声優
声優・アーティスト田所あずさ「RIVALS」インタビュー

田所あずささん「RIVALS」インタビュー|10枚目となるシングルには秋アニメ『神田川JET GIRLS』EDに加え、今後の“指針”となる曲もパッケージ!「最強です!」

3曲目はQ-MHzが自由で、新しいサウンドを提供

──3曲目「Courageous-Clap」は完成したばかりとうかがっています。どんな曲なのでしょうか。

田所:Q-MHzさんが手掛けてくれたんですが、曲を作る前にわざわざ全員で打ち合わせをしてくれて。私も参加して「カップリングだし、自由に、真新しい試みをしていただきたいです」とお願いしました。それで今回作ってもらったのですが、本当にめっちゃ新しい曲にしてくれて。パレード感のある、マーチング的なサウンドが入っていて、今までにない曲になっています。

──濃い3曲が揃いましたね。10枚目ということは意識されていないとおっしゃっていましたが、節目に相応しいシングルというか。

田所:確かに! 10枚目にして濃い内容になったように感じています。特に「スペクトラム ブルー」に出会えたことは本当に嬉しいです。私のなかでほんとに大きな曲です。

──田所さんにとって本当に大きな曲なんですね。

田所:はい。歌詞から自分のことを教えてもらった感じがしていて。自分のことについて考えるキッカケになりましたし、指針となるような曲になったと感じています。でもその想いがファンの方にちゃんと伝わるかは少し不安なんです。ジョンさんとも「ちゃんと伝わるといいね」と話しているのですが……。

──絶対伝わりますよ。

田所:そう言ってもらえるとありがたいです。

「自分の想いを自分の言葉でちゃんと伝えたい」

──では最後に……編集部からのリクエストでもあるのですが、ひとりの女性としての、今後展望をうかがってもいいでしょうか。

田所:ひとりの女性として……!? えーなんだろう……ムズい!(しばらく考え込む)

──では女性というところにとらわれず、ひとりの人間である田所あずさの展望という解釈だとどうでしょう。

田所:なるほど。……展望かは分からないんですが、最近、言わないと伝わらないんだなって痛感してるんです。「自信がない」って文字通り言うのではなく、自分の想いを自分の言葉でちゃんと伝えたいって。それこそ「スペクトラム ブルー」がみんなに届いてほしいって思うのと同じで。私は「こういうことを思っている人間なんです」ってちゃんと言葉にして、伝えていきたいなと思っています。

今までは「私なんか」って言ってしまうことが多くて。最近はそこまで言っていないつもりなんですが……年齢的にも、それじゃだめだなって。そういう私の心境の変化ってなかなか届きにくいので。

──でもきっと、届きますよ。田所さんのファンかたのなかには、心の機微に気づいていらっしゃる方もいるかもしれませんし……。

田所:それだとありがたいですね。あー……うまく言えない。言葉にするのも、自信を持つにも、なかなか難しい(笑)。でも前を向いて頑張っていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。

[インタビュー/逆井マリ]

 

神奈川県横浜市出身。既婚、一児の母。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。パンクからアニソン、2.5次元舞台、ゲーム、グルメ、教育まで、ジャンル問わず、自分の“好き”を必死に追いかけ中。はじめてのめり込んだアニメは『楽しいムーミン一家』。インタビューでリアルな心情や生き方を聞くことが好き。

