『劇場版 ハイスクール・フリート』キャストリレーインタビューVol.6 夏川椎菜さん|ミケちゃんの大人っぽくなった表情に注目してください
ミケちゃんの大人っぽくなった表情に注目
──まだ発表されてない部分も含めて、映画全体のみどころや個人的な見どころやおすすめポイントなどはありますか?
夏川:今回はシナリオがすごく素敵で『はいふり』ファンの人たちが絶対見たいって思うようなストーリーになってると思います。
言ってしまえばアニメでも描かれていたミケちゃん(岬明乃の愛称)とシロちゃん(「晴風」副長・宗谷ましろの愛称)の関係のさらにその先っていう感じなんですけど……。
アニメの流れがあるから描ける物語だと思ったので、今までの『ハイスクール・フリート』を踏襲していると言うか明乃を演じる私としてもシナリオがスッと入ってくるし、これは演じたい本だなと思えたので是非注目してもらえたらと。
──ミケちゃん的な見どころはありますか?
夏川:すごく大人っぽい表情が増えたんですよね。アフレコのときは絵がちゃんと完成してないので全部見れたわけじゃないんですけれど、所々絵が付いている状態のところがありまして。
そこで見せる……なんて言うのかな、優しく笑うところと言うか、晴風で海洋実習して色々とあった後にミケちゃんも色々と経験を積んで大人になっているので、言葉も表情も大人になったなーって。
少女の面影を残しつつも、成長がわかるような感じになっていたのでそこに注目していただきたいですね。
──なるほど、では表情に注目と。
夏川:そうですね表情がすごく繊細に動いてると思います。
──新キャラクターも多数登場しますがまずは大和・信濃・紀伊の艦長・副長についてはいかがでしょうか?
夏川:新キャラクターたちの立ち位置って明乃たちの上級生と言うか先輩に当たる人たちで、しかもでっかいすごい船に乗っている人たちなので、 登場するたびにオーラがすごいです。「強キャラきた!」みたいな(笑)。
特に大和の艦長とかは途中シロちゃんと競闘遊戯会で戦うシーンもあるんですけど、ブルーマーメイドってこういう人たちがなるんだなって分かるような『はいふり』の世界の厳しい部分が見れるような感じがしましたね。
すごくキリッとしてかっこいい、晴風にはいないタイプの人たちでした。
──本作のキーパーソンであるスーちゃんについてはいかがでしょうか。
夏川:すごく可愛らしい子が来たなと。はいふりのキャラクターってみんな少女で可愛らしいっていうイメージはあったんですけれどそこまで幼女感を押し出してくる子って意外といなかったので。
でも年齢よりもさらに無邪気さはマシマシでピュアだし明乃の最初の頃を思い出すような、明乃がなくしたって言うとちょっと言葉が違うんですけど、置いてきた物って言うか明乃がなくなったものを持っている少女と言うか。
それゆえに発言一個一個がすごいまっすぐだし、明乃とかシロちゃんを惑わせているなあという感じですね。
あと、明乃にないものを持っていると言ったんですけど、今回のシナリオ的に明乃もシロちゃんも複雑な心境になってしまう部分がありまして。
その複雑な心境を単純化してくれると言うか、わかりやすく「それでいいはずでしょ」って言ってくれるキャラクターなので、見ている側としても明乃側としてもすごく背中を押されるキャラクターだなって思いました。
──Trysailで歌う主題歌『Free Turn』についてはどんな曲なのでしょうか?
夏川:めちゃめちゃ爽やかな曲になっています。アニメで歌わせていただいていた『High Free Spirits』はドスドス言う感じだったんですけど、今回はどちらかというと疾走感を前面に押し出す爽やかな曲になっていて、青春感が強いと言うかシナリオに沿って海の風がすって吹いてふわっとなびくような曲になっています。
──歌ってみた感想はいかがでしょうか?
夏川:旅立ちの背中を押す曲になってるので、自分も歌いながらすごく背中を押されるような詞になっていましたね。どちらかと言えば、迷っている人の背中を優しく押すというよりも、強く「いけ!お前!」って押してくれるような感じですね。
ライブでもすごく盛り上がるような曲になっていると思いますし、『High Free Spirits』との繋がりも感じられる曲になってると思います。