TVアニメ『ブラッククローバー』梶原岳人さんが語る2年半演じてきた主人公・アスタの変化/インタビュー
2年半続く人気アニメ『ブラッククローバー』が4月14日放送回より新章突入! そして2020年4月24日には103~112話が収録されたBD&DVD『ブラッククローバー ChapterXI』が発売されます。
そんな本作で主人公・アスタを演じるのは第14回「声優アワード」で新人男優賞に輝いた梶原岳人さん。今回は、梶原さんに前回インタビュー時にお聞きした第63話以降を振り返っていただきつつ、『ブラッククローバー ChapterXI』の見どころ、新章への意気込みなど語っていただきました!
嬉しかった「声優アワード」新人男優賞受賞。2020年は芝居の幅と安心感のある役者を目指して
――先日、発表された第14回「声優アワード」の新人男優賞の受賞おめでとうございます!受賞の感想をお聞かせください。
アスタ役 梶原岳人さん(以下、梶原):ありがたかったですし、とても嬉しかったです。いろいろな方々に「受賞おめでとう」という言葉をいただいて、改めて注目される賞なんだなと思ったし、今回の受賞によってたくさんの方に自分の名前を知っていただいたり、出演した作品に興味を持っていただけるきっかけになればいいなと思いました。
――2019年は『ブラッククローバー』への出演以外でも、様々な作品で主人公を演じたり、活躍されましたが、ご自身で振り返ってみると?
梶原:より、いろいろな役に挑戦させていただけた年でした。その分、課題も多く見つかって。今までやったことがないことにチャレンジする機会が増えることで、できないこともわかるし、「どうしたらできるようになるんだろう?」と考えながら、精一杯取り組んできました。
――2020年の抱負や意気込みをお聞かせください。
梶原:昨年もいろいろな挑戦をさせていただきましたが、お芝居の幅をもっともっと広げていきたいです。今までできなかった役や任せてもらえなかった役もつかみ取れるようになりたいです。そのために「こいつなら任せられる」という安心感を持ってもらえる役者になれるように頑張っていくつもりです。
『ブラッククローバー』で得られた多くの経験は貴重な財産
――1クール作品が多い今、長編アニメへの出演は貴重ですし、しかもデビュー直後から『ブラッククローバー』で主役を演じ続けてきたことが自信にもつながっているのでは?
梶原:自分が経験してきたことの多さを感じることができたのは財産になったと思います。アスタ役をこれだけ長くやらせていただいたことで、難しい局面にぶつかっても「こうすればいいんじゃないか」と少しずつ対応できるようになったし、初挑戦のことでもどっしりと構えて臨めるようになったのかなと。経験から得た気持ちの面での安心感は大きい気がします。そして長編ならではの、キャラと一緒に成長しながら時を過ごしている感覚も味わわせていただいて、感謝しています。
――『ブラッククローバー』のアニメが始まってから約2年半が経ちました。
梶原:改めて、たくさんの話数を演じてきたなと思います。1つの作品の中で、最初の頃と今を比べて、印象や感覚が違うなと思える作品はなかなかないんじゃないかなと。長編だからこそ感じられる変化が見られるし、演じながら今も振り返ることができるのは素晴らしいことだなと思います。
――今でもBDなどで初期の頃のエピソードを見直すことはありますか?
梶原:ありますけど、正直、あまり見たくありません(笑)。自分が成長したなと感じるよりも、できないことが多かったなと実感することばかりで…。初心を思い出さなきゃいけないなと思った時くらいですね。
――今もう1回、演じ直したいなと思うことは?
梶原:それはないですね。当時にしかできなかったこともあるし、振り返って見られるものとして残しておきたいので。