この記事をかいた人

逆井マリ
神奈川県横浜市出身。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。

担当記事

関連記事
絶望系アニソンシンガーの名のもと、孤独や哀しみに寄り添い進化を続けるReoNa TVアニメ『シャドーハウス』のエンディングテーマ「ないない」で未知の扉を開くまで/インタビュー前編
4月からTOKYOMXほかで放送中のTVアニメ『シャドーハウス』(原作:ソウマトウ)は、顔のない一族「シャドー」と、その“顔”としてシャドーに仕える世話係の「生き人形」が織りなすゴシックミステリーだ。物語の最後を飾るのは、ReoNaの「ないない」。ゴシック/クラシックとエレクトロを融合したサウンドで、『シャドーハウス』の妖しげな美しさと世界観を(毒にも近い苦味を忍ばせながら)醸し出した本作は、観るものに深いふかい余韻を残す――。その「ないない」をタイトルとしたシングルが、5月12日(水)に待望のリリース。初回生産限定盤(CD+DVD)、通常盤(CD)、期間生産限定盤(CD+DVD)には、「ないない」の他、多角的に絶望に寄り添った3曲と「ないない」のインストナンバー・TVサイズバージョン(それぞれの盤に新曲2曲ずつ)が収められている。下記インタビューは「ないない」が生まれるまでの軌跡を辿ったもの。後半のインタビューでは、本作のMV、収録曲の制作エピソードについてたっぷりと話を聞いているので、楽しみに待っていてほしい。新しいReoNaらしさが生まれた「ないない」――『シャドーハウス』のミステリアスな世界観に寄り添った「ないない」という素晴らしい曲が届きました。タイトルだ...
関連記事
TVアニメ『ふたりはプリキュア』の声優・本名陽子&ゆかな、西尾大介監督、鷲尾天プロデューサーがクロストーク「子どもたちに嘘はつきたくない」
プリキュアシリーズの原点となるTVアニメ『ふたりはプリキュア』の総集編Blu-ray/DVD『ふたりはプリキュア総集編~ぶっちゃけ、ありえな~い!?2020edition~』が2月26日に発売されます。『ふたりはプリキュア』は今から16年前の2004年2月から放送がスタートしました。その登場は鮮烈でした。「女の子だって暴れたい!」をコンセプトとしたダイナミックな素手でのバトル、女の子といえば“ピンク”という概念を覆す白と黒の衣装、男性ヒーローの不在、“きれいごとだけではない”日常と友情……。プリキュアシリーズの大きなテーマである多様性は、ここから生まれ、そして子どもたちに根付いていきました。レジェンドともいえる作品の主人公2人を演じたのは、本名陽子さん(美墨なぎさ/キュアブラック役)、ゆかなさん(雪城ほのか/キュアホワイト役)。そして、この作品を生み出したのは、当時女児向けアニメに初挑戦であったお二人=シリーズディレクターの西尾大介さん、プロデューサーの鷲尾天さん。総集編の発売に寄せて、4人にお話をうかがう機会をいただきました(さらに飛び入りで、当時キャスティングを担当していた小浜匠さんも参加してくださいました)。にこやかな笑顔でインタビューに答え...
関連記事
「普通のプリキュアと、もう一本アニメを作っているんじゃないかっていう感覚だった」 『スター☆トゥインクルプリキュア』のクライマックスに向けてシリーズ構成・脚本 村山功氏が想いを語る
クライマックスに向け加速しているTVアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』(以下『スタプリ』)。最終回のアフレコが終わった翌週の12月下旬。シリーズ構成・脚本を担当している村山功氏に、クライマックスに向けたお話やプリキュアに対する思いなどを語ってもらいました。村山さんは、『ふたりはプリキュアSplash☆Star』から担当されており、『魔法つかいプリキュア!』では、シリーズ構成・脚本を担当。もちろん、それ以降の『キラキラ☆プリキュアアラモード』『HUGっと!プリキュア』でも、脚本を担当されています。そんな、プリキュアのことを考え続けている村山さんが挑んだ「宇宙✕プリキュア=多様性」のプリキュアとは。ラストに向けて心高ぶるみなさんに、ぜひ読んでほしいインタビューになっています。また、今回のインタビューワーは、お子さんのいらしゃる女性のライターさんです。母子で観るプリキュアという幸せな時間を過ごしていることをイマジネーションして読み進めていただければと思います。最終回の収録を終えた心境──唐突ですが、毎週子どもと一緒に楽しく拝見させてもらっています。今日は宜しくお願いします。村山:ああ、それは嬉しいです。ありがとうございます。──...
もっと見る
関連記事
『キラッとプリ☆チャン』シリーズ構成・脚本 兵頭一歩さんに聞く、やりがいに溢れたプリ☆チャンとの3年間|語っても語りつくせないほどのエピソードがある――【インタビュー】
今年5月、TVアニメ『キラッとプリ☆チャン』の最終話が放映され、約3年、全153話に及んだ歴史に幕を下ろしました。7月23日(金)には、シーズン3の第127話から第138話を収録した『キラッとプリ☆チャンシーズン3Blu-ray&DVDBOX3』が発売!アニメイトタイムズでは『キラッとプリ☆チャン』の楽曲を手掛けられた松井さんに続いて、シリーズ構成・脚本を務めた兵頭一歩さんにオンラインでお話をうかがいました。兵頭さんは『キラッとプリ☆チャン』をはじめ、『トニカクカワイイ』『機動戦士ガンダムAGE』などのシリーズ構成や脚本を手掛けられています。それぞれの作品に並々ならぬ情熱と愛情を注いできた兵頭さんですが、その中でも『キラッとプリ☆チャン』は特別な作品だったと言います。『キラッとプリ☆チャン』での歩みを振り返りながら、自身の仕事観・キャリアについても教えてくれました。アニメイト通販での購入はこちら「いちばんの『プリ☆チャン』マニアであると思ってます」――『プリ☆チャン』が最終回を迎えられ、Twitterに「全てを出し切ったような、やり残したことがまだたくさんあるような、今はそんな気持ちです」と綴られていましたが、改めて今のお気持ちはいかがですか?兵頭一歩さん(以...
関連記事
6枚目のアルバムをリリースしたfripSide 「10周年というものがにじんでいるアルバムになった」その制作を振り返る/インタビュー
fripSide(sat、南條愛乃)の6枚目のアルバム『infinitesynthesis5』が10月30日(水)にリリースされます。今作には、TVアニメ『寄宿学校のジュリエット』オープニングテーマ「LovewithYou」、中国ゲーム『封印者M』主題歌)「LightingofMyHeart」、中国ゲーム『ラグナロクオンライン』新エピソードEP3.5『櫻之花嫁』テーマソング「perpetualwishes」など13曲を収録。南條愛乃さんが加入してから10年という記念すべき年に、最新型のfripSideが凝縮された、新たな名盤が生まれました。アニメイトタイムズではお二人を直撃。“これまで”の話にはじまり、創作現場の赤裸々な話まで、軽やかな雰囲気のなかインタビューが進んでいきました。10年目ならではの二人の空気感や、ユニットとしての充実感がにじんだ会話にも注目です。10年間で増えていったfripSideのチャンネル数──アルバム完成おめでとうございます!一昨昨日にマスタリングが終わったばかりだとうかがいしました。八木沼悟志さん(以下sat):間に合ってよかった……。毎回言ってるけど(笑)。──(笑)。10周年のアルバムということで、10周年を迎えられたお気持ちから教えていただけますか。南條愛乃さん(以下、南條):あっという間でしたね。振り返る...

