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TVアニメ『ブラクロ』梶原岳人が語る2年半演じてきた主人公・アスタの変化

TVアニメ『ブラッククローバー』梶原岳人さんが語る2年半演じてきた主人公・アスタの変化/インタビュー

 

シリアスなバトルからほっこりできた星果祭。選抜試験では悔しさも

――第64話から振り返ると魔女の森を救い、クローバー王国に戻った後、第67話「楽しいお祭りWデート」から星果祭がありました。シリアスな戦いの後だったので、楽しさやおもしろさも格別でした。

梶原:星果祭など、たまに入るほっこりエピソードが好きです。日常を描くことによって、バトル中には出ていない性格や意外な面が見えるので。だから第69話の「荊乙女(いばらおとめ)の憂鬱」も好きです。星果祭で普段身に着けないドレスを着させられたシャーロットが、バネッサさんとヤミをめぐって争うエピソードや、最近の第126話「碧薔薇の告白」でもヤミへの想いを叫ぶシーンなどかわいい面が見られて。戦闘中がクールなのに乙女なところが見られるのがいいんです。

――星果祭の後には王撰騎士団(ロイヤルナイツ)選抜試験がありましたね。

梶原:ライバルのユノが決勝で戦っているのを見て、「自分がなぜそこに立てなかったのか。アイツと一番戦いたいのは俺なのに」と悔しさをにじませているシーンがあって。アスタは1つひとつの戦いで、全力を出し切っている分、悔しさが強いのではないかなと。自分の精一杯を出し切ったからこそ、届かなかったことへの想いが強いし、視聴者の方にも気持ちが伝わったのではないでしょうか。そしてアスタとユノは永遠のライバルなのだと。

――その後、ロイヤルナイツは白夜の魔眼のアジトに向かうわけですが、エルフの民との長く、厳しい戦いの始まりでもありました。

梶原:バトルが過酷なだけはなく、時にツラい気持ちになるエピソードも入っていて。人間側と戦うエルフ側にも主張があって、お互いの正義を貫こうとして戦うから葛藤もあって。でもアスタはどんな考え方の人でも生きやすい国にしたいと思いながら戦っていて、アスタが描く未来にエルフたちが徐々に共感していくところに、アスタのすごさを実感できました。

――エルフの民の繰り出す転生魔法も手ごわかったですよね。仲間まで敵として立ちふさがってきて。

梶原:仲間たちは元々、能力が高いうえに、思い入れも強い人たちで、そんな人たちが記憶や感情を失って敵にまわって。もし自分がアスタと同じ立場になったらどうすればいいんだろう? と考えてしまったし、もどかしい戦いでした。

――エルフの民との戦いは常にギリギリだった気がします。シリーズの中も長い戦いが終わって、正直ホッとされたのでは?

梶原:ホッとしましたけど、またいくつか伏線が張られていたので、「新章はどうなるのかな?」と気になるし、ドキドキしています(笑)。


 

驚かされたヘンリーとネロの正体。今後も続く個性的なキャラの登場

――個人的には、第64話以降に登場したキャラでは新しく登場したヘンリーとネロが印象的でした。

梶原:ヘンリーに関しては「ずっと暴牛のアジトにいたのか!?」とツッコミたくなりました(笑)。アニメの中でも、話には出てこないけど、絵で1カットだけ登場していたこともあって、映像を見直したら「ヘンリーいるじゃん!?」って。

ネロもずっと鳥としてアスタのそばにいたけど、実は小さな女の子で、初代魔法帝のお世話をしていたとは!? という驚きもあったし、見た目かわいいなと(笑)。個性的なキャラが今後も続々と登場すると思うので、楽しみです。

――4月24日にはBD&DVD-BOX『ブラッククローバー ChapterXI』が発売されます。アニメの103話「因果解放」から112話「信じられる人間」まで収録されますが、印象的or好きなエピソードは?

梶原:エルフの民に転生した黒の暴牛のラックを助けるためにアスタとマグナが共闘した第106話の「笑顔 涙」は印象的です。以前からマグナとラックの関係性が大好きで、よくケンカしながらもお互いを認め合っていて。

今までも海底神殿編でも白夜の魔眼の三魔眼の1人、ヴェットに2人で立ち向かっていくシーンがあったからこそ、原作で読んだ時、マグナとラックが戦い合うことになって胸が苦しかったし、どうラックを取り戻すんだろうと気になったエピソードでした。アニメで実際に演じられて楽しかったし、マグナとアスタの仲間への想いが強く感じられた回だったので印象的でした。

――せっかくですので同席している宣伝担当の方にもお聞きしてみましょうか?

宣伝担当:ノエルがお兄さんのノゼルと共闘した第108話の「戦場の舞姫(まいひめ)」ですね。

梶原:ツンデレ兄さんですね。

宣伝担当:アスタは出ていませんが(笑)。

梶原: (笑)。ノゼルがノエルに「すまなかった」と告げるシーンですか?

宣伝担当:そうですね、ノゼルがノエルを認めるところはぐっときました。

梶原:僕も好きなんです。ノゼルがなぜノエルに冷たくしていた理由もちゃんと描かれていて、実はノエルのことをずっと思っていたこともわかって、とても感動して。いいシーンですよね。


(C)田畠裕基/集英社・テレビ東京・ブラッククローバー製作委員会
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