TVアニメ『七つの大罪 神々の逆鱗』インタビュー第2弾 梶裕貴さん&髙木裕平さん|1クール目で明らかになった謎とこれまでのシリーズのつながりをおさらいすると楽しさUP!!
「呼吸をするように自然」なコミュニケーション力を持つ梶さんの極意とは?
――今シリーズからの新キャラクターも登場していますが、共演者の方とのエピソードはありますか?
髙木:第8話「人形は愛を乞う」のゴウセルの過去回では、ゴウセルの純愛が描かれていますが、今までゴウセルには(そういう話が)全然なくて、ギーラとは一方的に操っていただけですし。
そこで、達央さんとエレインの……。
梶:達央さんとエレイン……? バンとエレインかな? ほぼ一緒だけど(笑)。
一同:(笑)。
髙木:あっ、すみません(笑)。バンとエレインの関係性というところで、達央さんからアドバイスをもらって。
現場の中だけは「エレインは俺の女だ」という心意気で、エレインを演じる小岩井(ことり)さんとの距離感を、近くにいるよう意識されていていると教えてくださって。
「なるほど、確かに」と思いましたが……教えていただいたのが、その収録後で。
一同:(笑)。
髙木:ナージャはこの1話限りの登場だったので、僕が人見知りというのもあって、どうしても心の距離を詰めきれなくて。
収録が終わって、(鈴木さんに)「(髙木さんの演技について)今日どうでしたか?」と尋ねた時に、このアドバイスを聞いて「すごい、さすがです! 素敵です!」となったのが印象的ですね。
梶:人によっていろいろなアプローチがあると思うから、次にそういう機会があったらやってみてもいいかもね。
――鈴木さんと福山潤さんのインタビューでも、バンとエレインのシーンは収録ブースが2人だけの世界になるという話が出ていました。
梶:確かに。オーラからしてそう感じます。「俺の女」感、ありますね。
髙木:収録ブースで、僕とナージャ役の麻倉ももさんが、ほぼ対角線上に座っていて。達央さんが「こっち来いよ」と言ってくださったんですけど、僕が「いやいや、恐れ多い」と引っ込み思案だったこともあって……。
梶:すごく分かるよ。でも、確かにコミュニケーションは取ったほうがいいかもしれないね。
髙木:梶さんも本当にコミュニケーションがすごくて、さすが団長という感じで。先ほど話にもあったように、今シリーズはいつもと少し雰囲気が違う回もあったのですが、場を盛り上げてくださって。
梶:今回は〈七つの大罪〉メンバーが少なく、新キャラクターを演じる役者さんが多かったり、毎話メンバーが入れ替わるような展開だったこともあって、その都度、違う作品にいるかのような緊張感はありましたね。
皆さん、物語がだいぶ進んでいるところからの参加ということで、入り方が難しい部分もあったと思うんです。なので、わからないところがあればと声掛けするのはもちろんのこと、それぞれ役者さんのテンションに合わせて、現場の空気を作っていければとは思っていました。
――具体的に、梶さんから新キャストの皆さんにコミュニケーションを取りにいったりはありますか?
梶:細かいことを挙げれば沢山あるんでしょうけど、特別なことはないですかね。
髙木:梶さんは呼吸をするように、自然といろいろな方とコミュニケーションを取っていました。
梶:呼吸をするように(笑)。
髙木:すごいんですよ! 現場の端にいた人がポソっと言ったことを、ちゃんと拾ってリアクションするという……このアンテナの広さはダテじゃないです。「勉強になるな」と思っていました。
梶:いえいえ、そんな(笑)。なるべく、みんなが居やすい空間になれば良いなと思うんです。
自分自身が緊張するタイプで、新人だった時やゲストでお邪魔した時にすごく不安に思っていたので、自分に余裕がある時は、そういう人たちが気楽にいられるにはどうしたら良いかを考えます。
なので、それが“自分からコミュニケーションを取ること”とイコールではなくて。「何か求めている人がいるならば、それに応えよう」という感じですかね。
――福山さんと鈴木さんからは、冗談交じりに、キャスト陣が好き勝手に振る舞ってもスルーされたりと、現場の自由な雰囲気は梶さんが作りあげているというお話もありました。
梶:(笑)。スルーする時があってもいいよね、と思えてきたというか。それも含めて『七つの大罪』の現場だよねというのもありますし、逆に僕が芝居に集中している時は、周りがスルーしてくれているとも思います。
やはり、長く続いている現場ならではの信頼感。本当に素敵な現場です。