 

TV 神田川JET GIRLS ED「RIVALS」/田所あずさ 作品情報

 

 
≪収録内容≫
01. RIVALS
作詞:安藤紗々 作曲・編曲:神田ジョン ストリングスアレンジ:松田彬人

02. スペクトラム ブルー
作詞:大木貢祐 作曲・編曲:神田ジョン

03. Courageous-Clap
作詞・作曲:Q-MHz 編曲:Q-MHz、やしきん

田所あずさ公式サイト

TVアニメ『神田川JET GIRLS』作品情報

放送情報

AT-X:10月8日より毎週火曜日23:30~
《リピート放送》毎週(木)15:30/毎週(日)24:30/毎週(月)7:30

TOKYO MX:10月8日より毎週火曜日24:30~
MBS:10月8日より毎週火曜日27:00~
BS11:10月9日より毎週水曜日24:00~

配信情報

dアニメストア:10月8日より 毎週火曜日 24:00~
※放送・配信日時は変更になる可能性がございます

イントロダクション

マシンを操作する「ジェッター」とウォーターガンで対戦相手を攻撃する「シューター」の二人一組でマシンに乗り、水面を駆けるスポーツ「ジェットレース」がメジャーとなった世界。

伝説のジェッターを母に持ち、自身もジェットレーサーを夢見る波黄凛は、故郷の島を旅立ち、東京・浅草へとやってくる。そこでクールな美少女、蒼井ミサと出会い、ふたりはパートナーに。

ライバルたちとレースを繰り広げながら少しずつ絆を深めていく。

 

スタッフ

原作:KJG BOOSTERS
原案:高木謙一郎
監督:金子ひらく
シリーズ構成:雑破業
キャラクター原案:鳴子ハナハル
キャラクターデザイン:宮澤努
マシンデザイン:麦谷興一(CHOCO)
山本七式(SUDACCI)
プロップデザイン:宮豊
総作画監督:宮澤努・ごとうじゅんじ
美術監督:中村典史・平良亜衣子
美術設定:佐藤歩
色彩設計:松山愛子
2Dワークス:越阪部ワタル
モニターワークス:長谷川朋史
3DCG監督:廣住茂徳
撮影監督:尾形拓哉・伏原あかね
編集:木村佳史子
音楽:ノイジークローク
音響監督:濱野高年
音響効果:出雲範子
音響制作:マジックカプセル
音楽制作:ランティス
プロデュース:EGG FIRM
アニメーション制作:ティー・エヌ・ケー
製作:KJG PARTNERS

キャスト

波黄凛:篠原侑
蒼井ミサ:小原莉子
紫集院かぐや:田所あずさ
満腹黒丸:洲崎綾
パン・ツウィ:大久保瑠美
パン・ティナ:大空直美
ジェニファー・ピーチ:Lynn
エミリー・オレンジ:ファイルーズあい
白石マナツ:安済知佳
緑川ゆず:前田佳織里
環楓花:朝井彩加
翠田いのり:内田彩

TVアニメ公式サイト
ゲーム公式サイト
公式Twitter(@kjgpjt)

おすすめタグ
あわせて読みたい

田所あずさの関連画像集

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2025冬アニメ何観る
2025冬アニメ最速放送日
2024秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング