寺島拓篤さんの4thアルバム『ASSEMBLE』スペシャルロングインタビュー|テーマは何度負けても立ち上がる強さ
寺島拓篤さんが約3年ぶりとなる4thアルバム『ASSEMBLE』を3月25日リリース!
TVアニメ『転生したらスライムだった件』やTV『ウルトラマンタイガ』のオープニング主題歌などシングル4曲に加え、カッコいいダンスナンバーの「UNBREAKABLE」やラジオ番組をテーマとした「ハートチューニング」、ハートフルなライブチューン「僕らの奇跡」などインストを含む全12曲を収録! また5月10日から過去最大となる全国ツアーも決定!
アルバム完成を記念して、寺島拓篤さんに1万字に及ぶロングインタビューを敢行! アルバムはもちろん、昨年の音楽活動や控えるツアーや『おれサマー』などについてたっぷり語っていただきました!
2019年の音楽活動はタイアップとフェス出演で大きな自信に
――2019年の音楽活動を振り返っての感想や印象に残っている出来事を教えてください。
寺島拓篤さん(以下、寺島):2019年は濃かったですね。フェスへの参加が多かったので、新鮮だったし、いい経験をさせてもらいました。
僕はタイアップ曲を歌わせていただく機会が少ないんですけど、この2年間でこのアルバムにも収録されているTVアニメ『転生したらスライムだった件』のオープニング主題歌「Nameless story」や「メグルモノ」、TV『ウルトラマンタイガ』のオープニング主題歌「Buddy, steady, go!!」など立て続けに歌わせていただけたことが大きかったと思います。
――寺島さんの楽曲に触れてもらう機会がたくさんあったということですね。
寺島:声優として僕が参加する作品やキャラクターを知っていたり、キャラソンを聴いたり、作品イベントで歌っているのを見たことがあっても、アーティスト・寺島拓篤としての歌やパフォーマンスに触れたことがない方もたくさんいると思うんです。様々なアーティストや作品ファンの方が集まるフェスで自分の曲を披露できて、皆さんの印象が気になるところもあったけど、一緒に盛り上がれたことが自信につながったので、ありがたい経験でした。
声優は、アニメ監督や音響監督などスタッフの皆さんが作るもののパーツの1つだと思っていますが、自分の名前で音楽をやるということは誰もレールを敷いてくれないし、僕はセルフプロデュース的なやり方をしているため、自分で答えを出すことが必要で。
でも決断力や自信がない人間なので、僕や作品のファンの方にいただけるエネルギーが自信に変わるんです。だから2019年のフェスなどのステージ活動は大きな自信を与えてくれました。
――アルバムは3年ぶりのリリースになりますが、制作するにあたってのテーマやコンセプトを教えてください。
寺島:タイアップのおかげで、1クールずっとOPで曲が流れていたこともあって、3年も空いている気がしないんですよね。でも前作の『REBOOT』を作っていた頃の記憶が薄れ始めていて、そんなに経ったんだと(笑)。
今回はタイアップ曲が多くて、収録されているシングル4曲のうち、3曲がタイアップで、ノータイアップの「ID」も思い入れが強い曲だったので、存在感がある曲に負けないよう、新録曲は強い曲を集めようというのが始まりでした。
あとリード曲はダンス曲にしようというのも決めていました。「Buddy, steady, go!」のカップリング曲「MONSTER」を『おれパラ2019』でパフォーマンスした時の流れが印象深くて。スタッフからも「あれは良かったよね」と言われたので、次はダンス曲でいこうと。その「UNBREAKABLE」を中心に、タイアップ曲に並び立つような曲を配置していこうと思いました。
また「UNBREAKABLE」をアルバムタイトルにしようか悩んでいたけど、強いリード曲の曲名を別に考えるのも難しくて。そう思ってスタッフに相談したら『ASSEMBLE』という案が出てきて。「結集する」という意味で、強い曲たちを集めるし、ライブツアーも行われるので、久しぶりにみんなで集まるということで、タイトルに決めました。