのはこれからなのかなと思っています。今後は自分の想い出とリンクしながら演じることが増えるかもしれません。

──今後それぞれがどのように絆が深まっていくか……というのも含めて楽しみです。

田所：ジェットレースが二人一組の競技なので、そこはすごく大事なのかなと。かぐやちゃんと黒丸ちゃんの関係性が個人的にすごく好きで。表面的にはかぐやさんが引っ張っていく感じというか。かぐやさんが黒丸ちゃんのお尻を叩いているように見えて、実は黒丸ちゃんがかぐやちゃんを支えているというのがグッときました。

──はじめての対戦のとき、まさにそういうシーンがありましたね。

田所：そうなんです。あのシーンがすごくカッコいいなって。そういう二人の世界があるんだなと感動しました。友情もの、スポ根、どちらも好きなんですよ（笑）。それが両方含まれている作品なので今後の展開も楽しみです。

──エンディングで映像を見たときはどんな感想を持ちましたか？

田所：いいエンディングだなと思いました。全員が裸で流れていくところは面白かったですが（笑）。最後に凛ちゃんとミサちゃんが仲睦まじい姿を見せてくれて、そこにグッときました。ステキなイラストをつけていただいて嬉しかったです。