冬アニメ『ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。』福山潤さん×櫻井孝宏さんロングインタビュー|キャスティングが意外だった!? 想像できないオチがかなり面白いドタバタコメディ作品
想像できないオチがかなり面白い!?
——お互いのキャラクターについてどのように思われますか?
櫻井:いやぁ、大変だな、と(笑)。
福山:それはお互いさまです(笑)。
櫻井:小雪も、小雪役の福山潤も両方大変だな、と思います。すごく大変(笑)。
福山:アニメでこんなにセリフ数が多いのもそんなにないな、というぐらいやらせていただいている部分はあります。
コメディ作品は、だいたいボケの人がどうしようもなくてツッコミの人が比較的しっかりしているという構図があると思いますが、『ぼくはか』も見かけはそうなんです。
小雪のほうがしっかりしていてどうしようもないのが花鳥という体は取っていますが、実際は花鳥のほうがしっかりしていて小雪のほうがポンコツなんです。
櫻井:あはははは(笑)。その面白さは確かにあるよね。
福山:面白いですよね。アニメを見ていただくと関係性で錯覚してしまいがちですが、残念キャラは小雪で常識人でしっかりしているのが花鳥と倒錯で入れ替えているところが本作のキャラクターの魅力だと思っています。
——そんなギャップも楽しめる要素の1つになっているんですね。
櫻井:そうですね。いわゆる普通のボケツッコミではない、ちょっと逆転しちゃっているところは面白いと思います。
単純に勉強できる、勉強できないという点でも、ボケ側の花鳥のほうが勉強できないというある種のお約束みたいなところがあると思いきや、実は花鳥のほうが成績優秀という(笑)。
福山:小雪は“ずっと勉強する!”“しっかりしなきゃ!”と言っているのに、リアルに勉強できないんです(笑)。
一同:(笑)。
福山:そういう部分が話を追って見ていただけると完全に分かってきて、見ている方々に馴染んでいただけるとその先にある展開がさらに面白くなると思います。
櫻井:うんうん。パターンのようで毎回アットランダムというか。そこは絵作りの間やテンポ感などを含めて作り側にとっては難しいところかもしれませんが、見ていただける方に新鮮さを提供できると思うんです。
福山:また、AパートとBパートでちょっとエピソードを変えていますが、Aパートのほうのちょっとした話題がBパートのフックになっていることもあります。毎回ではありませんが、わざと散りばめたりしているので、破綻しない形でオチが想像できないところにいくのがかなり面白いです。
櫻井:今日収録したBパートは、かなり叙述的な感じでした(笑)。
福山:ですね(笑)。誰もそこは考えないだろう、というような話でした。でも、ちゃんとAパートのほうに伏線がバッチリ張っているんです。
——AパートとBパートでまったく違うお話というわけではないんですね。
福山:はい。テストのときも共演者のみんなでガチ笑いすることもあるので、とても楽しいです。