この記事をかいた人
- 二城利月
- 元アニメイトタイムズの編集者で、現在はフリーのライター。アニメ、声優、VTuberの記事など作ってます。
──今回の劇場版を一言で表すとしたら、古木さん的にはどうなりますか?
古木:「これぞ『ハイスクール・フリート』」ですかね。要素がたくさん詰まってる、やっぱ女子高生だなっていう日常の場面が見れたり、キリッとした一面が見れたり、今回は大人のアダルティな部分とか(笑)も見れたりするし、専門用語も飛び交っていますし、いろんな艦も来ますし。
まさに『ハイスクール・フリート!』って感じなので楽しんでもらえるんじゃないかなって思います。
──『はいふり』に携わることになってから結構な年月が経っているかと思いますが、『はいふり』という作品に触れて変わったこと、発見したことなどありますか?
古木:こんなにたくさんいろんな展開をして、いろんな媒体でみなさんの元にいろんな『はいふり』をお届けできることが、うれしいです。
いち役者として、「こんなものにも声がつくんだ」とか、「この仕事初めて」みたいなのも体験させていただきました。
例えば『はいふり』のパチンコの収録で、タマちゃんって大変物静かな方なので、「一旦キャラ忘れて」って言われることもありました。周囲の音とかも大きくてかき消えてしまうので、「ちょっと張り目でお願いします」って言われて、タマちゃんの出せるギリギリの、これくらいかなーっていうところで張りました。
が、しかし、友人が遊んでくれたらしいんですけれど、「まったく聞こえんかった」と言われて(笑)。もう1回行ってなんとか近づいてみたりして、無理くり聞いてくれと。そうしたら、「かすかに「うい」が聞こえた気がする」って言ってくれました(笑)。
あとは周りから「この作品人気あるんでしょ?」って言われることもありました。個人的には中にいるのであまり実感していなかったんですけど、そう見ていただいているんだって知れたというか。
そんな作品に関わることができたんだって、私という人間のステータスを上げてくれたんだろうなという感謝があります。
役柄も、もともとはココちゃんとか元気なキャラを受けることが多かったんですけれど、このタマちゃんが決まってからは、その方向のキャラもありなんだよって背中を押してもらったというか、役者としていろんなキャラができるんだって思えた役です。
いろんな挑戦をさせてもらった役であり、役者として楽しい子です。仕事としても、役幅としても挑戦させてもらったので、たくさんの初めての経験をさせてもらったなーって思いますね。キャラクターソングも出させてもらいましたし!
──最後に、公開を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。
古木:とにかく見ましょう。
──(笑)。
古木:まずは見てから、それがスタートです(笑)。私自身、タマちゃんの深いところを知れたところもありますし、活躍しているシーンとか「うい」に関して感慨深いところとかあったりするので、いっぱい見てほしいなって。
『ハイスクール・フリート』としてもとあるピンチが作品中で描かれていて、みなさん「わーー!」ってなってドッキドキすると思います。私も台本読んだ時に「えーっ!? そうなん!? えーっ!?」ってなったので、みなさんも劇場でドキドキハラハラしながら、私が台本を読んだ時に思った気持ちを一緒に共有してほしいです(笑)。
そして、それぞれのキャラクターがちゃんと出てよくしゃべっています。「よくぞこれだけ出してくださった!」と本当に思うくらい、みんなのことを注目して見てほしいですし、楽しみにしていてほしいと思います。いざ、劇場へ!
[取材・文/二城利月]
某美少女ゲーム雑誌の編集、アニメイトタイムズの編集を経て、現在はフリーで活動中のライター。主にアニメ、声優、VTuber、ゲーム、車などの記事を作ってます。好きなアニメは『ガルパン』、『艦これ』、『はいふり』、『ラブライブ!』、『ゆるキャン△』、『放課後ていぼう日誌』など。聖地巡礼が好きで、ハマるとすぐ飛んでいきます。
◆キャストリレーインタビューVol.1 久保ユリカさん
◆キャストリレーインタビューVol.2 黒瀬ゆうこさん
◆キャストリレーインタビューVol.3 種﨑敦美さん
2020年1月18日(土)全国ロードショー
今からおよそ100年前、プレートのずれにより、多くの国土を水没によって失った日本。国土保全のため次々と築かれた水上都市はいつしか海上都市となり、それらを結ぶ航路の増大に伴い、海の安全を守る職業「ブルーマーメイド」が女生徒たちの憧れとなっていた。
そんな「ブルーマーメイド」に憧れ、横須賀女子海洋学校に入学した岬明乃は航洋艦「晴風」の艦長に任命され、クラスのメンバーと共に海洋実習に参加する。艦を動かし、目的地へと向かうだけの安全な航海のはずが、彼女たちを待ち受けていたのは、数々の危機(ピンチ)。教員艦からの突然の発砲、暴走する他学生艦との戦闘、救難船の救護活動など、数々の困難を辛くも乗り越え、無事に陸に帰還したことで、メンバー同士の間に固い絆が結ばれるのだった。
その騒動から1ヶ月後、テスト休みを満喫する晴風メンバーに新たな危機(ピンチ)が訪れる。それは晴風クラスが解体されるというもの。晴風メンバーは、動揺しながらも再び一丸となり、クラスの解体を阻止したことで、絆をより深めていくのだった。
そして、晴風クラス解体危機から3ヶ月──
横須賀では、呉・舞鶴・佐世保を含めた全女子海洋学校の生徒が一堂に会し文化祭と体育祭を行う「競闘遊戯会」が開催され、明乃たち晴風クラスのメンバーも歓迎祭の準備に追われていた。
大和・信濃・紀伊など超大型艦のクラスも集い、様々な演し物や競技で賑わう中、彼女たちに新たな“危機(ピンチ)”が迫っていた……!
『ストライクウィッチーズ』『ガールズ&パンツァー』などを手がける鈴木貴昭原案のオリジナルアニメーションとして2016年4月からTV放送された本作。
“国土水没により海上大国となった日本”という時代背景に合わせ緻密に練られた設定と世界観を舞台に、教育艦「晴風」の艦長となった明乃をはじめ、副長の宗谷ましろら、艦で共に過ごす仲間たちの豊かな個性や、少女たち同士の関係性を魅力的に描き出し、そんな可愛いキャラクターたちとは一見ミスマッチな艦隊バトルシーンは、ミリタリーファンも納得の綿密な設定考証に基づきリアルに描写され、放送開始から大きな話題となった。
放送後も続編を望む声はやまず、2017年5月のOVA発売を経て、満を持して2020年1月18日、完全新作アニメーションとして全国ロードショーされる。
守るべき艦(いえ)と、進むべき航路(みらい)。
少女たちの新たな物語が幕を開ける!
原案:鈴木貴昭
キャラクター原案:あっと
総監督:信田ユウ
監督:中川 淳
脚本:鈴木貴昭・岡田邦彦
キャラクターデザイン・総作画監督:中村直人
制作:A-1 Pictures
配給:アニプレックス
岬 明乃:夏川椎菜
宗谷ましろ:Lynn
立石志摩:古木のぞみ
西崎芽依:種﨑敦美
納沙幸子:黒瀬ゆうこ
知床 鈴:久保ユリカ
知名もえか:雨宮 天