今もカラーズは上野にいるんだ――何気ない日常で輝く、かわいいほうだいが詰まったエピソードの数々│アニメ『三ツ星カラーズ』声優・高野麻里佳さんBD BOX発売記念インタビュー
さっちゃんのベスト可愛いシーンはやっぱり……?
――ここからは高野さんが考える、結衣・さっちゃん・琴葉、それぞれのベスト可愛いシーンをピックアップしてもらいたいと思います。
高野:琴葉は、第6話の「弱点さがし会ぎ」で、ゲームが下手なことを結衣に指摘されたときに言った「へ ヘタじゃないわー!」のシーンが大好きなんです! なっちゃん(日岡さん)が演じている琴葉の怒鳴り声も、か弱い怒りみたいで可愛くて(笑)。
しかも、さっちゃんに気を遣われて「さっちゃんが気をつかうなー! らしくないだろー!」とツッコミを入れるシーンも秀逸なんですよね(笑)。このエピソードの琴葉は本当に面白くて可愛いですし、改めて琴葉のことを好きになった人も多いんじゃないかなと思います!
――このエピソードで3人のイメージや関係性が大きく変わりましたよね。
高野:三つ巴のような3人の立ち位置がより理解できましたし、(漫画の)第1巻に収録されているこのエピソードだけでも第2巻が読みたくなると思います!
――続いて結衣はいかがでしょう。
高野:一生懸命にツッコむけどツッコめていないというか、それでさらにボケを重ねているようなシーンが多いところはめちゃめちゃ面白いし魅力的ですよね。
あとはボケの流れに乗り切れないところとか(笑)。中でもバナナを斎藤に押し売りするシーン(第3話「チュカブる」収録)のやり取りが好きで。
琴葉が「蹴られた」、さっちゃんが「くりぬいた目玉返してください お巡りさん」と続ける中で、最後に結衣が頑張って「お おしりがわれたぁ」と言って斎藤に「お前はウソヘタクソだな!」ってツッコまれるシーンは本当に可愛くてお気に入りです(笑)。
そんな誰かをフォローしたつもりで自分がツッコまれる結衣の立ち回りが可愛いですし、ぜひこの3人のボケはスタンプにしてほしいですね(笑)。
――琴葉の「蹴られた」は妙にリアリティがあるんですよね(笑)。
高野:琴葉だけ本当にやられていそうで、知らない人がそこだけ見たら心配しちゃうと思います(笑)。
――最後にさっちゃんのベスト可愛いシーンは?
高野:さっちゃんってどこか屈折したボケを仕掛けてくるというかヒネリがあるんですよね。いつもちょっと面白いボケをかましてくれるのに、たまに「そこはストレートに言うんだ!?」っていうダジャレを挟んでくるのが面白くて。
“布団が吹っ飛んだ”くらいのダジャレで笑わせてくる、「悔しいけど面白い!」と言わせてしまうような面白さがあって。そこは可愛らしくて面白いさっちゃんの魅力だと思います。
――その一方で毎話のように「うんこ!」と言っていたり(笑)。
高野:視聴者の方で何回うんこと言ったか数えている人もいましたよね。言った瞬間に「うんこノルマ達成した!」みたいな(笑)。逆にAパートでうんこって言わなかった回はざわざわし始めるんですよ!「さっちゃん今回はうんこって言わないのでは!?」って(笑)。
さっちゃんの可愛さは人に求められているんだと実感しましたし、愛嬌がある証拠だと思います!
――ではさっちゃんのベスト可愛いシーンを挙げるなら……?
高野:うんこシーン全般でしょうか、視聴者のみなさんも待っていましたし(笑)。
――じゃあBlu-ray BOXで改めてうんこと言った回数を数えてもらって(笑)。
高野:そうですね、何回言ってるのかと調べてみてほしいですね! ……ガヤでも言ってたらどうしよう(笑)。薄っすら聞こえる気がするレベルとかだったら難易度高いと思いますが、ぜひ頑張ってほしいです(笑)。
三ツ星カラーズが繋いだ高野さんの嬉しい大事件
――Blu-ray BOXが発売する頃には2019年も残り僅かですね。上野の平和を守るため、そして事件を解決するべく奔走するカラーズにちなんで、今年、高野さんの身に起きた事件を教えてください。
高野:おやじ役の玄田哲章さんとたくさん話すようになりました! もちろん『三ツ星カラーズ』の収録中にも、おやじのようにフレンドリーな方だなと思いながらお喋りする機会はありましたが最近になって別現場でお会いする機会が増えまして。そこで共演するときの玄田さんは、動物などの人以外の役どころが多いんですよね。
それこそ『三ツ星カラーズ』ではモノクロ大佐を演じていたことも相まって、私の中ではおやじだけじゃなくて、キャッチーで喋りやすい方、とても面白い方という玄田さんのイメージが出来上がっていて。そこから回を重ねるごとに、お喋りするきっかけが増えました。
――印象的なお話などありましたか?
高野:玄田さんは本当にたくさんのコンテンツに関わっていらっしゃいますが、一方でご自身もそのコンテンツの魅力を伝えるためにチャレンジしているとお話しされたことがあったんです。
個人的には、玄田さんがチャレンジという言葉を使うことが意外だったんですよね。私からすれば、完成された方として見えてしまいますし、玄田さんのお声というだけで求められると思うんです。
その玄田さんでもチャレンジをしていると言っていたことがとても心強く感じられて、より大好きになりましたし、たくさん話しかけるようになりました。
今はお仕事のお話から他愛のないお話までできるようになったので、これはもう私にとっての事件ですよ! こんな人見知りの私が積極的に話しかけるなんて!(笑) でも、ここまでお話できるようになったのは『三ツ星カラーズ』で共演できたからこそだと思います。
――素敵な大事件ですね。また、発売日は12月25日のクリスマス当日ですが、高野さんがカラーズの3人にクリスマスプレゼントを贈るなら、どんな物をあげますか?
高野:琴葉には簡単なゲームをプレゼントしてあげたいですよね! 琴葉でもできる簡単なゲームを選んで「ドヤァ!」ってさせてあげたいです! 未だに琴葉の真のゲームクリヤーを見たことがないので喜びを教えたいです(笑)。
結衣には髪留めでしょうか。漫画の表紙でもいろんな色の髪飾りを着けているので、カラーズらしく星型の髪飾りをプレゼントしたいです。着けた姿も見てみたいですね!
さっちゃんはなんでも喜びそうですけど……やっぱりうんこの形のストラップでしょうか(笑)。
――高野さん自身もファンの方からうんこグッズをプレゼントされるそうですね。
高野:そうなんですよ。さっちゃんを演じてからたくさんもらうようになって、今も家にずらっと並べて飾ってあるんです(笑)。きっと運を呼び込んでくれていると思うので、さっちゃんにもキラキラに輝くうんこストラップをプレゼントしてあげたいですね。
――喜びながら上野を駆け回りそうです(笑)。
高野:純粋なさっちゃんだからこそ、きっと喜んでくれるんじゃないかなと! 手に持って「うんこだー!」と言いながら上野を走ってほしいです(笑)。