『Re:ゼロから始める異世界生活』(リゼロ)TVアニメ第1期新編集版 放送記念!スバル役・小林裕介さんが第1期を振り返りつつ、第2期への意気込みを語る/インタビュー
2016年に放送され、国内外で大ヒット&数々の賞を受賞した大ヒットアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』(リゼロ)。2020年4月から第2期シリーズの放送が始まりますが、それに先駆けて、第1期新編集版が2020年1月1日より放送スタート!
放送当時1話30分(第1話のみ1時間スペシャル)2クール作品だったが、今回は毎回1時間1クールとして放送。リテイクなども施されているとのこと。
2020年にプロジェクトが次々と進行している中、主人公のナツキ・スバルを演じる小林裕介さんに第2期への想いと、第1期の振り返り、更に1月から始まる『リゼロ』含む人気の異世界4作品のコラボアニメ『異世界かるてっと2』などについて語っていただきました!
《TVアニメ第1期 連載記事【Re:ゼロから始める取材生活】はコチラ》
キャスト全員が待ち望んでいた第2期。こみ上げてきた喜びと熱い想い
――『リゼロ』のTVシリーズ第2期開始が決まった時の感想は?
スバル役 小林裕介さん(以下、小林):第2期はやりますと監督からもスタッフさんからも言われていたので、「いつなんだろう?」という想いを数年引っ張り、ようやく正式に決まった時はわかっていながらも胸の内から熱いものがこみ上げてきました。すぐにリゼロキャストのグループラインに「来たよ!」と連絡を入れちゃいました。
――他のキャストの皆さんの反応はいかがでしたか?
小林:「遂にか!」「やったね!」という前向きなものが多かったです。みんなが「やっとできるね」と同じ気持ちでいてくれたことがうれしかったです。
――小林さんにとってはまたあのツライ日々がやってくるわけですよね(笑)。
小林: TVシリーズ終了後からのリゼロが楽しいことばかりで、正直、感覚がマヒし過ぎちゃってて。「Memory Snow」やコラボとか。一番は『異世界かるてっと』ですね。明るい世界が描かれ過ぎていたので。最初は第2期が決まって浮かれていたけど、今はちょっと間隔が欲しいかもと思い始めている僕がいます(笑)。
――TVシリーズ第1期の収録の時と、放送が終わった時のことを改めて思い返してみると?
小林:収録中はレムに救われる18話まではツライことが多過ぎて。それ以降の話数でも叫んだり、ツライこともあったけど、精神的には救われていましたし、最終回(第25話)もハッピーエンドだったので清々しい気分で終われました。
放送が終わった直後が一番、感極まりましたね。最終回の当日に開催された最終回上映のイベントがあった時も(高橋)李依ちゃんと一緒に涙を浮かべて。どの作品もそうですが、『リゼロ』は特に皆さんに見てもらって終われると感じた作品だったし、収録が終わった時はどう受け止めてもらえるのだろうか? と気になっていました。
でもいい受け止め方をしてくれたことがうれしかったし、すべてが報われて開放的な気持ちになりました。でも今、客観的に振り返るとやっぱりしんどかったなと思います。収録後によく取材があったなあとか(笑)。
『リゼロ』後に演じるキャラの幅も広がった気がします
――本編収録後のヘロヘロになっている小林さんにインタビューするこちらも申し訳ないなと思いつつ、毎回長時間で(笑)。
小林:「喉のダメージが」って意味であって、取材がキツかったと言っているわけではないですよ(笑)。あの頃はまだキャリア的にもいっぱいいっぱいだったところに、いろいろとのしかかってきたので思い返すと大変だったなと。
でも「今、第2期をやったらどうなるのかな?」と思う自分もいて。心の余裕も少し出てきましたし、キャストの皆さんとの信密度もここ数年で上がっているので、以前ほどぐったりしない……やっぱりするかな(笑)。
――『リゼロ』に関わったことで役者として得るものも大きかったのでは?
小林:そうですね。『リゼロ』の後、荒々しい役や叫ぶ役が増えて。それまでの僕のイメージはおとなしめだったり、ちょっと高めの声でかわいげな守ってあげたくなる系のキャラが多かったので、皆さんや業界内的にも見方が変わるきっかけになりました。
第1期で一番心配だった1章。放送前はスバルが受け入れるのか不安も!?
――第1期の全体的な印象をお聞かせください。
小林:すごくおもしろかったなと思っていて、第1期は1章から3章までが描かれましたが、僕の中では2章を演じ終わった時点で感動のピークを感じたつもりだったんです。3章ではこれ以上のものは感じられないだろうと実は思っていました。でもそれを超える感動や、もちろん落ち方も2章の比ではなかったけど、どんどんおもしろさが上乗せされていくってすごいですよね。すごい作品なんだと改めて実感させられました。
――思い起こせば序盤は、スバルのキャラについても賛否両論あったようで。
小林: 1章が一番心配でした。スバルの物事を受け入れるスピードや主人公としてはうっとおしいキャラクター性など、受け入れ難い面が一番多かった印象があります。でも2章になるとツライ部分を見せられて初めて「あっ、受け入れてもらえるかもしれない」という想いが膨らんでいき、そこから3章に繋がって。結果、たくさんの方に感情移入してもらえるキャクターになりました。
――あと第1話の先行上映会で、主人公が殺されて終わるという衝撃的な終わり方で。お客さんの雰囲気も戸惑いにも似たものを感じました。それと同時にすごい作品になるという予感も。
小林:タイムリープものは珍しいものではありませんが、その引き金が「死」というのは他の作品とは違うなと思ったでしょうね。そして2章に入って、その死が想像以上に重いものになっていく、その布石としても1章は大きくて。「この作品、ヤバそうだ」と皆さんに予感させたのならスタッフさんの狙い通りですよね。
(C)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会