TVアニメ『七つの大罪 神々の逆鱗』インタビュー第2弾 梶裕貴さん&髙木裕平さん|1クール目で明らかになった謎とこれまでのシリーズのつながりをおさらいすると楽しさUP!!
シリーズ最初のメリオダスを演じたい!?
――改めて、演じる上でのキャラクターとの向き合い方や意識した点はありますか?
梶:やはり、キャラクターを演じれば演じるほど、知れば知るほど、深くなっていきますね。
メリオダスは、最初のシリーズでは僕にとっても謎しかなかったような人だったので。(笑)彼が感情を吐露したり、過去が明らかになっていくのが新鮮ですし、今回のシリーズで、ようやく本当の意味で彼に関わって演じ始めることができたなという感覚があります。
ただ、最初のシリーズのメリオダスのことが、僕も好きだし、皆さんも同じだと思うので…その面が減ってきてしまっているのは少しさびしくもありますね。
ゲームやCMで演じさせていただく時の彼は、いつものメリオダスなので、「帰ってきたな」という感じがします。
今の状態はなんというか……出張に行っている感じというか(笑)。
一同:(笑)。
梶:だからこそ、あの頃のにぎやかで平和な時間‥豚の帽子亭で騒いでいるみんなの元に、いつか本当の意味で帰ってきてくれる日が待ち遠しく、その時のメリオダスを演じたいという思いが、より強くなりましたね。
――高木さんはいかがですか?
髙木:僕は“最凶”のメリオダスも好きですね(笑)。
梶:(笑)。確かに、演じがいもありました。
髙木:エリザベスへの愛情を隠さないじゃないですか。そのシーンがものすごくて。「このくらい人を好きになってみたいな」と、すごくしみじみと感じます。
すべての動きの根底が、エリザベスなのが「カッコいい~~!」と思って。
梶:もはや、自分たちのことしか考えていないというか、すべてを巻き込んでるもんね。
髙木:それだけの犠牲を払いながらも、エリザベスのほうに行くっていうのが……シビれます。
――最初のシーズンでは、セクハラもしていましたけどね。
梶:それも愛なので!(笑)
髙木:その頃に比べると、(セクハラしていた)かけらも残っていない気が……。
梶:いやいや、想いは変わっていないよ! どう伝えるかというだけだから。
髙木:伝え方がまた、だいぶ違いますね。
梶:でもだからこそ、早くそこに戻ってきてほしいよね。
髙木:セクハラをしたいということで(笑)。
一同:(笑)。
梶:そういうシーンを演じたい!(笑)
髙木:『七つの大罪』の楽しいシーンは、みんなが和気あいあいとしていて本当に良いですよね。
ゴウセルにとっては、今シリーズはだいぶ転機があったので、今までとはまた違った演技プランというか、楽しむための方法、手段が増えたのが一番大きいです。
例えば、ただ振り向くだけのアクションにしても、いろいろな意味があるじゃないですか。今までのゴウセルは一辺倒だったのが、感情を含めて、いろいろ意味のある、よりカラーバリエーションが増えたゴウセルを演じられて、楽しかったです。
最近まで知らなかったのですが、ゴウセルは元々イメージカラーが“白”らしくて。言われてみれば、最初のシーズンは真っ白で何色にも染まっていないなという印象で。
今回のシリーズでは、僕自身の中でもゴウセルが変化して、色付いていくのを感じたので、今までが“白”だったんだ、と強く再認識しましたね。
そこまで考えられてのイメージカラーなのかな、とか深読みしはじめて、改めてすごい作品だなと思いました。
梶:もちろん先生の中には全体的なプランがあるわけで、僕たちは(原作の)連載が進む中で、それをちょっとずつ知っていく感じだからね。
僕らも新しいエピソードが公開される度に、その都度衝撃を受けながら、読者や、視聴者の皆さんと一緒に、ここまで歩んできた感じです。
――やはり、展開が明らかになる度、衝撃を受けますよね。
梶:現場でも原作の話題になるので、嫌でもなんとなく先の展開を知っちゃうんですよ(笑)。
髙木:(鈴木)達央さんとかが、「メリオダス、すごいことになってるぞ」とか言ってきますね(笑)。
梶:そうなんです、匂わせてくるんですよ!
今だとメリオダスはもちろん、ゼルドリスもだいぶ印象が変わっていたりしますしね。もし、それを(演じる前に)知っていたら、ゼルドリスの入り口も違ったかな……と思ったり。
とはいえ、当然その背景があることを前提に演出していただいていたはずなので、ここからどう変えていくかを楽しんでいこうと思っています。少し気が早いかもしれませんが、次アニメ化ができるなら、そこに挑戦することになるわけですからね。